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1. 2007/07/09 「「機動戦士ガンダムSEED DESTINY再構成SS」を書いてみてわかったこと」 分類: SS系
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4月13日に載せてからちょくちょく推敲を繰り返してきた再構成SS。       
名前だけ書いてたイベントも、内容はともかくようやく埋め終えることが出来たのでその一里塚として今回の文章をしたためてみました。  
以前、ある作家さんの著作で「作品の呼吸を知るには、その作品を書き写してみるのがいい。書いている人間がどこで息を抜いているか、どこに力を入れているかわかるから」みたいな意味合いの文章を読み、自分も原作をなぞりSEEDやDESTINYの設定を最大限使う形でやってみました。『アストレイ』や『スターゲイザー』の人たちも、引っぱり出して違和感ないなら問題ないかなとも。           
    
で、自分が原作と変えた点、作品全体の流れを変える『要』(赤字は特に全体に影響を及ぼす箇所)ではないかと思ったのが、       
第1クール           
カガリが国を出ない    
→第2クールのアークエンジェルは戦場で無差別攻撃をしない。 
  
第2クール           
ダーダネルス戦         
→ハイネ生存。    
戦闘後の休暇
キラとステラが知り合う。

クレタ戦
『かあさん』がキャラとして存在。
→キラがアスランに敗れる。
セイバーがまだ使える。

ベルリン戦
→『かあさん』が薬物依存の治療法をネオに渡す。
→『かあさん』がプラントに行く
→戦闘後ステラが生存。
→セイバーで出撃してアスランが半死半生。
→スティングがアークエンジェルに回収

第3クール
エンジェルダウン作戦
→キラとステラ、キラとアスランの関係をシンが知る

レクイエムの砲撃
→(シンの得られる情報では)ステラが死亡。

第4クール
オーブ戦
デスティニー撃墜
シンがオーブに立場を変える。

・・・という所ですかね。
特にアークエンジェルというか、キラがまともな行動、オーブ軍所属にしても、話が繋がるようにする(アニメの調子だとミネルバ降伏か撃沈でお話終わっちゃいます)ためには、キラが大幅にパワーダウンすることが重要でした。

●三人の主人公キャラについて。
キラ
所属をまともにしただけで、お姉ちゃん思いのとっても良い子になってしまうとは思いませんでした。いやマジで。というか、よくよく考えてみると彼の行動って所属不明のまま攻撃したこと以外に、非難されるようなことしてないんですよね。だから所属が明確になった途端、非難される理由が9割方無くなる。
あとお話を進ませるためには彼の大幅なパワーダウンが必須でした。それにパワーダウンする理由なら二年前にいくらでもあるし。むしろ目の前でフレイ失ってあんな前向きに生きられる原作が不思議というか不気味。
何故アニメは、あんな無駄で無意味で非建設的な前向き性格にしたのか、理解に苦しみます。
それに彼がデタラメに強いのは視聴者みんながわかってるんだから、肝心なところ以外、負け放題でいいと思いますけど。
そしてなにより、原作、クレタ沖戦でセイバーを細切れにした後、インパルスをスクラップにしなかったのが最大の謎。
主戦力のMSを戦闘不能にしてからミネルバに降伏勧告する手もあるのに。
この世界の住人は「戦争=降伏拒絶・皆殺し」としか考えていないのか?

アスラン
まず実力を120%発揮できるようハイネに励まして貰い、自信をつけさせました
そしてエンジェルダウン作戦前、ベルリン戦でステラにハチの巣にされ、意識不明の状態になってもらいました。フリーダムとアークエンジェルが討たれたことでシンとか他のクルーとかと気まずくならないようにするにはそれがいいかなと。(クラウルさんの再構成SSと被るのを避けるというのもありました)まあこの世界の住人は、鼻先で核反応起こされても生きてそうだから、不自然ではないかなと。
あとステラのことをどうにかしたいと思って行動した――シンの中でのアスランの株を上げるようにしておきました。そして、それを逆説的に利用することで、シンのキラに対する殺意を強めるという効果も。
ベルリンでステラが死なない分、ステラ半死、アスラン半死で一人分ですかね。

シン
彼は一番変更なかったです 。
アニメ同様、もう好き放題暴れて頂きました。というか、ベルリン戦に限らず彼の行動でお話が大きく動いているんですよね。自らの行動で世界が回る、確かに主人公です。自業自得ともいう気がしますが。
あ、あとラストに狂気の淵を覗いて頂きました。
別にテーマとか反戦とか、そんなの全然ないです。単に自分の投げたボールが自分の元に利息たっぷりつけて返ってきただけです。
まあ彼に限らず自分の再構成SSでは殆どのキャラが地獄を見てますけど。
・・・っていうか、前向きになれる要素がひとかけらも見あたらないですけどね。SEEDもDESTINYも。

