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[日本映画]死者の学園祭


ししゃのがくえんさい / Dead party
日本映画総合点=平均点x評価数1,042位/1,461作品中(総合-1/偏差値47.80) 1,041位<= =>1,043位

直近発売のBray/DVD 2007/07/06 ():死者の学園祭 廉価(期間限定) [DVD] 3,455
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死者の学園祭 廉価(期間限定) [DVD]

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2007/07/06
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死者の学園祭 [DVD]

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2001/03/09
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死者の学園祭 [DVD]
4,935
2001/03/09
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死者の学園祭 限定プレミアムB [DVD]
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2001/03/09
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単行本:深田恭子in「死者の学園祭」―“shisya no gakuensai”visual bo...

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スタッフ
監督:篠原哲雄
製作総指揮:原正人
プロデューサー:柘植靖司 井上文雄
原作:赤川次郎
キャスト
深田恭子:(結城真知子)
加藤雅也:(倉林勇)
根津甚八:(結城正造)
内田朝陽:(神山英人)
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海外61400
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2010/09/13 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:267(37%) 普通:158(22%) 悪い:298(41%)] / プロバイダ: 30999 ホスト:31023 ブラウザ: 11161
深田恭子さんの初主演映画ということで、ミーハーな興味が湧き、視聴。ちなみに赤川次郎氏の原作は未読。


さて本作、「死者の学園祭」というタイトルからしてホラーのような印象を受けるが、実際の内容は学園ミステリー。それも、理詰めで謎に迫っていくというよりは、主人公の感情が物語を動かすタイプの作品だ。

そして具体的な展開だが…まず、80年前の実際の事件を元に劇の脚本を書いた子が死に、彼女の「真相」を知った子たち(主人公の親友で演劇部員)も相次いで死亡。その後、主人公自身も悪の魔手にかかるが、冒頭で顔をみせた謎めいた転校生に助けられ、九死に一生を得る。そして、転校生と話すうちに彼女は事件の核心に気付き、その後、死んだ子の書いた脚本による劇を上演することで犯人を焙り出し、全ての謎を氷解させる…粗筋をざっと書けば、こうなるだろうか。


…それにしても本作は設定からして「現実的な」作品であるはずなのだが、基本的なところが妙に現実離れしている。だいたい、同じ学園の生徒が立て続けに3人も死んでいて、しかも事件の可能性もあるとしたら、普通は学校閉鎖モノだろう。そうなったら勿論、学園祭どころではないはずだ。まして死亡者は3人が3人、みんな演劇部員なのだから、部が活動停止になるのは当然、そんな部に学園祭で演目を許すなど、ハッキリ言って正気の沙汰ではあるまい。
まったく、信じられない呑気さだ。この部分の現実離れが受け入れられるかどうか…早速と言わんばかりに高い壁が立ちはだかる。

まぁ、この辺にツッコミを入れると話が進まないので、仕方ないと割り切り、より細かくみていくとどうか…

上述の通り、本作では主人公の感情が話を動かすタイプの作品だ。ということは本格的な探偵モノではないので、ロジックの部分は多少ザツで構わないのだが…ただ、主人公の言動もザツというのは苦しい。というのは、「彼女を事件に向かわせるものは何?」という問いに対し、本作は曖昧な答えしか返していないように取れるからだ。
もちろん、その曖昧さ自体が答えだ、と言われればそうかも知れない。友人を立て続けに亡くしたショック、自分の周囲にばかり被害が及ぶことに対する疑念などなど、そういう感情が複雑に混じり合い、居ても立ってもいられず行動する…と考えれば納得の余地もあるだろう。しかし、その割には主人公がしっかりしているので、完全には納得しかねる。

加えて、「ロジックの多少のザツさ」であるが、果たして本作が「多少」のラインに留まっているのか、という点も問題だ。
ミステリーの発端に関しては、インパクトもあるし、特に悪いとは思わない。また、描くポイントおよび起伏も多いので、コトの過程をみる分には退屈しない。真相の部分も、意外性こそ人によるが、自分はそれなりに納得できた。80年前の事件を現在の惨劇に重ね合わせてある、というのは上手い。

