モル


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ハンドルネームモル
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生まれた年1970 / 同年論客[誕生日順/階位順]
誕生日9月16日
性別男性
住んでいる所神奈川県 相模原 / 同一都道府県在住論客
職業プログラマ
自己紹介
とりあえず、拙者の正体は下記のアドレスの通りなのでよろしく。

http://slashdot.jp/~NAT33/

見ての通りの/.の住民。現在の職種はプログラマ。時々、SEも兼務している。何故か、日本アイビーエム株式会社に10年近くも在籍していたという変人(苦笑)なのだが、ここ数年は退職して常駐開発に勤しむ日々。

うーん、金が欲しい。足らんぞ、金が!

ちなみに拙者の評価を読んでいると分かると思うが、基本的にSF大好き、洋物ドラマ大好きで、子供の頃はアニメ版のスタートレック(TAS)に同じくアニメ版のスカイラークシリーズ(覚えている奴なんかいるのか?)、さらにトムとジェリーで育ったという筋金入りの変態。そういや、スーパーマンのドラマも見てたな(爆死)

おまけにリーダーズダイジェストの日本語版を小学生なのに読んでいたという過去まである(ああ、恥ずかしい)

こんな変態が毎日放送のマクロスに出会って、さらに変態になっていくわけだが、そこは置いといて、ちょっと真面目に書いてみることとする。

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自分で書くのも何だが、拙者はどうも普通のヲタではないように思うことが増えた。なんせ、萌えが大嫌いでSF好き。必然的に最近の作品で好みに合うモノはほとんどない。今でも好みにピタリと合う作品はほんのわずかだ。

基本的にSFであること。それも本物でなければ駄目だ。実はマクロスでさえ好みかと聞かれると違うと答えてしまうほど。別にSF権威主義でもないのだが、ガンダム以降、非SF作品が宣伝文句に安易にSFを名乗るようになって以来、審美眼がやたら鍛えられてしまった様子で。

にしても、技術者とSFファンとしての複眼的な視点で物事を見てみると、世の中はホントにつまらなくなってきた。異様なほどの科学離れに文系だけが評価される風潮では仕方ないのだろうが、その影響が小説やアニメ、コミックにまで迫っているのだよね。昨今のSF作品離れも例外ではあるまいて。

拙者は80年代に平井和正作品にどっぷりと浸かっていた過去があるのだが、当時の平井氏の警笛がどんどん現実のモノとなっていると思えてならない。昨日、久々に平井氏のウルフ対談(徳間文庫)を取り出して読んでみたが、ますます確信を持ってそう思える。

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整合性の話

拙者がSFを語る際、よく「整合性」という単語を使うが、意味を理解していない輩も多い様子なので、「整合性」について書いておく。

拙者自身が、この単語に触れたのは、アメリカSF作家協会が出していた教本「SFの書き方」なのだが、実践できているアニメーター、作家はごくわずか(さすがに古参のSF作家で実践できていない人物はいない様子だが)、実にお寒い状況だ。

特によく見かけるのがストーリーやキャラデザインを優先する余り、矛盾点を直そうともしないケース。宮崎監督などは「上手に嘘を積み重ねて自転車が自動車に勝利するなら面白いじゃないか」と過去に書いているが、実際には「最初から自動車より早い自転車が何の脈路も無しに登場」という場合があまりにも多い。(最近、自転車が主役のアニメがあったが、あまりにも見事に該当するので呆れてしまう)
これではただの荒唐無稽でしかなく、宮崎監督の述べる面白さとは無縁なのだが、ストーリーやキャラデザインを優先する余り、手を抜く人物は多い。本当にプロなのか?と疑いたくなる。

