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銀河戦国群雄伝ライ(漫画)


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読み仮名: ぎんがせんごくぐんゆうでんらい / 英語タイトル: Legend of galactic wars hero Rai (Ginga Sengoku Eiyuden Rai)
注意: これは漫画版。その他メディアのページ
アニメ:銀河戦国群雄伝ライ / ゲーム:銀河戦国群雄伝ライ
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2008/07/17 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 鯖鯖 評価履歴[良い:285(80%) 普通:16(5%) 悪い:54(15%)] / プロバイダー: 5615 ホスト:5637 ブラウザー: 6342
つっこみ処は満載ですが 著者の作品では長編で 情熱を感じる良作。
初期作品の「アウトランダーズ」のヒット(マニア受けだが)以来 打ち切りが多く なかなか雑誌にも恵まれな無かった様ですが 27巻と外伝と 長丁場を完結出来たのは著者の熱意ありきです。
内容のストーリーは ほぼ三国志や日本の戦史物のパクリだが、、、、オリジナリティを加味し 熱い世界観は不快では無く ついつい先が読みたくなります。
雷が偉く為ればなるほど 戦時中の日本軍部のロマン主義の様に 「大艦巨砲主義」に傾倒するのは、、、面白いですね。まぁ その方がカットの見栄えが良いですし。宇宙船ってあんなに凹凸が多かったら大気圏離脱が、、、、個人戦闘服(鎧)の宇宙気密性は大丈夫?などツッコミどころ多くて大変そうですが 漫画だから良し!という開き直りのスタンスは好きです。長い作品だったので紫紋や玄偉 雲海入道など なんか有耶無耶になってしまったキャラも、、、
智王の処刑(直接ではないが) 息子の放免 項武と神楽との恋物語 なんかが好きなエピソードでした。
評価は「とても良い」で。ストーリーの展開は読めるんですが キャラの魅力か?面白く読めます。著者の情熱を感じます。
2007/09/20 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by カトル 評価履歴[良い:1188(87%) 普通:61(4%) 悪い:123(9%)] / プロバイダー: 4749 ホスト:4768 ブラウザー: 5234
宇宙を股に掛けた戦艦の砲撃或り、その甲板でチャンバラ或りと、
ニーズとしては決して多数派でない、戦国モードの宇宙合戦を観たいという読者の要望に答えれたのが功績で、
初期に存在した戦闘機絡みのシーンが、第一次南征以降消滅したたのを惜しむ声も聞きますが、
一騎打ち ・ 戦艦と作品の華とも云えるシーンを充実させる為に、優先順位から艦載機の存在を排除したと考えて、
そのおかげで、作品完遂と派手な演出を重点的に集中できたとするならば、容認できる範囲。

骸羅朝打倒後の展開は、膨らませれば興味引く要素を作者自ら引導を渡した感も或ります。
まず、玄偉。これ、収拾に失敗した最大のキャラ。
折角、骸羅兄弟のクーデターで惨死したと思わせての反撃も、自軍でない西羌頼りという復活から直に再退場という顛末で、
結局、雌伏の日々は何だったのかのかという話に止まらず、挙句の果てにノコノコと斉王都に来て、
妊娠した麗羅の腹に憑依するというイミフな行動に失敗し、馬超な兄さんに討たれるという末路…
これじゃ、1話目から稀有壮大な構想を持った野心家として登場も泣きますよ。
例えば、旧 「 佐倉 」 領 ( ヒロイン紫紋の父で、帝国最後の忠臣阿曹主禅の牙城 ) 辺りで、
「 正統銀河帝国 」 の再興を訴える復古調の立場から、ライに対抗するぐらいの役回りをすべきで、
少なくとも、正体は宇宙を漂う怪物でした、という話からは相当逸れるオチは勘弁して欲しかった。
銀河王朝と云えば、その血筋を引くのを強調された紫紋が、それに絡む事無く終わり、
ライの目指す対象としての正宗、師匠格たる狼刃の2大女傑に比較すると、全体から見れば存在意義が驚くほど薄く、
読んでる立場から見ても、淑女という無個性な個性しかないキャラには全然惜しめないし、
漫画上すら旦那のライ以外誰も泣いていないのだから、長きに亘って出たヒロインの割には御粗末な役割に終わりました。
深読みできそうな伏線を張るまではともかく、その消化を済ませてないのが多いのは、軍記物以前に構成として問題或りです。

