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ブラック・ビューティー/黒馬物語(海外映画)


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読み仮名: ぶらっくびゅーてぃー くろうまものがたり / 英語タイトル: Black Beauty
注意: これは海外映画版。その他メディアのページ
小説:黒馬物語
総合
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(DVD)
直近発売のDVD: 2007/10/12 ():黒馬物語 ブラック・ビューティー \1,500
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売上/新着
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黒馬物語 ブラック・ビューティー

参考:\1,500
2007/10/12
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黒馬物語 ブラック・ビューティー

参考:\2,100
2000/06/09
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1.心にじわり、ほろり
73472
黒馬物語 ブラック・ビューティー

参考:\1,575
2003/03/20
()

1.泣ける
作品紹介(あらすじ)

19世紀末のイギリス。
グレイ農場のランタン灯る馬小屋で、美しい仔馬が誕生した。
顔の真ん中に、輝く白い星印を持ったこの美しい黒馬は「ブラック・ビューティー」と名付けられた。
この先、彼は様々な出来事に出会うだろう。
緑美しいイングランドの田舎から、騒々しいロンドンの街中へ移って行く中で、彼は何を見、何を感じるだろう。
優しい主人、意地悪な人間、心許せる友や憎むべき敵。
信頼、そして裏切り。
彼の一生は、おそらく人間の人生と同じ様に、辛く悲しく、楽しく美しいものになるだろう。
そして、彼は誰を幸せに出来るのだろう。
黒いたてがみが人々の心を駆け抜ける、アドベンチャー・ロマン!!

原作:アンナ・シュウエル
製作:ロバート・シャンピロピーター・マクレガー=スコット
監督:キャロライン・トンプソン
チーフ・ホーストレーナー:レックス・ピーターソン

<キャスト>
ブラック・ビューティー:ドックス・キーピン・タイム
ブラック・ビューティー(声):アラン・カミング

グレイ:ショーン・ビーン

スクワイヤー・ゴードン:ピーター・ダビソン
ゴードン夫人:ロザリンド・エアーズ
ジェシカ・ゴードン:ジョージナ・アームストロング
モリー・ゴードン:ジェマ・ピーターノースター
アルフレッド・ゴードン:アンソニー・ウオルターズ
ジョン・マンリー:ジム・カーター
ジョー・グリーン(少年時代):アンドリュー・ノット

エクスマイヤー伯爵:ピーター・クック
エクスマイヤー伯爵夫人:エレノア・ブロウ
ジョージ・ロード:エイドリアン・ロスマジェンティ
ヨーク:ジョン・マッケンリー
ルーベン・スミス:アルン・アームストロング

ジェリー・バーカー:デビット・シューリス
ポリー・バーカー:エマ・リッチラー
ハリー・バーカー:フレディ・ホワイト
ドリー・バーカー:ケリー・フランダース

サラグッド:ニール・アブライエン
ウイリー・サラグッド:ジョナサン・ハースト

ジョー・グリーン(青年時代):イアン・ケーシー
公開開始日:1994(日本)
最終変更日:2007/05/06 15:57:35 / 最終変更者:えぼだいのひらき / 提案者:えぼだいのひらき (更新履歴)
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2007/05/06 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by えぼだいのひらき 評価履歴[良い:118(72%) 普通:35(21%) 悪い:12(7%)] / プロバイダー: 5898 ホスト:6011 ブラウザー: 8643
本作は古くから有名なアンナ・シュウエル原作の「黒馬物語」を映像化した作品です。
今迄、この物語は本作を含めて映画では4度制作されています。TVドラマは日本に入って来たものはおそらくNHKとTV朝日でそれぞれ放送された2作だけだと思います。
私は映画の第1、2作目は見た事がないのでそちらについてはノーコメントですが、映画の第3作目(1971年度版)とNHKで放送されたTVドラマはどれもかなりアレンジされていて、原作として「黒馬物語」を挙げるには少々首をかしげる作品だったと思います。TV朝日で世界の名作シリーズ内の1作品として数週間に亘って放送された作品が1番原作に近い制作のされ方をしていましたが、それでも視点は人間の目からのものでした。ですので、本作はあくまでも原作の「ウマの目から見た自叙伝」的スタイルを守った異例の作り方をされていた作品だと言えると思います。

