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評価分布

[日本映画]百万円と苦虫女


ひゃくまんえんとにがむしおんな / 100manyen And Nigamusiwoman
日本映画総合点=平均点x評価数225位/1,461作品中(総合6/偏差値53.60) 224位<= =>226位
2008年日本映画総合点16位/106作品中 15位<= =>17位

直近発売のBray/DVD 2009/01/30 ():百万円と苦虫女 [DVD] 4,935
Bray/DVD(4)
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15985
百万円と苦虫女 [DVD]

4,935
2009/01/30
()
47776
百万円と苦虫女 [レンタル落ち]

2009/01/30
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48758
蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ DVD-BOX

18,060
2008/07/16
()
98876
蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ 4 第四章 『都民・鈴子 -百万円...

3,990
2008/07/16
()
146773
単行本:百万円と苦虫女

1,470
2008/05
()
396206
文庫:百万円と苦虫女 (幻冬舎文庫)

680
2012/02/09
()
559378
単行本(ソフトカバー):ロマンスドール (ダ・ヴィンチブックス)

1,260
2009/02/18
()
29082
CD:ケモノと魔法(初回限定盤)

3,675
2008/06/04
()
157486
CD:百万円と苦虫女 オリジナル・サウンドトラック

2,625
2008/07/02
()
284074
おもちゃ&ホビー:映画パンフレット 「百万円と苦虫女」監督タナダユキ 出演・蒼...
評価統計
評価平均とても良い(1.50 pnt)
評価総合点6.00
日本映画順位(総合点)225位(1,461作品中)
偏差値(総合点)53.60
最高の中の最高1

人数2002000
割合50.0%0.0%0.0%50.0%0.0%0.0%0.0%
加算分布50%50%50%100%100%100%100%
分布要約50%50.0%0%
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キャラ・設定3.00(最高)1
映像3.00(最高)1
声優・俳優3.00(最高)1
音楽2.00(とても良い)1
ストーリー2.00(とても良い)1
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監督・脚本:タナダユキ プロデューサー:木幡久美 田中正 企画・プロデュース:前田浩子 撮影:安田圭 美術:古積弘二
編集:宮島竜治 菊井貴繁 音楽:櫻井映子 平野航 音楽プロデューサー:緑川徹 主題歌:原田郁子 『やわらかくて きもちいい風』
スクリプター:沖弘美 スタイリスト:中谷弘美 ヘアメイク:竹下フミ 照明:石田健司 録音:白取貢 助監督:塩崎遵

出演
佐藤鈴子:蒼井優 中島亮平:森山未來 藤井春夫:ピエール瀧 ユウキ:竹財輝之助 佐藤拓也:齋藤隆成 白石:笹野高史 藤井絹:佐々木すみ江
嶋田久作 モロ師岡 石田太郎 キムラ緑子 矢島健一 斎藤歩 堀部圭亮 平岩紙 江口のりこ 悠城早矢 弓削智久
日本 公開開始日:2008/07/19(土)
公式サイト
1. 夢は名古屋でベリーダンス
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日本3,42344
海外64400
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2009/06/27 / 最終変更者:どうか kappa と発音してください。 / 提案者:634 (更新履歴)
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2011/11/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:467(45%) 普通:340(33%) 悪い:224(22%)] / プロバイダ: 10628 ホスト:10722 ブラウザ: 4596
【良い点】
・キャストが良い。
・雰囲気、映像が良い。
・登場人物のキャラクターが面白い。

【悪い点】
・特になし。

【総合評価】
素人の自分が言うのもおこがましいけど、すごくセンスとこだわりを感じる映画でした。
色々な表情を持った絶妙な雰囲気作り、登場人物の濃すぎず薄すぎずなキャラクター作りがうまい。
間の取り方とか表情のアップの使い方、カメラワークとかもすごく魅力的。
ひとコマひとコマが絵になる。
物語の進み方も程よいテンポで心地良い。
キャストも山本未來とかピエール滝とか、良いところをついてきますね。
そしてなんといっても蒼井優の演技が素晴らしい。
すごく自然かつ程よい心情変化を見せてくれる。
まさに蒼井優のための映画。
苦虫女なんて出来る人は他にいないでしょう。

