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英語タイトル: THE TRUEMAN SHOW
2005/09/19 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by BEAMS 評価履歴[良い:5(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 12661 ホスト:12636 ブラウザー: 2755(携帯)
ジム・キャリーは個人的に好きな俳優でコメディ以外の作品(おそらく『トゥルーマン…』『マジェスティック』最近では『エターナル・サンシャイン』)の中では一番好きだと思う。
この物語はいわば《唯我独尊》の逆ver.
世界は自分を中心に動いていた、しかもアメリカ全土で放送中。友達も通行人も親までもがエキストラ。突然好きな人にそんなこと言われたらどうすればいい??しかも彼女はその後行方不明に。
アイデアとしてはサスペンスにもスリラーにもなりえる魅力的なアイデア。しかしそれを敢えてヒューマンドラマにしたのは正解。
他のレスにも書いてあったが、監督クリストフはキリスト。モーゼスはモーゼを意識してるのに間違いはないと思う。そしてトゥルーマンこそが名前の通り神と対峙する人間の存在だ。
知らず知らずの内に神の手の上で踊らされる人間。神が作った軌道を進むことしか出来ない人間。まさしく運命に翻弄される人間の生きざまに重なる。
トゥルーマンは世界が虚構であると疑い海原に出る。
そしてラストシーン。トゥルーマンは世界の果てにたどり着く。クリストフの登場。トゥルーマン・ショーの中での『トゥルーマン』という存在を生み、誰よりもトゥルーマンを知り、誰よりもトゥルーマンを愛す人物の登場でトゥルーマンの心は揺れ動く。
しかし……トゥルーマンは世界を抜け出すことを決意する。青空の中の階段を上り扉を開ける。人間が神が生んだホムンクルスではなく、それを超越すべき存在になるかの如くトゥルーマンは自立する。真の父親的存在である『神』からの、そして自意識外の世界からの自立。その先に何が待っているかは分からない。トゥルーマンの判断が正解だったかどうかは言及されない。
だが最後、視聴者の視線になることでトゥルーマンの物語が結局虚構のストーリーになる。この距離感がトゥルーマン・ショーがただの自立の物語になるのを防いでいる。クリストフ、トゥルーマンの親と子の関係に視聴者が加わることにより、トゥルーマンの自立はそれまでの世界からの孤立となる。
親からの自立、そして他意識からの孤立。
トゥルーマンはエキストラ、視聴者の二層の『人』によって囲まれていた。しかしそれは人間が孤独であるという逆説的表現だ。
トゥルーマン・ショーは人間の本質を描いた現代の童話・寓話だ。
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