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[日本映画]赤い糸


あかいいと / Akai ito
注意: これは日本映画版。その他メディアのページ: ゲーム:アカイイト / 漫画:赤い糸 / ドラマ:赤い糸
日本映画総合点=平均点x評価数1,154位/1,461作品中(総合-2/偏差値46.97) 1,153位<= =>1,155位
2008年日本映画総合点85位/106作品中 84位<= =>86位

直近発売のBray/DVD 2011/12/21 ():村瀬綾里子 赤い糸の天使 [DVD] 3,990
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赤い糸【スペシャル・エディション】 [DVD]

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赤い糸【スタンダード・エディション】 [DVD]

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世にも奇妙な物語~15周年の特別編~ [DVD]

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濡れた赫い糸 [DVD]

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評価統計
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評価総合点-2.00
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偏差値(総合点)46.97

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監督:村上正典
日本 公開開始日:2008/12/20(土)
公式サイト
1. 映画×ドラマ「赤い糸」FAN-ストーリー
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最終変更日:2008/09/18 / 最終変更者:ダイゼンガ- / 提案者:ダイゼンガ- (更新履歴)
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2010/09/27 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:144(75%) 普通:38(20%) 悪い:9(5%)] / プロバイダ: 23048 ホスト:23173 ブラウザ: 15249
視聴にあたり、先ずは「恋に恋する女の子の為の作品である」と云うフィルターを掛けてご覧戴く必要があると思います。そうでなければ、作品自体を全否定する様な事にもなり兼ねませんので是非そうなさる事をお奨め致します。
そして、それが難しいのであったなら・・・ご覧になる事はお辞め戴いた方が無難な作品です。

作品の出来不出来云々よりも、どう云う制作意図だったのかを疑問に感じてしまう作品です。
劇場版は、
・ 単発の劇場版作品が好評だったので、シリーズ化
・ 単発の劇場版作品が好評だったので、TVドラマ化(キャストが変わる事有)
・ TVドラマが好評だったので、劇場版化(キャストが変わる事有)
・ TVドラマが好評だったので、劇場版化→後に、劇場版でシリーズ化
・ TVドラマの続編としての劇場版
・ TVドラマとは別の視点からの劇場版
と云ったスタイルが一般的かと思いますが、本作はどれにも当てはまりません。
ドラマは12月に1話〜3話が放送され、その3話の放送日が本作の公開日でした。そしてドラマの第4話は、年が明けた第2週目から放送が始まっています。本作はその第3話〜第9話迄のお話のダイジェスト版の様な形で構成されており、最終話を含む残りの2話はドラマで・・・と云うスタイルを取っており、最終話は4年に1度の誕生日の時期にきちんと合わせてあります。
キャストは両作品とも全て同じ俳優さんですので、イメージが変わる事もなく、この点はとても良かったと思います。

ドラマを劇場版として作り変える場合、時間の関係で、多くのエピソードを削らない訳には行きません。それは仕方のない事ですが、敦史(溝端淳平さん)が芽衣(南沢奈央さん)に別れを告げる迄の過程や、友人達の気遣い等も大幅に削られてしまったので、彼がとても非情なキャラクターの様に描かれてしまいましたし、たかチャン(木村了さん)もただの危ないおニィちゃんの様に描かれてしまいました。
当時、同時期にドラマも観ていらした方だったなら、事情が解った状態での視聴でいらしたでしょうから然程不自然には感じる事はなかった事でしょう。
ですが、私はレンタルで劇場版→ドラマの順で視聴したので、ドラマを観て初めて「あぁ、本当はこんなエピソードがあったんだ・・・」とそこで初めて納得した部分も多かったです。「大人の事情」と称して、プライベートな部分を周囲に殆ど話さなかった(話せなかった)敦史に対し、友人達はそれでも彼の事をとても気に掛けていました。又、どんな理由があるにせよ女の子に対する暴力は許せませんが、たかチャンが芽衣の気持ちに対して不安を募らせる描写もきちんと描かれていたと思います。その位、主人公2人の周りには信じられない程、色々な事が起こり、偶然が偶然を呼ぶ伏線となっています。
それがこの作品の特徴ではあるのですけれど、真相が解らないままの数カ月の間の出来事は、本作では少々説明不足になってしまっており、視聴者ですら納得行かない部分は多かったので、本作の世界の芽衣はドラマ以上にさぞかし辛かっただろうなぁと思いました。

