| 携帯版 | English | RSS |
|---|
| 注意: これは日本映画版。その他メディアのページ: 漫画:悪忍〜加藤段蔵無頼伝〜 / 文学:悪忍〜加藤段蔵無頼伝〜 |
| 日本映画総合点=平均点x評価数 | 157位/1,461作品中(総合9/偏差値56.08) | 156位<= =>158位 |
| 2010年日本映画総合点 | 8位/87作品中 | 7位<= =>9位 |
| 総合 評価/統計/情報 | 簡単投票 | ファン掲示板 | ブログ | 商品 (Bray/DVD) | 画像/壁紙 | 動画 |
|---|
| ||||||||||||||||||||||||||||||
評価統計
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
簡単投票
簡単投票する | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 作品紹介(あらすじ)若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 配給:東宝 監督・脚本:李相日 製作:島谷能成 服部洋 町田智子 北川直樹 宮路敬久 堀義貴 畠中達郎 喜多埜裕明 大宮敏靖 宇留間和基 プロデューサー:仁平知世 川村元気 エグゼクティブプロデューサー:市川南 塚田泰浩 ラインプロデューサー:鈴木嘉弘 原作・脚本:吉田修一 撮影:笠松則通 美術:杉本亮 美術監督:種田陽平 編集:今井剛 音楽:久石譲 音楽プロデューサー:岩瀬政雄 杉田寿宏 主題歌:福原美穂『Your Story』 スクリプター:松澤一美 ヘアメイク:豊川京子 衣裳デザイン:小川久美子 照明:岩下和裕 装飾:田口貴久 録音:白取貢 助監督:久万真路 出演 清水祐一:妻夫木聡 馬込光代:深津絵里 増尾圭吾:岡田将生 石橋佳乃:満島ひかり 佐野刑事:塩見三省 久保刑事:池内万作 矢島憲夫:光石研 清水依子:余貴美子 清水勝治:井川比佐志 堤下:松尾スズキ 馬込珠代:山田キヌヲ 谷元沙里:韓英恵 安達眞子:中村絢香 石橋里子:宮崎美子 鶴田公紀:永山絢斗 清水房江:樹木希林 石橋佳男:柄本明 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 公開開始日:2010/09/11(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近の閲覧数
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 最終変更日:2011/12/09 / 最終変更者:どうか Kappa と発音してください。 / 提案者:管理人さん (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 並び順 | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コメント含む | |||||||||||
| 評価限定 |
| 作品評価(感想/レビュー)&コメント(投稿する) |
| 2011/12/14 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by どうか Kappa と発音してください。 (表示スキップ) 評価履歴[良い:296(30%) 普通:406(42%) 悪い:270(28%)] / プロバイダ: 7683 ホスト:7691 ブラウザ: 5379 吉田修一原作小説を映画化。決して共感し、納得するような作品ではない。ただ、怒りと悲しみを感じるだけである。 まず、登場人物がすべて嫌な奴ばかりだ。誰かに感情移入するような配役と演出ではない、とても厭世的な作品であるところに驚かされた。清水祐一(妻夫木聡)は子供っぽい殺人者。馬込光代(深津絵里)は自分の気持ちから祐一に自首をやめさせる女。増尾圭吾(岡田将生)は口ばかりで中身のない男。石橋佳乃(満島ひかり)は表情ばかり朗らかで本音はどす黒い女。清水房枝(樹木希林)は詐欺に騙される気の弱いおばあちゃん。石橋佳男(柄本明)は娘を殺され、全方向に怒りをぶつける父親。そしてその嫌な奴等を全員が見事なほどに演じているのだ。