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評価分布

[日本映画]それでもボクはやってない


Soredemo boku ha yattenai
日本映画総合点=平均点x評価数11位/1,461作品中(総合47/偏差値87.60) 10位<= =>12位
日本映画平均点(評価10個以上限)16位/216作品中(平均1.81=とても良い/26評価) 15位<= =>17位
2007年日本映画総合点1位/104作品中 =>2位

直近発売のBray/DVD 2011/09/23 ():ダンシング・チャップリン(Blu-ray) 4,935
Bray/DVD(4)
売上/新着
本/漫画(5)
売上/新着
音楽(1)
売上/新着
玩具(1)
売上/新着
14154
それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

3,990
2007/08/10
()
28533
それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) [...

6,300
2007/08/10
()
46150
Blu-ray:ダンシング・チャップリン(Blu-ray)

4,935
2011/09/23
()
123274
それでもボクはやってない [レンタル落ち]

2007/08/03
()
236978
単行本:それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!

1,470
2007/01
()
325025
単行本:お父さんはやってない

1,600
2006/12/05
()
雑誌:キネマ旬報 2007年 2/1号 [雑誌]

820
2007/01/20
()
雑誌:シナリオ別冊 周防正行シナリオ作品集

1,600
2008/04/26
()
249185
CD:それでもボクはやってない オリジナル・サウンドトラック

1,575
2007/01/10
()
228104
おもちゃ&ホビー:【映画パンフ】それでもボクはやってない
評価統計
評価平均とても良い(1.81 pnt)
評価総合点47.06
日本映画順位(平均点)16位(216作品中)
日本映画順位(総合点)11位(1,461作品中)
偏差値(総合点)87.60

人数61261100
割合23.1%46.2%23.1%3.8%3.8%0.0%0.0%
加算分布23.1%69.3%92.4%96.2%100%100%100%
分布要約92.4%3.8%3.8%
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ストーリー1.67(とても良い)3
声優・俳優1.00(良い)3
キャラ・設定0.67(良い)3
映像0.67(良い)3
音楽0.33(普通)3
悲しい100%3人/3人中
考えさせられた67%2人/3人中
勉強になった67%2人/3人中
涙流した33%1人/3人中
怖い33%1人/3人中
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作品紹介(あらすじ)

ある青年が身に覚えのない痴漢容疑で逮捕される。否認を続ける彼は、とうとう起訴されることとなり、具体的な証拠もないまま、その後1年にわたる裁判を経験。その過程を描くことで、刑事手続きにおける“推定無罪"の原則が揺らぎ始めている現代社会に一石を投じる。

監督:周防正行
製作:亀山千広
プロデューサー:関口大輔 佐々木芳野 堀川慎太郎
エグゼクティブプロデューサー:桝井省志
企画:清水賢治 島谷能成 小形雄二
脚本:周防正行
撮影:栢野直樹 美術:部谷京子
編集:菊池純一 照明:長田達也
音楽:周防義和 整音:郡弘道 米山靖
装飾:鈴村高正 録音:阿部茂 助監督:片島章三
日本 公開開始日:2007/01/20(土)
公式サイト
1. 【トイプードルです!それでもボクは】やってない独自ムービー♪s
利用状況
日本17,5032726
海外1,43900
最近の閲覧数
33311481213
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2008/03/02 / 最終変更者:DONP / 提案者:雲丹烏賊の介 (更新履歴)
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[推薦数:1] 2011/11/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:95(70%) 普通:18(13%) 悪い:22(16%)] / プロバイダ: 9034 ホスト:9222 ブラウザ: 4241
様々な見方が出来る奥が深い作品でした。この作品を見て痴漢冤罪って怖いなーと受け取るだけでは、本作のメッセージを十分に受け取ったとはいえないかと思います。