実のところ、プロのSF作家の場合、ストーリーが最初に有りきという人物はまずいない。通常は舞台設定、人物設定を突き詰めていく。話そのものは、この両者が万全であれば勝手にキャラクターが紡いでくれる。作者が操るまでもなく、次に何をするかは設定が全て語ってくれるものだ。もちろん、この手法は難易度も高くまた手間もそれなりにかかる。だから、手を抜く輩が増える。下手すると、逆恨みまでする人物まで現れる(「パラサイト・イブ」の瀬名秀明氏のこと。SF大会にて「SFじゃない」と言わないでくださいと訴えたのはあまりにも有名。SF作家の誰もまともに相手しなかったが)始末。

ただし、上手に使えば非常に懐の深い作品世界を得られるので、上手に使っている作品はどれもこれも自由度が高い。よく、SFのことを「設定ガチガチ」とか言う人がいるが、本当によく出来た設定は矛盾点が無いからこそ自由度も高いのだ。一見、矛盾している様にも見えるかもしれないが、舞台設定=登場人物が生きる世界と思えば、矛盾などしていてはいけないことが分かるはずだ。貴方の生きている世界は矛盾しているのだろうか?、そんなことはないはずだ。

例えば、パトレイバーなどは、非常に自由度の高い作風でコメディからシリアスまであらゆる作品を含むが、舞台設定そのものは矛盾をみつけることが苦労するほど出来が良い。まさしく舞台設定の見本と言って良い。他にも自由度の高い作品はあるが一様に舞台設定が秀逸であることに気が付く。一方では新作の度に舞台設定を破壊しなければ何も作れない「ガンダム」の様な例があることを思うと、あれがSFではないと指摘されたのも判る気がする。

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「萌え」ってなんじゃい?

現在の「萌え」の元祖といえば、80年代か70年代に端を発する美少女ブームだという意見を聞いたことがあるが、まぁ、的外れだね。当時のブームを知っているどころか、くりいむレモンを見ていた立場で言わせてもらうなら、今の「萌え」ってのは軟弱。

ちょっと脱線するが、グラビアの水着が何故増えたかご存知だろうか?

早い話がエロいからだ。宮崎事件以降、ストレートなエロが敬遠されたことは有名だが、その煽りでグラビアの連中は考えた。エロではないと胸を張って言え、なおかつエロいものは何かと?(笑)、それが下着同然のビキニだったわけである。

ここで話を戻す。要するに「萌え」も同じことなのだ。写真が絵になっただけのものだと思えば良い。ストレートなエロではまずい。限りなくイメージとしてはエロだが、服を着せているのだ。問題なかろうということなのだろう。往生際が悪いだけにしか見えないのだが。

個人的に「萌え」るよりも生身の相手にぶつかっていけと言いたい。マクロスのフォッカーじゃないが、女と争っても仕方あるまい。

て、拙者、何を熱くなっているんだか(^^;

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さて、22の質問に答えてみるかね。

1・HNと性別
「モル」。他所では「NAT33」と名乗ってるけどね。由来は特に無し。ちなみにマグマ大使の奥さんとは関係ないので勘違いしないように。性別は男。既婚だが子供はおらん。作るつもりもない。

2・このサイトに来たきっかけ
既にきっかけは覚えていない。たまたま、検索している最中にここに迷い込んだのだと思われる。

3・今の階位に満足か?
今は気にしていない。あくまで自己主張の場だと考えているので目立つ方が好都合だが。

4・作品に対して、厳しいか?
悪評系では最悪評価が一番多いからねぇ。と言うか、基本的に下記のポリシーで悪評を下すので理解して欲しい。

・SFを名乗っているくせに実はSFではない場合。(ガンダムなどが該当)

・単なる萌え作品の場合、要するにキャラをオナペット以上に扱っていない作品は問答無用で悪評とする。
(様々な萌えアニメのほとんど全て)

・コメディは基本的に大好きだが、ピエロ的笑いは評価しない。キャラに変なことやらせて馬鹿にすることで笑いをとるタイプの下等作品も問答無用で悪評とする。(工業哀歌バレーボーイズなどが該当)

