めたこのぽこぽこ日記


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今度の映画でキョーダインとフォーゼが共闘するらしいんだが、兄妹ならキョーダインじゃなくてケイマインじゃないか、と思うんわけだけども


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1. 2012/05/01 二次創作の部屋 > イナズマイレブンGO 異界の扉!ノッカーズ襲来 > 出現!強敵インフェルナル・ノッカーズ!!」
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白井監督が叫ぶや否や、東久西中第二サッカー部のイレブンの体に、異変が起こり始めた。

チーム一の長身フォワード、来布石の体は巨大な花弁に包まれ、毒々しい真紅に染まりはじめた。

ボランチの双葉兄弟は、全身が緑色を帯びると同時に、それぞれの右手と左手が、鋭利な刃状の棘を帯びた葉のような姿に変わっていた。

攻撃的な位置にいた大麻原の体は、白い粉末に覆われ、逆サイドの漆岳は逆に、光沢を帯びた黒色の体へと変化した。

サイドバックの飛綿の体には、びっしりとした羽毛のような毛が生えつくしていた。
逆のサイドの菱形の体からは、巨大な突起が複数飛び出していた。

センターバックの竹原のシルエットは、関節が異様な節のような姿に変わっているのが見て取れた。
その向こう側、キャプテンの宇壷は、背中に巨大な煙突状の突起を生やしていた。


最後方に控えるゴールキーパーの蔓山の体からは、おびただしい数の触手のようなものが生え、それぞれがうねうねと、蛇のようにうごめいていた。



気がつけば、花咲を除いた選手が一様に、異様な姿へと変貌を遂げていた。




「雷門中、みなさんのがんばり過ぎです。われわれの真の姿、ここまで早くお見せすることになろうとは思いませんでしたよ」

仮面の下の白井監督の笑い顔は、試合前の恵比須顔とは程遠い、悪鬼にも似た相貌へと変化していた。

「白井監督、それは一体どういう意味ですか?」

円堂の問いかけに対し、白井監督の高笑いはいっそう大きくなった。

「否、わが名はシュライク!数多の世界をめぐり、今、この世界に変革をもたらす真実の『革命家』、それが!私!!」


真の姿を現した白井監督……否、シュライク監督の言葉に、一同は愕然とした。

《ひ、東久西中……選手が変身したぁぁぁ!!前代未聞、驚天動地!!雷門中の歴史を紐解いても、これほどの出来事はありませーん!!!
し、しかも、白井監督……いや、シュライク監督の口からは、真の革命宣言まで飛び出した〜!!!?》

「そうです!私たちがなすのは「本当のサッカーを取り戻す」などという次元の低い革命ごっこではない!
選ばれしもののみが叩き、開くことの出来る扉……その扉を開けられるわれわれに、全世界の人類はひざまずく!!
そのことを世界に向けて宣誓するために、世界の象徴たるスポーツである、サッカーを利用させてもらったのです!!」

