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戦闘妖精・雪風(小説)
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読み仮名: せんとうようせいゆきかぜ / 英語タイトル: YUKIKAZE
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戦闘妖精雪風
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2007/03/28
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スペ9
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ホスト:
19024
ブラウザー:
5623
和製ハードボイルド・SFの傑作。こんな文章を書く日本の作家がいるとは思わなかった。
キャラ造詣からストーリーから描写の手段からとにかく淡白。主人公深井中尉のキャラからして、もう
感情移入なんて言葉が思い浮かばない。否、読み進むとものすごく肩入れしちゃうのもまた憎い。
深井零中尉に似るキャラ立てとしてボトムズのキリコを思い出すが、キリコが「人間らしさをしらなかった」
のに対して「人間らしさを切り捨てた」零。雪風で飛ぶことだけに生きる意味を見出す彼の潔さ、歯切れの
よさにしびれる。それを演出する会話のテンポ・「読みきり・言い切り」の独特な文体。乾いた人間、人間
関係、世界がひしひし伝わってくる。
メカ物としてもこの独特の文体が一風変わったイメージを演出。飛行シーンはほとんど専門用語の羅列で描写
される。一見、淡白で盛り上がりに欠きそうだが、かえって寒々とした臨場感がかもし出されている。
ちょっと見、SF味が薄く思えるのだが、未知の敵との接触・交戦が30年以上も続いている世界観やジャム
の設定はハードSFとしても一級。さらに人間性、知性(体)の意味をも投げかけてくる。ジャムとは何か、
ジャムとの戦いに人間は必要なのか、本質的にこの戦いの意味・ポジションは何なのか。これらの問いかけも
ミステリアスに、哲学的に綴られている。もっと和製SFも読まなきゃなぁ、と思わされる一作。
おまけに、雪風に惚れ込む零もメカフェチとして頷いちゃうわけでして(←不純な読み方です)。
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