5・自分の評価が他人の参考になるか?
多分ならない。アニメ好きのSFファンは最近は絶滅寸前なので。

6・評価する時、世間の評価は気にするか?
気にしない。自己と反する意見であれば、好評、悪評いかんに関わらず反感は買うもの。それが嫌なら発言も読むのもやめるべき。

7・世間で評価が良くても自分に受け入れられない作品
当然存在する。4番の部分に一部記載したが、他にもたくさんある。

8・世間で評判が悪くても、自分では良いと思った作品
当サイトで言えばガンダムSEED(笑)

9・作品を評価する時、自分の感性で評価するか?
SFとして見る場合、SFマインドの有無。基本的に自分の感性もここにあるので。

10・好きな作品のジャンル
SFが好きだが。面白いのなら何でも良い。ただ、最近の作品で萌えでない作品を探す方が大変なので、ほとんど全てがインディーズのアニメか海外作品になってしまうのだが。

11・作品を評価する時、重視するもの
整合性があるかどうか。まずはこの基準で見る。整合性の有無はSFいかんに関わらず重要な点と考えているので。

12・シリアス系作品で好きな作品ベスト3
「特にオススメな作品について語る」にあるので見て欲しい。

13・ギャグ作品で好きな作品ベスト3
・フレンズ
・ジョーイ
・ギャートルズ

ただし、4番の条件にあてはまるギャグ作品は見ない主義としている。

14・泣いた作品ベスト3
基本的に泣かない人間なのでパス。お涙頂戴的作品ほど醒めた目で鑑賞することにしている。

15・作品に対する言い分は厳しい?
厳しくならざるをえない場合も最近は増えた。無条件に好評に出来る作品は極めて少ない。

16・物語の独創性は重視するか?
重視はするが、既にガジェットや設定として定番なら文句は言わない。
ただ、独創性炸裂の作品って今はもうないけどね。

17・よく意見の推薦はしますか?
自分からしたことは一度もない。基本的にアニメファンの意見の推薦はする気はない。
ま、スペ9さんとか、しようと思った場合もあるのは否定しないが。

18・このサイトの良い所
特にない。メインの居場所はここではなくスラッシュドットなので。

19・好きな脚本家・監督
監督は特にない。脚本家で言えば、ぬえの富田氏か、ヘッドギアの伊藤氏だが。

20・好きな俳優・声優
これまた、日本人じゃないので申し訳ないのだが、あえて言うのなら、トミーリージョーンズ(笑)

21・おもに何のジャンルを評価するか?
特に決めていない。気が向けば何でも評価対象とする。無ければ自分で登録したことさえある。

22・最後に一言
SFってそんなに嫌いかい?
特にオススメな作品
2007/02/05 作品追加
2007/02/01 TYPO 「宇宙の序曲」→「宇宙への序曲」
2007/01/31 作品追加
2007/01/30 作品追加

<事前説明>
拙者はSF作品だけでも、おそらく1000作品以上は読んだり見たりしているのだが(なんせ本棚だけで7個もあるし、と言うか既に溢れているのだが)、メジャーどころをあえて推薦するつもりはない。出来が良いこととメジャーであることとは無関係だと信じているからだ。従ってメジャー作品が並んでいないことについて不満は持たないように。アニメファンに媚びるつもりはなく、いあ、むしろアニメファンこそ学ぶべきだろう。もはや、ただのアニメの枠内に収まっていない作品も増えているのだし。

<小説>
好きな作家としては、クラーク、小松左京、神林長平、新井素子ってところ。SF系以外で言うと、うーん、今の所、一人もいないなぁ(笑)まぁ、しいて言えば、渡辺浩弐くらいなものか。

・大竜巻2
クラークはワンアイディアストーリーの名手なのだが、これはその中でも傑作に入る作品。あまりにも有名なので、ご存知の方も多いはず。プロット的には、「月面から地球へリニアカタパルトで帰還しようとした男が瞬間的な停電の為に月面に落ちる羽目になってしまった」という。ただ、それだけの話なのだが、そのアイディアだけで十分に読み応えのある一級のハードSFとなっている。