●前作で未処理のままというか「これは扱わなきゃマズイだろ」と思った、人間関係の整理。
自分が取り上げているものとしては、
マリューのキラに対する思い
色々掲示板とか他のサイトのSSとか見て回ったんですが、この二人の関係に焦点あててるヒトが殆どいないのが不思議でした。キラの人生が血みどろになったの、9割方この人が原因なんですけど。というかSEEDでキラがフレイを寝取りサイとややこしい関係になったのを知って、そのことをムゥと話し合うシーン、あまりにも他人事みたいに言いすぎだと思いますが。
自分のSSでは二人の関係、エヴァの『碇シンジ』と『葛城ミサト』みたいな関係ですね。

アスランとミリアリアの関係
これ、続編するならどんな形でもいいから絶対触れなきゃいけない関係だと思うのですが。
許すのも忘れるのもどうかと思いますし。

カガリとバルトフェルドの関係
これただの偶然です。適当にお話考えてたら、『そう言えばこの二人も、よくよく考えるとややこしい関係だ』と思い至りまして。

●その他のキャラ達について
ラクス、カガリ、ミーア
ラクス:原作において、何故彼女が最も非難されるのか不思議です。アニメのアークエンジェル乱入、あれはカガリの意志であり行動なんですけど。『助言者』という立ち位置に過ぎない彼女がここまで非難されるのは、作品の演出上で、さも中心人物みたいな描かれ方をしていたのが錯覚というか誤解を招いたのかなと。
ラクスは実際の所、比較的何もしていない方の部類に入ります。エターナル隠匿、ガイア徴発とか、そういった違法行為をしていなくても別に問題がない。そう言う無茶は、ラストまでのとっておきです。彼女はキャラ的役割として、そういう役を割り振っても違和感のないキャラなのですから。
自分のSS内でも原作同様、彼女の役割はサポーターに過ぎません。・・・というか、福田監督は『水戸黄門』に登場した『偽黄門』からミーアの設定を考えついたとらしいのですが、黄門様の役割は最後のまとめ、とっておきの隠し玉です。物語の進行役じゃない。

カガリ:アークエンジェル乱入については彼女が最も非難されるべきだと思うんですが。あれはあくまで、カガリにとっての、オーブを利するための行動でしかない。
オーブの派兵、理念の放棄だろうが無意味な服従だろうが、そんな政治的な意味はどうでもいい。ただカガリはそれがお気に召さなかった、それが一番の原因です。
それにあの介入、全く意味がないし。いや現実的政治的に無意味という意味だけでなく、作品内の展開においても全く活きてなかった。あれを切っ掛けに非戦勢力がアークエンジェルを中心に集結するという展開になるならともかく、そんな気配すら欠片も無い。無駄。無意味。世界の色が、二色がどうたらこうとか、しょーもないイデオロギーの為にあんな行動をとらせたんでしょうか?
大体DESTINYになってからもカガリを成長させてどうすんですか。二年前に何も学習しなかったんですか彼女は。しかもアークエンジェル乱入展開させなくてもお話の進行に全く支障がない。

ミーア:自分のSS内では彼女の描写ほとんどないですね。まあラクスが原作も自分のSSでも殆ど何もしてないし、そのコピーたる彼女のやることは原作とほぼ同様なだけ。・・・というか、反ロゴス演説で民衆の熱狂対象がラクスからデュランダルにシフトした時点で、彼女はもう用済みです。

レイ、ルナマリア、ハイネ
レイ:なんか自分のSS内では悪役その物、冷血漢みたいな書き方ですが、そういう行為に抵抗がないだけです。・・・尤もその辺の描写、自分はゼロですね。猛省。

ルナマリア:アニメ内で、彼女もまた役割をこなせていない。アスランがキラ、カガリと密会したのを見て、盗聴もしてアスランとキラの関係を知っているのに全く活きていない。エンジェルダウン作戦、原作のままだとしても、シンを殴り飛ばすのは彼女の役だと思うのですが。それにステラ返還事件後に、何故拘留室のシンの元に、アスランと一緒に訪れなかったのかも謎。