評価は「最高」とします。

2010/08/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:545(44%) 普通:0(0%) 悪い:695(56%)] / プロバイダ: 3334 ホスト:3198 ブラウザ: 15252
素晴らしいです。もうその一言に尽きる。純粋に面白い。
とにかく全てが自然でリアル。
間の取り方、カメラワーク、恋愛描写、姉弟の関係性、会話の掛け合い、セリフや仕草の一つ一つまで、こんなこと言ったらあれだけどとても女性監督とは思えないし(ストーリーの作り方や演出なんかにしても)、当然女性ならではの心理的な上手さや細かさってのはあるんだけどましてや若くて新人監督なんて絶対に思えない。それだけでも賞賛に値する。こんな監督がいたんだなって思った。

蒼井優演じる佐藤鈴子が同居人に猫を捨てられたことからストーリーは始まり、仕返しとして同居人の持ち物を全て捨ててしまう。この辺は女性らしいというか後先考えず衝動的に行動してしまう。

そのため同居人に訴えられて捕まってしまう。
前科ものとなった鈴子は近所から色々な噂を立てられて、家に居づらくなり100万円貯めたら出て行くことを決意する。
その時の家族のやり取りとか掛け合いも面白くてテンポがあって見せてくれる。
家を出て行く時に弟の拓也に手紙を書くことを約束する。
最初は素直になれなかったり喧嘩したりその喧嘩の勢いで家を出て行くと言った姉だけど、家を出て行く前日に弟はいじめにあっていてそれを別に問いただすわけではなく、ただ手を繋いであげて明るく振る舞う。

弟は生意気だけど内心心配していて口には出さないけど甘えてる(頼ってる)ようなところや、そんな口うるさい弟を(評判も弟の方が良くて)嫌に思う時もあるけどほっとけない姉とか、近すぎ遠すぎず微妙な距離感が本当にリアルで言葉の裏返しの姉弟なんだなという仲の良さが見て取れる。
この手を繋ぐシーンがまた良くて夕日が照らしていて二人の後ろ姿を俯瞰でずっと撮っていく。
嫌な事があっただけに二人の絆や信頼性がより伝わってくるし、両方共友達がいないから家族としての哀愁みたいなものが漂う。(これなんかは姉弟ならではだろう)

こうして鈴子の自分を探さない旅が始まる。
最初は海に次は山にそして最後は地方の街にやってくる。
理由としては鈴子は人付き合いが苦手でいつも苦虫を踏み潰したような愛想笑いをして適当に付き合っていた。
親しくなってしまうと最初に捕まってしまった時のように余計な事に巻き込まれてしまう。
そのため人から逃げるように100万円を貯めると自分の事を知ってる人が誰もいない土地に行く。
こういう風にちゃんと理由はあってストーリーは繋がってくる。
ちなみに引っ越し代とかで100万円を切ってしまった分だけ稼ぐだけでいいからバイト代だけでも1ヶ月もあれば十分取り戻す事が出来るのだろう。
印象的だったシーンでは山の話でピエール瀧がいいキャラをしていた。
鈴子に好意を寄せていて風呂場を覗きに来たり寝顔を覗いていたり一見変態で怪しい奴かと思いきや、村の人達が村の名産品である桃のPRにと強引に鈴子をTV出演させようとして鈴子は出来ないと言って村の集会から出て行ってしまう。
そこでずっと沈黙していたピエール瀧が立ち上がってこんなの間違ってると言い放つ。
ここも上手くていきなり大声を張り上げたり鈴子のいる前で言うんではなくて、鈴子が出て行った後に立ち上がって怒りを静めたように歩き出し壇上に上がりマイクを取り上げ言い放つ。男らしかったし痺れるシーン。
この間とかメリハリとか見事だし、結局鈴子には伝わってるシーンはなくて別れ際にそっと桃を手渡す。それで鈴子は感じ取って視聴者にも説明させている。
押し付けでも見せ付けでもなく視聴者に感じさせてくれる余分を与えてくれるから心地良く引き込ませてくれる。