観ている者をイライラさせるほどの好演がすばらしい。 刹那的なラブストーリーが表面に現れ、そこに巻きこまれている人たちの痛々しい叫びを感じることができるのだが、彼ら弱い人間たちが"大切な人"のために何を感じ、何を語り、何をするかを物語の中でばらまいてくれる。そこには愛情と同様に憎悪にも似た危うさが見え隠れする。クライマックスの祐一の行動は自分自身を含めて、うごめく愛憎を光代に対してぶつけ、共有しようとしているように感じられる。 寄り添うことのない者たちの集約の言葉として発せられたラストシーンの光代の台詞はどこか怒りと悲しみに満ちている。それはどこか個人的な価値を優先する人が増加した現代社会に対する監督の怒りと悲しみのように聞こえた。 [推薦数:1] 2011/11/26 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by TCC (表示スキップ) 評価履歴[良い:2149(46%) 普通:1436(31%) 悪い:1074(23%)] / プロバイダ: 43659 ホスト:43543 ブラウザ: 11755 タイトル名でもある「悪人」は勿論それは主人公の清水祐一で、犯した罪の免罪符にはならないけど、心の弱さのあまり、 被害者に罵られた事への怒りから罪を犯した、「心の弱さ」が暴走したという点では確かに彼はそうでしたね。一度出頭しようとして 結局逃亡生活を続けてしまった下りでも、そうした「心の弱さ」が良く描かれていましたが、母親に見捨てられる等不幸な生い立ちを 背負っていて、可哀想な人だったとも思います。 寧ろ彼よりも、彼の周辺の連中がどーしようもない奴等に見えましたね。被害者の女性は言動が軽薄で、主人公に対し、散々罵る等 典型的なアレだったし、祖母を騙して健康食品を買わせた堤下らも、いかにもなヤーさんだった。マスコミはマスコミで、 興味本位でよってたかって祖母に寄生(彼らを一喝させたバスの運転のおっさんは「GJ!!」と言うか、溜飲が下がる思いだった) して、半ば悪者扱い。しかし、最も救い様が無かったのがチャラ男の増尾でしたね。 被害者のトークにいじやけた気持ちも分かるけど、山の中じゃなくて、我慢して街まで乗せてけば良かっただろうに。 結果的にこいつが殺人の原因を作ってしまったけど、警察に参考人として聴取を求められた際にはヘタレっぷりを曝け出すわ、 被害者や、被害者を侮辱した事に怒った親父を話のタネにして笑いものにするわ、それを見ていて、-凶器を手にしていたが、 殺す価値も無いと感じたと思われた-親父に「一生そうして生きていけば良い。」というような事を言われても、全く反省の色 を見せず・・・・・・・・・鶴田も、近くの器物を破壊するのではなく、せめてこいつの顔を一発ぶん殴ってやるべきでしたね。 健康食品を買わせた連中も、結局祖母には金を返さず、危害を加えないで追い出したのだろうけど、この祖母も主人公以上に 可哀想な人だったでしょう。 俳優陣の演技は良かったです。先日地上波放送されていた時も、深津絵里氏が受賞した瞬間も放送されていたけど。最も好演が 光ったのは被害者の親父役だった柄本明氏だったでしょう。いくらアレでも可愛い娘には変わりなく、彼女を殺されて、 その原因を作った増尾にも侮辱された怒りや無念等が痛いほど伝わってきました。鶴田への弁、「今の世の中は大切なものを持たない 人間が多すぎる」(うろ覚え)等も非常に重みがありましたね。半ば主人公コンビを食っていたと思います。 終盤警察が押しかけてきた時に、清水がヒロインを襲ったそぶりを見せたのも、巻きこんで変な疑いがかからない様にしようという 彼の「優しさ」だったのだろうけど、事件現場近くでのタクシー運転手との会話も、何ともいえない余韻がありました。 前述の増尾ら、「一線は越えなかったろくでなし」どもの存在も、「世の中には、殺してやりたいほどどーしようもない奴もいるが、 そんな奴らの為に殺人を犯して一線を越えてもしょうがないだろう。」と言う「反面教師」としての存在価値があったのも分かります。 しかし、やはり増尾や堤下への扱いには引っ掛かるものがどうしてもありますね。考えさせられたものはあったし、ある意味 評価が難しい映画だったけど、まあ「普通」ですかね。 