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| 注意: これは文学版。その他メディアのページ: ドラマ:関ヶ原 |
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| 著者:司馬遼太郎出版社:新潮社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 最終変更日:2005/06/11 / 最終変更者:カトル / 提案者:カトル (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2011/11/04 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by SWAN (表示スキップ) 評価履歴[良い:212(87%) 普通:20(8%) 悪い:12(5%)] / プロバイダ: 13618 ホスト:13725 ブラウザ: 11752 上巻では、秀吉の死後、石田三成を始めとし、家康、浅野長政、藤堂高虎、福島正則らの人柄や能力、考えを細かく説明していく展開(例えば家康と正信か馬鹿は馬鹿なりに狂人は狂人なりに使うと話し合う場面の存在等)となります。 非常に丁寧ですが少し疲れる部分もあり綿密さでは「最高」とも言えるのですが、戦のシーンが無く政治のみに絞ってある為「良い」と致しました。 左近は家康が乱を起こそうとしているのを信じられぬといいます。豊臣の天下を盗もうとしている事を知り、逆に三成を狂人と言います。 秀吉に対し家康は「江戸がよかろう」と間もなく言っていた事や「正義の護持者」である事が徹頭徹尾演技であった事、左近が三成の忠誠心を本気かと信じそうになります。左近のどこか三成を標榜するような策士ぶりも見せます。 家康は飲み会で暴れたり、正信と策略を練り弔い合戦を防ぐ事や加藤や細川が徳川家に出入り出来るように利家に害意はないと見せる演出もする。しかも接待の指図もする。しかも接待役に合戦話が多く出そうな人を4人選ぶ等驚かされました。密偵、暗殺等の暗い政治手段が強調されています。 実は家康は、豊臣家を2つに割るのに三成に党派を作らせる、三成程都合のいい男はいないと思っています。実際、三成が動けば動く程、家康はそれを巧みに利用していきます。 単に石高が大きいだけではだめだと左近は言いますが、しかし石田家は見事に統率がとれています。それが暗殺という手段に結びつきます。 石成は左近に男のくせに何故斬りにいかないのかと言われる複雑な描写もあります。 秀吉は家康にだけは遺言を残すのですが、浅井だけは内通をしている事を見抜いていたり、黒田、浅野、加藤が三成を憎んでいるのを家康が漁夫の利だとにらんでいたり、清正の知らぬ内に家康と北政所が密になっていたりしかも三成にも怒りをぶつける 時代は豊臣政権はたくさんだと待望しているが清正は最大の被害者であり、そのやり場が光成であるという色濃い書かれ方がされます。 三成は秀吉の国取りの意義を人に教えますが家康の知略はそれを上回っていて彼は苛立ちます。 佐和山城→大阪、東西挟み撃ちが当初の計画なのですがしかし三成は七人に狙われている事を知り・・しかし家康にはそこにも智望が・・ 三成も・・ある意味虎を野に放つとはどういうことかがわかる話です。 家康は引き算式で残っている敵を数えていく人と言う感じで、暗殺を企てた容疑のかかっている三人の処分や前田利長に対しても豊臣家に二心がある事を警戒し先手を打っておくなど全く隙がありません。芳春院はその気がなくても思われてしまっているのですが。 中巻は家康が上杉討伐に動きます。その時の山城守の嘲笑ぶりがすごかった。実は石田が挙兵するのを待っている。そして伏見城を捨て石と思っている。 一方石田、左近陣営も戦略を練る。しかしいくらなんでも暗殺は無茶ではないかという印象を受けました。 西軍の方が有利となりますが心理こそが勝利を作りだす物だと家康が確信する事が描かれています。福島等は石田に憎しみがある為裏切りはありえない等知り尽くしている。そして巨大な思考能力も描かれていました。奥州街道でどの諸侯もどちらの軍につくかきめかねている場面も存在し、山岡道阿弥等は足利、織田、豊臣に仕え、人ざわりのやわらかさと博識と茶道を愛する為等「それでか」と忠氏が納得するような人材登用も見られます。 そして西軍有利で終わります。 