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[漫画]機動戦士クロスボーン・ガンダム-スカルハート-: 推薦を受けた評価(感想/レビュー)


きどうせんしくろすぼーんがんだむすかるはーと / Mobile Suit CrossbornGundam -Skall Heart-
漫画総合点=平均点x評価数983位/5,641作品中(総合9/偏差値50.81) 982位<= =>984位
漫画平均点(評価10個以上限)525位/1,062作品中(平均0.90=良い/10評価) 524位<= =>526位
2005年漫画総合点54位/285作品中 53位<= =>55位

直近発売の本/漫画 2012/05/25 ():機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト (1) (カドカワコミッ... 588
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588
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作品紹介(あらすじ)

一年戦争最強のニュータイプ、アムロ・レイの“脳"をめぐる戦い(「最終兵士」)や、小惑星“ネバーランド"で
トビア達の前に現われた不思議な少女の物語(「星の王女様」)他計6作品を収録した傑作短編集!

原作: 矢立肇/富野由悠季
著者: 長谷川裕一
発売元:角川書店
日本 開始日:2005/01/26(水)
利用状況
日本9,4191010
海外63400
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最終変更日:2006/05/09 / 最終変更者:羽幌炭鉱 / 提案者:altema (更新履歴)
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by (表示スキップ) 評価履歴[良い:92(74%) 普通:14(11%) 悪い:19(15%)] / プロバイダ: 13951 ホスト:13771 ブラウザ: 2463
小粋な短編集といった感じで、肩の力を抜いて楽しめる。
それでいて、長谷川のSFセンスを垣間見ることのできる一品である。

一番の見どころは、ニュータイプのサルが登場する前代未聞の短編『猿の衛星』だ。
さて、長谷川の語るニュータイプ論は、一貫して「ニュータイプの相対化」である。
氏の発表した最初のガンダム漫画である『逆襲のギガンティス』は、ジュドーを「指向性を持つ次の段階のニュータイプ」として描いた。
次の作品『脱出計画』において、「心でウソをつける進歩したニュータイプ」を登場させた。
その次の『クロスボーン』では、「今ニュータイプと呼ばれている人々は、まだまだ他の人間と大差ないのだ」と語っている。
長谷川は、意識的に「ニュータイプは、現時点で極まった存在ではない」ことを描いているのだ。
それを象徴するかのように、『逆ギガ』はアムロのこの台詞で締められている。
「もうニュータイプですら古いものなのかもしれない」

少々脱線したが、要するに長谷川ガンダムは、「ニュータイプ絶対視の解体作業」を延々続けているわけだ。
そんな氏にしてみれば、

「そもそも、ニュータイプになれるのが人間だけって変じゃね?」

なんていう疑問はとても自然なことなのだ。
人間がそんなに大したものか、遺伝子の99%までサルと一緒じゃねーか、と。
サルと人間のやっていることに、どれほどの違いがあるってんだ、類人猿はヒマさえあれば殺し合いだぜ〜、と。

このような長谷川のSFセンスは、他の収録作でも垣間見ることができる。
例えば、『最終兵士』での、グレイ・ストーク卿の台詞である。
戦闘しか知らないはずのアムロ・レイのクローン脳に助けられ、彼は言うのだ。
「人間の心は明確に分けられているわけじゃない。どこからどこまでが力で、どこからが感情かなんて、誰に解る?」
こういうのを聞くと、多少の無理を承知で、ついついニヤリとしてしまう。

それにしても、ガンダムをこういうSF的な切り口から攻める作家が、長谷川氏の他にろくすっぽいないのはどうかと思う。
ミリタリー的な切り口では、ウンザリするほど攻められているのだが。

上記以外の収録作は、基本的に娯楽アクションであり、何も考えずにスカルハートのダイナミックな立ち回りを楽しめる。
ハリソンがロリコンになってしまったりとか、自作のキャラを引っ張ってきたりとか、「おおオフィシャルではございませぬぞ」とか。
余計な遊びが鼻につくことはあるが、まぁ概ね及第点と言えるのではないだろうか。
特に『バカがボオルでやってくる!』は、腹をかかえて笑える怪作である。
きっと読了後は、MGボールを改造して「機動戦士Bガンダム」を作ってみたくなるだろう。

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