2011/11/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 墨汁一滴 (表示スキップ) 評価履歴[良い:448(81%) 普通:50(9%) 悪い:56(10%)] / プロバイダ: 21846 ホスト:21829 ブラウザ: 2413(携帯) 日本映画の素晴らしさを存分に発揮した作品ではないだろうか。 この作品は祐一を中心に登場人物の心の動きをリアルにそして繊細に描いたことが特にミソだと思う。 何よりあの独特な間と祐一や光代のセリフの息遣いは真に迫っていて私は圧倒されてしまったものだ。俳優の本気とはこんなにもすごいのか、そしてこれがプロなのか。 この作品は制作者と演者のそれぞれのプロとしての意地が上手く絡み合って、その結果約2時間30分という長丁場ながら飽きることなく最後まで見続けることが出来たと思う。 誰が悪人で誰が善人か?この作品はそういう問題に対して提示してくれているのだ。 私個人としては善人なんて存在しない。そして人間の性は悪だという考えを持っている。 祐一は殺人者であることは事実だ。そして加害者であり被害者でもある。そもそも登場人物全体に好感を持てるようにあえて描かず人間の見苦しさや浅はかさを丁寧に描いたからこそ暗い作風ながら途中から感情移入できたのだ。 余分な音楽を使わないことで自然の音がまた味わい深いメロディーとなり、これによってこの作品全体を包み込み、なんともいえない雰囲気を醸し出している。特に祐一が逮捕される直前にあえて光代を絞め殺そうとしたのには殺人者としてのその後の運命に対する彼の心からの悲鳴が感じられる。 ラストでの光代がタクシーの運転手との会話でのセリフは印象的だ。口では祐一を悪人と言っているがそのあとの走馬灯のようによみがえる彼との逃避行の思い出は間違いなくタブーを超えた純愛そのものの表れであり、それは祐一が光代に自分が殺人を犯したことを告白しながらそれでも光代は祐一についてったということからもそれが分かると思う。 評価は「最高」とさせていただきます。 大変ディープすぎる話なので子供にはあまりオススメ出来ませんが今の若い者(もちろん私もその一人だが)には特に観て頂いてよく考えて欲しい作品である。 2011/11/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 怪盗乱馬 (表示スキップ) 評価履歴[良い:545(44%) 普通:0(0%) 悪い:695(56%)] / プロバイダ: 3334 ホスト:3198 ブラウザ: 4895 素晴らしかったですね。 これぞ映画だし映画の醍醐味って感じでした。 多少長い感じはしたけど二時間半目を引きつけて離さなかったし、この先の展開がどうなるかもそうだけどそれぞれのキャラクターや視点の心境描写が丁寧にリアルに描かれていて、それぞれに感情移入出来るからやっぱり心をかき乱されたというかドキドキさせられっぱなしで面白いと思った。 事件の真相があっさり分かったりひねりがある訳でもないけど、そういった凝ったストーリーよりも深みのある内容でこんなにも心が浮き沈みしたり盛り上がったりして、見せてくれるんだなと思った。 裏の顔であったり内面であったり実はこういう風に思っていたりとか、違った一面を持っていて表向きでは良い人そうに見えてもそれは本当に善人なのか。 世間一般では悪人扱いされているけどそれは本当に悪人なのか…という対比を見せながら投げかけている。 でもただそういう主人公(犯人)側の目線だけを捉えていないのがこの作品の良いところで、殺人は絶対の悪だしどんなに娘が最悪の人物だろうと親からしてみれば最愛の娘だし犯人は悪人の何者でもない。 そういう被害者を見せているからこそより一層強烈に投げかけてくる。 主人公は悪人なのかどうかということを。 主人公にも理由があって家庭環境や母親に置き去りにされた事があって、絶対母親は戻って来るというんだけど周りの大人たちは誰も信じなくて人を信じないようになっていった。 その精神面と被害者である女性の理不尽で身勝手な性格が重なって殺ってしまった。 恐らくこの女性もその前に誰の車にでも乗る安っぽい女と罵られて降ろされてしまったために、その八つ当たりもあって主人公に暴言を吐いてしまうんだけど、主人公が車に乗せようとしても拒んだ。 こういう流れが自然だから筋が通るし、事件自体は単純でもリアルに面白く感じる。 