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エド・ウッド(海外映画)(日付順)


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英語タイトル: Ed Wood
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自由形式掲示板日記
2008/06/04
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2008/05/05 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 青いエビータ 評価履歴[良い:125(65%) 普通:18(9%) 悪い:50(26%)] / プロバイダー: 36591 ホスト:36455 ブラウザー: 3874
私は絵や小説を書くことを趣味にしていますが、この映画ってモノ作りしている人にはすごい心に響くものがある映画だと思いました。まずとにかく前に進む。とりあえず考えるのは後から。とにかく情熱と愛情で突っ走ること。考えるな、感じるんだ。それらがなければクリエイターにはなれません。
エドは人間的にはいい人だったのですが、結局どんなに映画への愛情があろうとも才能に恵まれず、ハッピーエンドで終わったこの映画のその後の人生は悲惨なものだったということですが、それに負けず前向きに取り組んでいたのは素晴らしいです。
華やかなハリウッドの裏では、このように才能のない大勢の人々の奮闘もまたその土壌となっているはずです。
ちなみにこの作品を観た後、実際に彼の映画三本を観たのですが、この作品を観ずに、普通に観てしまうとただ単にチープかつつまらない作品に見えてしまうかもしれません。
[獲得推薦数:1] 2008/04/03 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by HUNGRY SPIDER 評価履歴[良い:173(41%) 普通:69(16%) 悪い:182(43%)] / プロバイダー: 14019 ホスト:14280 ブラウザー: 7395
奇才ティム・バートンが、「史上最低の映画監督」の半生を、実話を基に再現したコメディ映画…ということだが、正直言って自分は、本作を「コメディ」と捉えることに抵抗を感じている。その理由は簡単。笑えないからだ。

本作に存在する、「笑い」を喚起する要素は、「エド・ウッドの客観性の欠落振り」に集約されると思う。
面白いか・つまらないかの判断基準を自分の半径1m以内に求め(つまり主観にしか頼っていない)、パッと見で素人を大量に起用し、情に絆されて唐突な役変更を行い、無許可で撮影を敢行し、リテイクを出さず…このように、作中に於ける彼は、後先考えることができない、冷静な分析力や状況判断能力とは無縁の存在だ。ほぼ思いつきだけで動いていたとも言えよう。凡そ映画監督とは思えない作品作りの様相を呈している。
そんな彼が製作する映画は、当然の如く駄作のオンパレード。元ネタとなった映画を知らない者が、撮影現場および完成品のワンカットを垣間見るだけでも、その奇天烈さが髣髴とされるだろう(自分がそうでした)。一目で贋物とわかるセット、作品内容とは完全にミスマッチの役者…などなど、開いた口が塞がらなくなるような仕掛けが目白押しだ。
恐らく本作は、客観性のないエドと、そんな彼の行動の産物を視聴者に提供することで、「マジあり得ないんだけど!!」と言った具合にツッコミを入れさせることで笑いに繋げている、といった作品なのだろう。

しかし、自分はこれで笑えたかと問われると、残念ながら「ええ、でも笑い顔が引き攣ってました」としか答えられない。何故かというと、本作に秘められたペシミズムの方が、エドの奇妙奇天烈な行動よりも、遥かに勝っていたからだ。
エドは理解されない哀しみを憂いているが、一方で彼もまた、自分以外の価値観を理解しようとはしなかった。少なくとも、映画に関してはそうだった。極端なまでに、視野が狭すぎたのだ。彼は客観性を持たず、情熱だけで突っ走ってしまい、いつも最終的に事故っていた。
そんな彼は、言うまでもなく変わり者だった。故に、普通じゃない人々には愛されたのだろう。しかし、マトモな人の目には彼がどう映ったのか。それは歴然としている。マトモな評論家は作品を酷評し、マトモな恋人は別れを突きつけ、マトモな投資者は映画の粗末さを指摘する。そんな「普通の人々」は、作中では少数派に属するものの、現実世界では多数派だ。彼らに受け入れられないということは、世界の殆どが彼を求めていないことだ、とも考えられる(言い過ぎか)。
歩み寄ることをしなければ、必ず悲惨な末路を辿ることを体現したエド・ウッドのペシミズムは、ここにあるのではないかと思う(実際、彼はヒット作を世に送り出せなかった)し、またこの側面が作品に落とす陰影があまりにも濃い。その為、自分は笑うに笑えない状態を味わってしまった。

