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高瀬舟(小説)


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読み仮名: たかせぶね / 英語タイトル: Takasebune
総合
評価板(投稿)
自由形式掲示板日記
2005/11/03
画像/壁紙商品
(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2006/01 ()高瀬舟―Level 3(1600‐word) (洋販ラダーシリーズ) \735
本/漫画(35件)
売上/新着
7303
文庫:山椒大夫・高瀬舟 新潮文庫

参考:\500
1968/05
()

1.「人のありよう」を問いかけてくる一篇
61068
文庫:山椒大夫・高瀬舟・阿部一族 角川文庫
参考:\420
1967/02
()
72091
文庫:山椒大夫・高瀬舟 他四編 岩波文庫 緑 5-7

参考:\462
2002/10
()

1.通りすがりのバイオ研究者
91904
文庫:高瀬舟 集英社文庫

参考:\350
1992/09
()

1.名作です
283525
新書:山椒大夫 高瀬舟―森鴎外全集〈5〉 ちくま文庫
参考:\1,050
1995/10
()
324945
単行本:舞姫・山椒大夫―最後の一句、高瀬舟、阿部一族 (愛と青春の名作集)
参考:\977
1997/04
()
325636
単行本:山椒大夫・高瀬舟 文芸まんがシリーズ (4)

参考:\1,529
1991/11
()
415466
単行本:高瀬舟―Level 3(1600‐word) (洋販ラダーシリーズ)

参考:\735
2006/01
()
424090
:高瀬舟 (新潮CD)
参考:\2,100
1998/03
()
522056
文庫:高瀬舟・舞姫 (お風呂で読む文庫 39)

参考:\1,050
2004/12/01
()
作者:森鴎外
掲載:中央公論
出版:岩波文庫
発売日:1916/01/01(日本)
最終変更日:2007/12/05 07:22:32 / 最終変更者:TCC / その他更新者: Barnirun / 提案者:孔明 (更新履歴)
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2007/12/05 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by TCC 評価履歴[良い:1716(55%) 普通:933(30%) 悪い:447(14%)] / プロバイダー: 32360 ホスト:32187 ブラウザー: 4184
あの、夏目漱石と並ぶ、文豪森鴎外の代表作ですが・・・・・・・・・

【良い点】

・「人には多くの金が必要か」&「生きるべきか死ぬべきか」

罪人を護送する役の、某老人が、弟殺しの罪人との話でしたが、
かなりシリアスなテーマな作風でしたね。それは財産と安楽死
でしたが、前者は、働いても殆ど自分の手元に残らない罪人・喜助
が普通に不憫に思えたのですが、当時の、武士の生活の様子
とか垣間見られたのが興味深かったです。

後者については、軍医(といっても、当時の国民病だった脚気
の原因を突き止めた、鈴木梅太郎の説を認めず、救われるはずの
幾多の兵士を死に至らしめた失策も見られたのですが・・・・・・)
を務めた鴎外だからこそ描けたというのもあるのかもしれないですが、
喜助の弟が病気に苦しむあまり、自殺を図るも、死に切れず余計
苦しんだ回想のシーンとかは想像するだけで見も凍る思いをした
ものです。思わず、映画「ミリオンダラーベイビー」で、女性ボクサー
がやはり二度も舌を噛み切って自殺を図ったシーンを思い出してしまいましたが、
この時の喜助の判断が果たして正しかったかどうか。喜助その人は
これまで縁がなかった、大金ももらえたし、その表情からも悔いは
なかったと見えるから、やむをえなかったと見るべきなのかもしれないけど、
自分だったら、そんな弟が自殺を図らないようにすべき道を考えていたの
かもしれない・・・・・・・・・・いずれにせよ、簡単に「こうだ。」
と結論付けられるような問題ではなく、訴えかけられるものは大いにありました。

【悪い点】

特にないです。

【総合評価】

現代文の授業で習った「舞姫」(私の自宅にも文庫版がありますが。)は
文章が難解で、学生泣かせ(苦笑)な所があった作品だったけど、
この「高瀬舟」は文体も、元々比較的分かり易い(?)ストーリーも相まって、
それほど難解でもなかったですね。

果たして、森鴎外その人が、現代の社会で「安楽死」とかのテーマが問題に
されてるのを見通していたかは疑問(おそらくそこまでは考えて
いなかったのではと思いますが・・・・・・・)ですが、そんな今の時代だからこそ
改めて大いに考えさせられるべき、貴重な存在意義をもつ名作だと思います。
評価はそうした意味で「とても良い」ですな。
2006/09/02 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by KODOKU 評価履歴[良い:293(62%) 普通:63(13%) 悪い:115(24%)] / プロバイダー: 12010 ホスト:12222 ブラウザー: 6342
尊厳死という賛否両論のテーマを軸に展開される衝撃のストーリー。