初期の 「 練 」 は、姜子昌を初め、獣人でないのが占めていましたが、
巨艦 「 帝虎 」 級の進水が始まる辺りから、南天のキャラクターの多くに、南蛮系との差異が無くなりました。
虎顔の骸羅がいなくなったのも、非人間なキャラを補完する意義を促進させたのでしょう。
羅候の初期はそれほど粗雑な性格でもなかったはずが、竜我五丈成立ぐらいからの変貌は、骸羅死亡後に粗野さをウリとする主軸が減った事と、
君主としての立場を自覚し続けるライ、国力が半減されても未だ名望衰えない正宗、
各国の軍師クラスと、思考できる群像が多く在籍していたので、漫画全体のバランスから、羅候に行動を尊ぶ傾向が強調されたのでしょう。
ただ、羅候の問題点としては、表向きだけに止まらず、
北京沖会戦前に宰相 ・ 大将軍という軍政の両首脳をクビにするという愚挙から、南天王への期待はほぼ遮断される。
どんなジャンルでも、読者に次の展開を読ませないのが筆者の器量なのに、完全な敗北フラグまっしぐらが、これ以降の 「 五丈 vs 南天 」 。
2006/06/26 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by MOTOKI 評価履歴[良い:20(83%) 普通:1(4%) 悪い:3(12%)] / プロバイダー: 32415 ホスト:32182 ブラウザー: 5407
真鍋譲治氏の作品については本作を含め何年か前に文庫化された「アウトランダーズ」や「キャラバンキッド」、「ドラクゥーン」といった作品を約8年程前からチェックしてきましたが、本作は真鍋氏が今までに出された作品の中でも現在の所一番の傑作ではないかと思います。

私も本作の最末期は当時連載されていた「電撃コミックガオ」を毎月書店にてチェックしていた程でしたのでそれだけ本作のストーリーを楽しみにしていたといえるでしょう。本作は2001年にガオでの連載が終わって現在に至るまでガオをチェックしなくなったという事は、この作品だけを読むためにガオをチェックしていたともいえます。

この作品を初めて知った頃は、大規模な宇宙艦隊戦が展開される宇宙戦争をテーマにした作品というごくごく一面のみでとらえていましたが、戦艦の上で甲冑を身に着けた鎧武者達が激しい肉弾戦を繰り広げたり、宇宙空間でありながら火攻めや水攻め、果ては惑星をぶつけたり艦の上を象が走りまくるといった「何でもあり」な展開というものには大いに惹かれるものがありましたし、スペースオペラに戦国もの、三国志等の中華もののエッセンスを上手く取り入れていた所は勿論、群雄伝のタイトルが示すように登場人物達のドラマにも大きな魅力があったと思っています。「コミックコンプ」時代を入れると12年もの長期にわたる連載では、初期の絵柄と後期の絵柄は大きく変化していましたが、初期のいわば少年漫画的な絵柄より後期の絵柄の方が登場人物に凛々しさや逞しさ、あるいは美しさといったものが、戦闘シーンにおいても迫力や躍動感、艦隊戦においては迫力は勿論の事、戦艦一隻一隻に重厚感が感じられ、好みが持てました。そういえば初期の頃は、宇宙戦艦だけではなく宇宙空母や潜宙艦みたいなものが出ていましたが、いつの間にフェードアウトして後期はほとんど宇宙戦艦中心の戦闘描写になっていましたね。

登場人物に関しては、主人公竜我雷が一兵卒から一国の君主にのし上がる中で様々な戦いを経て成長していくストーリーも見物でしたが、下の方も述べられているように私も大覚屋師真や姜子昌といった軍師系のキャラの方が武将系のキャラよりも好みでありました。他にも狼刃や政宗、飛竜といった女将軍をはじめ紫紋や麗羅、邑峻といった男を支える女性キャラ(といっても時には武器を取って共に戦う事もありましたが)にも魅力があったと思います。