ハイネ:原作で、死なせた理由が最もわからないキャラでした。何でこんな融通の利く性格のキャラを殺すのか。戦場の悲惨さとか呆気なさとか、そんなものを演出するつもりだったのかもしれませんが、お話の展開上、無駄で無意味どころか金をドブに捨てるようなものです。むしろ害悪になるリアリティなどいっそ無い方が良い。それに死ぬだけがリアリティじゃ無いでしょうが。

ヨウラン、ヴィーノ、メイリン
彼らはお話をスムーズに進めるにあたって融通が効くのに、何で登場回数が少ないのか。
自分のSS内では、メイリンがアスランと脱走するのは、カップリングというより、最終決戦でルナマリアVSアスランの動機付けみたいな位置づけですね。

ステラ、アウル、スティング
原作の扱いが酷すぎるからステラとスティングを生かし、アウルには『かあさん』と死ぬまで一緒にいさせてあげました。でもそれだけでなく、自分のSS内でこの三人のエピソードがトップレベルで多いのは、彼らはお話を作るには、あまりにも面白い要素を持ちすぎているのです。更に性格が三人ともバラバラだから、彼らの個人エピソードだけでも、いくらでも話が出来る。
この要素の豊富さは、「詰め替え可能な記憶と人格。武器を持つ子供。母さんじゃない『かあさん』」等、彼らが置かれている状況の特殊性に起因します。

ネオ
原作において、彼の存在意義はベルリン戦が終わった時点でほぼ終了してました。キャラの使い捨て現象。SEEDでもDESTINYでもメインキャラなのに。
というわけで、自分のSS内では彼の役目は情報漏洩役です。
デュランダルとの、ラスボスとの接点を持つことで、存在意義を最後まで引っ張れる。
あと原作の、ユニウスセブンでのPP隊の戦闘。あれどう見ても状況を逆手にとって、ジブリールが足引っ張るためにやらせてるようにしか見えない。

バルトフェルド、マリュー
バルトフェルドはカガリとキラの助言者ですね。・・・というか、彼はカガリと相当ややこしい関係だと思いますが。キラとも。敵でも味方でもある男。この人はミネルバのハイネ並に融通が効く。オーブ側のハイネですね。
マリューさんはキラとの関係を見つめ直す描写が多いのは前述の通り。

デュランダル、タリア、アーサー、ジブリール
この人たちがやってることは原作からあんまり変化無いですね。自分がSS内でやったことは、「デスティニープラン」の捕捉と拡大、意訳解釈くらいかな。ジブリールは思いっ切り操り人形になってる。

ユウナ・ロマ・セイラン
ハッキリ言いましょう。彼がカガリと結婚しなかったから、話を180度変えることが出来た。自分のSS内での最大の功労者は、彼かもしれません。真面目に言ってます。もしカガリが彼と結婚しないと言うのであれば、キラはカガリを攫う理由が9割方なくなる。マジで。
というか原作、アスランとカガリのカップリングのためにお話全体をぶち壊すというのは・・・酷すぎます。

「かあさん」
性格も設定も唯一のオリジナル。自分のSS内では相当ぶっ飛んだ性格してますね。
しかし根拠が無いわけでは無いです。
モルモットで、しかも殺し合いをさせている子供に、「お母さん」と勘違いをされるくらい優しい笑顔を向けられる女性。小説版でステラが彼女を思い出す一節を読む限り、ステラからの評判も決して悪くはない。ということは、他の子供からも好かれていた可能性が大きい。・・・尋常ならざる神経の持ち主であることには間違いありません。
ネオとセットにすれば一種の『家族』ですね。世話のかかる3人の子供を持った。

●結論:テーマもイデオロギーもどうでもいい。整合性と面白いかどうかが肝心。
自分のSSでそれが残らず出来てるか、怪しい気もしますが、SS内で、一応原作で未処理の関係とかには触れ尽くしたつもりです。まだ足りないところがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

長駄文失礼しました。

蔦屋 さんのコメント (2007/07/13) [編集/削除(書込み者/所有者が可能)]
斐川 竜斗 さん、ご足労感謝します。       
自分のSS内でやはり話を大きく変える分岐になったの点は、キラが(というかカガリか)無所属・無差別射撃を黒海での戦闘でしない、ということですね。  
といいますか、そうすると原作での疑問点が綺麗に片づいてしまうし。           
    