・故郷から10000光年
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの第一短編集。ティプトリーと言えば、一般人の間では「たったひとつの冴えたやりかた」の方が有名だと思うが、内容的にはこちらの方が上。特にラストを締め括る「ビームしておくれ、ふるさとへ」は絶品。プロットで語ると、自分は実はスタートレックのエンタープライズ号からビーム転送で送り込まれた惑星調査員だと信じている青年の話となってしまい、まるでギャグなのだが、実際に読むと泣けてくる。SFファンなら、いあ、自分の人生が理不尽だと思うなら共感できるはず。

ティプトリー自身も、1987年にアルツハイマー病にかかった夫を射殺後、自らも自殺という哀しい結末を迎えており、今にして思えば、この作品自体もそれを暗示している様に思えてならないんだよね。

・さよならジュピター
言わずと知れた小松左京原案の東宝配給の特撮映画のことなのだが、ここではノベライズを指しておく。実は今でも入手可能な小説版は原作ではなく、映画準備中に小松左京氏がサンケイ出版から出したノベライズ版なのである。映画版はかなりの部分を削っておりダイジェスト版となっているのだが、こちらはノーカットとなる。太陽系宇宙空間にひろがる壮大な人類社会を見事に描き、また、宇宙に挑戦する人々の心情を十分に描いており、単なるハードSFの枠内に収まらない出来なのが良い。もし、貴方が技術職だと言うのなら、是非とも読んで欲しい。もしかしたら、自分の職種に誇りが持てるかもしれない。拙者など、落ち込む度に読んでる(苦笑)

・戦闘妖精雪風
当サイトの住民達にもお馴染みの神林長平の名作。GONZOによってアニメ化もされているので見た方も多いだろう。が、やはり、内容的には原作の方が遥かに良い。と言うか、アニメ版は構成が無茶苦茶になっているので見ないことをお勧めする。個人的には不買運動を起こしたいほどだ。

さて、雪風に関しては既に評価済みなので、ここにも再掲載しておく。

神林作品として名作であるが故に有名であるが、入門作としてもお薦めしたい。神林作品のエッセンスのほとんど全てが含まれている。当作品と「敵は海賊」シリーズを読んでおけば、大半の神林作品を理解できるはずだ。

種明かしをすると(原作のあとがき付近にも記載はあるが)、これは戦闘機の教本をベースにして描かれている。離陸までの手順が非常にリアルであり、また教本であるが故に、無感情の乾いた文調となっている。これが零の心情そのものとマッチしており、欠点ではなく魅力となっているのが良い。

同テーマの作品は神林長平の作品には多く(有名なところでは、「今宵、銀河を杯にして」や「宇宙探査機、迷惑一番」などが該当する。短篇では、「時間蝕」に収録されている「兎の夢」なども該当すると思う。)、氏の得意とする分野なのだが、雪風の場合、ストレートに描かれており分かり易い作りとなっている。

個人的には、「今宵、銀河を杯にして」に登場する人工知能タンクのマヘルも能天気で好きだが、雪風はより冷静で時として何を考えているのか分からない部分があり、そこも興味深い。グッドラック以降は、マヘル並に自己主張するようにはなるのだが。

基本的にFAFとジャムとの生存競争の物語であり、そこを意識して読むことをお薦めする。一種の種明かしで申し訳ないのだが、理解の助けにはなるはずである。

・声の網
故星新一氏と言えばショートショートの名手だったが、長編もいくつか書いている。これはその一つ。情報ネットワークをテーマにした初期の名作として知られている。SFと言えばガンダムやスターウォーズの悪影響なのか、宇宙、戦争、ロボットだのといったガジェットが揃わないと納得しない門外漢も増えたが、実はそんなものはSFであることの条件でも何でもない。ただの電話ですら十分なのである。この作品はその証拠とも言える。さすがに書かれた時期が古いので今では既に実現してしまっている描写も多いのだが、パソコン通信すら存在しなかった時代に書かれたとは思えないほど、現在のインターネットの問題点を突いており見事としか言い様がない。