本題に入る前に、少し頭に入れておいて欲しい事があります。この作品を見ていると、「十二人の怒れる男」という作品を思い出します。今作が「推定有罪」を扱った作品だとするならば、十二人の怒れる男の方は「推定無罪」を扱った作品です。この両方の作品を見た方にどちらの考え方が正しいかと問えば、おそらく99.9%の人が推定無罪を推す事でしょう。しかし、それだけではまだ足りません。この両者の考え方のどこが違うのか、どこが正しくてどこが間違っているのかということを考えないことには、本質を見誤ってしまいます。

この作品で一番重要な点、それは主人公が実際に痴漢をしたかどうかをわからなくした点だと思います。それは、既に下の方で挙げている論客さんもいらっしゃいますが、もし実際にやっているという方向性から見ても、全く違和感の無い脚本に仕上がっていることから見ても顕著に表れています(これを偶然というには少々出来すぎだと思います)。もし、実際に痴漢を働いていないという事が完全にわかる描写がどこかにあるのならば、痴漢冤罪って怖いなーだけでも全く問題はありません。しかし、実際に痴漢したかどうかを明示しなかった場合、この先の描写の意味が全く違ってきます。

本作は、意図的に冤罪を匂わせる描写、主人公に肩入れしたくなる描写をふんだんに盛り込んでいます。しかし、作品を見ている私たち視聴者からは実際にそれが本当なのかどうかということを、実際に証明する手立ては何もありません。大事なことなのでもう一度言います。彼が実際に痴漢をしたかどうかということは、視聴者からは決して解らないのです。

ここから、本作のメッセージが透けて見えます。冤罪が起きる時、それは人を裁いているという意識が薄くなり、真実を追究する気持ちを忘れた時なのではないでしょうか。最終的に到達するものが真実であるならば、冤罪は起こりようもありません。冤罪を撲滅するために一番必要なものは、真実に到達するまでどこまでも追及し続けるというその姿勢ではないのでしょうか。そのことを忘れ、製作者が提示したもっともらしい主人公に肩入れさせたくなる描写の数々を鵜呑みにし、安易に主人公が冤罪被害にあって可哀そうという気持ちを持つことは、私たちが散々嫌悪感を持った、あの最初から犯人だと「決め付けて」捜査を行った警察の態度と本質的なところでは何も変わらないのではないかということを本作は言っているんです。
もし、万が一にあの主人公が判決どおり実際に痴漢を働いていたとします。今作を見てそのようなことを考えるのは難しいのかもれませんが、可能性はゼロではありません。何度も言っている通り実際に彼が痴漢を行っていないと言い切れる材料は何一つありませんので。その場合、私たち視聴者が抱く本作における一般的な加害者と被害者という構図は逆転します。私たちが本作を見て抱く被害者にも加害者にも無責任ともいえる態度は、冤罪の被害者を救うどころか、実際に被害にあった人が不利益を被る可能性をも秘めています。あの見方によっては過剰とも取れるような捜査側の露悪的な態度や主人公に肩入れさせたくなる描写の数々は、視聴者に対してのこんな厳しい指摘も含まれているのではないでしょうか。

私は今作も12人の怒れる男も、描き方が違うだけで内包しているメッセージ自体は全く同じだと思っています。結局、「推定無罪」も「推定有罪」もただの言葉でしかないのです。前者にあって後者に無いもの、それは「真実をどこまでも追究しよう、追い求めようという揺るがない意思」です。きっと、その意思をわかりやすく端的に表した言葉がたまたま「推定無罪」だったというだけのものでしかないんだと思います。時間が無い、人手が足りない、そんなものはただの言い訳であり、法を振りかざす人間が言っていい言葉ではない。なんとなくで人を裁く事など決してあってはならないのだ。きちんとエンタメ性に富んだつくりにもなっている本作ですが、その裏には法というものに対するそんな厳格な姿勢が見て取れます。