しかしながら雷の最大の宿敵でもあった羅候には他の方も仰られているようにあまり魅力が感じられませんでした。雷と羅候の戦いには最終決戦を含め燃えるものがありましたが、羅候に関しては南天の盟主でありながら猪武者的な面ばかりが目立ちすぎていたかのように思えます。雷と羅候の戦いは劉邦と項羽による漢楚の戦いをオマージュにしているにしても、もう少し羅候の方には切れ者としての面があってもよかったのではないかと思ったりもしました。
2006/05/05 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 宇宙刑事ジャンギャバン 評価履歴[良い:821(33%) 普通:1028(42%) 悪い:605(25%)] / プロバイダー: 33223 ホスト:33285 ブラウザー: 4314
強い女性を主人公にする事が多かった真鍋譲治氏が、珍しく男性を主人公にした劇画でしたな。連載開始時には大河ドラマ「独眼竜政宗」が放送されており、それを見て作者は「日本の鎧も格好よい」と感じたと言う趣旨の事が後書きに書かれておりましたっけ。
他の方も仰っておられますが、羅侯は覇権争いのライバルにしては、あまりにも猪武者でありすぎますね。性格も、ガキ大将がそのまま大人になっただけと言いましょうか。
最期の敵には、もっと重厚な存在が待ち受けていた方がよかったと思います。

そうそう、正宗の弟の末路は、戦国の世の非情さを痛感させますねえ。自害を強要され、あえない最期。
2006/04/19 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 十傑集 評価履歴[良い:740(52%) 普通:347(24%) 悪い:333(23%)] / プロバイダー: 11009 ホスト:11078 ブラウザー: 5234
長期連載作品ゆえにダレた部分もあり主人公が天下統一で幕引きな以上は
最後は弱った敵を大勢で追い詰めて終わりなのは仕方ないとはいえ盛り上がりに欠けるかな。
本宮作品の「赤龍王」のようにライバルキャラ項羽がある意味、劉邦以上の主人公なら
凄いのですが本作の羅候にはそこまでの魅力はない。
覇気においては主役の竜我雷と五分でも雷は一兵卒から成り上がりゆえに部下の気持ちをくめ
覇気を制御できるのに対して生まれながら王族であった羅候は、ここぞという所で己の激情を
優先してしまい勝機を逃して自滅してしまう部分があった。
本作、一番の見所はやはり師真の知略が最大限に発揮された10巻〜20巻辺りでしょうか。
雷とコイツのコンビは本当に覇のための綺麗事なんか言わない辺りが壮絶な魅力がありました。

しかし実は人間じゃありませんでしたの玄偉とか皇族の血を引いているという以外に
大きな働きもなくメインヒロインのはずなのに中途退場の紫紋とか生かせなかったキャラも幾ばくか。
扱いに困って先に終わったアニメの展開をなぞっただけという気が。
2006/01/28 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by スパン 評価履歴[良い:110(62%) 普通:28(16%) 悪い:38(22%)] / プロバイダー: 2176 ホスト:2125 ブラウザー: 5234
大変楽しませてもらった作品です。皆さんおっしゃってるように三国志等のパクリ描写が多いですが、間違いなく作者も確信犯でしょうし、結果としてそれがかなり成功していると思います。

巻数が二桁前後になったあたりから一気に画力が上がり、それ以後はとても迫力のある絵になりました。もはや画力に関しては現役の漫画家の中でもかなり上位に入るのではないでしょうか?

ストーリー展開に関しては、最後は消化試合気味な展開でしたが、最後に統一帝国を建国することを目標としていたことを考えると、その建国後の憂い要素を潰していったと考えれば納得できます。
ただ、やはりあくまで作品のピークは20巻ぐらいまでだったと思います。そのあたりまでは、ライの下克上がとても魅力的に描かれており、非常に読み応えがあります。最後に消化試合気味な展開になってしまった原因は、作者が最終巻のあとがきでも述べていたとおり、味方の主要キャラをあまり殺さず、相手の主要キャラをどんどん殺してしまったため、その結果、質VS量・・・というよりも、精鋭VS烏合の衆のような感じになってしまったことだと思います。味方はともかく、確かに相手の主要キャラを少し早く殺し過ぎかなという感がありますね。しかも全員なんかもったいない死に方するし。そこら辺をもう少しうまく調整できていればもっと素晴らしい作品になっていたのではないかと思うので、そこら辺が実に惜しいです。

キャラクターに関しては、魅力的なキャラが敵・味方ともに多く、狼刃や正宗など、女将に魅力的なキャラが多かったのも特徴的でした。個人的には武将系のキャラよりも、諸葛亮孔明がモデルの大覚屋師真や姜子昌などの、知略系のキャラの方が好みでしたね。
ただ、最終的な敵の総大将・羅候にはあまり魅力を感じませんでした。南天の崩壊が早まったのは、ほとんどがあの愚かな暴君のせいだと思います。超重要キャラだっただけに、もうちょっとまともな人物として描いてやれなかったのかと思うと、むしろなんか可哀想な気がします。