そして街にやって来てようやくメインキャラである森山未来扮する植物店の店員中島亮平に出会う。
そいつがまたいい男で気が利くし主任に怒られていると庇ってくれたり、飲み会に誘われて嫌々行くけど「この後用事があったよね」と言って一緒に抜け出してくれたり、夜中なので家まで送ってくれたり、流石に人付き合いの苦手な鈴子も惚れてしまうだろう。
それがまた超自然な会話や展開の流れで持っていくから全くいやらしさというのを感じさせない。
男から見てもイイ男にしか映らない。
夜送って行くとかにしても見せ付けたりせず当たり前のようにやってそれがキャラを表しているのかとすら思う。
タイプが似てるから惹かれ合ったのもあるだろうけど最初に海のシーンで茶髪を引き合いに出している。
決して茶髪も悪いキャラではなかったけど茶髪は鈴子にアタックし続けたけど鈴子の方は引いていた。
こうして何気ない様に見えてストーリーは考えて作っているのが分かる。
飲み会の席では二、三人しか喋らないとかあるあるって事が幾度となく出て来るし、誘われた時の反応で「困ったみたいな顔してますよね」とか言うシーンにしても本来会話なんてのは予測つかないもんだから予測つかない会話ってのが見ていて楽しくして仕方ない。
最初は敬語同士の会話もリアルで、お茶しませんかって言う台詞も純粋で真面目なキャラが出ていてドキドキが伝わってくるし応援したくなる。
喫茶店で会話が続かない所も緊張感があってそのため勢いで前科がある事を話してしまい嫌われたと思い出て行く。
追いかけるシーンは真剣なのに会話はリアルで笑えてくる。
ここのシーンのカメラワークとか真剣さの中の笑いとかセンス抜群。

そして中島亮平が告白して鈴子が私も好きですと言う。
このシリアスなシーンでもこんなの(買い物袋)持ってあれですけどとか最後の方聞こえなかったんですけどとかもう最高。
鈴子もとい蒼井優の「好きです、ごめんなさい」と言ってうつむくのがめちゃめちゃ可愛らしい。9割の世の男性は撃ち抜かれた事だろう。
キスシーンも自然な流れで純粋な頃に戻ったかのように重ねて見てしまう。

まあここまでだらだらと書いてきた訳だけど何よりこの作品の最高の決め手となったのがあるシーンのある意味を理解した時。
最初自分にとって映画として有り得ない事なのでなんの事か分からなかった。
気がついたら号泣していた。

そのシーンというのが弟から手紙が届くシーンで読んでいる内に「私、ダメな姉だ」と言って泣き崩れてしまう。
えっ、何がダメなの?泣く程のものか?と一瞬思った。
その後机の上の、ある手紙を映して姉にカメラは寄っていく。

引っ越しする度に姉は弟に手紙を書いていてそれをナレーションで読み上げていて当然視聴者は手紙を出しているもんだと思う。
その手紙を読み上げてる時に弟のいじめられてるシーンを映す。
辛くて腹が立つシーンだけど姉からの手紙のおかげで弟頑張れって思うし救われてるのかなと感じる。
最初に手紙を出す約束をした伏線もある。

だけどずっと逃げていて弟に対しても本音を言えず手紙を出す事が出来なかった出していなかった事がその時初めてわかる。
自信を持って姉の強さをアピールして読み上げていた手紙。いじめられていた弟。その弟の方から手紙が来る。内容は姉を尊敬していていじめに立ち向かっていく事を決意した内容。この瞬間姉と弟の立場が逆転する。
弟に対して強さをアピールしていた姉は実は弱くて弟のデカさ、存在感を感じ取る。
そのシーンのカメラの撮り方も弟の後ろ姿を映して、奥にいじめっ子がいるんだけどボカシて映さずいじめっ子に対して歩き出してより弟がデカく見える。(立ち向かっていく姿を映像で見せている)
これ以上ないいじめに対してのメッセージ性であり、この作品の最大の伝えたかった事がこの瞬間に盛り込まれている。
恋愛でもリアルムービーでもないこれがやりたかったのだろう。
このシーンの姉と同じくらい膝から崩れ落ちるかのように姉の「私、ダメだ」という思いと弟の偉大さが流れ込んできて全身を言い知れようのない震えが押し寄せた。
説明でもセリフでも説教でもない。だからこそ説得力が出て来る。
映画として有り得ないと思ったのは手紙を読むナレーションでストーリーを作って来たのにそれを否定した。
つまり積み上げてきたストーリーや世界観をぶち壊した。視聴者を騙して来たって事になる。

