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1. 2012/05/30 同日2番目 動画 音楽など > それは、父と娘の物語…」編集/削除共有分類に追加コメントする(論客のみコメント可能記事): メールで紹介: 記名拍手 or 無名拍手:1個

Oban star-racers: My life

Oban Star - Racers: Make you mine

Molly Star-Racer

日本とフランスの合作アニメ『オーバン・スターレーサーズ』というのは、2Dと3DCGを駆使して作られたレースアニメであると同時にある悲劇によって破綻した父と娘の親子関係の回復の物語でもある。
最初の頃からエヴァ・ウェイことモリーが地球でも一番といわれる有能なレースマネージャーのドン・ウェイの娘であるというのは視聴者に示されているものの、ドン・ウェイの方はエヴァことモリーが実の娘だということに気付かず、整備士としての優秀さを認めながらもその反抗的な彼女と衝突を繰り返すというのが序盤。地球全体の命運を賭けたレースのマネージャーに任命されたドン・ウェイ一行に強引に参加し、正式なレーサーであるリック・サンダーボルト(日本語版の吹き替えが某テニス漫画の「俺様の美技に酔いな」の諏訪部さん)が怪我をしたために代理でレーサーになるもののドンを始めスタッフと衝突するモリー、しかしそのモリーを気遣うのがリックだったりする、何故モリー=エヴァとドンがこのような状態に陥っているのかとか示されたりそして薄々ドンがモリーをエヴァではないかと感じだすというのが前半終了まで。後半からはレースの真の意味や色々だったりするのだけど、最後はドンはモリーをエヴァと呼び、エヴァはドンを父さんと呼び、そして…というのがラストの締め。
最初の頃はモリーにもドンにももどかしい何か、時として不快感や怒りを感じる人もいるだろうなと思うけど、この親子に起こった過去の悲劇とか関係の変遷とかを観ているとこうなるのも仕方がな言うだろうと思えてくるし(全肯定するわけじゃないけど)、そもそもモリーとドンみたいなのってどこの家庭でも起こってるんじゃないのと思えてくるし、双方の繊細さ、不器用さが切なくいとおしく思えてきたりするのである。
一つ目のボン・ジョヴィの曲と組み合わせた作品はどちかというとどことなくドン・ウェイ寄りの視点で、二つ目の作品はどちらかというとエヴァ=モリー視点かなと。このアニメとボン・ジョヴィの組み合わせ自体、なんかの化学反応っぽいけど、共通して言えるのはドンの妻にしてエヴァの母である地球を代表するレーサーの一人・マヤ・ウェイの存在の大きさだろうか。強くかっこよく優しくという戦うヒロインって感じ(いや、絵の好みとかで「何を言ってるんだお前は」という人もいるかもしれないけど)で、彼女の死がドンの序盤の「俺が女のパイロットを使わない理由がわかるだろう」という言葉に現れていたり、その衝撃ゆえにドンが娘を幼くして全寮制の寄宿学校に入れてしまうという暴挙に出てしまうのだろうと思えてくるし、マヤの死によって無理やり全寮制の学校に入れられた上に連絡すらよこさない状況に追い込まれたエヴァは徹底的に反抗的な少女に育ってしまう(制服ある男女共学の学校で男子の制服を着ているわ顔に母のそれを思わせるペインティングをしているわピアスしているわ…。なんかまあ、普通に女子の制服を着てるエヴァとか特典映像とかでないかとアホなことを思ってみたり)。それでも学校にいたころは父ドン・ウェイが地球最高のレースマネージャーであることとか母みたいなフェイスペインティングしていたりと親とのつながりみたいなのをなんとか維持しようとしているエヴァが、再会したもののドンからは邪険に扱われ、モリーという偽名をとっさに名乗ってチームに潜りこんでからは衝突する毎日。でも、現実はこのくらいの年齢の子は親とは嫌でも衝突するのが当り前ではと思えてくるし、この二人にとって幸運だったのは序盤から中盤に存在したリックの存在なんだろうなと思えてきたり。モリーには良き相棒のジョーダンとか敵でありながら仲良くなってしまうアイカ王子、案内人サティスという面々がいてくれたのもあったし、さらには実績を上げたことで周囲が認めてくれたのもあったから最悪な事態にはならなかったのだろう。ドンが最後の方で地球の大統領に対して「自分の娘だから」と察せられないように「彼女を利用するな」と食ってかかる場面なんか父親の表情だったし。だからこそ、ドンがモリーをエヴァと呼んで駆け寄る場面は思わず涙が出てくるし、最後に前の学校から転校して別の学校で下校時にはドンが迎えに来てくれる学生生活を送るという、実はこの時にしかできないことをする親子二人、初めてだろう親子での墓参りは心打たれてしまうわけである(日本のアニメだと、エヴァはドンの下でレーサーとして大活躍ってラストになりそう)。
しかしなあ、3本目の動画でこの作品のパイロットフィルムでもあるコレの1:45に出てくるドン・ウェイは本編の厳格で繊細でしかし本当は父親として情のある人物というよりはモリーの無茶ぶりに毎回泣かされてるコメディリリーフっぽくて違和感を感じると同時に「お前誰だ」と思えてくるわけで、時といて笑えてくるのである(なんかモリーがマシン壊したときは「モリー頼むから勘弁してくれよ〜」と泣き出しそうな)。1:21から1:23に出てくるマヤとの扱いは雲泥の差だったり、1:39から1:41に出てくるアイカ王子が本編の礼儀正しいキャラでなく何処かギャグっぽいキザな感じのキャラになってたりなんての以上に衝撃的だったりする。このパターンのドンとモリーの親子の物語だと、別な意味で面白いかもしれないけど、はたして…。

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