「その、真実の革命をなしとげるものたち……わがチームの名は、『インフェルナル・ノッカーズ』!!!」


「インフェルナル……ノッカーズ……!
このチームに、帝国は大敗したのか……!!」

鬼道の頬に、一筋の汗が流れた。
円堂はただだまって、ことの成り行きを見ていた。

「ククク……恐ろしさのあまり、声も出ませんか。
ですが、これで終わりではありません。今こそ、このスタジアムの『真の姿』をお見せしよう!」


そう言って、シュライク監督は天を仰いだ。

すると、スタジアム上空ににわかに暗雲が立ち込め、その雲のさらに上空から、巨大な扉が姿を現した。


「な、なんだあれは!」

「ちぃ……どうやらやっこさん、そうとう派手な演出を用意していたようだ」

ウサ探が舌打ちし、渋い表情(ただし見た目ぬいぐるみ)をした。


その扉が開き、屋根のように校舎に覆いかぶさった。

すると校舎はスタジアムの客席のように姿を変え、そして、そこには試合を珍しげに見ていたはずの生徒の姿はなく、みな、人外の異形の姿へと変わっていた。


「これこそがこのスタジアムの真の姿……ノッカーズ・エデン・スタジアム!
このスタジアムに足を踏み入れたのは、皆さんが初めてです」

「ち、ちょっと……なんなのこれ」

「おい茜、写真撮ってんじゃねえ!空気読め!」

「で、でも……こんなことめったにないし」

ベンチに控えるマネージャーたちは、この変化に浮き足立っていた。

「兄さん、監督、この試合……棄権しましょう!このままではみんなが危ないわ?」

音無が提案したが、それはウサ探によって否定されることとなった。

「そうさせてやりたいのはやまやまだがな、あのシュライクとかいう監督、ただで返すことはしないだろうぜ」


「その通りです。皆さんにはこれまでの「実験」と異なり、われわれの記憶をしっかりと残していただきます
絶望的な敗北とともに、ね」

「帝国サッカー部に練習試合の記憶がなかったのは、単にダメージが深いだけではなかったのか!」

鬼道は焦燥の色を隠せずに叫んだ。

「そうです。もっとも、真相意識にかすかに残っていたものもいたようですが。それはいいでしょう。
それに、心配することはありません。あくまでわれわれはサッカーで勝負するのです。純粋にね。受けていただければ、の話ですが」

「その言葉、信じていいのか」

「円堂!」

毅然とした態度を崩さない円堂の言葉に、鬼道は少なからず驚いていた。

ウサ探が小さく「ほぉ」と感心したような声を上げたことには、気づかなかった。

「もちろんです。いや、サッカーの試合でなければ意味がないのですよ。あなた方が標榜する革命の志、それをくじき、新たな旗頭にすることが、この試合の目的なのですから」


雷門イレブンの目がいっせいに円堂に注がれた。

少しの間、円堂は目を閉じた。

そして目を開くと、試合前と変わらない、力強い声で叫んだ。

「いいか、俺たちの革命はこんなところでは終われない!
誰が相手でも、どんな相手でも、俺たちがやることは一つだ。
いつものサッカーをやろう!そして、勝つんだ!!」

「わかりました。いいかみんな、どんな相手でもベストを尽くそう!」


円堂、そして神童の言葉に鼓舞されたイレブンは、不安こそ隠しきれないものの、それでも戦う姿勢は捨てずに、ポジションについた。


シュライク監督の仮面の下の目が光った。

(さすがです、雷門。さすがです、円堂監督。そうこなくては、ね)

様相を一変したこの試合、インフェルナル・ノッカーズのキックオフで、試合は再開した。

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2. 2012/04/22 二次創作の部屋 > イナズマイレブンGO 異界の扉!ノッカーズ襲来 > 謎のコーチ!かわいいウサ探!」
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雷門イレブンは、ベンチ前で円堂の指示を聞いていた。

「どうした、天馬。集中できてないぞ?」

花咲の言葉が頭から離れなくなっていた天馬に、円堂は笑いながら声をかけた。

「いろいろと不穏な雰囲気のある試合だ。気になることがあるなら、きちんと話したほうがいい」

鬼道の言葉に後押しされて、天馬は花咲の言葉をイレブンに伝えた。


「……なんだよ、そういうことならちゃんと言ってくれよ、天馬。水臭いじゃないか」

「ごめんよ信助。でも、どういうことなんだか、俺にはよくわからないし」

「そうなると、帝国に圧勝したなんて話も、でたらめじゃないように思うな」

「ちょ、ちょっと車田先輩、怖いこと言わないでくださいよ〜」

不安な声を出す速水の背中を、マネージャー(本人曰く天馬の施設応援団)の瀬戸水鳥がバチンと叩いた。

「なあ天馬、その花咲ってやつは、運動が出来ない状態……だったのか?」

じっとみなの話に耳を傾けていた剣城京介は、病床の兄の姿を思い浮かべながら、天馬にたずねた。

「う、うん。俺と会ってたときは、本当につらそうだったよ」

「だが、そいつは実際にサッカーをやっている。それが現実なら、病気を克服した、というだけじゃないのか?」

剣城の言葉に、みなは納得しているようだった。
だが、ただ一人天馬だけは、いまだに何かが腑に落ちないでいた。

(体は弱かったけど、心はすごくやさしくて強い子だったんだ)