最後に亮平が100万円貯めてしまったら鈴子はまた旅に出て行ってしまう為鈴子からお金を借りだしそれが原因で別れてしまう。
このまま誤解されたまま別れてしまっていいのと同僚の女の子に言われて鈴子を追いかけるありきたりなパターン。
でもこっからがありきたりじゃない。
そのまま出会わずに終わってしまう。
この作品においてはこれ以上のない終わり方だろう。
一つはこの作品はこの2人の恋愛を中心に描いて来た訳ではないっていう事。
一つは出会ってしまったらドラマになってしまいリアル性に欠けてしまうから。
最後にこんな狙いすぎた事してしまったら今まで描いてきた全てにおいて説得力がなくなってしまう。弟の事なんかにしても意味がなくなってしまう。

植物店の主任の堀部圭介とか飲みに誘ってきた先輩とか森山未来もだけど一人一人役者がはまり役だったし自然な演技が素晴らしかった。
その中でもやはり蒼井優。
この役は蒼井優しかいないだろって感じだし蒼井優のために書いた脚本かとも思えるぐらいだし、蒼井優の魅力満載で蒼井優好きにはたまらないだろうし可愛く撮れているし蒼井優のアイドルムービーと言ってもいいぐらい。
最後の終わり方にしても女性新人監督とは思えないしストーリーも一見平凡で無さそうに見えるけどちゃんと考えて作られてるのが分かるし上手くまとめている。自分の中では邦画ベスト3に入る作品となった。
見終わったあとはしばらく何も手がつかなかった

2009/07/04 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:296(30%) 普通:406(42%) 悪い:270(28%)] / プロバイダ: 7683 ホスト:7691 ブラウザ: 6517
一人の女性の切ないロードムービー。
前半はシュールなコメディで、ありえないような展開を普通の日常に溶け込ませ、さも自然にその展開が必然かのような観せ方をしてくれる。少々、上級者向けの展開だなと思っていると、佐藤鈴子(蒼井優)が町を転々とするあたりからは極めて普通だ。しかし、すぐに百万円貯金できてしまう不思議展開などあらゆる設定はやはりリアリティはない。その怪しい設定をすべて了解していないと、いちいち消化不良を起こしながら観賞するハメになってしまうのだ。
かなり性格的に地味と言わざるを得ない鈴子と関わる人たちは普通のようでいて、わざとらしさを感じさせないギリギリのところまでデフォルメされた人間性を持たせ、翻弄される鈴子を映像にうまく立ち上がらせている。蒼井優という女優はなんとなく地味ながらも、癖のあるキャラクターを演じるのが好きなんだろうということをつくづく感じさせてくれる。
とにかく全編通して、幸せと切なさが行ったり来たりする。中島亮平(森山未來)との恋も一見、普通に見えて、ちょっと変わった子供っぽいかわいらしい恋愛とその結末の救われなさが、まさにタナダ監督の描く、現実に存在する一人の人間の強さと弱さであり、『赤い文化住宅の初子』同様、観賞者をジレンマでいっぱいさせてくれる。
物語や鈴子への共感ではなく、佐藤鈴子を通して描かれた人間の心の営みの面白さを感じる作品なのだ。

[推薦数:1] 2009/04/05 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:267(37%) 普通:158(22%) 悪い:298(41%)] / プロバイダ: 17299 ホスト:17321 ブラウザ: 7087
タイトル通り、苦虫を噛み潰すような感じにさせられる映画だが、そのニュアンスは作品が進むにつれ、微妙に変化していく。

しっかり者ながら、どこか冷めた女の子である鈴子は、衝動的に起こした事件を切っ掛けに居た堪れなくなり、百万円をバイトで貯めて各地を転々とするのだが、斯様な行動の動機は「自分から逃げること」だった。他人に自分の存在を知られたくないし、知りたくもないから、文字通りの逃避を繰り返している、といったところか。「自分探し」とは逆方向の旅だ。

