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「ICO(イコ)-霧の城―」
著者:宮部みゆき
第一刷発行:2004年6月15日
発行所:講談社
PS2ソフト「ICO(イコ)」のノベライズ作品。
原作ゲームの内容は、角の生えた生け贄の少年「イコ」と、籠に囚われていた少女「ヨルダ」の古城脱出劇。
流石に台詞らしい台詞が一切登場しないゲームをそのままに文章化していませんでした。つかゲームそのままに文章化してたら、アクションの描写と台詞が10000:1になってたんじゃなかろーか?
一番感じたのは、「角」の持つ意味が原作ゲームと小説では恐らく180度違っているのではないかということ。ゲーム内では「角」を持つ者は「その身に悪しきものを宿していることの証」みたいな印象を受けたのですが、小説の方では、ただ「角」を持つ一族がいて、その祖先が自分の一族から生け贄を出し続けることを承諾したという内容で、「角」そのものに忌まわしい因果とかがある、とかいうものではないですね。
それを特に感じたのはお話のラスト付近で、ゲームでは女王を倒した瞬間吹き飛ばされて二本の角が折れたのに、小説では完全に折れていなかった点。
ゲームの方だと角が折れたことで「忌まわしい呪縛から解放された」という感じだった。小説だと「角が折れる。それは敗北と恥辱の印。」とかいう一節があって、ゲームと小説では「角」に含ませる意味合いが違っていることの証ではないかと。
そして「角」が持つ意味が忌まわしいものであることは、原作ゲームの続編「ワンダと巨像」で示されるわけですが。
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