[カシオペアの日記/書き物]
冬樹 遠い海から来たカメ であります
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1. 2008/08/23 「冬樹 遠い海から来たカメ であります」 分類: ケロロ軍曹
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1. 冬樹 遠い海から来たカメ であります                 


1. 冬樹 遠い海から来たカメ であります

                
              
ナレーション「宇宙には、我々の知らない生き物がたくさん住んでいます…」                    
               
逃亡する宇宙船を追跡する宇宙警察のポヨンちゃんは、動力部目掛けて砲撃を行った。                 
相手も回避し直撃は免れたが、コンテナ部分をかすめ中からアンチバリアを展開したひとつの箱が、ペコポンに向かって落ちていった・・・。                 
                    
ちょうどその頃、冬樹は歩道に横たわるふしぎなウミガメを発見した。
なぜこんなところにウミガメが…そんなことより大分弱っている。
仕方がないので家に持ち帰り保護してあげることにした。

背中の甲羅は鮮やかな緑色…そして頭には1本の触角が生えている。
鮮やかな色をした甲羅の亀は熱帯地域に住んでいるとのことだが、触角の生えたカメなど見たことない。
念のためネットでも調べてみるが、やはり載っていない…これぞまさしく正真正銘のUMA!? (未確認動物)

手のひらサイズの小さなカメゆえに、ケロロが触角をいじって遊んでいると、反撃の一手が返って来た。
ケロロの指をかじりしばらくの間抵抗を続けた。小さい割りに乱暴である。

早くも冬樹と夏美に気に入られ日向家のアイドル的存在へとなりつつあるカメであったが、もちろんケロロは気に入らなかった。
「日向家における立場が危ない!!(アイドル的意味で)」このことを他の隊員に話すが、当然の如く無視された・・・。

赤ダルマは途中退席し、タママは一応ついていくみたいで、クルルは気になることがあり作戦に参加してくれるようです。
内容は、明日冬樹殿の部屋に侵入し、カメを回復させてさっさと帰ってもらうという寸法である。
カメが元気になれば冬樹殿も帰すであろうと想像した上での作戦である。決して悪い作戦ではないが、無断という点がどこか引っかかる・・・。

冬樹殿と夏美殿を見送った直後に作戦開始!
冬樹殿の机の下を探すと、案の定カメを隠していた。(秋に見つからないようにするためですね)

ここまで手を施すとは・・・
「我輩とこのカメのどっちが大事なんでありますか!」とケロロがぼやくと、クルルが「そりゃカメですよ」とサラリと答えた。

まさか! と思いたくなる気持ちもわからなくもないが、これは宇宙希少動物の「エメラルドウミガメ」であることが判明した。
希少…つまりは絶滅するくらい数が少ない貴重な動物だということだ。

それだけではない…その貴重さゆえに裏ルートで相当な高値がつくとか・・・。
タママの話では桃っち(桃華)の豪邸が軽く建っちゃうほどの値打ちとのことだ。
これで今年の侵略予算も潤うぜェ〜、ク〜ックックック(売ればの話ですけどね)

思いもよらぬ高価値でもう一度その存在をジックリと眺めるケロロであったが、流石に触角を持って持ち上げるのが悪かったか…触角が切れてしまった!
命に別状はないが、価値としては大幅に落ちてしまった。それよりも冬樹殿である。
このことが冬樹殿にバレたら!?

スタッスタッスタ・・・

冬樹「忘れ物、忘れ物……ん?」
ケロロ&タママ「…ガ〜ン」



こんなときに限って冬樹殿が忘れ物を取りに部屋に戻ってきた!
急いでカメを隠すが、その姿を見られてしまった。…が、幸いにも触角には気づいていないようだ。
冬樹殿がいない間ママ殿に見つからないよう自分たちが面倒を見るといって誤魔化したら、何とか納得してくれた。

100%信じてくれたようには見えなかったが、一応軍曹たちを信じて学校へ向かった。
大きく息を吐くケロロとタママであったが、問題はここからである。この触角をどうするか・・・。

学校も終わり、冬樹は近くのペットショップに寄っていた。
ネットでは見当たらなかったが、動物のことに詳しいペットショップの店員さんならグリーン(カメの名前)のことを何か知っているかもしれない。
写真を見せてグリーンことを尋ねるが、どこの店も見たことがないそうだ。

最後の1件を回っても結果は同じだったが、店内の端でなにやら興味深い話が聞こえてきた。
怪しい男2人組みが話していたことだが、どうやらカメを探しているらしい…鮮やかな色をしていて、触角が生えている!