さて、各地で描かれるエピソードそのものは、ハッキリ言って似たり寄ったりだ。仕事先があって、自分と相容れない環境があって、その中に一人だけ男性(これは女性監督作品だからこそ、なのかな?)の「イイ人」がいて、そこでお金を貯めて…を繰り返してるだけ、と言ってもいい。
ただ、各々で描かれる鈴子は、徐々に、微妙に、しかし確実に変化していく。海の家では何も自分を曝さなかった彼女は、農村では前科者であることを告白し、とある都会では辿った遍歴を洗いざらい語った上、彼氏まで持ってしまう。だからどうした、という程ではないのだが、少なくとも彼女が自分のことを語るだけの力(自己の告白って勇気が要るんですよ)を、見えないぐらい僅かだけれど、育んできたことは言えると思う。

本作は、そうした彼女の変化を見届ける為の映画、と捉えていいほどだ(周囲の人物と彼女を対比させることでも色々と感じ取れるが、それは副次的な効果だろう)。その中で、苦虫を噛み潰すような想いを何度も味わうことになる。
そんな想いは、作品の大部分に於いては「閉ざしてるから苦しいんじゃないか、この女、勝手に不幸を呼び寄せやがって」という、内向的な鈴子に対する苛立ちだ。これがあるから、上述の変化に際し、少しずつマシになっていく彼女を微笑ましく見られるようになるし(ただ、その速度が非常にスローなので、じれったくも感じられるが、現実はそんなもんなのかも知れない)、鈴子を自分と照らし合わせてちょっと沈んだりできる(笑)。

なお、「閉ざしてる」といえば、鈴子のたどたどしい喋り方も、その印象に拍車をかける。言葉が出てこなくてオドオドしてる感じになるのは、要するにオープンになって話すことに強い抵抗があるからだ(それを表現された蒼井優さんの演技力は流石)。

そんな風に、本作では大部分、斯様に複雑な、しかし悪くはないと思えるような、苦虫を噛み潰す感を味わわせてくれる(その中で時折挿入される「笑い」は…正直言って重い話とミスマッチを起こしてたような?)。ところが残念なことに、本作の苦虫は終盤に於いて物語そのものに住み着いてしまったようだ。

どういうことかというと…弟・拓也の「いじめから逃げない」という宣言によって、鈴子が自分の弱み、その行動は愚行であることを悟り、新たな一歩を踏み出す決意をする、という展開が苦しかった、ということだ。
実際、鈴子と拓也の「逃げる」とは、全くの別物である上、関連性が殆どない。いじめの場合、不可抗力という面がどうしてもある以上、逃げることこそ正解たりうるが、鈴子の遍歴はラクしたいが為の身勝手な代物でしかないため、逃げることが正解になるとは考え難いのだから。そのため、「逃げないこと」について混同しているように思えて仕方がなかった(ここは弟の勇気から何かを学んだ、と捉えればいいのかも知れないが、自分には難しい)。

だから、「新たな道を探し出す」というエンドが強引に感じられたばかりか、関係ないエピソードで話を締め括る(正直に申せば、弟のいじめ問題自体が不要だと思う…鈴子の精神的変遷が肝なら、それと関係のない描写は返って混乱の元になる上、それが過激だと不快感を催す危険性ばかりが高まる)ことから、今迄の話は何だったんだと思えて、どうにも苦々しかった。

冒頭の「ニュアンスの変化」は主観的なものに過ぎないが…これは、作品と自分の感性が合わなくて残念、なのだろうか(画竜点睛を欠くようなラストが個人的に大の苦手、ということもあるのは否定できないけれど)。

以上のことから、自分の本作に対する評価は「普通」とさせていただきたいです。

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2011/11/22 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 10628 ホスト:10722 ブラウザ: 4596 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事面白い/美しい/考えさせられた 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優最高(+3 pnt)
音楽とても良い(+2 pnt)

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記事日時:2010/08/19


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評価とコメントの違い
○○○の立場のコメント新条件 2011/10/14
(実装作業済) 基本条件: 再度の投稿には他人の投稿を2回挟む必要有り
(実装作業中) 追加条件: 終了日がセットされていてそれを過ぎた作品、未セットでも開始日から1年経った作品、もしくは1度自分で評価付けした作品については、他人の投稿を20回挟む必要有り(PC版1ページに1回の投稿に限定)

それ以上頻度の投稿、もしくは他の方との相互やりとりによる会話には、ファン掲示板もしくは特定話題掲示板をご利用下さい。

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