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地球最後の男
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1. 2008/11/23 「地球最後の男」 分類: B級映画
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映画「アイアムレジェンド」の元ネタで、原作に忠実に製作されました。                 
この作品がなければ「ゾンビ」も「バイオハザード」も生まれなかったと思うと功績の大きい作品と言えるでしょう。                
ちなみに1964年の製作でモダンゾンビの始祖G・A・ロメロ自身も影響を認めているそうです。              
                    
死屍累々横たわる町に朝が来て、一人の男(主人公)が目覚め呟きます。                  
「また1日が始まる。1965年12月に世界で一人生き残ってから3年、1億年もたったかに思える…」                
彼は家の各所に吊るしてあるニンニクが古くなっていないか確認し、                  
様々な周波数で無線を飛ばしますが応答はなく、簡単な朝食の後、日課に取り掛かります。                 
まず彼は旋盤で何本も杭を作り、家の周囲に倒れている共食いで死んだ「ヤツら」の死体を車に載せて出発。
郊外で黒煙を噴き上げる広大な穴=焼却場に死体を投げ入れ、町へ向かい食糧とニンニクを調達、
そして彼は建物の中で眠る何人もの「ヤツら」に杭を打ち込み、焼却場へ投げ込むという作業を始めます。
…淡々とした描写で、しかもモノクロなので逆にリアリティを感じます。

日が傾き主人公は帰宅、今度は「ヤツら」が行動する番となり、
主人公はレコードをかけて落ち着こうとしますが、彼の家には幾人もの「ヤツら」が押し寄せてきて、
緩慢な動作で家の壁や窓を叩き「出て来い」と不気味に呼びかけ、彼は酒を飲み無理矢理眠りこみます。
翌日、彼は何もする気になれず、墓地へ向かって妻が眠る棺に寄り掛かって眠りこんでしまい、
気付いたときには日が沈んでいて、急いで帰ろうとする彼に「ヤツら」が襲いかかってきます。
…確かにこれは「ナイトオブザリビングデッド」の原型だわ。

車を走らせる主人公ですが、既に自宅は「ヤツら」に包囲されていて、主人公は「ヤツらは鏡を恐れる」という弱点を突いてどうにか家に逃げ込む事に成功。
-回想シーン開始-
科学者の主人公は同僚から、ある伝染病が世界的流行する可能性について聞かされますが信じていない様子。
数カ月後「同僚」の懸念は現実となり彼の娘が罹患してしまいます。
病死した死体は火葬される事について「同僚」は死体が吸血鬼となって生き返るという噂を話しますが、それでも主人公は無責任なゴシップと相手にしません。
そんな中、政府は非常事態宣言を発令し発病者が出たら衛生局に報告しなければならなくなり、
頼みの綱の衛生局も効果的なワクチンを開発出来ず、ついに娘も当局に連れ去られてしまいます。
軍の任務は死体の回収と焼却になっていて、トラックに載せられた死体が次々に穴へ放り込まれ…
…あの穴はあれ以来ずっと燃え続けているわけですか…

そして妻も病死してしまい、主人公は死体を当局から隠して埋葬するのですが、その晩、家のドアを叩き「入れて」と囁く声がします。
ドア越しに誰何する主人公の目の前でドアノブが回され「ロ…バァート…」とかすれ声を上げながら蘇った妻が両手を突き出して入ってきます。
-回想シーン終了-
…め、滅茶苦茶怖っっ!!!!!!

凄まじい夜が明け、主人公は庭先に迷い込んできた犬を見かけます。
昼間に歩きまわれるという事は吸血細菌に冒されていない証拠、主人公は犬を追い駆けますが逃げられてしまい、
その途中で鉄杭を刺されて死んでいる吸血鬼を見かけ、自分以外に吸血鬼を殺して回っている者がいると確信しますが、連絡の取りようはありません。
そして犬は吸血鬼に襲われたらしく怪我をして逃げてきて、主人公は懸命に手当てしますが助けられず、
犬を埋葬する主人公の前に突然1人の女性が現れ、彼は彼女を自宅へ保護します。
…この作品の欠点は詰め込み過ぎの所です。

彼は単純に喜べず「彼女」が感染していないか確認しますが吸血鬼である証拠は見つからず、
「彼女」の「なぜあなたは発病しないのか」の問いに「昔、コウモリに噛まれたとき免疫が出来たのだろう」と説明。
「彼女」は話を切り上げ隣室へ入ると急に苦しみだし、異変に気付いた主人公は「彼女」が自分に注射しようとしているのを目撃し、
「彼女」は自分が吸血ウイルスを増殖させない方法を見つけて新しい社会秩序を構築しつつある新人類の一人で、
自分達にとって主人公は、日中に活動し仲間を惨殺している「伝説の怪物」と認識されていると告げ、
今夜、自分の仲間達が主人公を殺しに来ると警告して意識不明になってしまいます。
主人公は自分の血液から作り出したワクチンを「彼女」に注射したところ回復、
自分の血液があれば吸血細菌を克服できると言うのですが武装した「新人類」達がやってきて「彼女」は主人公に逃げるよう叫びます。
…「新人類」と言っても外観は普通の人間です。

「新人類」達は「ヤツら」を一掃し、主人公を追います。
彼は警察署(だと思います)に逃げ込み銃と弾薬を手に入れると、窓から出て教会に逃げ込むのですが、
ついに銃弾を受けてしまい、礼拝堂で包囲された彼は槍に貫かれて、
「お前らは皆突然変異の怪物だ、俺は人間だ、俺が地球最後の男だ」と言い放ち倒れます。
彼は駆け付けた「彼女」に抱きかかえられ「ヤツらは俺が怖いんだ」と言い残し絶命。
そして教会から引き揚げて行く「新人類」達END

ほぼ原作通りに展開する作品でした。
原作では数年に渡って展開するエピソードをほんの数日の出来事にようにしてしまったのは詰め込み過ぎでしたけど。
DBでも書きましたが「アイアムレジェンド」の本来の意味は、
吸血鬼が圧倒的多数になってしまった世界では、彼等に立ち向かう主人公が伝説の怪物になったという事で、
正常と異常の多寡が逆転してしまった場合、立場も逆になってしまうという皮肉なのです。
決して「タフガイが伝説の救世主となる」話ではありません。
孤独と絶望の中で生きる普通の男こそ、この作品の主役に相応しいと思っています。

次回予告
「エイリアンネーター」
このタイトル、本場のアメリカ人が読んだら大笑いするんじゃないかな?
ご期待下さい。

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