セイバー瞬殺スクラップにしておいてインパルス放置、んでインパルスの手でタケミカヅチ撃沈・・・これってどう考えても不自然極まる上、カガリの「オーブを討たせない」という目的達成できなかったわけだし。キラは帰った途端にアークエンジェルクルーから非難されなかったんでしょうか?「何故インパルスを放置したままなんだ?」と。       
大体、あのアークエンジェル乱入展開を思いついた初期段階で、ダーダネルス、その後のクレタ沖戦をどう決着させるか脚本担当の方々は本気で考えていたんでしょうか?           
それなら、いっそキラが弱体化してて、逆にセイバーに返り討ちのほうが自然な流れになる。    
それだけでなく、キラがオーブ軍人であることで、出張先の黒海でステラとの接点も作れる。 
むしろキラをオーブ軍所属にしたことで、連鎖的に発生させうるイベントが生じ、後々の展開にするりとつなげられるようになったのは自分でも驚きました。  
           
特に、シンに影響をもつにはステラと何らかの形で関わり合っておくこと。これは欠かせません。         
    
なんか「シンはキラやアスランに比べ、最後まで軍人職を全うした。立派だ。」みたいな評価が多いのですが、いや個人がどんな評価と解釈しようが勝手だと思いますが、自分としてはシンの軍規意識は紙切れ並の薄さしかないと思ってます。原作で最後までザフト軍人だったのは、議長という親に、最新鋭機のデスティニー、勲章とフェイスへの任命、眉唾物の「平和な世界」やら、玩具とお菓子を用意してもらえたからそこにいただけ、と自分は考えています。
軍属なのは単に自分の都合と軍の都合が重なり合ってる部分が多かっただけ。シンの過去エピソードの総集編を見てもわかりますが、軍に入った理由も、「無力な自分との決別」という個人的な事情に過ぎません。だから折り合いがつかなければ遠慮も躊躇もなく逆らってるし。むしろ個人的な恨み辛みを軍という隠れ蓑を使って晴らしているようにすら見える。ニーチェ風に言えば「ルサンチマン」でしょうか。「自分の憂さ晴らしが出来ればそれで満足」という風にも見えます。大義も正義も平和も、ただの飾りです。都合が悪くなったらそんなもんとっとと放り捨てる。ステラ絡みのシンの行動を見ればそれは一目瞭然です。言ってることが一番支離滅裂だし。

・・・で、そんなキャラが自発的に、まったくの他人の痛みを思いやるなんて想像できなかったので、ステラとキラ、ステラとアスランの接点をもたせました。ステラという眼鏡が無ければものが見えないなら、それに合わせるまで、と考えまして。まあシンに限らず、この世界の住人は身内以外の死人・怪我人など屁とも思ってなさそうなのが多いので、話を自然な流れにするには、さんざん身内同士でいがみ合い殺し合って貰うことになってしまったわけですが、傍から見ると悲惨ですね。

自分のSS内で、
キラは仲良くなった女の子を半殺しにしました。
アスランは助けようとした女の子にハチの巣にされました。
シンは上記二人を八つ当たりと勘違いで殺しかけました。
むごい。

駄文失礼しました。
斐川 竜斗 さんのコメント (2007/07/11) [編集/削除(書込み者/所有者が可能)]
どうも、失礼します。       
なるほど…こうゆう設定があったのですか…  
深いですね。           
まあ、核についてはこの世界の住民は死なないという事で(笑)    
ハイネは何故死んだのか確かにわからないですね。       
あえてアストレイとか出さない辺りに深さを感じます。           
僕だったらロウを乱入させて大暴れさせてるかもしれないですし(汗)    
冷静に考えるとラクシズ側は1つや2つ行動をなくせば非難される事ないですね。 
冷静に見てみると見方が変わります。  
事実、種ゲーでもシンを助けてくれた時「あれ?そんなに悪い奴じゃないんじゃない?議長間違ってるし」とか思いましたしね。           
エクステンデッドの扱い方も上手いです。         
僕も一度過去に再構成SS書いたんですが、キャラの設定とか色々変えましたね。    

あと、僕も多分再構成SSやるかもしれないです。
「ナイトトゥルース」と言うゲームで。
このゲームの場合、出だしについては「とても良い」ですし。
設定も上手く使えば面白い設定とかありますが…

酷過ぎる誤字脱字&意味不明な部分とか…
PCエンジン並みのグラフィックとか、事件の真相が全然関係なくて白けるとか。
非現実的要素が浮きまくってるとか…
自分なりに設定と設定をリンクさせてオリジナル設定も入れて、「本来こうやるべき」なのを示すつもりですね。
まあ、「やるとしたら」ですけど…
再構成SSは面白いですからね。

では、失礼しました。
面白いプロットどうもです。
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