余談だが、太平洋戦争当時のマンハッタン計画が極秘だった時期に、多くのSF作家が拘束されたそうだ。ロボット三原則やファウンデーションシリーズで有名なアシモフもその一人で、罪状は原爆の情報の流出。実際は流出ではなく、彼らが作中に予測してみせた原爆の構造があまりにもリアルでアシモフにいたっては本物と同じだったというのだから笑える。星さんもアシモフと同じ時代なら、同じ目にあってるのかもしれないなぁ(笑)

・歌う船
拙者がSF初心者、あるいはSF嫌いに読ませる定番(爆死)
金属の殻に封じ込められ、シナプスを宇宙船の維持と管理のための機械装置に繋がれた少女ヘルヴァは優秀なサイボーグ宇宙船。彼女は相棒となる男性を乗せて、〈中央諸世界〉の特命のもと、苛烈な任務に銀河をかけめぐるという内容で、今までアニメ化されなかったのが不思議なほどにアニメやコミックに向いている。作者が女性ということもあり、まるで少女漫画的な描写も多いのでますます初心者向きという(笑)

・アストロパイロット
「宇宙のステルヴィア」には生徒会とでも言うべきビッグフォーなる学生の総代が登場するが、何もステルヴィアの独創と言うわけでもない。この作品はステルヴィアよりも10年以上前の作品なのだが、既に同様の存在が登場する。あまりにも似ているので参考までにお勧めしておく。SFの古参ファンの場合はステルヴィアよりも、「地球(テラ)へ」の教育ステーションや「11人いる」の宇宙大学校の方を連想するかもだが(苦笑)
これも同じく、SF初心者向きの作品。ジュヴナイル的な作品なので理解しやすいはず。

・美しい星
かの三島由紀夫氏が書いたことで知られるSFになり損ねた作品。特にお勧めというわけではないのだが、SFマインドを持てない(個人的にこれは努力で身に付くものではなく、資質に類すると思っているが)作家にはどう頑張ってもSFは書けないということを示すために、よく引用するので上げておく(笑)

にしても、「奇想天外」の星さんとかにも一時接近して仲良くしてたとも聞く人だけど(と言うか、たしか星さんと同年輩だったはず)、いかに主流文学では高名であっても、資質だけはどうしようもなかったって所なんだね。

・星の海のミッキー
猫が主題のSF小説は数知れず。有名なところでは、ハインラインの「夏への扉」とかだけど、これもなかなかどうして面白い。と言うか、間違って早川SFに収録されてしまったライトノベルと表現した方が正しいかも(笑)、つーか、猫系SFは大半がそんな感じなので仕方ないかも(^^;
個人的に、これもアニメ化かコミック化に向いてると思ってるんで誰か映像化してくれ。ま、女の子が主役なので下手すると萌えアニメにされかねんけど。(と言うか、挿絵と表紙が既にそんな感じ)

・未来の二つの顔
一部ではほら吹きとか言われるし、似非ハードSF作家とも揶揄される事も多いホーガンの代表作の一つ。個人的にはマクロスのゼントランを連想させるガニメデシリーズも好きだけど、コンピュータ関係の仕事をしている為か(たしかホーガン自身も元はDECのセールスマン)、こちらの方が親近感がある。人工知能と言えば、すぐに言葉を喋らせてしまう作家が多い中、言葉を一言も発しない癖に凄まじくリアリティのある描写をかましてくれるので嬉しくなってしまう。個人的に人工知能テーマでは最高峰だと思う。国内では星野氏がコミカライズしてくれているので、そちらもお勧め。