といって、本作が駄作かと言われると、そうでもない。寧ろよくできた作品の範疇に括られるだろう。上述の2要素にしたって、考えてみれば本作の「深み」をそのまま表しているようなものだ。出来の悪い作品、胸に響かない作品では、このような「微妙さ」を味わうべくもなかろう。
では、何故その「微妙な感じ」が醸し出されたかと言えば、それは本作の淡々とした描写にあるように思う。エド本人とは逆に、この作品は極めて冷静なのだ。何時でも、作中にはエドの行動を指摘(非難?)する人物、彼を暖かく見守る人物、訝しく思いながらも付き合い続ける人物など、実に多用な価値観が存在する。つまり本作には多数の視点がある。これによって、エドを見事に客観視させている。視聴者を冷静にさせる仕掛けが整っているとも言えよう。だからこそ、エド・ウッドという人間の像が、とてもリアルな形で浮き彫りになっているのだろう(でもまぁ、この「像」をどのように捉えるかは、視聴者次第ということか)。これは作品の構成、バランス、人物の描写などなどが優れていたからこその賜物なのは言うまでもないが。この辺り、作品に情感を込めることにかけては天才的なティム監督ならではだと、自分は思う。
そしてこの冷静さこそが、製作者なりの、「最低監督への愛情」なのかも知れない。本当に特定の人物を想っているからこそ、彼の生き様…愛くるしいところだけではなく、ダメなところ、共感しかねるところも全て、フィルムに収められたのだろう。汚い部分をも見据えた上で、情感を揺り動かす客観性を与えることは、人の一面だけを見てスキスキする(または酒の肴にする)だけでは絶対にできない。製作者の、エド・ウッドに対する想いの深さが窺える。

丹念に織り込まれ、溢れんばかりの情感に満ちた、優しくも哀しい作品。とても綺麗に仕上がっている。でもまぁ、コメディとして見ると、大いに肩透かしを喰らったのは確か。本作の笑いは大体にして直接的ではないし、見方によっては笑うことすら怪しくなってくるだろう。ただ、こればかりは価値観によるものなので、如何ともし難いところ。
以上の理由と感想から、自分の本作に対する評価は「とても良い」寄りの「良い」とさせていただきたい。
2007/08/12 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by Ny-Jp 評価履歴[良い:191(95%) 普通:10(5%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 33587 ホスト:33476 ブラウザー: 3876
おもしろかったです。

エドを見てて、一番気になったのが、この人はどうやって、映画を撮りながら生活をしていたのだろうということでした。ルゴシとタコを戦わせるシーンとか、俳優がセットにぶつかって揺れてるのにOKを出すシーンなどを見て、それで本当に食っていけるのかなどと思ってしまい、そればかりがとても気になってしまいました。
その辺はやはり、文化に寛大なアメリカってことなのでしょうか。

ストレスがたまると女装して出てきたりとか、とにかく変わった人物でした。
それに集まってくる人物も個性的な方々ばかりで、類友というのでしょうね。
オーソン・ウェルズと出会って自分を貫けと言われて、一般的な映画の出来の善し悪しを無視した方へ自己を貫く描写には、単純に笑っていいのかちょっと困ってしまいました。
エド・ウッド自身が撮った作品もあるようなので見てみようと思います。
2006/08/14 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by ガリレオ・フィガロ 評価履歴[良い:142(67%) 普通:27(13%) 悪い:43(20%)] / プロバイダー: 27529 ホスト:27445 ブラウザー: 5717
映画に対する愛も情熱もあり常に明るく前向きで人望もある(ただし変人に)
唯一なかったのは才能だけ、ハリウッド最低映画監督と呼ばれたエド・ウッド。
その彼が最も輝いていた時期にスポットを当てた事実を基にしたフィクション。

映画に対する情熱、愛、それらが全てから回りして出来上がる作品は駄目な作品ばかり
そんな様子がユーモラスに描かれている、
同時に「僕が面白いと思うものは、他人が面白いと思うものではない」というように
評価されない、理解されないもの悲しさが画面からあふれ出ている。

最低映画監督そう呼ばれた彼を取り上げていながら、彼を馬鹿にしていない点も非常に好感が持てる
ティム・バートン監督の映画には理解されない悲しさというものがよく現れる。
チャーリーとチョコレート工場のウォレンかはその代表だ。(これもジョニー・デップが俳優だね)
彼自身、かなりのオタク気質で理解されない悲しさというものを知っているのかもしれない。

ともかく、最低監督をコケにしたり、馬鹿にしたり、さらし者にしても十分な笑いは取れる。
ネット上にそういうものが多く存在している点からもそれは間違えない。

しかし、そんな最低映画監督へのリスペクトをこの作品からは感じる。
エド・ウッドは確かに最低な監督だ。それはこの作品を見ても十分わかる事だ。
しかし、彼の映画への愛、そして情熱は誰にも否定はできない。
その愛と情熱をティム・バートンは理解し、この映画を製作した。

趣味に走りすぎているというものあるかも知れないが、人をコケにするだけの映画よりも
よっぽど暖かくどこか優しさがある。
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