又、出演者の筆頭に役名として「Black Beauty : Docs Keepin Time」の表示があるのが何ともニクい演出です。
ドックスキーピンタイムは、真っ黒な馬体がとても美しいクォーターホースと云う品種のタレントウマです。
額の星はペイントが施され、忠実に再現されていましたが、右前足のソックスはありませんでした。原作のブラック・ビューティーは、父親がレースに出ている設定である事から、おそらくアイルランド・ハンター種(か、それに近い品種)だと思いますが、本種より幾分がっちりしている感のあるクォーターホース種でも、彼は比較的背が高かったので少しの遜色もなかったと思います。
しかし、魅力的な原作に沿ってかなり忠実に制作されたからと言って、その作品が素晴らしく魅力的か?と言うと、実はそうでもないのだなと思い知らされた何とも皮肉な作品でした。

ビューティー自身が語るスタイルである為、彼の声は俳優さんがアテられたのですけれど、ちょっと演技過剰で・・・しかも、小説と違って映像がある分、ナレーション的部分もただあらすじを読んでいるかの様になってしまっていて、少々鬱陶しく感じたのです。
それでも、19世紀当時の町並みや、人々の暮らし向き、そしてその当時いかにウマが人間の生活に密接に係っていたかと云う点は、非常に史実に忠実に描かれていたと思います。今でこそ、イギリスは愛馬精神豊かな国と言われていますが、この物語の時代は身分の差による厳しい貧富の差が人々の生活を圧迫していましたから、ウマ達はその煽りをモロに食らっていたのだと判る箇所が沢山あります。
ビューティーは、かなり恵まれた環境下で誕生し、慎重な調教が施された為、その美しい容姿も幸いし、何年かはとても恵まれ心静かに暮らす事が出来ました。しかし家畜である以上、ウマは自分では人生を切り開く事は出来ないので、持ち主の事情で環境が変わる事は避けられず、流浪の人生を歩む事になります。
環境が変わる事によって、彼は様々な人間に出会う事になります。彼の人生だけでなく、彼(ウマ)の目を通して、当時の人達の生活が手に取る様に判るのが本作の魅力であり、映像的にはとても美しい作品であったと思います。

何と言ってもウマ達の演技の素晴らしさは、この作品の大きな魅力でした。
馴致時、初めてハミを装着されてカチャカチャと鳴らす様(さま)、オーツ麦に魅かれて首を突き出し鞍を置く事を許す描写、初めての蹄鉄に戸惑ってギクシャクする足並み、炎に包まれた厩舎からの脱出、扱いに反抗しての大立ち回り、体調を崩し生気のない表情、重い荷物に耐え切れず倒れるシーン等々、クレジットロールに「この映画では馬達は厳重な管理の下、安全に撮影に従事した」と書いてなければ思い切り動物愛護団体からクレームが来そうな程の、迫真の演技だったと思います。
特に、原作にもきちんと書かれているイライラと首を上げ下げするジンジャーのクセを、イメージ通りの美しい長い首をした栗毛ウマが演じる様は見事でした。エクスマイヤー伯爵家で、日に日に吊り上げられて行く上げ綱(馬車を引くウマの首を高く上げておく為の手綱の事)に苛立ち、大立ち回りを演じた彼女は、後の落ちぶれた姿も見事に演じきりましたし、毛色が明るかった事もあって、豊かな表情がよく読み取れ、とても魅力的な女優さんだったと思います。