天馬の中に残る花咲 誇のイメージと、
『さらなる新しいサッカーをやるつもりさ』
と言った時の、凶暴性も秘めたかのような、鋭い眼光。

気のせいだったのかもしれない。それでも、どこか気になる。


天馬が逡巡していると、円堂がみなの背を押すように手を二回叩いてから、こう言った。

「気になることはない、と言ったらうそになる。帝国に圧勝したなんて話も聞くとな」

部員たちは神妙な面持ちでうなずいた。

「だけど、俺たちだって立ち止まることは出来ない。そうだろう?」

「もちろんです、監督。俺たちの革命は、これからなのですから」

神童がみなの気持ちを代弁した。

「なら、いつもどおりのサッカーをやろう。そして、勝とう」

円堂の言葉に、部員たちの顔には、いつもの闘志が戻ってきたようだった。

(さすがだな、円堂。不安の大きい部員たちを、平常心に戻した)

鬼道が笑うのを見て、円堂が不思議そうに見つめてきた。

「お前の言うとおりだ。われわれに必要なのはただ一つ、勝利だ。それは、どんな試合でも変わらない」

「よし、いつものサッカーをやって来い!」

監督とコーチの檄を受けて、イレブンがピッチに走っていった。





《ここ、東久市立西中学校庭では、雷門中サッカー部と東久西第二サッカー部の練習試合が行われようとしています》

角馬歩は、実況用に回ってきた両チームのスターティング・イレブンの名前を読み上げた。

《まずは雷門中です!

ゴールキーパーは三国。本日も雷門中のゴールマウスを守ります!


ディフェンダーは右から西園、天城、霧野、車田。未知数の相手にどう立ち向かうかが注目です!


ミッドフィルダーは……おっと、今日は松風天馬を中盤の底に敷いたダイヤモンド型の布陣です。
右に速水、左に浜野。トップ下には、キャプテンの神童拓人が入ります。今日も見せるか、『神のタクト』!


そしてフォワードは、倉間と剣城のツートップです。やはり剣城の必殺シュート、そして化身『剣聖ランスロット』が勝利の鍵を握るでしょう!》



《対する東久西第二サッカー部は、次の通りです。

ゴールキーパーは蔓山。体格的にはそれほど大きくありませんが、果たして。


ディフェンダーは右から菱形、竹原、キャプテンの宇壷、飛綿。
雷門の攻撃陣をどう抑えるのでしょうか。


ミッドフィルダーは2人のボランチを並べてきました。ここには双子の双葉兄弟が入ります。
攻撃的な位置には3人、右に大麻原、左は漆岳、そして中央に一年生の花咲。
花咲は攻撃の中心を担っているようです。雷門のボランチ、松風とのマッチアップが勝負の鍵を握るか?


フォワードは来布石。チーム一の長身です。

いずれにしても能力は未知数。
校舎ではこの試合を見ようと、多くの学生が窓際に集まっています。


さあ、雷門ボールでキックオフです!実況は角間歩が出張でお送りします!》


サッカーに実況はつき物だが、この学校には実況の放送部員がいないとのことで、角間が招待されていた。



ボールを保持した天馬は、試合直前の、神童の言葉を思い出していた。

(いいかみんな、この試合、どんな裏があるかはわからない。でも、このフォーメーションを見てもわかるとおり、いつものサッカーをやるんだ。それが、フォーメーションに託された、監督からのメッセージだと俺は思う)