世間一般では悪人扱いでも唯一主人公の内面を分かってあげたのが深津絵里演じる光代。 深津絵里のキャラが穏やかだったり誰かを求めていたりってのもあるんだけどやっぱり、妻夫木聡の演技が良くてこんな殺人犯であっても好意を寄せる説得力を持たせていた。 本当に深津絵里と一緒でこの人は悪人ではないんだと思わせた。 静かで遠くを見る目をしていてふとしたら消えてしまいそうなちっぽけな存在感なんだけど、そのちっぽけさがとてつもない雰囲気を放っていて目に止まる人には止まるし、それが深津絵里であり視聴者だから主人公に惹かれていってしまう。 客観的に見れば深津絵里は巻き込まれた人であり、好きになった相手がたまたま殺人犯だったってことなのかもしれないけど、主人公が自首しようとしていたのを止めて一緒に逃げようと言った事から深津絵里もある意味では悪人って事になるのかも知れない。 この二人の視点だけではなくて主人公の母親代わりをしていたおばあちゃんだったり、被害者の父親だったり、被害者の女性を蹴り飛ばして車から降ろさせた男だったりの視点がよく描かれている。 おばあちゃんが信じていた先生は実は悪徳業者で主人公である息子のために取っておいたお金を取られてしまう。 でも息子が容疑者になってしまって、息子に買って貰ったマフラーを巻いてお金を取り返しにやってくる。 その見せ方が上手くて被害者の父親の心境と同時に見せているから色々考えさせられるし、おばあちゃんからしてみたら優しい息子であり、被害者であっても加害者であっても子供のためを思った行動で、親は強しということと被害者の父親のセリフにもあるけど大切な人がいることの重要性を見せている。 それは主人公も同じで深津絵里と出会う前は殺人を犯しても相手が悪いんだと相手のせいにしていたけど、大切の人と出会って自分を責めるようになる。 会話(セリフ)なんかも予想外で面白かったしきれい事やかっこつけがないところも良かったし、よくあるパターンで被害者の父親が妻に「お前がちゃんと見てないから悪いんだ」と八つ当たりするけど、それは間違いだと気付く。 悪人は主人公だけど、元を正せば被害者の女性を蹴り落とした男が悪くてそいつに被害者の父親が仕返ししに行く(その時はまだ真犯人を知らない)。 その男も永遠最悪な男として描かれてるから、仕返しされて当然と思うところなんだけど、寸前のところで思いとどまって「そうやって、死んだ娘や娘のために必死になる父親を見て笑ってずっと生きていけばいい」と言い放ってそのまま帰る。 強烈な印象に残る一言だったし、多分殴る価値もないと思ったんだろうけど余計に男が惨めになるし、殴ってしまったら被害者の父親が加害者になってしまうけど男が加害者のままで行き続けられる。 殴らないからこそセリフに重点がいってキツい一言のように聞こえる。 殴ってしまったら絶対セリフも安っぽくなってしまうし、これからの人生っていうところに見下されたような一瞬振り返った時に可哀想な者を見るような目で見られて殴られるより痛かった。 本当に一人一人の演技が素晴らしかったし、満島ひかりも演技上手い人だな〜っと思っていたんだけど満島ひかりが浮いてしまうぐらい周りが良くてまだまだだと思った(満島ひかりが主人公の作品だと強烈な個性を放つけど脇役に回ると浮いて見えるかも知れない)。 深津絵里もベッドシーンがあったりヌードがあったり良かったし、樹木希林と柄本明がいい味出していた。 正直なところ深津絵里が女優賞取ったから、妻夫木聡の方はイマイチかなと思っていたけど全然妻夫木聡の方が良かった。 見せ場は妻夫木聡の方が多いってのもあるかも知れないけど、個人的には妻夫木聡に男優賞を上げたいぐらい。 深津絵里も思った以上にベッドシーン激しくやっていたからそこは良かったけど。 最後は色々な解釈があると思うけど、個人的に思うのが二点あって単純なところで言えば共犯にしないためやってそれを女性の方も分かって受け入れたって事なんだけどそれでは面白くなくて、「俺は君が思っているような男じゃない」という前フリがあるから、(その他にも最初にエッチをした時にお金を渡したり、女性の妹から騙されているだけと言われたりするようなシーンがあって)最後まで主人公は自分を彼女を信じれなかったんだろうなって思う。 だから彼女を殺そうとしたのも本心だし、母に置き去りにされた過去があるから最初の事件と同じで離れ離れになるぐらいなら殺そう(連れて行こう)と思った。 