たかが2つのキーワードだが、グリーンの特徴を見事につかんでいる。
それだけでなく、そのカメを売れば大金が手に入るとのことだ。カメ目当てではなく、カネ目当てであることが丸見えである。
ひょっとしてグリーンは狙われている!? 急いで冬樹は家に帰ることにした。

家に戻り部屋中を探し回ってみるが、軍曹たちの姿が見当たらない・・・。
庭先で銃を磨くギロロにも聞いてみるが、その所在はわからないそうだ。
すると桃華からケータイに電話がかかってきた。

準備が出来ているとかどうとか言っているが、何のことだかサッパリだ。
どうやら話はタママたちだけで盛り上がっていたようで、行き先は西澤家南国リゾートだ。
それにはカメがどうとか言っていたそうだ。

間違いない! そのカメはグリーンだ!!
急いで冬樹たちも向かうことにした。

おまけとしてついてきたギロロだが、機内でカメをどうするのか考えていた。(ギロロのあのカメの価値を知らない)
あの話を聞くまでは同じようなことを考えていたであろう冬樹であったが、高値で売れることを聞いてしまった以上、イヤな予感が脳裏を横切った・・・。

するとギロロの元にケロロからの通信が入った。
「ギロロ……は…はやくっ!………ザーーー」プツン!

途中で通信が途絶えてしまったことから何かあったことは間違いないが、海上にクルルの顔をしたドーム状の施設が見えてきた。どうやらあそこにいるようだ。
ギロロがハッチを開けて飛び出していくと、ちょうどケロロたちも出てきた。この様子からすると脱出してきたようだ。
すると施設を破壊して、中から巨大生物が現れた。(あれはもしや!)

巨大化したグリーンは触角からビームを放つなどの大暴れ! その影響で宿泊場所のホテルも壊されてしまった。
グリーンの暴走はすぐに治まったものの、その被害は甚大だった。

力を使い切ったグリーンは、正気に戻り砂浜で休んでいた。
こうなった理由を聞かれると、クルルがキッパリと答えてしまった。他人事のように・・・。(隊長がねぇ…)

いつかはバレるということで素直に言ったわけだが、切れてしまった触角を治すための術を色々と探した。
そうしたら西澤家のリゾート地に触角を治せそうな薬を作れる植物があることがわかり、ここにこのカメの住みやすい環境を作ったのである。
薬の甲斐あって触角は元に戻ったが、副作用で巨大化してしまい、それに驚いて暴走してしまったのである。

体の大きさは2〜3日もすれば元に戻るそうだが、今の問題は信じてくれと言ったにもかかわらず、それを裏切ったケロロの方である。
夏美は罰としてケロロを薪拾いに行かせるが、雲行きも悪くなってきたので冬樹が様子を見にいってくることにした。

森の中で軍曹を見つけると、なにやら話をしていた。
木の陰に隠れながらそ〜っと相手を見ると、何と相手は昼間ペットショップで見かけた男2人組みであった。

男2人組みは今日発売の完全限定生産PMズゴックのプラモを持っていた。
ケロロがこれを欲しがっていたことは調べ済みで、何とあのカメ(グリーン)との交換条件を叩きつけてきたのである。
ケロロからすれば魅力的な話だが、何もそこまで落ちぶれてはない…断ろうとしたその時! 草陰に隠れていた冬樹が姿を現した。

「グリーンは渡せません!」と強く言うと、相手もすぐに引き下がって言った。
珍しく頭に血がのぼった冬樹は、ケロロが断ろうとしていたことにも気づかず、一方的に交換するものだと決め付けていた。
ケロロが触角を治したのはグリーンに早く元気になって欲しいためであったが、今の冬樹にとってはそれさえも言い訳に聞こえていた。

