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式日(日本映画)


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読み仮名: しきじつ / 英語タイトル: SHIKI-JITSU
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(DVD)
直近発売のDVD: 2003/07/24 ():式日 \3,990
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式日

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1.共依存の話。
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2003/07/16
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作品紹介(あらすじ)

「ラブ&ポップ」の庵野秀明がCM“三井のリハウス"で注目された藤谷文子の原作を、原作者本人と「スワロウテイル」の監督・岩井俊二を主演に据えて描いた繊細で斬新な異色ドラマ。映画監督として成功をおさめたものの、創作意欲をなくしてしまった男が、“明日は、私の誕生日なの"と言い、奇妙な儀式をする女に出会う。女は今日も翌日も同じ言葉を繰り返すが、一向に誕生日は訪れない。そんな彼女に興味を覚えた男は、彼女を被写体にビデオを回すようになるが……。
(allcinemaより引用)

監督・脚本: 庵野秀明
製作: 鈴木敏夫
プロデューサー: 高橋望 南里幸
製作総指揮: 徳間康快
原作: 藤谷文子 (『逃避夢』)
撮影監督: 長田勇市 撮影: 岩井俊二 (ビデオポートレート)
美術: 林田裕至 衣装: 伊藤佐智子 編集: 上野聡一 音楽: 加古隆
スクリプター: 石山久美子 ヘアメイク: 柘植伊佐夫
照明: 長田達也 制作担当: 山本章 録音: 橋本泰夫 清水和法 助監督: 大崎章
エンディングテーマ:Cocco 『Raining』

出演

男・カントク:岩井俊二 彼女:藤谷文子 彼女の母親:大竹しのぶ 自転車の男:村上淳
男の声:松尾スズキ 女の声:林原めぐみ
公開開始日:2000/12/07(日本)
公式サイト
1. 式日 Official Site
最終変更日:2007/10/19 13:47:15 / 最終変更者:どうか Kappa と発音してください。 / 提案者:どうか Kappa と発音してください。 (更新履歴)
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2007/10/20 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by クレドの塔 評価履歴[良い:54(41%) 普通:39(29%) 悪い:40(30%)] / プロバイダー: 46868 ホスト:46809 ブラウザー: 3875
ほぼ全シーンが1組の男女だけの描写で、現実逃避して2人だけの世界に埋没する生活。
徐々に迫り来る誕生日をしつこく問答する病んだ女が痛々しい。
誕生日=生まれた日、ではあるけど、生んだ人間はどうしてるのか。果たして誕生日に何があるのか。
キャストは"役者"ではないので演技はイマイチだけどまあ、それが逆にシュールな雰囲気に合っているのでは。

庵野監督の故郷、山口県宇部市が舞台で、殺伐とした工場群、草ぼうぼうの貨物ヤード、
錆びたレール、シャッター通りの商店街(の屋上)と衰退気味の宇部の町並が退廃的で美しい。
中でも目玉は今は無き小野田線のクモハ42型電車で、語り手もマニアックに解説しています。
この電車、庵野監督の思い入れが強かったのか、確かあのアニメにも一瞬だけ出てた気も。

当然、「カントク」の自伝的な意味もあるのだろうけど、やはりアレを意識せざるをえない展開。
精神を病んだ女は、赤色が強調されていたし、複雑な家庭の状況からして、
どうもアスカとダブってしまった。浴槽で死にそうな表情晒してるシーンもあったし。
精神崩壊後のアスカと似てなくもないので、この作品はアスカの心の補完してんのかなーと、
勝手に思いつつ見てたけど、林原が語り手に回って傍観しているところがアイロニカル。
シンジと同じく親に見捨てられたこの女。最後に母親が出てきて「ごめんなさい」と和解してんのがな、
興味深いです。

もう一つのポイントは"雨"。
人工物のショットが多い宇部の町で、自然を感じられるのは雨くらいだったのか。
確かあのアニメの最終話でも、雨の日だって楽しいことはある、とか出てきたけど
この映画でも作り手なりの"雨"に対する想いが語られています。
だからこそ主題歌のCocco「Raining」は、これ以外無い選曲だと思いますね。
未来はいらないと思っていた、雨なら良かったのに・・・
と恨めしく傷心的に歌い上げるCoccoの持つ歌詞観は世界観とマッチ。
2007/10/19 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by どうか Kappa と発音してください。 評価履歴[良い:137(34%) 普通:173(43%) 悪い:97(24%)] / プロバイダー: 7683 ホスト:7691 ブラウザー: 5979
藤谷文子原作の小説『逃避夢』を映画化。
物語はよくある、男と女の偶然の出会いだ。そして女はこれまたよくある不思議少女なのだ。
少女(藤谷文子)は毎日毎日、明日は自分の誕生日だと言う。つまり、いつまでたっても誕生日はこないわけである。この設定自体は原作にはなく、監督の脚色のようだが、これが彼女の現実からの逃避を色濃く表出させている。この時点で左脳ではなく、右脳でこの映画は観る必要があることに気づいて、スイッチを切り替える必要がある。感覚で観賞しないとただ原作者と監督の心象風景をズルズルと観賞するハメになるのだ。

登場人物はほとんどいない。ほぼ彼女とカントク(岩井俊二)の二人だけの物語だ。たった一人でエキセントリックとも思える生活をしてきた彼女と、映画に行き詰まり、ただ目的もなくぶらぶらとしていたカントクは出会い、彼女に惹かれて彼女を追うようになるのだが、時がたつとともに、彼女の方が眠っていた寂しさが膨れ上がり、カントクを必要とするようになる。彼女がカントクに対して投げかける会話は男と女や人間対人間としての関係についてヴィヴィッドなものが多い。それに戸惑うカントクが素のような雰囲気があって面白い。
少しずつ彼女は現実に引き戻されていくことになるのだが、その非現実的生活と現実の切り替わりに対する、彼女の態度の切り替わりに少し戸惑う。屋上に上って自分の存在を確認する儀式を行ったり、地下に篭って怯えることもあり、彼女だけの不思議な空間を所有している。が、カントクが去っていくのではないだろうかという恐れからくる彼女の台詞や電話に録音された母親の声への対応などは、現実に抱えるコンプレックスを激情ともに吐き出している。そのギャップが大きすぎて、彼女に対する感情移入を妨げられるのだ。
ただ、母親の留守番電話の声に罵倒するあたりは、彼女の枯渇した心の象徴となっていることがわかる。この現実を捨てきれていない行為は彼女の現実に触れることのできる愛情への渇望がある。

かなりの時間をかけて、映像の中で彼ら二人の心の接触が図られる。少しずつ吐き出される本音が効果的であるし、陳腐な言葉でさえも、重みを持った言葉として活きてくる。カントクとの出会いと触れ合い、そして愛情の確認作業の経て、母との対話で再生しようとする彼女はただの不思議少女ではなく、肉感の確かな一人の人間としての存在を見せ付けてくれる。藤谷文子は美人ではないし、岩井俊二も映画監督だ。しかし、その二人の吸引力は確かなものとしてそこにあり、作品そのものを肉感あるものにしている。
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