けれど、解決に持って行くまでの流れがあまりにも杜撰だった。本作では、解決のため劇を上演するのだが、それが犯人の焙り出しになる…という。しかし、そうしたいなら主人公か、少なくとも劇に絡む人物が犯人のやり口をかなりのところまで推理していなければ説得力を持てない。その点、本作の主人公はどうだったか? 思うに、謎めいた集会を垣間見たことと、一枚の画と意味深なキーワードを繋ぎ合わせられたことだけで、本当にそこまで辿り着いたとはとても思えない。周囲の人物に関しては、そこまで深入りもしていない様子。そのため、この「焙り出し」には強引さを感じる。はたまた最初から、脚本にそれが書いてあったのか? いや、それならそれで脚本の内容に言及して然るべしだろう。そんなこんなで、結局のところザツな話に終始していた。
主人公が襲われるまでは「謎が謎を呼ぶ物語」として面白みを感じていただけに、解決に至る過程のチープさが如何ともし難いところだ。


…このように、一個の映画としては、お世辞にも優秀な出来とは言い難い本作だが、みるべき処も割とある。

上でも少し触れたが、本作では80年前の事件(外国人教師と学園長令嬢の悲愛)を現在の事件に重ねている。それも、単なるコピーではなく、事件の持つ要素を分解し、別々の部分に溶け込ませている。基本的な骨格(事件の核心への展開)は弱い割に、そこが妙なほど上手いと自分は思う。

さて、80年前の事件は「悲愛」というが、実際には欲に塗れた血腥い真実があった。その真実の部分を、本作で起こった事件が請け負っていた。ここでのポイントは、単に欲深さだけで終わらせていないこと。確かに犯人はそうだったかも知れないが、実はこの事件には主人公の父親も一枚噛んでいる。しかし、真相としては、父親は完全なる悪ではない、というものだった(これ以上言うとネタバレになるので控えるが…)。そういえば、彼は娘に余所余所しい態度をとっていたが、この結末だとそれも納得できるし、救いもある。この点、かなり好印象を持った。

それから、「悲愛」の部分は、主人公が演劇部顧問の先生(奥さんを亡くしている)に抱く淡い想いが請け負っていた。まぁ、夏目漱石の「こころ」をちらっと引き合いに出す辺り、多分これは確信犯だと思うのだが…とまれ、この点については、くどくならない程度の想い、というラインに留められていてよかった。あくまで「教師と生徒」の垣根を越えない、だからこそ甘酸っぱい、というか(苦笑)。ただ、それだけにラストシーンは浮きすぎ…「ああいうこと」をしないからの味、だと自分は思うのだけれど。

まぁ、不満も幾つかあったが、このように、「事件の要素を分解し、そのパーツを別々のところに活かす」というやり方は、なかなか見所があるように感じる。自分はミステリーとしての事件自体より、この活かし方を愉しんでいたし、こちらの方が本筋以上に丁寧な練り込みが為されていたと思える。


それから、視聴の動機が動機なだけにミーハーなことを言えば…まぁ今でもそうだが、深田恭子さんの喋りには独特のどもりがあり、流麗な演技を好まれる方からみれば「大根」と映ることもあるけれど、自分は彼女のたどたどしさに好感を持っているし、学園モノである本作からすると、このくらい慣れない感じの方が、逆に「それっぽく」思える。その意味でナイス起用。
もちろん、目の保養になったのも事実(笑)。当時18歳ということもあり、若い! そして美しい。演技自体は未熟かも知れないが、華と言われてそうなものを垣間見た気がする。

そんな感じで、ミーハーな歓びも手伝い、本作にはそれなりに堪能させていただいたのだが…やっぱり作品としてみると、作りの甘さはフォローできない水準にある。残念ながら、「ただのアイドル映画」と言われても、文句は言えないだろう。まぁ、自分としては「ガチな映画を目指そうとしているし、一部は実現しているけれど、総合的に力が足りず、結果、『凡庸な』アイドル映画と同じような水準に留まった」といったところか。この内容なら、詰め方次第で大化けできたような…
以上のことから、自分の本作に対する評価(感想)は「悪い」とさせていただこうと思う。

あと、最後に補足。本作には「民数記」という聖書の一部が出てくるが、これについて知識がなくても普通に見れる。なので、そこは安心してください。

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