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いらかの波(漫画)


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読み仮名: いらかのなみ / 英語タイトル: Wave of roofing tile
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(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2000/12 ()いらかの波 (5) (集英社文庫―コミック版) \680
本/漫画(18件)
売上/新着
280027
文庫:いらかの波 (5) (集英社文庫―コミック版)

参考:\680
2000/12
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1.赤いかわら屋根の家は完成しましたか?
312114
文庫:いらかの波 (4) (集英社文庫―コミック版)

参考:\680
2000/12
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1.少女漫画でもっともリアルな青春群像を描いた作品
316830
文庫:いらかの波 (3) (集英社文庫―コミック版)

参考:\680
2000/12
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1.渡くん、お受験と新生活
331109
文庫:いらかの波 (1) (集英社文庫―コミック版)

参考:\680
2000/10
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1.五月晴れのような男の子
343419
文庫:いらかの波 (2) (集英社文庫―コミック版)

参考:\680
2000/10
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1.中学3年生の渡くん
348759
新書:いらかの波(10)
参考:\378
2000
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645521
:いらかの波 (第1集) (KCスペシャル (86))
参考:\612
2000
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961224
:いらかの波 (第4集)
参考:\609
2000
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978555
:いらかの波 (第5集) (KCスペシャル (90))
参考:\612
2000
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1163008
:いらかの波 (第2集)
参考:\609
2000
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作品紹介(あらすじ)

養護施設で育った渡は小林家の養子になり、緑が丘中学へと転校するが、
型破りな行動で初日から一躍注目の的に…!?
大工を夢見る少年・渡が大活躍の学園ドラマ!!

著者:河あきら
出版社:集英社
掲載誌:別冊マーガレット

別冊マーガレット1977年4月号〜1980年11月号(全40話)掲載
単行本 全10巻
文庫本 全5巻
連載開始日:1977/03(日本) 連載終了日:1980/10(日本)
最終変更日:2007/05/21 22:50:33 / 最終変更者:えぼだいのひらき / 提案者:夙夜健 (更新履歴)
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[獲得推薦数:1] 2007/05/21 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by えぼだいのひらき 評価履歴[良い:121(72%) 普通:36(21%) 悪い:12(7%)] / プロバイダー: 1434 ホスト:1325 ブラウザー: 8643
読み切りが主流だった別冊マーガレットが徐々に連載を掲載し始めた時期の比較的初期の作品です。
それまでも、別冊マーガレットでは、100ページの前後編とかシリーズ化された読み切り物が時々企画されてはいました。当時の別冊マーガレット自体、りぼんや別冊少女フレンドと違い、それ程こてこての少女漫画誌ではありませんでしたが、それでも作者の作品は、ちょっと毛色の違う物が多かった様に思います。
本作は、それまで作者が描いてきたBAD AGEシリーズと言われたシリアスな作風とはうって変わったとても楽しい作品で、新人の頃、不消化に終わったギャグ物のウサを晴らすかの様な自由奔放さがとても魅力でした。

主人公の渡は、幼い頃両親を亡くし、中学2年生の時に施設から小林家に引き取られます。
大工だった父は彼の目の前で足場から落下して命を落とし、病弱だった母は後を追う様に亡くなるのですが、彼の中には、「親方の家の二階に間借りし、いつか自分の赤い瓦の屋根の家を建てるんだといつも言いながら、柱の一本も建てられずに死んでしまった」両親の思い出が鮮明に残っていました。
人の良い養父母に引き取られてからも、その思いは彼の中にしっかり根付いており、中学を出たらすぐにでも大工になりたい渡と、後見人ではなく親としてしっかりとした教育を受けさせたいと考える養父母の思惑は、最初は上手く噛み合いません。教育の大切さを説くも感情的になってしまう養父に対し、自分の気持ちを「どう説明すればいいのか解らない・・・」と思わず涙ぐむ渡と、それをそっとたしなめる養母の構図は、ゆっくり時を刻みながら着実に親子を描いていました。
本作は、実父母の存在を消す事なく、養父母を掛けがえのない者と認識しながら成長して行く渡の姿と、彼を取り巻く周囲の人々の日常を魅力的に描いた物語です。

