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| 文学総合点=平均点x評価数 | 947位/3,067作品中(総合3/偏差値49.02) | 946位<= =>948位 |
| 1982年文学総合点 | 13位/28作品中 | 12位<= =>14位 |
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| 作品紹介(あらすじ)地球に迫る 「 悪魔 」 と呼ばれる力場と対決する為、南極大陸を抉り取り建造された巨大可変宇宙船 「 オロモルフ号 」 。 総勢十万人の乗員は人間、アンドロイド、ロボットの混成部隊。 考古数学 ( 我々の言う現代数学 ) 者ジロウ ・ コイズミは、 その一員として、組織の軋轢や不合理な事務制度を潜り抜け、地球文明の正則性 ( オルモロフィック ) を脅かす敵に挑む。 他に類を見ない数学ハードSFスペースオペラ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 著者:石原藤夫 出版:早川書房 文庫:ハヤカワSF文庫 2007/01現在絶版 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:1982 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 最終変更日:2010/05/26 / 最終変更者:kunku / 提案者:古典主義 (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| [推薦数:1] 2007/01/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 古典主義 (表示スキップ) 評価履歴[良い:494(42%) 普通:284(24%) 悪い:396(34%)] / プロバイダ: 2502 ホスト:2518 ブラウザ: 5234 自分としては日本人作家のSF中、群を抜いて評価が高い一作。独自の世界観と 仕掛けの数々が「数学」という音譜で奏でられる異色作でありながら、娯楽の 楽しさを失っていない。作中の宇宙戦闘の数々は「数学的」に展開されるため、 用語もイマイチ判らない自分が、著者のイメージをきちんと理解できているか 全く自信が無い。だが、面白いのだ。未読者への説明にならないので、屁理屈 付けて解説してみよう。 オロモルフ号は互いを力場で繋いだアステロイド帯の様な集合体(らしい)。 単純なエネルギー兵器も搭載されているが、特徴的なのは変形や運動によって、 自身の見かけ上の質量を増大させたり、その重力で時空に干渉する事で、相手自身や 相手の力場を無効化したり吸収したりするのが最大の武器。数学用語混じりで展開される 戦闘はまさに「独特」だが、迫力ある描写で決して退屈しない(おそらく微積分を きちんと理解していれば一層面白いだろうが)。 さらに、朴訥とした研究者であるジロウ・コイズミが、オロモルフ号内部の権力、 派閥争い、煩雑な事務という「障害」を乗り越え、自分の解決策を採用に導く様は 「組織小説」として格段に面白い。オロモルフ号は数々の部署(何だかワケの判らない のも多数。予言工学部・窮理学部・超心理学部・・・・この辺は宇宙船ビーグル号の冒険 へのオマージュとして書かれた経緯もあるが、微笑ましい)で構成されているため、 主人公は自分の作戦の数学的正しさ=敵への有効な攻撃方法、を確信しても、会議上 採用されない限り、戦闘に全く反映されないのだ。危機を前に自部署の権益拡大ばかり狙う 各部署の部長達、立身出世の為に自分の解決策が一番と言い張る若手(非論理的な相手は ホントにイヤですな)という恵まれない状態。助手ロボットのガモフと共に、根回しに 走り、上司の顔を立て、敵対部署をやり過ごし、会議で議論を戦わせ、時に規則違反 という反則技をこっそりかます。嫌々ながら地球の命運、地球文明の「正側性」 を守るため奔走し成功する主人公の姿は痛快だ。 数学ハードSFであり、同時にスペースオペラ、そして組織小説である、と内容 盛り沢山の本作だが、唯一無二の世界を描き切ると同時に、娯楽活劇の魅力に溢れている。 日本SF史上に残る名作であり、もっと知られて良い作品だと思う。 この評価板に投稿する |
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