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本日は日本を代表した
の誕生と、
の最期の時でもありました。
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大正7年(1918年)、6月1日に横須賀で建造が始まった八八艦隊計画の二番艦『陸奥』が完成したのは大正10年(1921年)10月24日の事であった。
既に一番艦の長門は完成していたが、当時の欧米諸国は、日露戦争後、第一次世界大戦を契機にその力を徐々に伸ばしつつあった日本海軍に警戒感を抱いていた。
その最初が当時としては最大口径の火砲である16インチ(40・6センチ)砲8門(本当は41センチ)、速力が当時の戦艦としては、高速の23ノット(当時公式では。本当は26・7ノット)という長門の存在に脅威を感じていたのである。
戦艦陸奥
その為に、アメリカもイギリスも自国経済を圧迫する建艦競争をしつつも、長門を初めとした強力な戦艦を日本が保有することを無視することが出来ず、1921年のワシントン軍縮条約によって、既に保有していた長門は仕方がないにしても、陸奥を建造途中と疑った欧米諸国は、陸奥の廃棄を要求してきた。
しかし、欧米側は日本の妨害工作により、陸奥の概要を知る尻尾を掴むことは出来なかった。この時の陸奥はまだ、未完成ヶ所を残していたのだが、それでも保有することができ、八八艦隊計画は破棄され、残る建造中の巡洋戦艦『天城』と『赤城』、戦艦『土佐』と『加賀』が破棄されることになった。
この後、関東大震災で天城が大破し、そのまま解体され、残った赤城が航空母艦に改装され、その代艦に加賀が空母となり、土佐は標的艦となって沈没した。尚、この時の土佐の沈没実験が水中弾の威力の意味を知らしめ、九一式徹鋼弾の開発に繋がった。
発砲する陸奥
この一件で、アメリカが本来、14インチ砲9門搭載艦としていた『メリーランド』、『コロラド』、『ウェストバージニア』を、16インチ砲8門搭載という形にすることで変更され、後にイギリスも『ネルソン』、『ロドネー』という16インチ砲9門搭載艦を保有することで落ち着いた。
この時期の世界に7隻の16インチ砲搭載戦艦を"ビッグセブン"と呼んでいた。
開戦時の戦艦陸奥
そんな陸奥だったが、戦艦らしい活躍をすることはなく、1943年6月8日、柱島沖での謎の爆発で沈没し、姉妹艦の長門のように最後まで生き残ることはできなかった。
そういった部分では、せっかく兵器として残り、国民に日本の守護神と呼ばれながら、このような形で沈没した形には皮肉なものを感じる。
航行する陸奥
そんな陸奥の誕生の日から23年後、レイテ沖海戦でのシブヤン海で
戦艦武藏
が、米機動部隊の攻撃によって最期を遂げたが、そういった意味でも運命的なものを感じる。日本海軍の栄光と落日を象徴していたためである。
戦艦武藏
陸奥の誕生と武蔵の最期、どちらもそれは、大艦巨砲というものが根底にあった事から生じたものであった。
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戦艦の時代の絶頂期を象徴していた陸奥ですが、太平洋戦争になって、戦争の形態が一変し、戦艦は航空機の攻撃に曝されることになりました。そんな具合で武蔵が力尽きていったことが、そういった陸奥を創り上げた日本海軍の戦艦最強の幻想があったように思えます。
戦艦の時代を共に象徴していた陸奥と武蔵ですが、一方は時代の中で生き延びようとし、もう一方は時代の流れに抗えずに消えたという部分に何とも言えない虚構感を感じます。結局は両艦とも、海の底へ消えたのですから。
こういった部分は、「形あるものは滅す」という言葉を表しているし、変わっていく時代の流れの無常感と、それが戦争というものに振り回されてきたという部分を表していると思います。
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