・宇宙への序曲
クラークはイギリス惑星協会の会長だったこともあり、宇宙開発にも関わりの深い人物なのだが(ちなみに静止通信衛星は彼のアイディアとされる)、そんなクラークが書き上げた「もう一つのアポロ計画」
今では幻となってしまったアポロ計画β案を詳細に描いた作品であり、クラークの作品の中でも特にメッセージ性が高い。一度は絶版になってしまった作品ではあるが、今では早川文庫SFとして売られているので読んで見て欲しい。(恥ずかしながら、拙者自身、存在は知ってはいても絶版の為、長らく入手できなかった)

・パヴァーヌ
いわゆるIFテーマの作品。物語の舞台はエリザベス1世が暗殺され、結果として産業革命が起きずに中世のまま進んで来た世界。人々はいまだ中世と同じ生活を送っている。いくつかの短編からなるオムニバスなのだが、きちんとした整合性を維持したシミュレーション作品としても楽しめる。特にお勧めは、腕木通信士の少年のエピソード。既に文庫ごと無くなってしまったサンリオSF文庫収録だった為(ほんと個性的な文庫だったけど無くなってしまった)、入手は困難であるが、探して見て欲しい。

・SFロボット学入門
ハードSF研でも名を知られているSF作家の石原教授のロボット工学の教科書。早川文庫JPではあるものの、内容的には講談社ブルーバックスでも全然不思議じゃない。(つーか、石原教授の著書はブルーバックス側にもいくつかありますけどね)昔に書かれていることもあり、ネタ的には古くなってしまった部分も多いのがちょっと残念。でも、ロボットをSF的に語るのであれば一度は読んで見るべき価値はある。

・できそこない博物館
星さんの没ネタコレクションとも言うべき作品。基本的に星さん自身のアイディアメモを元ネタにしたショートショートスタイルのエッセイ集となっているのだが、コレが結構面白い。生みの苦しみと星さんの発想の原点を垣間見ることが出来、興味深くもある。個人的には作品化して欲しかったアイディアは結構多かったなぁ。

・銀色の恋人
ロボットにも心があることを示す作品は多いが、交霊術で証明する作品は後にも先にも、多分これだけだろう(笑)、作者のタニス・リーはどちらかと言えば、ファンタジー系の作家で国内でも早川FTの方でむしろメジャーなので納得なのだが(^^;
にしても、非SF系でもここまでぶっ飛んだ発想なら、拙者も文句は言わない(言えない?(笑))事の証としておく。それにしても、国内作品の発想の貧弱なことをと思う。他作品の評価に一度、書いたことだけど、「中途半端に荒唐無稽にするくらいなら、むしろ徹底的に荒唐無稽」を目指すのも悪くは無いんじゃないか?
整合性を維持する自信が無いのなら、その方向性で勝負するのも正しいと思うよ。

ちなみに、パクられたことでも有名な(笑)ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」は、内部的不整合を貫くことで逆説的に整合性を達成した作品だしね。

・今宵、銀河を杯にして - マヘルシャラルハシバズ物語 -
一言で言うと能天気な「雪風」(笑)
他にも「宇宙探査機迷惑一番」も同類だけれど(何故か、これがギャラクシーエンジェルのノーマッドにしか見えない拙者(苦笑))、神林長平のギャグセンスが結構なもんだということが本当によく分かる。
テーマ的には「雪風」と「過負荷都市」を足して2で割った感じだけど、そんな真面目に読む必要はあまりない。普通にマヘルの珍道中を楽しめば良いのだと思う。まぁ、「敵は海賊」に比べると落ち着いた作品ではあるけれど。

<ライトノベル>
語源については諸説があるものの、真相はニフティサーブのSFフォーラムが発祥と思われる。
とりあえず、後期の朝日ソノラマや集英社コバルトは言うに及ばず、今ではあちこちから出ているので言うまでもなかろう。