「そうだ、今は試合に集中して……勝つんだ!」

相手守備陣の先手を打って、天馬はサイドの速水にボールを預けた。

速水は内心おそるおそる、サイドから攻撃を仕掛けた。
しかし、そんな心配をよそに、相手ディフェンダーは速水のドリブルについていくことができず、あっさりとサイドを破った。

「こんなに簡単にいっちゃっていいのかな……剣城!」

センタリングのボールは難なくゴール前の剣城に通った。


「これは挨拶代わりだ……デスソード!!」

《ゴール!!!なんということだ、剣城の必殺シュートにゴールキーパー成す術なし!雷門、電光石火の先制だ!!!》

剣城の必殺シュートが難なく決まり、開始わずか2分で雷門が先制点を挙げた。


「ナイスゴールだ、剣城!」

天馬が声をかけたが、剣城はにこりともしなかった。

「……気に入らないな」

「どうしたんだい?剣城」

「松風、お前は気にならないか。あいつら……サッカーの実力があまりにも低すぎる」

剣城に指摘されて、先制までのプレーを振り返ってみたが、必殺技を使うまでもなく、基本的なドリブル、パスだけで難なく守備を崩せたのは確かだった。

「どんな裏があるかわからないとキャプテンは言っていた。なら、この試合、取れるときに点を取るべきだ」

剣城の表情は、さらに険しくなった。

天馬も大きくうなずいた。


そこからの10分間は、雷門中の独壇場となった。

雷門中のパスワークの前に、東久西第二の選手はまったくついていけなかった。

また、攻撃に転じても、パスの制度が低くボールを前に運べない。

唯一、天馬と対面する花咲だけが頭一つ抜けた能力を持っていたが、組織としては雷門の足元に及ばなかった。


《またもゴール!倉間の二点目が入りました!これで雷門は3点目!もはや勝利は間違いないでしょう!》

「拍子抜けだな」

戦況を見守ってきた鬼道が言った。

「そいつぁ、早計ってもんだぜ、コーチさんよ」

「何か言ったか、円堂」

「いや、俺は別に……」

そのとき、マネージャーの山菜茜が嬌声をあげた。

「きゃ、監督、かわいいウサちゃん!」

茜が指差したのは、円堂と鬼道の足元……そこには、スーツを着たウサギのぬいぐるみが立っていた。

「かわいいって言うなよ、嬢ちゃん」

声を発したのが、そのぬいぐるみであることに気づくと、みな飛び上がるほど驚いた。


「そんなに驚かなくてもいい。俺の名はウサ探。依頼を受けてな、雷門ベンチに臨時コーチとして、来たって寸法よ」

ウサ探と名乗ったそのぬいぐるみは、ピコピコと音を立てながらベンチに深々と腰掛けた。

「嬢ちゃん、写真は遠慮してくれないか」

茜のデジカメの音を嫌いながら、ウサ探は円堂に言った。

「円堂監督、この試合、ここからが本番だ。あちらさんを見てみな」


円堂が東久西第二のベンチに目をやると、そこには、見たこともないマスクをかけた白井監督が立っていた。



「……おとなしくしているのはここまででいいでしょう。さあ、われわれの、本当のサッカーを見せるときだ!」

その白井監督の声を合図に、ピッチの上の選手たちに異変が起こり始めた。

《な、なんということだ!?こ、これは……こんなことはぁぁぁぁぁ!!!!!》


悲鳴にも似た角間の実況が、グランドにこだました。

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3. 2012/04/16 二次創作の部屋 > イナズマイレブンGO 異界の扉!ノッカーズ襲来 > 再会のキックオフ!戸惑いの天馬」
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雷門中と東久市立西中の練習試合の日がやってきた。

