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ゆれる(日本映画)


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英語タイトル: YURERU
総合
評価板(投稿)
懇談室日記
2006/04/04
画像/壁紙商品
(DVD)
直近発売のDVD: 2007/02/23 ():ゆれる \3,990
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ゆれる

参考:\3,990
2007/02/23
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1.香川照之、気持ち悪かった〜
監督・原案・脚本:西川美和 製作:川城和実 重延浩 八木ケ谷昭次 プロデューサー:熊谷喜一 企画:是枝裕和 安田匡裕 撮影:高瀬比呂志
美術:三ツ松けいこ 編集:宮島竜治 音楽:カリフラワーズ 主題歌:カリフラワーズ 『うちに帰ろう』 照明:小野晃 録音:白取貢 助監督:久万真路

出演
早川猛:オダギリジョー 早川稔:香川照之
早川勇:伊武雅刀 岡島洋平:新井浩文 川端智恵子:真木よう子 丸尾明人・検察官:木村祐一 船木警部補:ピエール瀧 裁判官:田口トモロヲ 早川修:蟹江敬三
田山涼成 河原さぶ キタキマユ
公開開始日:2006/07/08(日本)
公式サイト
1. ゆ れ る
最終変更日:2008/09/09 16:24:37 / 最終変更者:どうか Kappa と発音してください。 / その他更新者: カトル / 提案者:あっき (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
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[獲得推薦数:1] 2008/10/01 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by どうか Kappa と発音してください。 評価履歴[良い:155(33%) 普通:198(42%) 悪い:117(25%)] / プロバイダー: 7683 ホスト:7691 ブラウザー: 4184
つり橋の"ゆれ"と人間の心の"ゆれ"がシンクロし、その不安定さに鑑賞者すら惑わされ、ゆれてしまうような作品だ。その眩暈がしそうなほどのセンスのよさに唸る。
物語の根幹はデビュー作『蛇イチゴ』と同様、他者とのかかわりにおける人間の本音と嘘だ。そして、本当のことか嘘なのかがわからないトリッキーな展開に何が最後に飛び出すのだろうと身構える心地よさと恐怖感がある。そして、言葉の一つ一つは重たく投げつけられ、人の心を破壊していくような衝撃すら伝わってくる。

弟、早川猛(オダギリジョー)は昔から兄、早川稔(香川照之)から人生という夢や希望の中でいろいろなものを意識しないところで奪い続けていくのだが、幼馴染の川端智恵子(真木よう子)を奪った時点で歯車が大きく狂い始める。弟と智恵子の関係に感づき、その探りを入れる兄の表情は非常に怖い。そこには完成された作り笑いがあり、善人として生き続けてきた兄の仮面がはがれおちることなく穏やかに弟に話しかけているのだ。
そして、智恵子が橋から落ちて、もしくは落とされて死亡したところから、兄の中の枷がひとつ外れる。彼が自首して裁判になり、弟との会話の中でどんどん仮面がひび割れていき、その中に嫉妬と怒りの形相が垣間見えるおぞましさがうまく表現されている。
そして、兄の嘘と裏切りに対して、弟はそこから逃げようとする。弟は兄を取り戻すためにといって証言を覆したが、それは、そんな真実の兄から逃げることしかできなかったからだ。そして、最終的に兄は自分を信じる弟を裏切ることで、初めて復讐することになる。兄を取り戻そうとした弟はその裁判の結果、何も取り戻すことができなかったのだ。並べられた真実の中に放り込まれた嘘よりも、並べられた嘘の中に放り込まれる真実の世界の方が何十倍も醜悪に映る作品をこの監督は創っている。人間の嘘をここまでも醜悪に映し、その人間の弱さをそっと鑑賞者に置いていくような残酷さに驚かされる。

唯一、気になった点は真相を物語るはずの兄の手首についた引っかき傷について、裁判でほとんど言及されていないところだ。あまりにも伏線を意識しすぎたアイテムが零れ落ちて、作品に穴を開けてしまったような感がある。しかし作品全体を通しては瑣末なことであり、エンターテイメントとしてのご都合主義としてはかなり良質なものである。