この作品において、私たちが自分自身を投影するべき相手は主人公だけではありません。裁判員制度もある今、私たちは主人公を裁く立場になる事だって十分にあり得るのです(現在の裁判員制度では裁判員が軽犯罪を裁くことはありえませんが、人を裁くという意味においては両者に違いはありません)。日本人は一般的に右に倣えをしやすい民族だと言われています。自分がもしその場に立ったとき、周りの空気に流されずに自分の言いたいことをいえるだろうか。12人の怒れる男でのヘンリー・フォンダのように断固とした態度を取れるだろうか。本作を見ていると自然とそんなことを考えてしまいます。この作品は現代社会に生きる私たちに、そんな法を振りかざす者の心構えを教えてくれようとした作品なのかもしれません。

メッセージ性の高さでは12人の怒れる男に全く引けを取っていないと思います。
不満な点といえば、やっぱり少し上映時間が長かったくらい。

評価は「とても良い」です。
12人の怒れる男を未見の方には少々わかりづらい内容だったかもしれません。その点は申し訳なく思います。でも、今作を見た方はぜひこちらの作品も見ていただきたい。その上で両者の違いをぜひその目にしていただきたいと思います。

2011/10/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:119(57%) 普通:0(0%) 悪い:88(43%)] / プロバイダ: 34710 ホスト:34603 ブラウザ: 3012(携帯)
夜中に見てたんですが、全く眠くならないくらい集中してみれました。
この題材に関してのテレビや新聞記事などは見たことはありましたが、
それを映画で見ると本当にリアルでしたね。
現実にあると思います、男性ならほんとに見てほしいですね。
実際に自分もあったらと思うとゾッとします、深く考えさせられる映画でした。

2011/07/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:18(82%) 普通:0(0%) 悪い:4(18%)] / プロバイダ: 1527 ホスト:1461 ブラウザ: 2884
なんかこの映画面白かったんよ。

自分がこうなってほしい!!って思ってた結末じゃなかったのに面白かった。

いい意味で期待を裏切られたって素直に言えないけど面白かったんよ。

なんで面白かったかって言うと、まあオチ言うと主人公が救われなかったってのがリアルに感じたからなんよね。

自分がその場にいるような絶望感を感じたからなんよね。

それを、うつな気分にならずに見れたからだと思うんよ。

うつな気分にならずに絶望させられる作品てすげえよね。

だからこの作品は良い。

2011/01/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(72%) 普通:7(12%) 悪い:9(16%)] / プロバイダ: 5622 ホスト:5469 ブラウザ: 8050
男性は一度は見るべき映画でしょうね。
これは映画の世界だけじゃないよ。
現実に起こっているんだよ〜。
女性専用車両とか作ってる場合じゃないよ。
あれこそまさに冤罪を生む原因。

2010/07/25 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:213(78%) 普通:26(10%) 悪い:34(12%)] / プロバイダ: 29112 ホスト:29152 ブラウザ: 10415
テレビでやっていたのを一回見た。うろ覚えだが、取り上げた問題に凄く暗く真面目に取り組み。冤罪について描いた内容というのは覚えている。
機会があれば、DVDでも借りてもう一度見てみたいと思う。

2010/07/22 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:24(80%) 普通:5(17%) 悪い:1(3%)] / プロバイダ: 19642 ホスト:19579 ブラウザ: 11272
【良い点】
題材がとてもいい。
考えさせられる内容。
主題がしっかりしているので分かりやすい。

【悪い点】
特になし。

【総合評価】
衝撃を受けた映画のうちの一つ。
痴漢事件の冤罪って晴らすのが大変なんですね…。
主人公の苦悩がよく伝わってくる内容だったと思います。

裁判シーンなどが実に細かく描かれていて、事件が事件といってずさんな対応をする警察などにガッカリしました。
社会の厳しさを垣間見た気がします。

2010/06/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:36(90%) 普通:2(5%) 悪い:2(5%)] / プロバイダ: 26446 ホスト:26458 ブラウザ: 10706
【良い点】
考えさせられる
勉強になる
感情移入しまくった