・ネットワーク・フォックス・ハンティング(集英社スーパーファンタジー文庫)
同名のゲームは実在している。基本的にはネットワークを利用した鬼ごっこでニフティサーブがその発祥地。ネットを利用して断片的に鬼が居場所のヒントを流し(たとえば写真など)、それをモバイル機器で受信して追跡するというものだった。で、この作品は、ネットワーク・フォックス・ハンティング中に大地震に巻き込まれた人々のドラマとなっている。関東の人間は知らないだろうが、阪神大震災においてパソコン通信は救助、支援においてかなりの位置を占めた。この作品は当時の状況を積極的に取り込んで書かれており、非常にリアルなものとなっている。拙者自身、震災当時は大阪に住んでおり(実家は壁の一部が破損した程度で済んだが)、支援にも参加していたので他人事とは思えない。
ライトノベルの位置に存在している作品だが、単なるライトノベルの枠内には収まらない傑作としておく。

・宇宙戦艦ヤマモトヨーコ(富士見ファンタジア文庫)
タイトルの通り、ふざけた内容であるが、実は結構奥深い内容を持つ作品。にしても、ゲームネタの作品は多いが、ここまでシューティングに特化しているのは珍しいよな。
やたらと千葉方面の地名が出てくるのが妙に親近感が(笑)、嫁さんがそっちの出なんで。

・わたしのファルコン(朝日ソノラマ文庫)
仮想戦記モノの中でも異端な作風で(なんせ怪獣モノだしねぇ)知られた夏見正隆氏のレヴァイアサン戦記シリーズの後日譚なのだが、本人曰く、裏マクロスなんだそうな。アニメ化の話もあったらしいけど消えてしまった。面白かったんだけどねぇ。

<アニメ>
製作会社的に言うと、スタジオぬえ、アートミック、ガイナックス、ヘッドギア、ジーベック辺りが好みかな。国内ではこの辺りしかまともなSF作品を作っていないとも言えるが。

・超時空シリーズ
83年から85年の間に放映された毎日放送アニメはその全てが傑作と言える出来なのだが、その中でもスタジオぬえが担当した超時空シリーズの一作目と二作目は今でも人気を誇る。特に一作目の「超時空要塞マクロス」は絶品。ぬえ曰く、SFとしては作っていないらしいのだが、ファーストコンタクトテーマのSFとして見た場合、相当の出来だと言えてしまう辺り、流石である。

・メガゾーン23
裏マクロス第一号(笑)
身もふたも無いがほめているつもり。東京それ自体が実は巨大な都市宇宙船だったという設定の初期のOVAの傑作だが、個人的にはアートミックのお家芸ともいえた可変バイクの完成形であるガーランドが好きなので他はどうでも良い(爆死)

・王立宇宙軍オネアミスの翼
ガイナックスがまだアマチュア集団だった時代の最高傑作。元々、ダイコンアニメ等で非凡な才能を発揮していた彼等だが、これになると当時のどのアニメよりもクオリティが高かったりする。美術面で言えばジブリのアニメですら越えているので驚く。自他共に認めるNASAキチガイの野田氏が協力している為か、非常にロケットの描写が正確で教育的価値すらあるほど。人工衛星の原理を説明している下りはギャグが冴えていて大好き(^^)
ちなみに全世界の兵士に見せたいね。殺戮がいかに愚かな行動かよく分かると思うのだがね。ま、命令次第で民間人ですら巻き込んで殺すような連中には理解できないかもしれませんが。(テロリストの事ではないので勘違いしないようにね。爆撃に巻き込まれた民間人を最小限度の犠牲と言い放った、どっかの大国の大統領の事だから。あ、わが国の総理もそうだな(苦笑))

・機動警察パトレイバー
国内アニメでここまで整合性を尊重した作品は他に類がありませぬ。一見、ただのギャグにしか見えない作品ではあるものの、ちゃんとした整合性を維持した舞台設定を備えており、これこそ本当の意味でのSFアニメ。
アニメに登場するメカニズムの中では、VF-1バルキリーの次くらいにレイバーが好きですな。