本作品が『蛇イチゴ』と決定的に違うところは、川を渡るために手をとったかとっていないかがわからないところだ。前作では兄のことを信じられずに、戻ってしまった妹の姿があり、本作では兄を裏切りながらも最後まで信じようとした弟の姿がある。しかしクライマックスでの大きな違いがあり、一見、この兄弟は最終的に魂が救われたような感じもするが、そこは西川監督の上手さが光り、ラストシーンでさらにドキリとさせられるのだ。弟の姿を見たときの兄の笑みは心からの笑みでもなく、蔑みでもなく、いろんな感情がないまぜになっているようだ。これは一体何を物語っているのだろう。そして、その兄をバスが姿を隠したところで映画は終わる。『蛇イチゴ』では差し出した手に対して結果を見せたが、この作品ではそれすら隠してしまったのだ。ラストシーンに弟が兄を迎えに行くのは、兄に手を差し伸べるためではない。弟が兄に手を差し伸べて欲しいためだ。そして、兄はその弟に手を差し伸べてあげるのか?そのなんとも言えない不安定な余韻だけを残してくれるのだ。
2007/11/22 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 34156 ホスト:34118 ブラウザー: 4671
一度崩れたら決して交わることのなかった兄弟二人の絆。
悲しくも誰もがハッとする作品である。
2007/11/11 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 走る岩 評価履歴[良い:6(55%) 普通:0(0%) 悪い:5(45%)] / プロバイダー: 29382 ホスト:29389 ブラウザー: 8095(携帯)
見たのは最近ではないけれどふと思い出す作品。

前の方が言われているように、香川照之とオダギリジョーの演技が素晴らしく、圧倒された。

この作品、表に出す事の無かった稔の本音と、それにゆれた猛が壊した表面上の兄弟関係の終着点が描かれなかった様に、はっきりした描写が少ない。
しかしその曖昧がこの作品の深みと思うし、考えさせられて頭から離れない僕は思う壷なのかもしれない。

そして、繊細で複雑な心理描写は繰り返し見て初めてわかる所もあると思う。僕も未だいくらか汲み取れていないだろう。
なんにせよ面白かった。
お勧めしたい。
2007/09/14 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 馬王 評価履歴[良い:511(69%) 普通:98(13%) 悪い:129(17%)] / プロバイダー: 18453 ホスト:18387 ブラウザー: 8964
ミニシアターの中でもかなり評判の良かった作品。

いやいや実に面白かった。
画面に釘付けあっと言う間に2時間がたった気分です。
香川照之とオダギリジョーの演技には喝采ものだ。
見るものを釘付けにさせるその演技力は素晴らしいの一言。

兄弟と言う関係を鋭く心の奥まで抉り出したような感じだ。
対照的な二人なのだが、外見だけではなく、内面的なものや兄弟に対する思いなど、法廷を通してまるで全てがゆれるような作為的でもあるような感覚に陥る…まるで上質なサスペンスを見ているような気分である。

それも全て脚本から演技に至ってまで全てが素晴らしい結果生み出されたものであり、リアリティさもしっかり出ており、非常に面白い。
兄貴を慕って欲しいような態度と弟に取った態度や、彼の行動を知りながらも、葛藤させる気持ち、どこか全てを見抜かされたような弟が法廷で述べた『真実』

兄弟だから兄弟しか分からないこと、兄弟だからこそ分かる気持ち、非常に生々しさがあったが、ラストはどうなのか?

弟が過去のフィルムを見て号泣して、一度切り離した『兄弟』と言う関係を戻そうと高揚するシーン。
真正面に向かい合った兄弟は果たして絆を繋ぎ合えたのか?
7年と言うあまりにも長い間をラストの一瞬でどう分かり合えたのかは私達の想像にお任せします…。
と言う大胆な終わり方であるが、非常に心に問いかける、グッとくる思いが詰まった非常に力強い映画である。

女性の監督ならではの視点で非常に鋭く細かいところまで演出しており、オリジナルの脚本ながらここまで製作できたのはお見事ではないでしょうか。
評価投稿 / 作品DB目次
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