【悪い点】
どこまで本当かわからない

【総合評価】
最高
男女問わず、できるだけ多くの人に見てもらいたい

[推薦数:2] 2009/05/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:364(81%) 普通:55(12%) 悪い:33(7%)] / プロバイダ: 19537 ホスト:19611 ブラウザ: 6708
【良い点】
とても奥深い作品でした。冤罪の怖さというか、被告人、原告人だけでなく裁判官、弁護人などいろんな私情的なものが重なって真実が見えなくなってしまうのが衝撃でした。
僕も警察や裁判官や弁護士とかに任せればやってないなら当然無罪の判決になるものだとばかり思ってました。裁判官が途中で変わってしまう事なんてまず無いと思ってました。
作品を観てかなり考えさせられました。今の世の中無知って怖いですね・・・。

雰囲気もとてもリアリティな感じで作られていて、キャストに関しても役柄に違和感が全くないぐらい完璧だなと思いました。


【悪い点】
警察の尋問の様子が少し大袈裟な気がしました。

【総合評価】
かなり長時間の作品なのですが、全然だれる事なく最後まで観れました。
他人事では無いのでとても考えさせられます。明日は我が身だったら怖いです・・。

2009/05/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:467(45%) 普通:340(33%) 悪い:224(22%)] / プロバイダ: 26251 ホスト:26365 ブラウザ: 9125
【良い点】
・かなりタメになる題材。

【悪い点】
・特になし。

【総合評価】
冤罪事件について考えるきっかけになるだろうということで、良作だと思います。
実際にこうして映画で観ることによって、色々な立場を疑似体験でき、考えられるようになる。
題材も身近な話ですし、観て損のない、勉強になる映画です。

2009/04/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:25(53%) 普通:18(38%) 悪い:4(9%)] / プロバイダ: 36101 ホスト:35915 ブラウザ: 13180
恐ろしくリアルな話である。
もっとも実話をもとに構成されているようだが。

「推定無罪」、これは刑法の基本原則だ。
しかし、現実は「推定有罪」。
ここに痴漢冤罪の深い闇がある。

痴漢事件は物証が全くないといっていい。
本来、「有罪」の証拠を積み立てて行くのは検察の役目である。
しかし、作品中でも描かれているように、「無罪」の証拠を被告側が示さなければ、無実であっても無罪は勝ち取れない。

裁判官が、平等に人を裁くということもない。
彼らが見るのは「人」ではなく「事実」だからだ。
「事実」は警察によっていくらでも捏造される。

私たちは、実に危うい司法のもとに生きていることを実感させられる。

余談ながら先日、最高裁で一つの無罪判決が出た。
その中で痴漢事件を裁くにあたって「慎重な判断」が求められるとした主旨が痴漢冤罪の抑止力となることを期待したい。

しかし、一方で実際に痴漢被害で苦しむ被害者のことを考えると、決して簡単な話ではない。

2009/02/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:81(49%) 普通:44(27%) 悪い:39(24%)] / プロバイダ: 26314 ホスト:26394 ブラウザ: 3874
この映画は面白さの有無より、今の現実問題をものがったっていて奥が深いなと思いました。
痴漢冤罪なんて下手すれば誰でも起きる危険性はあるし、警察の脅迫行為や拷問に近い取り締まり、また無実でも無罪になる事がほとんどない今の裁判制度、それらの社会問題は今現実として起こっていることです。そういった問題はいろんな人に考えてほしいですね。
この作品に評価をつけるのは難しいですが、とても良いとでもしておきましょう。これからの日本の将来をもっと考えてほしいです。

2008/11/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:99(60%) 普通:18(11%) 悪い:49(30%)] / プロバイダ: 11821 ホスト:11593 ブラウザ: 2982
【良い点】
盛り上がりに欠ける展開なのに、飽きない。
理由はおそらく、演技が自然であることと、映画だと思えないほどリアルだからだろう。
実際に、自分の身に降りかかっているような……そんな錯覚が起きた。
「それでもボクは、やってない」