2009/05/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by アキラメルラ (表示スキップ) 評価履歴[良い:163(69%) 普通:40(17%) 悪い:34(14%)] / プロバイダ: 15358 ホスト:15342 ブラウザ: 6652 【総合評価】 家康を中心に武将それぞれの腹芸・思惑・功名心・悲壮・決意が入り乱れつつ、全てが関ヶ原という舞台に集約される、劇場型の歴史顛末を見事に画いています。同時に、関ヶ原の脚本がいかに上手く書かれていたかを感じとることができます。 小説として、ここまで家康と三成の力量差を書いた小説は無いでしょう。いかにも司馬さんらしい書き方です。 でも豊臣家は家康によって取り潰された過去を知る私としては、三成は最後の義士なんですよね。もちろん豊臣系列の不和の元凶は秀吉と三成自身だったですし、そんな三成が保身を図る上で、家康はどうしても排除したい対象だったとは思いますが、それでも実力百倍する相手に矢面に立って戦う決意は義士のそれだと思います。そんな三成を支える島左近もかっこいいですね。 もちろん家康も大好きです。辛酸に耐えてきた男の、隙の無い人生最大の大仕事にはしびれまくりです。 加藤清正の出番が少ないのが不満っちゃ不満(実際出番は少ないんで当然なんだけれど)。でも武将それぞれの魅力が出てて好きですね、この小説。 2008/01/31 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by りんごマン (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(75%) 普通:2(4%) 悪い:12(21%)] / プロバイダ: 48629 ホスト:48706 ブラウザ: 5237 確かに感動しました。石田三成視点の関ヶ原というのも新鮮でした。 石田三成という人物にも興味をもてる様になりましたし でも「徳川家康」に対する悪意が感じられました。 確かに家康には本編の様な面もあったと思います。でもこれはやりすぎなのではないでしょうか。 作者の偏見が大分入っていたと思います。 「関ヶ原」という題で家康の話と思って読むと痛い目にあいます。 総合としましては良作だと思いますがやはり上記の事が気になったので 「普通」とします 2006/11/18 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by シュワルツェネッガー (表示スキップ) 評価履歴[良い:97(62%) 普通:12(8%) 悪い:48(31%)] / プロバイダ: 49597 ホスト:49741 ブラウザ: 4184 関ヶ原については、もう皆さんよ〜くご存知でしょうし、歴史に興味が無いといった方でも、家康VS三成の構図を知らないという人はほとんどいないと思われる、まあ日本史最大の合戦といえるものでしょう。 僕も関ヶ原についてはだいぶ調べて、もちろん小説も穴が開くほど読みつくしたのですが、どうしても納得できないことがあるのです。 それは高台院(北の政所・おね)の存在。 通説では豊臣家存続のためと称して、自ら家康に接近し、豊臣恩顧の諸大名(清正や正則など)も同様、家康との関係を築かせ、さらに関ヶ原直前においては金吾に裏切りをうながすなどなど。 まるで秀吉死後の豊家に怨みでもあるんですかと聞きたくなるような諸行の数々。 ちょっと考えておかしいとは思いませんか? 高台院は秀吉がまだ小物・足軽のころから苦労をともにし、夫婦一丸となって戦国乱世を生き抜いた古強者です。天下を得るために、どれだけ多くの血と汗を流してきたことか。 その高台院が、なぜあっさりと家康に天下を譲るだろうか? 自分と夫の築き上げた遺産を、やすやすと他人に譲るだろうか? 例を挙げますと、自分が一生懸命働いて建てた豪邸を、夫の葬儀を終えた後、近所の好々爺にまるごとあげちゃったというようなもんです。有り得ないと思うんです。 お人よしと見られていた家康の野心を見抜けなかったといわれればそれだけかもしれませんが、才女として名を馳せていた高台院が、なぜその時だけ目暗になってしまったのか?軽率のそしりをうけても仕方ないではないか。 その疑問を解き明かそうと奔走しました。そしてあるきっかけを得たのです。 この前、大学講師のおじにおねだりして、ある歴史資料のコピーを手に入れました。 知る人ぞ知る「梵舜日記」というやつです。歴史関係のサイトでもたまに紹介されています。それで興味を持って探していたのですが。 これは豊国神社の神主を勤めていた梵舜さんという方が記された日記で、その中に関ヶ原合戦の描写が描かれているのです。当時を知る上での一級資料です。 それを読んで、僕はうなりました。「やはり・・・」と頷きました。 以下、僕の注目した諸点を記します。 1:関ヶ原合戦前の高台院の行動 高台院は関ヶ原合戦の直前、西軍の副将たる立場にある宇喜多秀家とともに、豊国神社に参拝し、戦勝祈願を掲げているという事実。