ついに愛想尽きた冬樹は、その場にケロロを残して帰っていってしまった・・・。



翌朝・・・
冬樹はグリーンと一緒に海の上を散歩していた。
クルルの言ったとおり、時間と共に大きさは元に戻っていっているらしい・・・。

好物のわかめも自分で採って食べられるまでに回復した。これも軍曹の……!
すると目の前に一隻の船がやってきた。甲板には1人の女性が立っている。

軽くあいさつを交わすと、自己紹介をしてきた。
動物保護団体の者で、この辺り一体を調査していたところ非常に珍しいカメ(グリーン)を発見したため、保護させてくださいと言ってきたのである。
「我々が責任を持って自然に帰します…ご安心を」といっているが、肝心のグリーンは怯えている。どうやらグリーンの中で見覚えのある人物のようだ。

引き下がるグリーンに見ていられなくなった昨日の男2人組みが出てきた。
どうやらこの女はこの者たちを従えているらしい・・・。

マヌケな部下のせいで自分の本性もバレてしまったので、ついにその正体を現した!

カシオペア「向かい髪タウリン!?」
???「ムーカイ、ガミ、タムリンだ」

カシオペア「決め台詞は…アオリイカ参上!?」
???「アビーイカ? アビー一家? 参上…だと、思う・・・」

アオリイカ…じゃなくて、よくわからない3人組登場!
この3人は何を隠そう、ポヨンちゃんに追われていた3人である。

エメラルドウミガメを持ち出し逃走していたところをポヨンちゃんに攻撃され、ペコポンに落ちていったのである。
そうとも知らずに冬樹は家に持ち帰り、今に至っているのである。

ある意味で自分たちのものという言い方は間違っていないが、希少性ゆえに捕獲は禁止されていたのであろう。
そのためポヨンちゃんが追跡していたと見られる。

騒ぎを聞きつけて夏美たちもやってくるが、相手は戦闘のプロフェッショナル、すぐに粘着弾に捕まってしまった。
先ほど逃げ回った際に大分体力を消費してしまい、グリーンもかなり弱っている。
このままではグリーンが捕まってしまう!

するとそこにケロロ軍曹が姿を現した。
雑念を捨て、冬樹殿を助けるためにやってきたのである!

カエルらしく相手の背後に泳ぎより、一気に水面に出て3人同時に拘束!!
ギロロたちが束になってかかっても捕らえられなかった相手を、ケロロは一瞬の隙をついて1人で捕らえたのである。

冬樹殿を助けるために自らの意志で動くケロロ軍曹!
その姿はギロロよりも頼もしく見えるが、所詮は今のケロロ…どこかしらでしくじるのである。(あの頃じゃないからねぇ〜)
足を滑らせ転倒…その隙にタムリンに捕まってしまった。

一瞬だけ輝いたケロロ軍曹であったが、捕まってからは後の祭り…ついにグリーンに網がかけられた。
今のグリーンに網を引きちぎるだけの力は残っていない。徐々にグリーンは敵のメカの方へ引きずられていった。



網の中で必死に抵抗するグリーンをみて、冬樹はグリーンの名を叫ぶ
するとグリーンの甲羅の色が赤く変わり、目も赤く光り始めた。これは海上で施設を破壊したときと同じ暴走状態である。

網から出ることをやめたグリーンは、自分を引きずるメカの方へ向き、その触角を光らせ始めた。

カシオペア(グリーン)「一ぃ発で沈めてやるよぉ、覚悟はできたか…」
カシオペア(グリーン)「ワーーールドデス○ロイヤーーーーーー!!!」
???「いくらなんでもそんなことは考えてないだろ」

次の瞬間!
ワールドデ…じゃなくて、「メガ粒子砲! 撃てぇええ!!!」

カシオペア「いや待てよ…ハイパーメガ粒子砲か?」
???「それは問題じゃないだろ・・・」

グリーンの一撃により敵メカは木っ端微塵! しかし盗人はまだ生きていた。(いつの間に盗人になったんだ?)
執念でグリーンを捕まえにいくが、その時には既にギロロが頭に銃を向けていた。(ギロロたちもまたプロ…粘着弾だけではお粗末でした)
残る2人も取り押さえ、グリーンの安全は確保された。

その後宇宙警察へ連絡を取り、犯人の身柄…そしてグリーンをポヨンちゃんに引き渡した。
ここからは宇宙警察がしっかり対応してくれることだろう。
最後に冬樹はグリーンに別れのあいさつを述べ、グリーンの乗る宇宙船を見送った・・・。

ナレーション「宇宙には、我々がまだ知らない生き物がたくさん住んでいます…」
ナレーション「でもそれがどんな生き物だとしても、心を通わせることはできると思いますよ」

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