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サルでも描けるまんが教室(サルまん)
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読み仮名: さるでもかけるまんがきょうしつ / 英語タイトル: Sarudemokakeru MangaKyousitsu
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] 2007/01/08
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古典主義
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ちょっと比肩する物を思いつかない漫画。左翼バリバリの暗黒劇画、雁屋哲原作の
「野望の王国」を元ネタにパロディとギャグ形式で語られる、相原・竹熊流
「漫画の描き方」。と言うと固そうだが、笑えるギャグ漫画にして深すぎる奥。
一見汚く暑苦しい男2人の顔面アップ多用に、食わず嫌いは勿体無い。
何より凄いのは、まず第一に漫画をテクニック、絵の描き方と言う作品その物の
ミクロな技術論として並以上の物を語っただけでなく、その周辺構造という
マクロな部分まで鮮やかに分析してみせた点。
ミクロな部分で言えば、従来の漫画家による「漫画の描き方」が、大抵単に
作画論に留まっていたのに対し、ジャンル漫画を俯瞰する事で、ジャンル別に
作劇法にまで踏み込んだ的確な分析がなされている。
さらに、マクロな視点では「持ち込み」エピソードに掛け、現在の主流少年漫画誌
の傾向と住み分けを斬って見せ、その後の連載漫画の顛末まで描いてみせたのは見事。
竹熊氏は、現状並み居る「漫画評論家(プロも含めてという意)」が、自分自身の
作品への思い入れと社会に与えた影響という文化面から漫画を語るのに対し、好悪の
主観を排した「技術」の一種として分析しきったのが独特。実に傾聴に値する
(余談だが、竹熊氏がエヴァに対して冷静で居られなかったのは、彼がエヴァを「好き」
になってしまった不幸が原因。エヴァ評は客観的とは言い難い)。
さらに、人気作品が止めるにやめられず、漫画も漫画家自身も消費し尽くされて行く
悲慘な漫画家事情が描かれる様は凄まじい。ギャグの体裁で笑いを取りにくるが、
ここで描かれる内情はあまりにエグい。クリエイターとしての成功と没落を描ききった
黒い情念とパワーは素晴らしい。
技術論としての漫画論があまりに怜悧なので、漫画というメディア自体を解体するような
分析には衝撃も大きい。しかし、逆に「創作物が面白い仕組み」「ダメになっていく構造」
という点は、クリエイター・消費者ともに熟知すべきではないだろうか。その厳しい
せめぎ合いを通じ、互いのレベル向上が図れると期待したい。
現状、娯楽の多くのジャンルでデットコピー作品が氾濫する中、まずクリエイターに、
そして消費する側の人間に、是非読んで欲しい快作だ。
2007/01/08 私がどうにも言葉にし難くくてもどかしく感じていた部分を上手く表現していただいたように思います by
herba
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