ただ、ウマ達の演技は文句の付け所がないのですけれど、若干気になったのは、ビューティーの性格の設定でした。
心穏やかな性格であったのは間違いないのですが、原作の彼には決してなかった「蹴る」と云う描写が結構あったのと、納得がいかない時に出す唸る様な声を出す時がとても多かった事は結構気になりました。そして、それに声担当の俳優さんのセリフが被りましたので、前記の様に少々鬱陶しく感じたのです。
それとあの長い物語を89分にまとめたのですから、仕方がない事とは言え、事件に係った人達の描写が中途半端にアレンジされていた為、シュウエルが本当に描きたかったと思われる部分が少々ボケてしまったのが何とも残念でした。
先ず、炎に包まれた厩舎からビューティー達を助け出した人物はジョーではなく、本当はジェームズですが、彼はこの物語には登場していませんでした。彼はジョンの片腕としてゴードン家で働く馬丁で、とても誠実な確かな仕事をする人物であり、それを買われて人生を切り開いて行くのですが、そのエピソードとして厩舎からの救出劇は欠かせないエピソードであったのに・・・因みに、その他の作品でも何故か彼は1度も登場せず、全てその役割がジョーに取って変わられています。
キャラクター的にジョーと被る部分があったからかも知れませんが、自分の将来の為、大事な家族と別れる決心をする未来ある少年と云う位置にあった彼は、生活と云う現実に苦しむ登場人物が多い原作の中では異色の存在でしたので、省かれてしまったのは何とも残念だったと思います。
又、ビューティーの転落人生のきっかけ(膝の怪我の原因)を作ったルーベンですが、彼は確かな仕事をする人物でしたが、大酒飲みであった為、、こつこつと築き上げて来た物を一瞬にして無駄にしてしまう大ポカを度々やってしまい、地位を獲得出来ないでいる人物でした。
泥酔状態で蹄鉄の緩んだビューティーを走らせ落馬し、命を落としてしまう彼には身寄りも経済力もなくその後屋敷を放り出されてしまう妻子がおり、この時代の貧しい人達を何とかしてあげたいと終生働きかけていたシュウエルの目に世の中がどの様に映っていたのか、原作ではビューティーの目を通して見事に表現されていたのです。ですが、本作では彼女達の存在は一切なく、ルーベンがただの酔っ払い的扱いで終わってしまった事は本当に残念だったと思います。
その分、辻馬車屋のジェリーはきちんと描かれていました。彼の役を演じた俳優さんは、結構有名人なのだそうで・・・他の役柄に比べてちょっと扱いが良過ぎたのはそれも関係しているのでは?とちょっぴり勘ぐってしまった程でした。娘のドリーを演じたお嬢さんが本当に愛らしくて、ビューティーのタテガミを編んでリボンで飾り立てたりするのを見るのはとても楽しかったです。
そして、その時のビューティーは決して動く事なくされるがままになっており、日本の時代劇とかでは起用されるウマはサラブレッドはあるが為、ガサガサするのはある程度仕方がないとは言え、こう云った部分では日本と外国とのウマに対する接し方や馴致の違いを感じました。

全体的に、非常に丁寧に制作されており、ウマ達の演技も申し分なかったのですが、何とも物足りなさを感じる作品であったと思います。
やはり、ただの身の上話になってしまったのが原因でしょうね。実際身の上話な訳ですが、小説では想像する部分を補う部分であった様々な説明部分が、映像を伴ってしまうと反ってそれが逆効果になってしまうのだと云う典型的な例であった様に思います。
ウマ好きな方が、綺麗な映像とウマ達の演技の素晴らしさを堪能するには良い作品かと思いますが、それだけって感じもちょっぴりして・・・退屈な作品と思われてしまうのが、何とも残念です。

最後に・・・本作は当時発売されたビデオでは「ブラック・ビューティー」とタイトルが記してあり、副題として「黒馬物語」になっていたのですが、Amazonにある新装版のDVDの表示では「黒馬物語 ブラック・ビューティー」となっているのですね。
登録としては随分悩んだのですが、上映された当時の方を採用させて戴きました事をお断りしておきます。
評価投稿 / 作品DB目次
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小説:黒馬物語

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