リアルといえば、特に主人公。
実在する人間に思えてならない。

【悪い点】
無し。

【総合評価】
傑作。

2008/11/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:157(72%) 普通:34(16%) 悪い:28(13%)] / プロバイダ: 24330 ホスト:24518 ブラウザ: 6287
一種のドキュメンタリー映画として捉えた方がどことなくすっきりする作品。
痴漢という容疑は非常に無実を証明しにくいという現実をまざまざと見せてくれたが、それほど暗い雰囲気ではなく、堅い印象も受けなかった。
裁判の判決に至るまでの目撃者の証言や裁判長の左遷、免罪を信じる弁護士達の緻密な実験の数々、その他の様々な要素が上手くかみ合い、(最初から免罪であると分かっているからかもしれないが)主人公にも感情移入をしやすかった。
第三者という視点としても、日本の裁判制度の現実の厳しさ、世間の免罪者への理不尽な態度が強く印象に残った作品でもあり、それに対する考えが見た人全てに思いとなって浮き彫りになるのが本作におけるとても優れたところであるように感じた。

事実・現実をありのままを伝えようとする姿勢がえてして良いとは思えない。無実の被告人にさしのべられる手がまるで全く無駄になってしまうかのような、現代の社会における投げやりな見方を見ている側に植えつける可能性も万に一つ捨てきれない。

なかなか良い出来だが、あまりこの映画に影響されすぎてはいけないと思う。
評価「良い」

2008/04/21 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:296(30%) 普通:406(42%) 悪い:270(28%)] / プロバイダ: 7683 ホスト:7691 ブラウザ: 4184
痴漢冤罪というテーマで一見暗くて堅そうなイメージがあるが、エンターテイメント作品としての面白さが十分にあるものに出来上がっている。裁判にいたるまでの経緯や裏事情など緻密な設定の構築と作品の世界観とのドッキング。ただの説教臭い社会派作品にならないように、シニカルユーモアと熱血を上手く織り交ぜてメリハリのあるものになっている。
冤罪で物語の中盤までは絶望的な状況に陥る金子徹平(加瀬亮)に一人また一人と彼を助けようとする人が増えていく。このあたりの緊張感の持たせ方がとても上手く、エンディングに向けてぐんぐんとテンションを盛り上げてくれる。
そして、勧善懲悪ドラマのような展開は見せずにあくまでも社会というシステムの現実をまざまざと見せ付けてくれるのだ。
ただ、この作品がドキュメンタリーとしてではなく、一つのエンターテイメント作品としての価値を持つことが一つの面白さでもあるのだが、かえって一つの先入観を持たせてしまうものになってしまっているのも事実だ。事件から裁判の判決まで、坦々と進んでいるように見えるが、その中で現在の事件の取調べや裁判の問題点をわかりやすくするために、あえて刑事や検察、そして裁判官を悪者に仕立て上げる必要があるのだ。作品の最後のあたりでは、完全に検察と裁判官側は適当な奴らなのである。つまり主人公に感情移入できるような仕掛けがあらゆるところで組み込まれているのだ。
室山省吾裁判官(小日向文世)は何を考えているのかわからないような、憎たらしい表情は印象的で、離れてみてみると彼の出した判決も納得はいかないもののそれなりに一理ある。この作品だけではなく、ちょっとした演出でどのようにも感じ取れてしまうところに恐ろしさに似たものを感じてしまうのだ。

そして、判決後に流れる徹平のモノローグにはむなしさと清々しさが混在している。それは徹平の言葉ではなく、周防監督のメッセージであり、リアリティを持たない。だからこそ映画であり、鑑賞者に考えさせる余裕を持たせてくれるのだ。

[推薦数:1] 2008/03/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:111(63%) 普通:27(15%) 悪い:39(22%)] / プロバイダ: 31304 ホスト:31470 ブラウザ: 5234
本日久々に見ました。やっぱり面白いですね。