いろいろ不満点も挙げましたが、間違いなく面白いです。
食わず嫌いを堪えて10巻ぐらいまで読めばきっとハマると思うので、機会があればぜひ読んでみて欲しいです。
2005/10/05 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 634 評価履歴[良い:1420(50%) 普通:558(20%) 悪い:869(31%)] / プロバイダー: 13637 ホスト:13522 ブラウザー: 5234
斬り合いや砲撃戦は迫力があるのだけど、宇宙式国盗り物語というには「なんで古代中国風の世界にせにゃあかんのだ?」という違和感があります。真空中にあんな鎧なんぞ来て戦うのは無理があります。あの鎧が宇宙服みたいな役割をしているのかも知れませんが、酸素マスクみたいなものが無いのはどうかと。

そんな事を無視してみれば迫力がある内容です。ただ、連載が思うようにスピーディーにならなかったかどうかは知りませんが、アニメの方がさっさと終わってしまいました。原作の方がじっくりと造られていたので、無理してアニメ化する必要があったのか今となっては考えざるを得ません。

主人公のライが戦いだけの猪突バカではない事がライの成長と共に明確になっていますが、中途半端にインテリ化したような感じも違和感があります。ただ、領主となってふんぞり返っているのを比べれば羅候よりはマシかも知れませんが。

ライの戦艦「金剛」ですが、旧日本海軍の殊勲戦艦金剛の面影など全くなく、「大和」より砲口径が10センチ増しになっているいかついデザインとなり、その大砲も艦のサイズに比べて「小さすぎないか!おいっ!?」ってな具合でした。まあ、あんなレトロなもので宇宙戦争をしているので野暮なツッコミは避けますが、旧海軍の金剛が最速戦艦であり、図体の割に活躍できなかった大和よりも大活躍をしているし、完成当時、世界一の大砲を持った巡洋戦艦だったので、その意味では名を表し、宇宙戦艦になって無茶苦茶になった大和よりか、モデルとなった艦として扱われているようにも思えます。

因みに凱羅と狼刃の乗艦である定遠と鎮遠は日清戦争時、威海衛(!?)で日本海軍と戦い、鎮遠は捕獲艦となりました。その20年前には巡洋艦(正確にはコルベット艦)の初代金剛がありました。

ヒロインは三石琴乃より、熊谷ニーナの役の方が好きだった。
2005/10/04 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by rangame 評価履歴[良い:341(75%) 普通:34(7%) 悪い:81(18%)] / プロバイダー: 13834 ホスト:14110 ブラウザー: 5234
戦国やら三国志などいろいろなオマージュを詰め込んだ真鍋版史記(項羽と劉邦)と言った感じでしょうか。
雷が血の気の多い劉邦羅候は項羽と言った趣を感じます。

やたら上に挙げたような史実のエピソードが多いのですがストーリーの中に上手くエピソードを取り入れていましたしストーリー自体がとてもしっかりしていたのでパクリという見方も出来るとは思いますけど私はそういうのは特に感じませんでしたね。

評価はとてもいいで付けます。
2005/04/17 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by まりん 評価履歴[良い:356(55%) 普通:106(16%) 悪い:190(29%)] / プロバイダー: 30606 ホスト:30421 ブラウザー: 3846
さずかに好評価は難しい。はっきり言えば三国志その他の劣化コピー。
元ネタそのままのシーンがあって苦笑することもしばしば。

三国戦国近代SF兵器がぐちゃぐちゃに入り交じってた初期の雰囲気は好きだったので「悪い」にはしませんが、中盤以降はあまりにも「どっかで見た話・場面」のツギハギが目立つので駄目です。
2005/04/17 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 評価履歴[良い:121(72%) 普通:14(8%) 悪い:34(20%)] / プロバイダー: 10796 ホスト:11043 ブラウザー: 6287
それまでSF冒険活劇が主流だった漫画家、真鍋譲治の出世作&代表作。
真鍋譲治と言えば擬人化動物や変な生物が入り混じった世界で元気なヒロインが暴れまくる漫画、と言うのが、ライ以前の作品群に受ける大雑把な印象だろう。
だが真鍋作品には、その手のもの以外の作品にも通じる、共通点が有った。

