| 携帯版 | English | RSS |
|---|
| 海外映画総合点=平均点x評価数 | 809位/2,507作品中(総合3/偏差値49.01) | 808位<= =>810位 |
| 1995年海外映画総合点 | 19位/46作品中 | 18位<= =>20位 |
| 総合 評価/統計/情報 | 簡単投票 | ファン掲示板 | ブログ | 商品 (Bray/DVD) | 画像/壁紙 | 動画 |
|---|
| ||||||||||||||||||||||||||
評価統計
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
簡単投票
簡単投票する | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 監督:フェルナンド・E・ソラナス 音楽:アストル・ピアソラ 男優:ウォルター・キロス 女優:ドミニク・サンダ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 公開開始日:1995 海外 (アルゼンチン):公開開始日:1992 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近の閲覧数
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 最終変更日:2009/10/02 / 最終変更者:青いエビータ / 提案者:青いエビータ (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 並び順 | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コメント含む | |||||||||||
| 評価限定 |
| 作品評価(感想/レビュー)&コメント(投稿する) |
| [推薦数:1] 2009/09/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 青いエビータ (表示スキップ) 評価履歴[良い:283(74%) 普通:24(6%) 悪い:77(20%)] / プロバイダ: 34156 ホスト:34048 ブラウザ: 2060(携帯) ソラナス監督の前作『ガルデルの亡命』、『スール』は、自らのアイデンティティーや内面を見つめるようなタイプの作品でした。しかしこの作品はそれまでの作風とは正反対の、外の世界に出ることによって様々なことを知り、成長していく青春ロードムービーという形で、アルゼンチンのみならず、南米全体の暗部を描いています。 父を訪ねて三千里、最南端の町ウスアイアから始まるマルティンの南米縦断の旅で見るものは、想像を越えた出来事ばかり。崩れ落ちていくビル群。次々落ちてゆく、教室内に雪が積もるほど寂れた学校にかかった歴史上の偉人の肖像画。「今日は傾斜日和です。右に32度傾きます」のニュースと共に傾く島。ひざまづいてやる社交バレー大会、身体中にベルトを締めること(この言葉には生活を切り詰めるという意味もある)が義務づけられたブラジル。 中でも圧巻だったのは、水没したブエノスアイレスの異様な風景。舟を使って移動する様子はまるでヴェネツィアのようですが、そこにある建物は荒れ果て、棺桶やら排泄物やらがあちこちにプカプカ浮かんでいるというとんでもない環境です。こんな状況でも、ラナ(カエル)大統領は水掻きをつけ、「下水完備が一番の目標」、底打ちの経済を「順風満帆」、市民には「波風立てず、信じよう、いつかは浮上する。アルゼンチン人よしっかり泳げ」とのたまい、投資家たちは水を売り付けることで儲けることしか考えていない。市民も市民で、平然とした顔で暮らしていたりします。これは、汚職や政治腐敗など、あってはならないことに慣れきってしまい、諦めの境地にあることを表しているのでしょうか。 マルティンの死んだ祖父は反体制派で、ラジオで「騒がしい戦い」を呼びかけるのですが、ニュースは「騒がしい戦い」は禁止され、「希望の使者」であるティトは行方不明になったと伝える。これは、反体制派の人間が暗殺され続けていることの暗示でしょう。 そう、ここに描かれている出来事は(多少の誇張はあれども)すべて事実なのです。中南米ほど西欧列強の蹂躙と搾取を強いられているところはないと訴えているのです。