転校して来てすぐに、渡は学年で2位の成績でありながらも偉ぶった所が一切ない木内と、野球部の正捕手でキャプテンの小西と仲良くなり、3バカトリオと言われる様になります。更に同じクラスには、男勝りの茜と内気な少女のなおみ、物事をはっきりと言える通子がいますが、同年代ではどうしても女子の方が精神年齢は上ですので、基本的にお祭り野郎である彼等が事ある毎に起こす問題に対しての反応が実に面白かったりします。
それはどれもいかにも中学生と云うレベルの日々の小さな出来事であり、もの凄く現実味があります。
加えて、少女漫画にありがちな、眉目秀麗、成績優秀で高校生(又は中学生)にしては非の打ち所のない完璧な人物であり、加えてとてつもないお金持ち揃いの生徒会役員・・・等は勿論存在せず、女の子にもてたいだの、賭けの対象として生徒会に立候補するだのと云った者ばかり・・・唯一それに当てはまると思われる島津亮(=もと生徒会長)は実は思いっきり壊れた、いじくられキャラクター(笑)です。中学生の妊娠や、麻薬汚染と云った題材も一切なく、恋に悩んで、受験に苦しんで、部活に一生懸命になって、自分の将来について考えて、と本当に等身大の中学、高校生活を見事に描いています。

14歳の時の将来像、15歳、16歳、そして17歳の時の将来像は、基本は変わっていなくとも、その考え方は数年間の間に自分の中で少しずつ少しずつその形を変えて行きます。中学生時代に漠然としていた将来の夢は、高校2年生辺りになって来ると、勿論夢見がちではありますが、俄然現実味を帯びて来ます。
幼い時から目指す物がはっきりしていた渡が明確なビジョンを持たず盲進的に「大工になりたい。」と言っていたのに対し、中学時代から一緒にバカをやっていた小西がいつの間にかきちんとした将来像を描いていた事や、茜や浅野(高校の友人)が将来に向けて資格取得等について動き出していた事等の描き方は実にリアルでした。そしてそれに触発され「なる為には、今何をすれば良いのか・・・」と、少しずつ少しずつ思いの形を変え、将来を見据えて行く渡の成長が実に細やかに描かれていたと思います。

又、渡は特別な家庭環境にあったせいか、作中で1番両親の事を考え、大事に思っているのに対し、自分の将来についてあれ程冷静に考えている浅野が、一方で思春期特有の自分勝手な親に対する不毛な反抗を繰り返しているのも興味深く、そのアンバランスさも実に魅力でした。
子供と親の性格にもよりますが、お互い表面だけを見て「かっこ悪い」だの「何にも解っていない」だのと傍から見れば「どっちもどっち」と云う争いをしている親子はおそらく日本中に沢山いる事でしょう。この辺りの描写は連載当時も大いに共感しましたが、今読んでみるとお互いの気持ちが恥ずかしくなる程身近に感じられるのが何とも面白い所です。
学生と云う時期は、勿論学問を学ぶ「時」ではありますが、ゆっくりと・・・しかし確実に自己を見つめ、将来を考える時間の持てる「時」でもあります。長い人生において、実は自由な行動や思考にゆっくりと時間が取れる時期は案外ある様でないものです。ですが、皮肉な事に人はその場に身を置いている時はその事になかなか気付きません。ある程度の年齢に達した者が過去を振り返り、その時を懐かしむのは、そう云った事柄に気付けたからこそだと思います。
今になって思えば、恥ずかしくて仕方のない様な行動でも、あの時だからこそ出来たと思いながら読むには実に適した作品だと思います。
私が本作に出合ったのは小学生の時でしたが、その時には解らなかった魅力を今読み返すとそこ、ここに感じますし、それでいて現在の中学生や高校生も当時と少しも変わっていないなと思う箇所も実に多いです。携帯電話やインターネットと云ったモノが加わり、それにまつわる世界も確かに変わりましたけれど、それ以外の所はやっぱり、恋に悩んで、受験に苦しんで、部活に一生懸命になって、自分の将来について考えている訳ですから、世のお偉いさんが言う見当外れな意見って、いかに現実を見ていないで発せられているのだなぁとつくづく感じます。
作者は現在もレディースコミックスで、少し目線の変わった秀作を描いていらっしゃいますが、少女漫画時代としては本作が最高傑作だなと個人的には思います。