試合会場は、東久西中の校庭に設営されたサッカー場。

3方向を校舎、体育館に挟まれた、独特の練習場だった。


「ここか。けっこうしっかりしたグランドだな」

グランドに入った円堂が感心していると、背後から中年男性の甲高い笑い声が聞こえた。

「そうでしょうそうでしょう。第二サッカー部設立に併せて作られた、特別なサッカー場ですからね」

円堂が振り返ると、そこには、白衣を着た小太りの中年男性が、満面の笑みを浮かべて立っていた。

「私は白井久作といいます。この学校では理科を教えとります。サッカー部の顧問、兼監督です」

白井教諭は終始笑顔であいさつをした。恰幅の良さとあいまって、まるで、七福神の恵比寿様のように見えた。

「はじめまして。俺は円堂守。雷門中サッカー部の監督です」

円堂は手をさしのべた。白井教諭も相変わらずにこやかな笑みを浮かべながら、その手を握りかえした。

「お噂はかねがね。今回は私どもの申し出にお答えいただいて、まことにありがとうございます」


「コーチを努めている鬼道です。白井先生は、フィフスセクターとはどのような関係で?」

単刀直入に切り込んだ鬼道とも握手をしながら、白井教諭は答えた。

「いえいえ。我々はむしろ、雷門中のファンでして。本物のサッカーを取り戻すという革命の意志には、大いに賛同するものですよ」

そう答える白井教諭の表情は、まったく変わらなかった。人の良さそうな笑顔は、生徒からも慕われる人柄をしのばせるものだった。

「雷門中の皆さんに触れることで、我々のサッカーも「変わる」ことでしょう。今日は精一杯、やらせていただきます」

「こちらこそ。調整なんて気持ちは持たないよう、部員たちにも伝えてあります」

円堂は真剣な眼差しを白井教諭に向け続けた。


「シュライク監督、準備が整いました!」

東久西中のユニフォームに身を包んだ少年が、そう言いながら白井教諭の元に走ってきた。

「こら花咲、雷門中の皆さんもいらっしゃるんだ、渾名はやめてくれよ。ああ、彼は花咲守くん。一年ですが、才能ある少年です」

「一年の花咲 誇です。今日はよろしく」

花咲と名乗った少年は、円堂に深々と頭を下げた。

「シュライク監督って、面白いあだなね」

音無が話しかけると、花咲はまじめな顔をして答えた。

「僕たちは白井先生が大好きなんです。厳しいけど優しい、そんな監督なので……」

「ひょっとして、白井先生大好き、ってことで……白井とライクを合わせたのかしら?」

音無がいうと、花咲は大きく頷いた。

「まったくもって、お恥ずかしい次第です」

その姿を見るに、白井教諭は、本当に生徒に慕われているらしい。にこやかな笑顔の裏側を邪推するのは失礼か……と、円堂も鬼道も思い始めた。


「ところで、どうして君たちは、第二サッカー部っていうんだい?もう一つ、サッカー部があるのかな?」

もっともな円堂の問いかけに、花咲はどこか誇らしげに答えた。

「僕たちは皆さんと同じ、新しいサッカー、自由なサッカーを取り戻したいんです。その意味をこめて、あえて第二とつけました」

わかったようなわからないような理論だったが、真面目さは伝わった。おそらくは、これも白井教諭の意志が反映されているのだろう。


訳もなく頼もしさを感じていると、花咲は円堂に尋ねてきた。

「あの、円堂監督、松風天馬くんは、来ていますか?」

「ああ。もう準備が終わった頃だ……」

案内された控え室の方に目をやると、部員の一団の中に天馬がいた。

円堂に手招きされて、不思議そうに天馬は走ってきた。

そして、円堂と話をしている花咲の顔を見ると、記憶の底に眠っていた交流の思い出が、瞬く間によみがえってきた。

「花咲くん、サッカーやってるんだね!?すごいや!!」

2人はがっちりと握手をして、再会の喜びを分かち合った。

「体、平気なんだね!サッカーできるなんて、嬉しいよ!」

「僕もだよ、松風くん。君たちの革命、しっかり見させてもらってるよ」


喜びに満ちた2人の会話は、その後に続いた花咲の言葉で、様相を変えることになった。

「僕たちは、その革命を上回り、さらなる「新しいサッカー」をやるつもりさ。松風くん」

花咲の顔から、その時だけ笑顔が消えたのを、天馬は見逃さなかった。