映画作品の中でもかなり長い作品ではあるんですが、淡々と、それでいてずるずると
視聴者を作品に引き込む魅力がこの作品にはあります。

ドキュメンタリー的な意味でも、娯楽的な意味でも、映画作品として素直に秀作だと思いますが、
この作品の面白いところは、「主人公が本当に痴漢をやったのかどうか」が実は定かではないところですね。
普通に見ていると、主人公視点で描かれていることもあって「絶対に有罪じゃないのに、可哀相だなぁ」と感じるのですが、
よく見てみると、主人公が有罪であるという確たる証拠が出てきていないのと同様に、実は作品中には
「主人公が痴漢を行っていない」という決定的な証拠は何一つ出てきていません。
最終局面で現れた一発逆転を期待された女性の証言も、時間の経過からか不確かな表現が多く、
主人公の無罪を確定的にするには力不足と言わざるを得ない内容でした
(それは女性の証言直後の役所広司扮する担当弁護士の落胆した表情からも窺い知ることができます)。

結局作中で確認できる主人公の無罪の根拠となるものは、"主人公側に都合良く解釈された"再現ビデオや状況証拠、
そして何より主人公の主張"のみ"であり、仮に「主人公が実は(視聴者には見えないように)痴漢行為を行っており、
物凄く迫真の演技で無罪を装っている」というアンチ主人公の偏った視点で見た場合でも、
作品の流れ的にも破綻無く成立する内容となっています。これに気付いた時は実に見事な脚本だと感心しましたね。

そういった見方がこの作品の本来の見方ではないとは思いますが、一度目は普通に見て主人公に同情した後に、
そういった"アンチ主人公"の視点で作品を改めて見直してみると、主人公の迫真の演技ぶりに本来の見方の時以上にゾクゾクさせられます。

長い作品なので二度見るのは大変ですが、もし時間があればそういった視点で見てみることもオススメです。
[共感]
2011/11/21 全く同感です。最後の裁判官の判決、「手を上に引いた可能性もある」は妥当だと思います。また主人公の性格の設定(何か暗いとことがありありスッキリしないところがあり裏があるかもしれないような)も、うまいと思いました。 by ムシュカ
2011/11/19 「主人公が本当に痴漢をしたか定かではない」私も非常に重要な点だと思います。それが意味するところの解釈は私とは少し違いますが、この点に突っ込んで書かれたこの評価文に共感いたします。 by ペク

2008/03/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:64(61%) 普通:19(18%) 悪い:22(21%)] / プロバイダ: 12661 ホスト:12626 ブラウザ: 3006(携帯)
前から評価を見ていて、とても気になる映画でした。
期待通り、とても良かったです。

まず、二時間サスペンスのようなエンターテイメントを出したものでなく、実際の裁判等を忠実に再現したものだということが良かったです。
(見て楽しむ映画なので、多少は演出もあったでしょうが)

テーマも自分とは関わりの無い話に思えて、物凄く身近な話で。
私は女なのでこういう事件に痴漢側で関わる事は少ないと思いますが、男性にとっては明日起きるかもしれない事。

そして痴漢は難しい事件だという事がよく分かりました。
被害者側に思い違いがあれば、全くの無罪が簡単に有罪になってしまう。
(今は冤罪を狙った犯罪もありますしね。)
この映画は主人公側から描かれているので、不服な終わり方でしたが、女子高生側から見れば妥当な判決。
難しいです。

見終わった後は、複雑な気分でした。
どうしようも無いと言えば、どうしようも無いですからね。
最後の裁判に対する言葉に、そうだなと納得してしまいました。
映画でこれなら、現実はもっと厳しいんでしょうね。

映画で時間を潰すのが嫌って方にも、見て損は無い映画だと思います。

2008/02/05 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:547(70%) 普通:101(13%) 悪い:136(17%)] / プロバイダ: 18453 ホスト:18387 ブラウザ: 5773
日本の刑事裁判の現状問題を浮き彫りにさせて非常に細部まで拘り描いた秀逸された作品。

正直見終わった後はゾーっとする感覚に襲われる。
何もない普段の日常から偶発的に生まれた事象が思わぬ結果を生む形になる。
これを見ると誰でも満員電車は乗りたくなくなる気分になるだろ。
何もわからず留置所暮らし、厳しい尋問生活、全てが抑制されるまさに別世界へと連れて行かれるとは思ってもいないですし。

