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逆転裁判
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読み仮名: ぎゃくてんさいばん / 英語タイトル: Gyakuten Saiban
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2007/10/26
とても良い
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by
LOVEN
評価履歴
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5234
記念すべきシリーズ第一作目にしておそらく最高傑作であろう本作。この独特の世界観を存分に堪能させて頂きましたので評価させて頂きます。
まず注目すべきは何と言ってもその独創性。
謎解き推理を根幹に置くゲームは星の数ほどあれど、そこに裁判という舞台を加えた作品はおそらくこれが初めてでしょう。
また裁判と言っても今日に行われているような長ったるい物ではなく、最長でも3日間で判決が下されるので中だるみして飽きる事もありません。
その上で裁判という設定を上手く生かし、従来の推理物とは一味違った一本に仕上げた製作者及びスタッフの手腕には脱帽です。
この作品のコンセプトは「裁判」でしょうが、本作中で繰り広げられる事象は「裁判」と言うよりもむしろ「非現実を含んだ推理物」と言った方が正しいでしょう。
基本的には「被疑者の身辺調査」→「裁判」→「嘘を暴く」→「真犯人or新事実発覚」→「調査」の繰り返しです。
これを延々繰り返すなんてえらく退屈そうな印象を受けるかもしれませんし、「裁判」という要素を取り除けば凡百な推理物と何ら変わりはなかったでしょう。
しかし、ここに先にも挙げた「ちょっとした非日常」が加わる事によって本作は大化けしました。
その代表例が霊媒師という存在が公に(?)されている事でしょう。
裁判に被害者の霊が助っ人として出てくるなんてちょっと無理があるかもしれませんが、その位ぶっ飛んでいなければここまでの大成功は収められなかったでしょう。
それにそんな事を一々気にし出したらこの作品は楽しめないでしょうしね。(そもそも登場人物の、とりわけ主人公の名前からしてありえませんし。)
さらにキャラクターも抜群に良いですね。
新米弁護士の成歩堂を始めとして霊媒師の真宵、無敗の検事御剣、最後までネタキャラかと思いきや、やっぱり最後までネタキャラだったイトノコ刑事等々・・・。
最初は気に食わななかったキャラも終わってみれば皆大好きになってました。
中でも狩魔検事は本作のラスボスにしてベストオブヒールに相応しい威圧感と、無敗の肩書きを守るためには手段を選ばない狡猾さを見せ付けてくれたのも高評価ですね。(さすがに現実であんなことやっちゃうと色々マズイでしょうが・・・。)
ここまで手放しで褒めてきましたが、当然悪い点も多少見受けられます。
中でも一番痛かったのはその難易度。
確かに推理物としては及第点の難易度でしょうが、全年齢を対象とした為か難易度が低すぎます。
この中では一番難解だと感じられたラストエピソードでも迷う事が殆ど無く、ちょっと考えれば分かるような矛盾ばかりだったのが残念ですね・・・。
せめてもう少し難易度を上げてもよかったのではないでしょうか?
ここからはあまり本作とは関係の無い話ですが、思うところがありましたので追記させていただきます。
作者である巧舟氏は仰いました。「推理物はゲームに限る。」と。
最初はその言葉の意味がよく理解できませんでしたが、今になってようやく理解できました。
と言うのも映画や本ではゲームとは違い、終わりの時が明確に表示されています。そう、映画なら残り時間、本なら残りページのように。
しかし、ほんの小さなカートリッジに全てが収められているこの作品にはそれがあると言えばありますが、私達にそれを知る術はありません。
それによってこの作品では「ああ、きっともう少し話がややこしくなるんだな」とか「こいつが犯人で決まりかな?」のような、話の展開が読める事が無いのです。
いつになったら事件が終結するのか分からない。どこで話がひっくり返るか分からない。だからこそ面白い。ちょっと考えてみれば至極簡単な理論です。
長々と書きましたが、法廷バトルという新しいジャンルを切り開いた功績は大きく、それでいて1つのソフトでこれほど夢中にさせてくれる作品も珍しい。
確かに多少気になる点はあるものの、それも本作の面白さの前では霞む程度でしかないことは明白です。
以上の事柄より評価はとても良いとさせて頂きます。
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