・機動戦艦ナデシコ
はっきり言うと、この作品が放映される直前まで誰からも注目されてなかった(拙者にいたっては嫌っていた)ジーベックの傑作の一つ。
まさか、ジーベックにここまで優れたSFアニメーション。しかもヨコジュン系のハチャハチャSFにハードSFまでカバーするトンでもない作品を制作できるとは予想もしていなかった。
SFに関して素人が見た場合、単なる萌えアニメでしかなく、正当な評価を得るまでに結構な時間を要した作品だったが、これがジーベックにとっての良い意味でのカンフル剤となったことは言うまでも無く、後の「宇宙のステルヴィア」につながっていくわけだ。

・宇宙のステルヴィア
ナデシコに続く形で製作された同じくジーベックのSFアニメーション。ナデシコと違い、ギャグ要素は少ないが、クラークや小松左京並の第一級のハードSFをジュヴナイルSFの文法で描いている点が興味深い。これも当時は無理解な萌えヲタどもが多かった為か叩かれてもいたが(本当に辛辣で申し訳ないんだが、キャラをオナペットにするのは止めてくれ。見苦しい上に迷惑なんだよ!!)、クラークの「幼年期の終り」すら彷彿とさせる展開は単なるアニメの域を越えており、素直に感動したことを覚えている。

・セントエルモ光の来訪者
999やヤマトで有名な松本氏によって製作された関西電力のPRアニメ。太陽光による大型の発電設備である人工惑星セントエルモに支えられた未来の地球において、セントエルモの不調に立ち向かう技術者たちの活躍を描く。「さよならジュピター」が挑戦する技術者を描く作品だとすると、こちらは守る側の技術者を描く作品。まさに技術者賛歌とも言うべき作品。

<コミック>
・鉄腕アトム
日本最初のSF作家にして孤高の先駆者、海野十三に見出された後継者が手塚氏だと言われているが、この作品はそれが事実であることを感じさせてくれる。とにかく、ありとあらゆるSFの要素全てをカバーするその内容には驚くしかない。

・サイボーグ009
日本初のサイボーグテーマの作品。実はSF作家達よりも早いのが笑えます。当時は国内でもサイボーグという言葉は知名度が低く、そんな知らない言葉のタイトルはいかんいかんと出版社から言われたらしい(笑)
ちなみにサイボーグが主人公の作品は日本がもっとも多いんだそうな。

・ブームタウン
竹書房のコミックガンマに連載されていたSFコミック。電子的に再現された仮想都市、ブームタウンでの様々な事件(バグ?)を解決していくデバッガー達の活躍を描いた内田美奈子氏の佳作だったが、コミックガンマ自体が消滅しちまったこともあり、未完なのが哀しい。もちろん、「赤々丸」も大好きですが(爆死)

・ブレイクエイジ
バトルメックやバーチャロンの進化形にあたるゲーム「デンジャープラネット」を縦軸に、ユーザー、開発者達の様々な思いを横軸に構成されたSFコミックの傑作。基本的には主人公二人のラブコメの路線なのだが、巨大ロボをゲーム中のキャラとして描くというのは斬新で他に類がないのは凄い。ある意味、一つの整合性のとり方であり初めて読んだ時には素直に関心したことを覚えている。
ちなみにこの作品もエヴァと同じくネットで人気が広がった作品で、「コニーパレス」という言葉で検索してみて欲しい。結構な数のサイトがひっかかるはずである。一度だけOVAにもなっているが出来ればテレビアニメとして製作して欲しかった。

・Genoms(ゲノムズ)
遺伝子の違法利用を防止する為の法案である「遺伝子法」という架空の法案を元に、違法利用を取り締まる「遺伝局」の捜査官を描くSFコミック。話の展開的には渡辺浩弐氏の作品と大変よく似ており、独特のリアリティがある。残念ながら一巻限りで中断してしまったが、内容的にはそこらのSFコミックの何倍も面白かった覚えがある。

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