内容は見ていて非常に面白く興味深い。
検察側、裁判官側、弁護士側(加害者)から描かれた視点はどれも実に面白かった。

裁判って真実を問う場所ではなく、様々な物証検分から『真実かもしれない』と決める場所…。
被害者・加害者から見ても何が真実なのか?何が本当なのか?第三者から見ると全くわからない。
99.9%の確率で刑事裁判は負けると言われているが、それでも『無実』の罪を信じて貫き通す。
主人公の意思の在り方は非常に大事だと思う。
示談を進める弁護士の在り方など現存の法の問題点をよく現している。
初めから負けを選択してお金で解決するやり方など汚い…しかし自分の事を考えるとこの行動をとらなければいけないのも確かである。
かと言って裁判に持ち込めば…疑われてしまったら罪であるみたいな前提がある為、加害者は非常に不利な状況になってしまう。
しかし無罪を出していけば、痴漢の行為を冗長させたり、被害者の傷を広げてしまうことにもなってしまう…。
この複雑なバランスにある問題点がどう解釈するか、そう意味では非常に難しい問題である。

あくまでも映画なので主人公の視点からが強く贔屓目に描かれている。
客観的に見ると非常に警察の立場が悪者に見えてしまう点は否めず、特に母親と友人が留置所に荷物を持ってくるシーンなどは扱いが非常にきつく描かれている。
コメディ部分に使われてる点が皮肉でもある。
ただ警察側はある意味当然な行為をして職務を真っ当しているだけである。
そもそも嘘を見ぬことが警察の使命でもあるので、どこから化けの皮を剥がすかその一点に問われる身でもあるので、一概にはぶっ飛んだ行為でも否定は難しい。

裁判官側も複雑で刑事裁判で無罪を出せば国と警察を否定すると台詞であったように、利益を考えれば被害者側に偏る事も否めないと言う問題点があるし、逆に倫理を守れば非常に決断に対して勇気がいる立場なんですよね。

弁護士側は無罪・有罪が出ても結果損がない立場ではある。ただやはり加害者が本当に行為を行ったのか、本当に無実なのか見極める立場だけに立証が難しい難題にも立ち向かわなければいけない苦しさはよく伝わる。

いろんな視点から見ても非常にしっかりと描かれているので見ていて面白いし、非常に興味が沸くし、裁判の進め方、裁判の問題点、更に傍聴席から細部までの拘り様といいすごい研究したんだなと映画を見ると情熱が伝わってくる。

周防監督は念に練って忠実に作ったらしいが、実際は本当に見せたかった部分がまだまだあると言う様にその拘り様はすごい。

来年日本でも裁判員制度が始まるので興味をお持ちの方など一興見る価値はある作品だと思います。

2007/11/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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有罪率99.9%、無罪は1000件にたった1件しかないと言う痴漢事件を取り扱った作品。
かなり見応えありました、NEWSで聞きかじった知識しかなく冤罪を立証するのは大変だと言うことくらいしか知らなかったため勉強にもなりました。

26歳フリーターの男が面接のため電車に乗り勘違いから痴漢と間違われそこから痴漢の冤罪を立証する話しなんですが
有罪率が高めだからか警察のずさんな取調べや調書の作り方、誘導尋問など見ていて警察が信用できなくなりますね
ただこれは主人公が冤罪とわかっているからであり、もし冒頭の痴漢をしたオヤジと過程したらごくごく自然な行為だと取れます
もともと冤罪の方が圧倒的に低いわけですし・・・

起訴されてからの裁判でもいろいろ被告人にとって都合の悪いルールが多かったり
裁判の途中での裁判官の交代など知らなかった事が山ほどありました。
特に裁判官の変更は一人目の裁判官が感じの良い人だっただけに強く印象に残りました。
人生を決める大変な出来事なのにあっさり交代は納得できません。

話しが進むにつれて記憶だけでは補えない現場検証大切さや、裁判で思い通りにいかず苦悩する主人公の姿などはとても巧く伝わってきました。
序盤の伏線である『この人は犯人じゃない』と言っていた女性も後半あっけなく見つかったのは少しゲンナリしてしまいましたが、最後の判決結果とその内容を聴いて納得。