又、敦史の母親(山本美來さん)が何故ドラッグに依存する様になってしまったのかは、物語としてとても重要な部分だと思うのですけれど、これも本作を観ただけではよく解らないと思います。
加えて、物語の進みが早い上に、正にこれからと云う所で終わってしまいます。私は突然のエンドロールに思わず「ええええええーっ?!ここで終わり?」と声を上げずにはいられませんでした。本作を観ただけでは、視聴者は完全に不完全燃焼となってしまうと思います。

物語があり得ない事ずくめである事は、それこそが本作の特徴でもある訳ですから、必ずしもそれが悪いとは思いません。ですが、物語としてそれなりに成立する形で終わらせられなかったとあっては、あまり良い評価は出来ないです。
ただ、昨今はドラマの最初を見損ねた人の為に、ドラマ放送中に再放送をする事も多くなりましたから、こう云った作品の作り方もありなのかも知れませんね。物語の冒頭にショッキングな映像をチラ見させて引っ張っておいたりと、展開が気になる視聴者心理を巧く突いて、「貴女に手っ取り早くちょっと先迄お見せしちゃいますね」的発想は、良く言えば巧い、悪く言えばあざとい売り方だと思います。

私個人は原作を知りませんが、ドラマ化にあたり全くの別物と思って良い程、様々な点が変更されたと聞きます。ドラマは勿論難点は多々あると思いますが、特に視聴ターゲット層にとっては「引き込まれる」と云う魔力は充分に持ち合わせた作品です。
本作だけを観て、「赤い糸」と云うドラマ作品の方も同じだと思ってしまうのは少々勿体ない様に思います。もしご覧になられるのでしたら、制作側の方々の思惑通りに、ドラマの第3話迄を観てから本作を観て、それからドラマの第4話から一気にご覧になる事をお奨め致します。ドラマだけでも事足りてしまうと言えばそれ迄ですが、ドラマの演出の良さを実感出来るのでそう云う意味に限って言えば、本作は良い存在の様に思います。

ですがやはり、せっかくの劇場版なのですから、仲間達の誰かの目線からの2人の姿や、ドラマで少しだけ語られた美亜(岡本玲さん)の家庭内での居場所のない姿、住職の森崎(小木茂光さん)の過去等をスピンオフの様な作り方で盛り込んだりして、ドラマとはちょっと違った描き方をして戴けていたのなら、もう少し魅力ある作品になったのではないかと、個人的にはその点を何とも残念に思います。

[推薦数:1] 2009/07/11 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:267(37%) 普通:158(22%) 悪い:298(41%)] / プロバイダ: 20971 ホスト:21057 ブラウザ: 7087
携帯小説を原作とする映画…これだけで不安を感じる方もいらっしゃると思うが、自分は携帯小説の類を読んでいないので(正確には書店で立ち読みした程度)、このジャンルだからどうとは言えない。しかし、それを差し引いても、この映画に対してはあまりいい印象を抱けなかった。

もっとも本作は、あの「恋空」に比べると良く出来ていることは、断言していいように思う。
確かに、投身やドラッグ、DVなど、穏やかではない単語が目白押しで、この時点で些かウンザリさせられるけれども、本作からは、それらに対して向き合っている姿勢は見て取れた。即ち、ショッキングな事件を起こすと、またはそれに巻き込まれるとどうなって、どんな気持ちを抱かされるかという項目を、(「ある程度」に過ぎないけれど)疎かにせず描いていたように思う。
ドラッグにしても、投身にしても、本作に於いては当事者以外に出来ることを限っているが、これが現実…いや、現実はもっと厳しいのだが、とりあえず、主人公たちは無力な存在で、「愛や友情の力で治りました」といった甘い嘘では、どうしようもない場合もあり、本来はそうやって痛みを抱えながら生きていってることを、しっかりと突きつける。
つまり、本作は事件を通して「人間」を描いていた…と言えるかどうかわからないが、少なくとも、描こうとする真面目さがあったことは言える気がする。これだけで、不穏な単語が「舞台装置」としての役割しか果たさず、自己陶酔的な空気が蔓延していた「恋空」に、本作は大きな差をつけていると思える。

