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1. 2008/01/02 「図書館を敵視する作家の勘違いについて」 分類: 書籍
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『空ノ鐘の響く惑星で』の7巻を読んでいたら、あとがきで、『……もっとも、ネットで見つけた某図書館の貸し出しランキングで、自分の新刊が上位に食い込んでいた時には、さすがに少しへこみましたが……』という記述があった。個人的に思うのは、渡瀬草一郎が気にするべきことは、なぜ、図書館では貸し出しランキング上位になって販売ではそれほどでもないのかってことなんじゃないかと思う。             
                
それは、『空ノ鐘の響く惑星で』が買ってまで読む気にはならないという人がいるということなんだろうと思う。少なくとも私はそうだ。どうしても好きで好きでたまらないっていう書籍だったら、多くの人は購入すると思う。図書館の待ちなんて我慢できないからだ。もちろん、それでも貸し出しランキングで上位にくる図書もある。だが、それは読みたいっていう人が大勢いるから相対的に、貸し出し数も多いってことだろう。              
                    
図書館で貸し出し数が多いと嘆くよりも、いかにして読者に読ませる小説を書くかってことをまず考えるべきではないのか? 少なくともあとがきで書くべき話じゃないと私は思う。昨今、マンガ家の一部とかでも勘違いしている人たちもいる。新古書とかから著作権量とかを徴収しようとか馬鹿な動きがある。いや、それは勘違いだろう。まず作家やマンガ家が考えるべきことは、自分の書籍やマンガが古本屋に売られないだけのクオリティを持つことだろう。現状、多くの人は新古書店に売ることを前提にそれほどめちゃくちゃおもしろいと思っていなくてもマンガや書籍を購入している場合がある。そういった人が買わなくなるだけのことじゃないか?            
              
著作権ってのは絶対的な権利じゃない。むかしはそんな概念はなかったし、本来、著作権ってのは著作者だけの権利じゃない。購入者の利益にもなるよう配慮したものが著作権だ。文化をより豊かにするためという目的があって、そのためにベストないしはベターな方法論として著作権がある。一部の権利者の利益だけを保護するためだけにあるんじゃない。まったく影響を受けないで創作できる人なんていやしない。文字が発明されて、あるいは伝承時代からも営々とさまざまな影響を受けてできてきたのが、現在の創作物だ。いたずらに著作権を立てに取り、権利者だけの権利を拡張するということは、新たなムーブメントを非常に狭くしてしまう可能性がある。                  
                       
著作権者の権利を声高に語る、松本零士とかは宮沢賢治とかになんらかの金銭的な支払いをしているわけじゃあるまい? もちろん、宮沢賢治の著作権は死後、50年経っているので権利がなくなっている。だけど、言っていてよく恥ずかしくないもんだな、とか私なんかは思ってしまうけれどね。

Yam. さんのコメント (2008/01/03) [編集/削除(書込み者/所有者が可能)]
宇宙刑事ジャンギャバンさん、コメントありがとうございます。もちろん、権利者の権利は守られるべきものだとは思います。でも、創作者という方にはそのクオリティで勝負してほしいと思います。まあ、現状だとそこそこの才能程度でもある程度食べていくことができるシステムにはなっているので、そうばかりは言っていられないのかもしれませんが。
宇宙刑事ジャンギャバン さんのコメント (2008/01/02) [編集/削除(書込み者/所有者が可能)]
Yam.さん。なかなか、考えさせられるお話ですね。             
                
私も、新古書店を潰そうとする創作家の運動には大反対です。作品作りの労苦には敬意を表しますが、だからと言って面白くない作品まで弁護するつもりはありません。哀しい事ですが、読者に『手元にずっと置いておきたい』と思わせられなかった時点で創作家の負けです。              
                    
我々消費者も身銭を切る以上は良い作品を選ぶ権利がありますし、つまらないと思った本は古新聞と一緒に廃品回収に出すより、古書店に払い下げて他の読者の目に触れる機会を与えたほうが本の為にもなるでしょう。            
              
>著作権者の権利を声高に語る、松本零士とかは宮沢賢治とかになんらかの金銭的な支払いをしているわけじゃあるまい?
                  
彼の代表作『銀河鉄道999』の原案は故・宮沢賢治氏の『銀河鉄道の夜』でしたね。確かに、自らの行いを棚に上げて著作権を云々するのは少々厚顔に過ぎると私も思います。                       

ではまた。
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