「え……」

「試合、楽しみだね。じゃあ、また」

チームメイトの元に走っていく花咲の後姿を、天馬は複雑な思いで見送った。


「どうしたの?天馬」

いつもとどこか違う天馬の様子を感じ取ったのか、信助が心配そうに声をかけてきた。

「大丈夫さ、信助。いつも通り、しっかりやろう!」

天馬はそう答えたが、心の中に芽生えた不安は、完全にはぬぐいきれなかった。


(この試合、何か裏がある……)

そんな疑念をよそに、キックオフの時間は迫っていた。

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4. 2012/04/15 二次創作の部屋 > イナズマイレブンGO 異界の扉!ノッカーズ襲来 > 雷門の危機!?仕組まれた練習試合」
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中学サッカーの頂点を決める大会、ホーリーロード。

その地区予選を勝ち抜き、本大会に向けて練習に余念のない雷門中サッカー部に、練習試合の知らせが届いたのは、部活動の終わった後のことだった。

理事長室に呼び出されたサッカー部監督の円堂守、コーチの鬼道有人は、金山理事長からの通告に戸惑いを隠せなかった。


「これはフィフスセクターからの依頼……でね。断ることは、できんのだよ」

いつものことながら、と思いつつ、円堂監督は大きくため息をついた。

本来ならば、本大会に向けて十分に調整をするべきときである。

「実戦形式の練習が不要というわけではありませんが、唐突すぎはしませんか?」

コーチの立場からの意見ですが、と言葉を添えて、鬼道が円堂監督の心中を代弁した。

「先方はなんでも、地区予選後に発足したばかりのサッカー部らしい。予選に出られなかった分、せめて本大会出場校と当たらせてやりたい、というフィフスセクターからの「依頼」なのだよ、監督」

そんな新興中学がなぜ……という言葉を、二人は飲み込んだ。

普段ならば、フィフスセクターの威光を見せ付けんばかりの金山理事長の様子が、どこか違っていたからだ。

あからさまに困惑している、と見て取れた。



「どう思う?円堂」

「理事長も困ってる様子だったな。そもそも、フィフスセクターが「依頼」なんて、考えられないことだしな」

二人は考え込んだ。

だが、「サッカーを平等に」という理念の下、強固な管理で少年サッカーを取り仕切る組織、フィフスセクターが、額面とはいえ依頼をしてくることは、確かに考えにくいことだった。

「東久市立西中学第二サッカー部、か……」

対戦相手の鬼道がつぶやいたのを聞いて、(なんだか覚えにくいな)と円堂は思った。



「練習試合?この時期に?」

雷門中学サッカー部のゴールキーパー、三国太一は、キャプテンであるミッドフィールダー、神童拓人から練習試合の話を聞き、驚きを隠せなかった。

「普通やらないっしょ、本大会目前にさぁ」

「やっぱり、フィフスセクターの嫌がらせ、なのかな」

「浜野、速水、弱気は禁物だど」

「しかしな天城、本選に向けて大事な時期にこんな」

(みんな、いろいろ感じているようだな。無理もない……)

神童は部員の間に広がる動揺を、当然の結果と感じていた。

「どういうことなんだ?神童」

神童の盟友とも言えるディフェンダーの、霧野蘭丸も、怪訝な顔をして神童に問いかけてきた。

「監督から今朝聞かされたんだ。その監督も、昨日聞いたばかり。何もわからないよ」

お手上げとばかり、神童は力ない笑いを浮かべた。

「ねえ天馬、この試合どうするのかな?」

一際小柄なディフェンダー、西園信助が不安を隠しきれずに、同級生のミッドフィルダー、松風天馬に話しかけた。

「受けるぞ、西園」

天馬が答えるより先に、ロッカールームに入ってきた円堂監督が答えた。

「監督、大丈夫なんでしょうか」

「今回は練習試合だ。フィフスセクターから勝敗の指示もない。今、鬼道と音無に対戦相手の情報を整理してもらっている」

円堂監督の様子は、特に変わらないようだった。

それでも部員の間に広がる動揺は押さえきれないようだった。

(なんだろう……とても嫌な予感がする……)