日付まではっきりと記載されています。 2:清正、正則に対する説得工作 まったく見当たらないのです。それどころか三成襲撃事件の後、高台院は彼らに会ってすらいない。意図的に接触を避けていた気配さえ見える。会っていないのだから、説得などできるわけがない。手紙や密書はあったかもしれないが、その証は影も形もない。 3:三成との関係 高台院は三成の三女(だったかな?)である辰姫を養女として引き取り、実の子のように愛情を注いでいる。憎むべき敵の実戦指揮官の娘を大事に育てるだろうか?さらに、三成との関係が険悪だったという証はどこから来たのか?高台院は清正ら武断派よりも、むしろ三成ら奉行衆との接点があったように見える。 4:西軍敗北の時に見える高台院の狼狽ぶり 西軍壊滅の報を聞いた途端、高台院はおおいに慌て、手元にあった秀吉の遺品を荷馬車に満載し、豊国神社に駆け込んでいる。あきらかに東軍諸隊の略奪を恐れての行動だ。通説のように彼女が家康派ならば、このような行動をとるはずがない。東軍には福島正則や浅野幸長などの恩顧武将がいたが、それすら疑っての逃走だ。これを見て、2の裏づけにも繋がる。 5:敗北した西軍武将に対する気遣い 領地削減や改易になった武将の面倒を、あれこれと世話している。それによって家康に叱責されてもいる。家康が高台院を冷遇しだすのはこの頃から。 簡単にまとめるとこのような感じです。 もちろん当時の資料とはいえ、すべてが正しいなどと言うつもりはありません。ただ、すでにこびりついている高台院=家康派の定説に疑問を抱かれた方は、一読する価値があると思われる資料です。 ただ・・・・・、入手困難です。名のある大学の資料館にしか置いていないのではないかと思われます。僕がこれを入手できたのは運が良かったからです。 それでも関ヶ原の謎を解明したいと望む方は、是非とも読んでいただきたい。ひょっとすると、関ヶ原合戦の見方が180度変わるかもしれませんよ。 2005/09/19 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by まりん (表示スキップ) 評価履歴[良い:357(54%) 普通:105(16%) 悪い:196(30%)] / プロバイダ: 30606 ホスト:30421 ブラウザ: 3846 マイナーな中小大名の動向まで丁寧に描いてあって面白かった。 名前は忘れたけど、小山評定の時に本当は西軍に付きたかったんだけど言い出せなくて、 後で本多正信を訪ねて「やっぱり西軍にいきます」と言った口下手な小大名の話が何となく心に残りました。 2005/09/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by Yam. (表示スキップ) 評価履歴[良い:258(71%) 普通:70(19%) 悪い:36(10%)] / プロバイダ: 20285 ホスト:20156 ブラウザ: 6356 司馬遼太郎の「関ヶ原」は史実から見れば古く感じられるようになった。だが、それまでの通俗的な歴史を別の通俗的な歴史に導いた効果を忘れてはならないと思う。どうせ資料なんて、徳川時代を経てその大名とか人物がいかに徳川に協力したかとかってのが中心にしか書かれていないんだろうしさ。 2005/07/15 普通の立場コメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by TCC (表示スキップ) 評価履歴[良い:2148(46%) 普通:1434(31%) 悪い:1069(23%)] / プロバイダ: 31680 ホスト:31509 ブラウザ: 5234 石田三成は太閤検地にせよ、この関ヶ原にせよ、ビックプロジェクトのマネージャーとしては中々 有能な官僚でしたね。たかだか近江19万石の地盤で烏合の衆とは言え、反家康派の大立物(もっとも優柔不断な 毛利輝元などは全然戦ってなかったけど)を駆り出し、その傑出した実力者、関東6カ国256万石の 元豊臣株式会社副社長の家康に対抗できたのだから、やはり非凡な人物だったと思いますが、 好感を持てる人柄では決して無いですね。 子孫の方が最近「笑っていいとも!!」のご先祖様はすごい人のコーナーに出演されてましたが、 さぞかし口には言い表せないほどの肩身の狭い思いをしたのでしょうな・・・・・・・・・・・ 最近は蘇我入鹿共々再評価の声も聞きますが・・・・・・・・・・・・ >福島正則 >責任者の首を要求するという相変わらずの暴挙 「伊奈図書」事件ですね。これは最悪のNG事件で正則の将来はこれで完璧に決定したと 言って良かったでしょう。