アルゼンチンは借金のカタに領土を切り売りし、ブラジルの金鉱では未だに奴隷制度並みの労働が存在しているということ(この金鉱のある町の名前がパライソ=天国というのも皮肉たっぷりです)。そして、アメリカのパナマ介入の真相…。ブラジルに登場する牧師の言葉は衝撃的です。 「ラテンアメリカの先住民は安い賃金で酷使され、日本や世界の豚どもを太らせている!」 持つ者と持たざる者の大きな格差。世界の多くの国の人々が飢えで苦しんでいる現実。そうした国々を、日本人や白人が経済的に侵略しているという事実を再認識させられます。 では、邦題の“光"とは一体何なのだろう?“影"の部分は南米の悲惨な歴史や、現代の腐敗した政治、学校の管理的で威圧的な風潮のことでしょう。これらは、マルティンが探し求める「父性」に含まれる、対決し、乗り越えるべき影の部分なのかもしれません。観念的なメタファーが映画のいたるところに存在しますが、同時に童話的な雰囲気もあります。マルティンの父親は地質学者から童話作家に転身した人物。旅を手助けしてくれるトラック運転手のインコンクルーソや水先案内人ボガ、希望の使者ティトといった人物は皆、父の絵本の登場人物なのです。これらは父の化身なのか、それともこの世のあり方を転写した存在なのか。いずれにせよ、「父を探す旅=父性を求める旅」としてとらえると、旅の途中で出会う人物や出来事は、それぞれ何らかの象徴として浮かび上がってきます。そして姿を見せない父は「決して手に入れることのできない真実の象徴」なのか、それとも「南米統一の夢」なのか。 しかしマルティンは旅を通してついに、父に会わなくてよい、自分を救えるのは自分自身しかいないと悟ります。それは、父親からの精神的依存からの自立でありました。こうして、少年は大人になり、“光"をついに見いだした。 最後に、映像や音楽の素晴らしさについて語っておきましょう。南米らしい壮大な風景の数々は、映画館で観たかった…と悔しくなるほど。森林の深い緑や空の抜けるような青、そしてピアソラらの音楽は美しくも、どこか憂いを含み、マルティンの心の隙間を表しているようです(ファミリーネームのヌンカとは“無い"という意味ですし)。それと同時に、重いテーマの数々を中和し、さわやかなロードムービーとして楽しめるようにしてくれるのです。 この評価板に投稿する |
| ファン掲示板(投稿する) |
| 特定話題スレ (特定の話題を作る) |
| 投票(投票する) | ||||||||||||
2010/05/17 好印象 by 青いエビータ (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 21846 ホスト:21751 ブラウザ: 2060(携帯) [編集・削除/これだけ表示]
|
| 作品DB内ブログ記事 |
|---|
| 1. これぞ南米タンゴピアソラ×ソラナスDVDBOX制覇 by 青いエビータ ... デルの亡命』、『スール その先は…愛』そして先ほど観た、『ラテンアメリカ 光と影の詩』でようやく日本で公開されたソラナス監督作品をすべて制覇しました… これらの作品は、最初ただ単に「ピアソラの音楽が使われているから」という理由で観始めたのですが…いやすごい、考えさせられます。普段私たちが知ることが無いであろう、アルゼンチンの ... 記事日時:2009/09/13 [表示省略記事有(読む)] |
作品の評価またはコメントの投稿欄評価とコメントの違い
| ||||
| お名前 <=サイト内では一つの名前を使って下さい。実名ではないHNをお勧めしています | ||||
| パスワード 初めての方は、この書き込みと同時に、ユーザー名/パスワードが登録されます。必須項目です。半角英数字4-20文字 [安全なパスワードを生成したい場合 パスワードランダム生成サービス(メモ用紙/ファイル必須)] | ||||
| この作品に対する評価文またはコメント文(丁寧な文面を心掛けて下さい) | ||||
| ※↑のボタンは評価のテンプレート[=形式例]を消すのに使って下さい | ||||
| ||||
| ルール違反の書き込みでなければ=> |
| 総合 評価/統計/情報 | 簡単投票 | ファン掲示板 | ブログ | 商品 (Bray/DVD) | 画像/壁紙 | 動画 |
|---|
| 最近の評価投稿数順/最近の投票数順 | ||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||