権力闘争。
彼の描く漫画では、大なり小なり必ず権力を巡る争いが起こるのだ。
時には思想の違いから、時には私怨を晴らす道具として、そして時には、野望の対象として。
登場人物の内の誰かが、権力を求め策動する…或いは権力を守ろうと必死になる。

下克上という言葉に代表される戦国乱世は、その権力闘争のある意味最も露骨な、そして至純な形だと言えないだろうか。
つまりこの「ライ」と言う作品は、漫画家・真鍋譲治の最も得意とする所を前面に押し出して描き連ねたものという事になる。

そして本作は主人公・雷の一代記であると同時に、

時に合戦や戦術比べ、部下達と命を共にする、手強い敵と戦場での再会を約すと言った軍事的ロマンチシズム、下克上を成し遂げると言った熱い夢に溢れた側面。

時に自身の覇道を突き進む為に恩師を斬り、捨て駒になる事を承知で部下を送り出し、邪魔と見れば重臣の身内をもあっさり殺す決断を下す、冷酷さ・非常さ溢れる側面。

友と呼びながら相手国へ支配の触手を伸ばし、標的となる国を乗っ取る為にその国の王を自殺に追い込み、同僚を陥れてまで至高の座に着こうとする、策謀渦巻く陰湿な一面。

自身の野望の為に主君を裏切った公淑、敵国の王からの授印を受け取ってしまったが為に泣く泣く主家を裏切らざるを得なくなった金閣・銀閣兄妹、忠誠でも同じ理想を見ていた訳でもない、兵卒時代からの仲間だった雷の行おうとしている「自分には良く分からないがすごくでかいこと」などというあやふやなものの為に自ら爆死した太助、一国の重臣の弟でありながら兄やその主君の不利益となる事を承知で天下を二分する両国の停戦講和と言う理想に奔走する英真と言った豊かな人間群像。

天下へ後一歩という所で弾正に訪れた死、希代の傑物として知られながら最後には小さな領土しか保ち得ず、天下に何事も為さないまま敗死した正宗の不運、三度も敗けながら毎回の合戦毎に雷達に苦戦を予感させた羅候と雷の、雷に言わせれば「ほんの少し」でしかない差……二転三転、乱世は強者が勝つとは限らない、現実は何が起こるか分からないと言う一面。

血で血を洗う戦乱の世に殺されていく、民や兵士達の悲惨さ…はそれほどでも無かったか……

そう言った戦国乱世の要素をきっちり描き出している漫画なのだ。

…ちなみに、下層部の人間達の苦労や惨劇の描写が少ないのは、やはり彼が『権力闘争としての戦国時代』を話の中心に置いたからではないか、と思われる。米軍に取って重要なのは米軍の勝利と標的の捕獲だけであり、誤爆で死んだ名前も知らない無辜の外国民の命なんざどーでも良いのだ…

そして本作は、色々な意味で成長していった作品でもある。
主人公・竜我雷の権力的台頭、
雷自身の権力者・支配者的な…多分人間的にも…成長、
作者の画力アップと画風・作風の移り変わり、
話が進む事に少しずつ見せる側面を変えていく、戦国時代と言う舞台…最初は精々「出世するぞ!天下取るぞ!」「「「「「オー!」」」」」程度のノリの熱血天下取り物語だったが、後に移れば移る程、乱世の悲惨さや冷酷さ、陰湿さやえげつなさ、権力者として為すべき事、覇者として果たすべき役目などが増えていく…
以上、べた褒めに褒め殺したが、ちょっと離れて目をこすれば、その実この漫画、日本史と中国史をぶった切って宇宙という大鍋に放り込んだチャンポン戦国ものだったりする。
作者が格好いい、教訓になった、感動した、その他単純に素材として良い・面白いと思った部分、要素を切り取ってきて、有る程度のアレンジを加えて使っている訳で…ま、オリジナルの歴史漫画で現実の歴史を参考にしてないものなんてまず無いだろうし、パクリという程酷いものも見当たらないのでそれが何らマイナス要素になる訳じゃないが。

ただ、玄偉の様なキャラを中途半端にしか活かせなかったのは駄目な点かも知れない。
話が終息に向かう過程で、残しておいた邪魔キャラを肩すかしする様な方法で始末する不味さは、銀英伝のトリューニヒトやルビンスキーらの最期を思い起こさせる。
とは言えまあ、目立つ欠点としてはこれが最大か。
初期と終盤では設定までもが全然違う、と言う致命的な欠点にさえ目を瞑れば。
…クロボネ最新刊早く出ないかな…
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