客観的に見れば彼女の方も騙されただけなんだと思った。(彼女自身は妹に言われた一言が脳裏に蘇ったり信じようとする思いがあったり葛藤があると思うけど) だから最後主人公出てこないで終わるし、色々考えさせられるからこそ面白い。 まさに悪人が誰だったのか主人公は本当に悪人だったのかを投げかけているし、自分としてはきれい事に終わらさずなんだかんだ言っても殺人犯に変わりないから最後まで悪人を貫いたのかなって思う。 [推薦数:1] 2011/05/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 青い羊 (表示スキップ) 評価履歴[良い:168(70%) 普通:4(2%) 悪い:69(29%)] / プロバイダ: 9885 ホスト:10061 ブラウザ: 11272 悪人はいなかった。 「悪」を強いて上げるなら被害者のビッチ(最後のあの行動がなかったら虚栄心と依存心が強い哀れな女どまりだが)に、事件の遠因を作った金持ちのアスホール(そうとしか言いようがない、彼がこの物語で最も救われない存在だ)に、それぞれ育ててしまった「教育(あるいは無教育)」だろう。 けど被害者の親も、加害者の祖母も「善人」なんだよ。 人が、「他者の心に想いを馳せることが出来る人」(「善人」と言い換えてもいい)に育つということは難しいことなんだな。凄いことなんだな。 上記の意味では、妻夫木聡演じる加害者である男も、深津絵里演じるヒロインも「善人」だ。 いや、男は「お前に逢って、はじめて苦しくなって…」とヒロインに告白している。「何も感じなかった」男を、ヒロインが「他者の心に想いを馳せることが出来る人」(「善人」)に変え、そしてそれにより男は『悪人』(というレッテルを貼られてしまう存在)になってしまったことを自覚するのだな。 悲しくも切ない物語。しかし所謂お涙頂戴モノでは決してない。原作が素晴らしい、監督が素晴らしい、役者が素晴らしい。本物の映画。 職場と温もりの薄い家との往復に倦怠しながらも、そこから何とか抜け出したいという男女を、あそこまで入り込んで演じた妻夫木聡と、モントリオール主演女優賞受賞も納得の深津絵里の演技は文句の付けようがない。 褒め称えるしかない。 ラストカットへの繋ぎと、そこでの二人の表情、特に妻夫木聡の潤んだ目の演技は何とも言いようがない。 評価は「最高」に限りなく近い「とても良い」。 追記 「善(善人)」の定義は難しい。ただ、樹木希林演じる加害者の祖母に、「あんたが悪いわけじゃなか!しっかりせんといかんよ!」と声をかけるバス運転手、あれは「善(善人)」だと感じた。 (おお![悪人・セリフ・バスの運転手]で検索していたら、アマゾンの原作書籍レビューで先述のことが、もっと明快に書かれていた。皆さん同じように感じるんだな) [推薦数:1] 2010/09/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 漫画大好き (表示スキップ) 評価履歴[良い:131(80%) 普通:9(5%) 悪い:24(15%)] / プロバイダ: 24674 ホスト:24801 ブラウザ: 10806 悪人。本は読んで無く、あまり映画も見ないのでので、浅い感想だがご容赦を。 映画に詳しくないので、技法だ、演技だ、脚本だという評価はできません。あくまで感想です。 祐一演じる妻夫木と光代演じる深津絵里はマジックアワーで見せた役からは想像できない暗い底辺でもがく男女の姿を見せてくれた。祐一は作中一度しか笑わず、光代は直線で結ばれた自宅と職場を往復する毎日から連れ出してくれると思い、殺人犯をそうとは知らず愛してしまった。夢から覚めたくないという思いだけで逃亡し続ける男女。 逃亡は破滅的であるのに、こいつを守りたいという恋愛をした事があるものなら、誰もが共感してしまう。悪人と祐一にレッテルを貼ることにためらいを覚えてしまう。 逃避行の始まりで祐一が光代を車に引っ張り込んだとき、「うわ、最低や、こいつ」と思ったにもかかわらず最後にはしっかり、感情移入させられていた。それは、寡黙な祐一の重いひとこと、ひとことと、深津絵里の、強靭な、しかしあと一日だけと逃げ続ける、愛を知った女性の迫真の演技がそうさせたのだと思う。 何が悪なのか?