<ネタバレあります>

『人はどこまで行って踏みとどまることができるものやらわからない』
人は欲深く傲慢な生き物。目的の地点に到達しても、さらに高みを目指そうとする。
テストでもっと高い点をとりたい、あの人よりも優れていたい、出世がしたい、もっとお金が欲しい、もっと楽がしたい・・・・・・
それは善いことでもあり悪いことでもある。
だが、それではいつまで経っても“満足"を得ることはできないだろう。
対して、本作の喜助は、今の仕事や待遇に満足をしている。
今、そこにあるもの。ただそれだけに感謝し、満足すること。
奇麗事かもしれないが、もしかしたらそれが本当の幸せというものなのかもしれない。

ラストシーンは正に賛否両論。私の見解はこうです。
やはり喜助は、弟の“願い"を尊重したのだと思う。その人の最後の最大の願いを否定することこそ、“生"よりも辛いことだと思うから。

庄兵衛は結局、全てをお上の判断に委ねようとするが、それでも、どうしても、お上が喜助を人殺しとして処罰したのは正しいのだろうか、という腑に落ちない疑問が残ってしまう。
もしかしたら、この作品は森鴎外の、お上=松平定信に対する“社会批判"も描かれていたのではないだろうか。
2005/12/23 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 羽幌炭鉱 評価履歴[良い:770(45%) 普通:468(27%) 悪い:476(28%)] / プロバイダー: 21860 ホスト:21675 ブラウザー: 4487
今にも通じる「安楽死」の概念を何気に感じるこの作品。そしてこの「安楽死」は果たして
善なのか悪なのか?この「安楽死」とはいえ兄弟を手にかけた男を護送する小役人と男のし
ばしの交流の中には、それぞれの環境と言うものを感じさせて、高校教科書の退屈なものの
中では、目に引く作品であった。

他の作品でも出ていることなのだが、高瀬舟の護送を担当する小役人の家庭環境は、当時の
森鴎外の家庭環境をイメージさせているのではないのか?【舞姫】では家柄や社会の為に起
こった悲恋、【阿部一族】では主君への義と家族への愛に揺れ動いた主人公一族の滅亡、そ
してこの作品では小役人とはいえ当時の特権階級である武士の端くれである彼の家庭環境が
どちらかというと平穏でこそ在れど、時として裕福な階級出身である妻の所為で波風が起き
るという背景には、どこか鴎外自身の家柄に縛られた人生と環境を思い浮かばせる。

しかし森鴎外自身も、現在のバラエティ番組にて、自身が小説を執筆することで昇華させる
ことによって発散させていた自身の苦境を面白おかしくネタにされているとは思いもしない
であろうが。
[獲得推薦数:1] 2005/12/17 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by たお 評価履歴[良い:155(82%) 普通:9(5%) 悪い:26(14%)] / プロバイダー: 23107 ホスト:22780 ブラウザー: 5832
人が共に生きていくためには共通のルールに従って生きていく必要がある。
共通のルールに従えない者は、法に則って裁かれることになる。
神の力を持ってるはずもない、しょせん有限の能力しか持ち得ない人が作り上げた法によって、
同類である人を杓子定規に裁くことの限界を描いているのだと思う。

ルールを無視するわけにはいかないが、
しかし、そのルールに従うことに納得のいかない点がある時どうすればいいのか?
人が人らしく生きるということは、いったいどういうことなのか?
人の在るべき姿を定義するのに、同類である人が作ったルールに従うことだけが本当に正しいことなのか?
我々、人では量り知れないもっと高次の解答があるのではないか?

さまざまな葛藤を引き起こされ、単純に答えを導けないことに気づかされる。
そして、「人のありよう」について、死ぬまで一生考えていかなければならないということに気づく。
2005/12/11 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by オルタナティヴ 評価履歴[良い:255(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 32756 ホスト:32743 ブラウザー: 2771(携帯)
果たして弟の取った行動(=介錯)は正しいものだったのか否か、それが読者に提示されたテーマなのでしょうね。
正しいか正しくないかなんてものはその人の価値観によって決まるものであり、そこに絶対はないというのが自分の答えです。
法に触れるかどうかはまた別の話ですしね。「価値観の相違」こそが氏の言いたかったことではないかと自分は勝手に考えています。
2005/08/18 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 宇宙刑事ジャンギャバン 評価履歴[良い:813(33%) 普通:1014(42%) 悪い:601(25%)] / プロバイダー: 33021 ホスト:33021 ブラウザー: 5978
高瀬舟と言うのは罪人を護送する為の船で、物語は役人と、兄殺しの罪で護送される男との問答形式で進行しますね。

この物語は安楽死の是非と、人間の幸せとは何かを訴えかけていますね。
護送される男は病で苦しむ兄と暮らしていましたが、兄の方は弟に負担をかけること、闘病を苦にして自殺
を図りますが体力が衰えていたため死に切れず、弟に「介錯」を頼みました。
弟は躊躇ったものの最後には応じ、兄は安らかに息を引き取りました。

果たして、弟のとった行動は罪なのか?ちと難しい問題ですな。
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