しかしながら、斯様な真面目さに相応しい力量があったかどうかと言われると、甚だ怪しいのが残念。
どういうことかというと、「ざーとらしい!!」と感じさせられる箇所が多過ぎる。そして何がワザとらしいかって、主人公のメイをはじめとする本作の登場人物は、基本的に「隠し事」ができず、重い話だろうが何だろうが、とにかくベラベラと喋り捲る上、発される言葉の一々が、演説のように長々とした主張であったり、「運命」とか何とか芝居がかった(酔ってるような)代物であったりすることだ。
まぁ、フィクションなのだから、多少の誇張はアリなのだと思うが、現実感の伴う舞台設定がされた恋愛作品である本作の場合、斯様な台詞が多すぎるのは問題だ。なぜなら、(陳腐な言葉ではあるが)リアリティを損なうから。幾ら何でも、前触れなしに打ち明け話を連発できる人が、これほど揃っているものだろうか? 立場に関らず青臭い「演説」を許し、それを受け入れることがどのくらいあるだろうか? 「多少」を超えた誇張が為されると、このように考えさせられるような胡散臭さが蔓延するようだ。
まして、本作はティーンの恋愛作品で、その上、不穏な単語が山のように出てくるのだから、いきおい台詞の内容も「恋愛や友情について」「登場人物の過酷な状況について」語るものだらけになる。そして、それが与える甘さ―迫害に遭った自分がカワイソウとか―が、上述の胡散臭さと相まって、作品に陶酔的なワザとらしさを感じさせる。

さて、物語の方は、玉石混淆ではあるし、甘いところも散見されるが、いちおう纏まっているのだろう。
ドラッグに纏わる事件の描写は、秀逸と言っていいかも知れない。序盤、敦志に修学旅行をドタキャンさせた「とある事情」が、後々に伏線として見事に活きてくる。また、その事情を通して、上述の「人間」を伝えるのにも一役買っている。この部分だけで、ひとつの作品にすればよかったのでは、と思えるほどだ。
このような素晴らしい箇所がある一方で、どうしても納得しかねる箇所も。そのいい例が、高橋という人物に関することだ。彼は「不器用な男」として描かれたのだろうが、こちらの印象としては「愚鈍」としか思えない。葛藤を抱えているとはいえ、周囲にどれほどの迷惑を及ぼしているか、全くと言っていいほど学習していないのだから、その愚かさには苛立たされたものだ。また、彼の「引き際」については、ちょっと自分にはフォローしかねる。
他にも、細かいところで色々と美点・難点・ツッコミどころがあるのだが、本作では、このような玉と瓦の両方を、支流を交えたひとつの流れに統合し、本筋としている。もちろん、本流となるのは主人公メイなのだが、その視点はブレないので、具体的な内容は別としても、とりあえず軸は定まっている。

ただ、軸が定まっていると尚更、上述の「陶酔的なワザとらしさ」が大きな壁となる。
秀逸な描写ができているところは、リアリティが伴わない演出の所為で白々しく感じられてしまう、つまり大損する羽目になるし、納得しかねるところに至っては、ひたすら表面上の甘さばかりが引き立ってしまう。「陶酔」の悪影響がモロに響いた結果だ。そして、斯様な認識の悪さを前提とすれば、ツッコミどころに対する目もキツくなり、「脚本の不備」を「不真面目さによるものか?」と邪推させてしまう(かも知れない)。
いってみれば本作は、「人物を陶酔させるために物語がある」のではなく、「物語があってその上で人物が陶酔している」のだろう。土台こそ作品を支えてはいるが、その上に乗せるモノに問題が多すぎ、結果として残念なことになってしまった、そんな感じだ。

携帯小説が原作ということで、(あまり読んでないのに失礼極まりない話だが)期待値が限りなく低い状態での視聴となったのだが、思っていたよりはしっかりした作品だったと感じる。少なくとも、「二人が愛し合ってるんだからオールオッケー」で済まされる甘い作品ではなく、不出来な箇所もかなりあるとは言え、事象に対して真摯に向き合う姿勢は見て取れた。
しかしながら、問題はその後、それらの「表現」の部分があんまりなものだった。全編通して、(主として不幸な)状況に淫しているような悪印象ばかりが付き纏い、終始ワザとらしさ、甘ったるさを感じながらの視聴になってしまった。そして、後味はお世辞にも良いとは言い難い。
以上のことから、自分の本作に対する評価は、申し訳ないが「悪い」寄りの「とても悪い」とさせていただきたいと思う。


【少し余談】
冒頭、文化祭のシーンで、バンドを組んだメイのクラスメートたちが、筋肉少女帯の「日本印度化計画」をコピーしていた。とにかく歌がヘタ、ダンサーの皆さんは動きとリズムが合ってないなど、ツッコミどころが山ほどある演奏風景で、自分はそこで笑わせてもらったが、まぁ、言っちゃ悪いが文化祭の演奏は「そんなもん」なのかも知れないし、だからこそ楽しいのだろうから、笑うと同時に「いいな」とも思えた。
その裏では、敦志が幼馴染の深刻な告白を聞いていたのだが、そんなことはどうでもよくなるぐらい、このヘタな演奏はいい、というかお気に入り。単発なので評価にはあまり影響しないのが残念なところだが、とにかくこのようなシーンを見れただけで、本作の視聴に価値を見出せるような気がする。

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