出会い系そのものなのか、大事な者を持たない事で失うものが無いことを自分が強いと勘違いしている若者なのか、子供を捨てた母親なのか、心配して声をかけた祐一を、激昂させるほど追い込んだ被害者はまったく悪くないのか、殺人者の母親のコメントを待つ間、馬鹿笑いしながら待つマスコミなのか、そこの判断は観客一人一人にゆだねられている。善悪とは相対的なものだからだ。だから法律があり、悪人、という世論がはるレッテルが必要なのだが。しかし私には明確に不愉快なもの、美しいもの、大事にしたいものが見えた。私はそれを自分ひとりで大事にしたい。それはエンディング=社会通念に反する事であるが・・その後まで語られない結末。それは野暮だと知りつつもハッピーエンドが好きな私には正直つらかった。 しかし、いい映画だった。面白かった。真っ暗闇の中で燃えていたろうそくが消える直前にほんの少し強く、輝くように燃えるような、美しい情景の思い出・・・・私の中でそれを名シーンとして大事にしよう。 見る世代によって、また違う見方があるかもしれないですね。 この評価板に投稿する |
| ファン掲示板(投稿する) |
| 特定話題スレ (特定の話題を作る) |
| 投票(投票する) | ||||||||||||
2011/11/27 普通の印象 by TCC (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 43659 ホスト:43543 ブラウザ: 11755 [編集・削除/これだけ表示]
もっと見る |
| 作品DB内ブログ記事 |
|---|
| 1. スリーキングダムス by アンジェリーナ ... 曹丕のヘタレっぽさもよく出てるかと いかにも戦下手そ〜 ヘタレっぽさはあるけど、 嫌〜なヤツな感じは今んとこあんまり無いね>曹丕 なんかこの俳優は優しそう(^w^) 私の中では曹丕は三国志界のドラコ・マルフォイ(ハリーポッターのキャラ)だからね。共通点多し! でも曹操と曹丕は三次元の悪人だからフォイみたい ... 記事日時:2012/05/20 2. くもの糸の評価の補足 by 名もなき詩人 ... 考えて見たい。カンダタが蜘蛛を助けた事で彼に慈悲の心ありとして、同じく慈悲の心で対応するお釈迦様。こんな感じかと思う。この辺りは悪人正機なども絡んでくると思うけど、慈悲心だけ取りあえず絞って。物語として完成されるなら、この慈悲を世に知らしめる物語だとすっきりした物語になる。途中の変遷は起承転結を狙いすぎてはしないか?と思い ... 記事日時:2012/05/11 3. 復活は目の前だ!HXLアワー4月号! by 堕天使 ... だww レーダちゃんがいないことにキレたら、その日寝てたことに関する話題になったんだわ。その時レーダちゃんがいないのも新鮮でいいと言ったらノロたんが寂しいと言った。マジ天使だった。 そんで次はにゃにゃ丸さんからだったお! 今月もアロマの話題で、お得意の直吸いの事をつづっていましたw ドラッグとか悪人っぽいw つ ... 記事日時:2012/04/21 [もっと見る] |
作品の評価またはコメントの投稿欄評価とコメントの違い
| |||||
| お名前 <=サイト内では一つの名前を使って下さい。実名ではないHNをお勧めしています | |||||
| パスワード 初めての方は、この書き込みと同時に、ユーザー名/パスワードが登録されます。必須項目です。半角英数字4-20文字 [安全なパスワードを生成したい場合 パスワードランダム生成サービス(メモ用紙/ファイル必須)] | |||||
| この作品に対する評価文またはコメント文(丁寧な文面を心掛けて下さい) | |||||
| ※↑のボタンは評価のテンプレート[=形式例]を消すのに使って下さい | |||||
| |||||
| ルール違反の書き込みでなければ=> |
| 総合 評価/統計/情報 | 簡単投票 | ファン掲示板 | ブログ | 商品 (Bray/DVD) | 画像/壁紙 | 動画 |
|---|
| 注意: これは日本映画版。その他メディアのページ: 漫画:悪忍〜加藤段蔵無頼伝〜 / 文学:悪忍〜加藤段蔵無頼伝〜 |
| 最近の評価投稿数順/最近の投票数順 | ||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||