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| 文学総合点=平均点x評価数 | 313位/3,067作品中(総合10/偏差値55.63) | 312位<= =>314位 |
| 1994年文学総合点 | 8位/57作品中 | 7位<= =>9位 |
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評価統計
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| 作品紹介(あらすじ)「私たちの日常にひそむささいだけれど不可思議な謎のなかに、貴重な人生の輝きや生きてゆくことの哀しみが隠されていることを教えてくれる」と宮部みゆきが絶賛する通り、これは本格推理の面白さと小説の醍醐味とがきわめて幸福な結婚をして生まれ出た作品である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 著者:北村薫 出版:東京創元社 表紙絵:高野文子 叢 書 : 創元推理文庫(Mき-3-1) 定 価 : 税込609円(本体価格580円) ジャンル : 本格 ●収録作品 「織部の霊」「砂糖合戦」「胡桃の中の鳥」「赤頭巾」「空飛ぶ馬」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:1994/04/01(金) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 公式サイト 1. 空飛ぶ馬 - 北村薫|東京創元社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
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最近の閲覧数
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| 最終変更日:2010/06/27 / 最終変更者:雪霞 / 提案者:(个_个) (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2010/05/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by プー長 (表示スキップ) 評価履歴[良い:136(76%) 普通:20(11%) 悪い:22(12%)] / プロバイダ: 5331 ホスト:5100 ブラウザ: 9466 「日常の謎」系ミステリの走りとなった、北村薫氏によるデビュー連作短編集。 大学に入学した文学少女の「私」が大学教授の紹介でかねてから贔屓にしていた落語家:春桜亭円紫と出会うことで物語の幕があがります。「私」が日々の生活の中で直面する謎の数々を円紫師匠が解きほぐして行くのが一連の流れとなります。 「私」が日々の生活の中で出会う謎は、大学教授の切腹せんとする武士の夢や喫茶店で飲めなく成る程に紅茶に砂糖を入れる少女たちなど些細な謎の数々。その真相は心温まるものも多い反面、人間ならではの醜さや悪意に直面させられてしまうことも少なくありません。年の離れた兄のように優しく真相へと誘う円紫師匠に見守られながら「私」は少しずつ成長を遂げていきます。 文学趣味の「私」の心情や、彼女の遭遇する出来事を文学作品や落語の演目をメタファーに用いながら、より一層味わい豊かに演出してみせる北村氏の筆致に惹かれずにはいられませんが、その中でも落語の「さげ」の清清しさを特に意識したかのような嫌味のまるでない物語の爽やかな余韻こそ最大の魅力と言っていいのではないでしょうか。 「砂糖合戦」で行為がもたらす結果の重大さを省みない短絡的な悪意を垣間見、「赤頭巾」で醜い大人の愛憎を目の当たりにしてしまう少女と大人の中間にいる「私」。しかしそんな彼女が最終話「空飛ぶ馬」で目にするのはクリスマスに一組のカップルの愛が見せる奇跡。時に残酷で容赦ない一面を見せる現実を描きつつ、大人になっていくことは決して悪いものじゃないと溢れんばかりの希望を与えてくれる短編集通じての「さげ」。北村作品のこの巧みな見せ方に魅了されてやまないし、シリーズが作品を重ねて行っても変わらない姿勢にただただ感嘆させられます。 小説を読むのは好きでも、ミステリは苦手。そんな読者にこそ読んで貰いたいシリーズ。どの作品も魅力的ですが、作品を重ねることで成長を遂げていく「私」に心を寄せる為にも、順を追って読んでください。 評価は「最高」で。 2006/12/24 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 月夜の兎 (表示スキップ) 評価履歴[良い:102(69%) 普通:28(19%) 悪い:18(12%)] / プロバイダ: 50622 ホスト:50816 ブラウザ: 6287 私が「日常の謎」というジャンルに触れた最初の作品。人が死ななくても魅力的な謎は用意できるということを証明した作品といえると思います。 この「円紫師匠とわたし」のシリーズは巻を追うごとに小難しいというか「わたし」の文学観のようなものが 強く出てくるようになっていくので、本作が最も読みやすい感じですね。 個人的に好きなのは「砂糖合戦」と「空飛ぶ馬」。 爽やかな読後感に構成の巧みさを感じます。 2006/11/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 夙夜健 (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:430(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 18384 ホスト:18446 ブラウザ: 6287 最近はもう、あまり読まなくなってしまった北村薫氏ですが、本作には鮮烈な印象があります。 最初の 「 織部の霊 」 は、織部そのものをよく知らなかったので、ちょっと世界に入りにくかったのですが、 歴史物 ( というより芸術物 ? ) としての一面にとても興味を覚え、主要登場人物 2人の爽やかさにも惹かれるものがありました。 個人的には、3つ目の 「 胡桃の中の鳥 」 が好きですね。 主人公と友達の会話が非常に楽しめました。 最後の表題作は読後感がとても良く、心の中が温かくなる作品でした。 [推薦数:1] 2006/11/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by (个_个) (表示スキップ) 評価履歴[良い:54(84%) 普通:7(11%) 悪い:3(5%)] / プロバイダ: 17531 ホスト:17757 ブラウザ: 5234 大学生の「私」が日々の中で出会うちょっとした謎。 その謎を通して人間の美しい部分、醜い部分に触れることで「私」が成長してゆく物語。 探偵役である噺家「春桜亭円紫」師匠が、絡まっていた糸をほどくように謎を解くとき、そこには「わたし」を含めた人間への優しい眼差しがあるのです。 北村薫の作品はここではここでは語りつくせないほど、魅力があります。 ここでは一番最初のレビューですから、あらすじを追った形で書こうかなと思います。 本書の構成は連作短編になっています。 「織部の霊」では、大学の恩師の夢に繰り返し登場する古田織部の謎に迫ります。 短い短編の中でも「私」の今時珍しい文学少女ぶりと、円紫師匠の人間的魅力が表されています。 ラストシーンの、心理的にも視覚的にも謎の雲が晴れる光景はこの世の神々しさがあふれ出たような印象的な場面です。 「砂糖合戦」では、喫茶店で紅茶の中に砂糖を何杯も入れる数人の女性客についての謎。 円紫師匠の推理の冴えに背筋が伸びる思いになります。 謎の解明という点で言えば、本書でもっとも魅力的な話。 「胡桃の中の鳥」旅行先で「私」と大学の友人たちが出合った少女のまつわる物語。 仲良し3人組の旅の模様が描かれます。「江美ちゃん」「正ちゃん」「私」とそれぞれ異なる魅力を持った友人の掛け合いが見所。 「赤頭巾」では人間の醜い部分に触れる「私」。そんな「私」を円紫師匠は優しい眼差しで支えてくれます。赤頭巾の真っ赤な色が鮮やかに、そして棘となって心に残る作品。 「空飛ぶ馬」は本書の結びにふさわしい、心温まる物語。赤頭巾の事件のあとに、この話を持ってくるところがにくい演出です。 「おや?」と思わせる冒頭のつかみから、余韻の残る「さげ」の一文まで、余すところなく作品世界に引き込まれます。繰り返し読めば読むほど、新たな魅力が生まれてくる作品。 推理小説という形態にもかかわらず、再読に耐えうるのは「私」の成長物語としての色彩が強いから。 いまどきこんな女子大生は、何処を探してもいないだろうと思われますが、それでも本書の登場人物たちの魅力が損なわれるものではありません。 読み終わって少し「私」とともに成長した気になる、そんな作品です。 この評価板に投稿する |
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