「天馬くん、心配なの?」

チームのマネージャーの一人、空野葵が心配そうに天馬に話しかけてきた。

「うん、大丈夫……ただ、これまでの試合と何か違う気がするんだ」

「なんだか天馬らしくないぜ!いつものでたらめな前向きさを見せなよ?」

同じくマネージャーの美鳥が、天馬の肩を叩いた。

「みんな、決まった以上はベストを尽くそう。鬼道コーチが戻ってきたら、情報を整理する。それまでは、通常の練習だ」

神童キャプテンの言葉で、部員たちも落ち着きをある程度取り戻した。

練習に出た部員たちを見つめる円堂監督の元へ、鬼道と音無が驚愕の情報を持ち帰るまでは。


「なんだって……帝国が17対3で負けている……!?」

これまで無名に等しい東久市立西中学が、直近の練習試合で、かつて雷門中と激闘を繰り広げた強豪、帝国学園を圧倒したというのだ。

その試合で多くの選手が大きなダメージを負ったというが、試合の内容を覚えている選手は、ほとんどいなかった。


「不思議なんです。帝国学園に問い合わせても、当時の試合のことを明確に覚えている部員がいないんです。ただ一人、ダメージの小さい選手が、「扉が叩かれた」と話しただけで……」

そう報告する音無の顔にも、不安の色が濃く写し出されていた。

「ただの練習試合とは思えん。あるいは、フィフスセクターよりも大きな力が働いているのかもしれんぞ、円堂」

「だけど、俺たちは止まれない。革命の風は吹き始めたんだ」

鬼道は頷いた。

「あいつらに託すしかない、か」

フィールドを駆け回る雷門イレブンたちを見ながら、円堂監督は言った。

「本当のサッカーを取り戻すと決めた以上、俺たちに立ち止まることはない。その気持ちは、あいつらもいっしょだ。ならば俺にできるのは、あいつらを信じることだけだよ」

(サッカーの神様も、守ってくれると信じたいけどな)

円堂監督は、その言葉だけは飲み込んだ。




そのころ、雷門中の外では、一人の男がフェンス越しに、練習を見つめていた。

【マスター、彼らが雷門中サッカー部です】

「そう……この世界を守る最後の希望になるかもしれない存在……よく見ておきなさい、スパーキィ」

【イエスマスター】

男の額のオブジェが光を放った。

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5. 2012/04/14 二次創作の部屋 > イナズマイレブンGO 異界の扉!ノッカーズ襲来 > プロローグ」
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1. イナGO一期終了記念
2. プロローグ 少年が見た風


      1. イナGO一期終了記念

イナズマイレブンの二次創作を書こう、と思ったのは結構前の話。

構想だけはありましたが、なかなか実現できませんでした。

今回、アニメ『イナズマイレブンGO』の1stシーズンが終わったのを受けて、ここで書かないと僕の中の旬が過ぎる。
それに仕事もなんとなく一段落……いや、してない。ぜんぜん。
でも書きたいときに書きたいものを書かなきゃポイズンだし、一緒に帰って友達に噂されると恥ずかしいし、ってなわけで、書きます。

ちなみに、今回もまた、「ヒーロークロスライン」と絡めます。

どうするのか?