作者は学生時代は自分の感情をあまり表面に出す事が出来なかったそうで、自由に振舞えるクラスメイトがとても眩しかったのだそうです。渡のモデルになったクラスメイトは勿論ですが、本作の登場人物は殆どが当時の作者の周囲にいた人達がモデルになっているとの事で、友人達の描き方が実に楽しいです。
加えて、教師とかも実に人間味溢れる現実的な人物として描かれており、ちょっとしたエピソードがとっても楽しいです。学園モノの場合、「こんな教師がいたら・・・」って作風を好む方もいらっしゃると思いますが、本作の場合は、勿論生徒の事を考えてくれている教育者ではあるのですけれど、それ以外の部分が限りなく現実的な人間として描かれている所に私としては何より魅力を感じます。特に教師の「素」の部分が良いです。
又、その教師の素(同僚で恋人同士の教師のデートとか、生まれた愛しい我が子に1週間も悩んでふつ〜の名前を付けるとか、半纏を羽織って子供と買い物とか)の場面に出くわした時の生徒達の対応が、妙に冷めていたり、子供なりに気を使ったりと実に様々に描かれています。それは本当にちょっとした事なのですけれど、この辺りの表現の仕方は素晴らしく巧妙であり、作者の洞察力の鋭さに驚きます。
例に出して申し訳ございませんが、「生徒諸君」等に代表される登場人物全てが妙に悟りきっていておよそ面白みのない作品や、「花より男子」等に代表される初年度納付金は500万円?なんて言いたくなる程およそ一般的でない学生生活の作品等(←これ等の作品は、それなりの面白さもありますが、何しろ現実離れしているのが何とも・・・)よりも、よっぽど現実味があり、大いに評価されて良い部分だと思います。
少女漫画としては当時もこう云う作風の作品は決して多い方ではありませんでしたけれど、近年は本当に少なくなりました。ありふれた日常を魅力的に描くって、案外難しいからなのでしょうね。
絵柄はちょっと昔の少女漫画風であり、ベタ塗りでない髪の毛をサラサラに描けないと云う欠点はあるものの、男性でも違和感なく読む事の出来る絵柄だと思います。
是非色々な年代の方に読んで戴いて、少女漫画と云うジャンルについての見識を少しでも広げて戴く第一歩として戴けたら、とっても嬉しいです。
2007/03/27 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 夙夜健 評価履歴[良い:721(61%) 普通:363(31%) 悪い:103(9%)] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
昨年でしたか、文庫を購入したのですが、
現在はもう手放してしまったので、評価は難しいところです。
転校生の主人公・渡が中学3年から高校……何年生でしたっけ。
そこまでの青春を描いたものですね。

「 別冊マーガレット 」 でも一応読んでいたのですが、最初と最後の印象が強くて、
真ん中あたりはちょっと記憶にありません ( 文庫もそのあたりは買わなかった…… ) 。
渡は施設から小林家の養子になったのですが、明朗快活なところに好感を持てました。
その一方で、作風はどこか夕日が似合うような雰囲気がありました。
それから、小林家の隣に住んでいる生徒会長 ? が、渡におちょくられる姿が面白かったですね。
個人的には、渡とクラスの優等生である茜の仲が、もう少し進展して終わってほしかったと思いました。
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