この作品を見終わった後、普通に電車には乗れませんね

評価は『とても良い』で

2007/09/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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非常に興味深い作品でした。
日本の裁判制度の問題を見せてもらったような気がします。

やっていないと主張すればするほど容疑者や被告にとって不利になること、「疑わしきは被告人の利益」という無罪推定の原則が、様々な事情で事実上逆になっていること、供述というのは、結構自己の都合の良いように作り替えられる場合が多いこと、事実認定の際の証拠の扱い方が、裁判官によってかなり異なる場合があることなど、結構衝撃的なことを多く見せてもらいました。

特に、最後の判決が出されたときの判決理由中の証拠の扱い方は、この映画の視聴者が思っていたのと全く逆をいっていたのではと思います。
被告人と一緒に私も悔しい気持ちになってしまいました。

99.9%が本当に有罪な者であり、被告人は嘘をつくことが多いという現実を考えれば、本作品のように裁判官が判断をするのも仕方ないと考えられるとも思いました。

私はこの映画の視聴者であり、主人公がやっていないということを最初から知っていたから、裁判官の判断はおかしいと思えるのであって、多分、最初の主人公がやっていないというシーンを見せられずに、後の主人公の無罪の主張のところだけ見せられたら、やはり、主人公を疑ってみてしまうのではないかなどと考えたからです。

そういう場合でも、冤罪というのは絶対あってはならないという大原則があって、そこが刑事裁判の難しいところなのでしょうね。

最後の、裁判というのは真実を明らかにするものではなく、出てきた証拠でとりあえず有罪か無罪を決めるところであって、とりあえず私は有罪になった、というような主人公の台詞がとても印象に残っています。

エンターテインメントとして単純に楽しむような映画ではないので評価するのが難しいと思いましたが、リアルな問題を考えさせてくれたことや、主人公の役者さんが意外と良い演技をしていたところがあったことなどを考えて、高評価にしたいと思います。

2007/08/31 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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最近全く映画を見ていなかったので、何かを・・・と思ったら、この作品があったので借りました。

この映画の書いていることがどこまで真実なのかは、自分にはわかりません。
(ただ、Wikipediaなどを見る限り、周防正行監督はかなりの時間をかけていろいろ調べたらしいので、自分はかなり信じている)
しかし、やってもいない痴漢を裁判で争っている主人公が、やっていないのだから、有罪になるはずがない。と思うこと。
認めれば数日で釈放される、など言われ、やっていないのだから、と争う選択肢を選んだ気持ちは分かるし、自分もそうすると思います。

また、検察官などが、事実と違う事をさも加害者が言ったかのように誘導したり、悪い人のような書き方がされてますが、
映画を盛り上げるために、わざと悪役を作った、とは感じませんでした。
検察官も弁護士も裁判官も扱っている事件が多数あり、この事件だけに構っていられないこと。
痴漢の事件は多数あり、被害者が犯人を捕まえるのにとても勇気がいること。(決定的な証拠がなくても、被害者が有利になる)
裁判官が無罪を言い渡すことは、国家機関である検察を否定することであり、無罪を言い続ければ出世などできないこと。
などか、この作品で書かれているからです。

この作品では、被害者も加害者も悪い人物ではありません。
そこに、検察官や裁判官の私情が入ってくる。
この作品を見ると、とてもやるせない気持ちになりました。
人間が判決を下す以上、冤罪はどこかで発生するでしょうが、少しでも現状を変えることはできないのか、と考えてしまします。

久々な上、2時間以上の映画ですが、一回も飽きることなく見れました。
また、この作品を見た後の感情が冷めないうちにと、パソコンがないので、携帯でここに書きたくなりました。
何か、評価がしにくい作品なので、「良い」にしますが、
久々に見た映画が今作でよかったと思います。

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「この映画は、面白いだけじゃない。とても考えさせられる映画です。多くの人に観て欲しい。おそらくこの映画...」 by ギミギミズ


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