さあ。




あと、書くの止まってますが、『炎神戦隊ゴーオンジャー VS ヒーロークロスライン』も忘れてませんよ。

締め切りまもって書くプロの人は偉いねえ、と思った。

では本編です。


      2. プロローグ 少年が見た風




彼はいつも、風を見ていた。


彼がベランダのプランターに水をやるころ、眼下の広場には必ず一人の少年が、熱心にサッカーの練習をしていた。

ボールを追って一心不乱に広場を走るその姿は、彼の目には風のように見えた。



ある日、彼は思い切って、広場へ足を運んでみた。

(あの風を、近くで感じてみたい)

そう思ったからだ。


実際に立つと、ベランダからは狭く感じた広場も、彼の想像より遥かに広かった。

そんな広さをものともせず、あの少年が今日もまたひとり、ボールを追いかけていた。


(やっぱり、早いなぁ)

彼は声をかけるでもなく、ひたすらに走る少年の鼓動、息遣い、大地を踏みしめる足の力強さを、うれしそうに見つめていた。




ふと、彼の足元にボールが転がってきた。

少年がミスキックしたものだろうか。力なく転がったサッカーボールは、彼の前で動きを止めた。

彼はボールを拾い上げた。少年はすぐ、彼の元に駆け寄ってきた。


「ボール、拾ってくれたの?ありがとう」

少年はまっすぐな瞳と言葉を彼に向けた。

「はい、これ」

彼はただ、ボールを少年に渡すだけだった。

「もし良かったら、一緒にサッカー、やらない?」

少年の申し出に彼は一瞬顔をほころばせた。だが、その喜びはすぐに、自身の口から取り消すことになった。

「あ、うん……僕、体が弱くて、お医者さんから激しい運動は止められてるんだ」

少年は少し申し訳なさそうな顔をした。その顔を見たとき、彼は広場に出てきたことを後悔した。

そんな後悔を少年に感じさせまいと、彼はすぐに言葉を継ぎ足した。

「で、でも、サッカーは好きなんだ。できれば、吹雪士郎のようなプレーをしてみたかった、なんて……」

「俺はやっぱり、豪炎寺修也にあこがれるなぁ。あんな風にバンバンシュートを決められたら、最っ高だろうなぁ」

憧れのプレーヤーの名前を出したことで、少し、彼らの間は縮まった気がした。



「僕、あそこのマンションにいるんだ。いつもお花に水をあげてたら、君が練習しているのが見えて」

「あのベランダの花、君が育ててるの?きれいだなぁ……すごいなぁ……」

少年は心の底から感心しているようだった。それが彼には、少しうれしく、どこか面映いようでもあった。

「たまには、こっちで練習、見てもいい?」

彼の申し出に一瞬、少年は驚いたようだった。が、すぐに満面の笑みを浮かべて答えた。

「いいよ、もちろん!でも俺、へたくそだよ?」

(そんなことないよ)

(君はすごい才能を持ってるよ)

(まるで風みたいだもの)

たくさんの賛辞の言葉が、彼の中に巻き起こった。

だが、どれも言葉にはならなかった。


「俺、松風天馬。君は?」

「ぼ、僕は、花咲誇(はなさき ほこる)。練習に付き合えなくて、ごめん」

「謝ることないさ。サッカーが好きな人同士なら、それで十分、友達だよ」

天馬と誇は握手をした。

誇が治療のため入院するまでの三ヶ月あまり、彼らはわずかばかりの間だったが、友情をはぐくんだ。



別れた後、誇の中には、たった一つの後悔が残った。

あの日、たくさん渦巻いた天馬への思いの中に、一つだけ

(僕も、君のような風に、ナリタイ)

(ナリタカッタンダ)

という、呪詛の言葉が生まれたことが、誇の中にかすかな影を落としていたのだった。





天馬はやがて、フィールドに舞う風となる。

その風は一つの中学から起こり、やがて全国を巻き込む大きな嵐となる。




そんな騒乱の最中、天馬は予期せぬ再会を果たすこととなる。

公式記録には残らない試合の中で……

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=>古記事6. 2012/04/10 子育て雑記::入学式!
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