彼の悲劇については故松本清張氏の歴史短編小説「奥羽の2人」 が興味深かったですが、豊臣家の内部抗争を家康に利用された事を自覚しないまま石高増加も 遠国に押し込められる、所謂アメと鞭の出世に舞い上がり、徳川政権の中でボスに睨まれない様に 気配りし、生き抜いていこうとする努力をしなかった因果応報です。これは家康から肥後一国を もらいながら、統一政権としての実を徳川氏に奪われた、死に体同然の豊臣家を公然と盛り立てようと していた加藤清正も同じですね。賤ヶ岳の7本槍は脇坂・片桐両氏はうまく徳川の時代を 生き延びたけど・・・・・・ 2005/07/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by カトル (表示スキップ) 評価履歴[良い:1411(84%) 普通:138(8%) 悪い:122(7%)] / プロバイダ: 16955 ホスト:16848 ブラウザ: 5234 講談の類でないリアリティ溢れる実物大の清正が読めました。なかなか 「 アッサリ 」 した性格でした。 >馬上から三成を罵倒して去っていく福島正則 縁故採用の出世を実力と死ぬまで勘違いしてた御方に相応しい所業。男らしい人格が偲ばれる素晴らしいエピソードです。 意外なことに正則ってキリスト教には寛容だったみたいね。らしくない。 相棒の清正は旧小西領のキリスト教信者を執拗に ( 全国禁教の以前から ) 虐殺しまくったというのに… >下馬して三成の健闘を称え、着ていた羽織を三成にかけた黒田長政 後に配下の後藤又兵衛とは最悪な関係になったとはいえ、 過去に親戚筋が敵方に同心したため一度黒田家を去らざるをえなくなった又兵衛を再召集したのは長政。 色々な逸話から判断すれば黒田2世には人を見る目も多少有れば、弱り目の人間を苛めて楽しむような俗物以下でも決してなかったと思います。 三成に情をかけたというより、正則のような三成憎悪のためだけで家康に加担したのではないということを証明したかったとちゃうんかな。 ちなみに正則君は関ヶ原の役後に部下が起こした関所での一悶着の件でも徳川家に一方的なクレームをふっかけ、 責任者の首を要求するという相変わらずの暴挙を繰り返してます。誰かこの蛮人を止めてください (-_-) 2005/06/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 破壊大帝 (表示スキップ) 評価履歴[良い:129(27%) 普通:116(24%) 悪い:237(49%)] / プロバイダ: 8533 ホスト:8564 ブラウザ: 4184 1600(慶長5)年、日本を東西に分けた未曾有の大合戦がありました。 徳川家康の会津征伐に端を発した「関ヶ原の合戦」です。 本作はその関ヶ原の合戦を舞台に故司馬遼太郎氏が手がけた、東西様々な人物の思惑が錯綜する一大歴史巨編です。 人望の低さや戦の実績に乏しい文治派の悲しさ、何より時流を読めなかった事によって敗者となった 石田三成を魅力ある主人公に描写しているのが印象的でした。 また、彼を支える猛将島左近や三成との友情に殉じた大谷吉継なども活き活きと描かれていましたね。 対する徳川家康もよく見られるやや腹黒く老獪なイメージもありましたが、後述する人間味ある面もキッチリ描かれていたのが好印象です。 本作の魅力に直接触れるには本編を読むのが一番なのですが、個人的に気に入っているシーンをいくつか。 1.織田信長の嫡孫「岐阜中納言」こと織田秀信絡みの描写 本能寺で無念の自害を遂げた戦国の覇王織田信長の嫡孫で、 秀吉によって(実際は簒奪者でしかありませんが)岐阜城と中納言の位を与えられた織田秀信が 福島正則や池田輝政といった東軍先鋒と交戦し、敗北するまでの描写が妙に好きです。 かつて天下をその手に掴もうとした祖父の面影を残しつつも、 秀吉によって傀儡として育てられた秀信は秀吉の遺児秀頼に己の境遇を重ね合わせ、 家臣達の篭城案を曽祖父信秀や祖父信長の勇猛さを引き合いに出して退け、果敢に歴戦の東軍諸将に挑もうとしますが……。 客観的に見れば、無能な傀儡として扱われてきた世間知らずな青年大名の悲喜劇かもしれませんが、 私は不思議とこの数奇な運命を辿った男が嫌いになれません。 家臣達が路頭に迷わないよう、落城後すぐに感状をしたためるという有名な場面もありましたね。 2.家康と鳥居元忠の別れ 少年時代から自分に付き従ってきた家臣、鳥居元忠を伏見城に捨て石として置く事にした家康が最後に元忠と会談する場面。 今川家で肩身の狭い人質生活を共に過ごした日々など、様々な思いが二人の胸に去来します。 やがて、部屋から退出した元忠の(武田信玄に手痛い敗北を喫した三方ヶ原で負傷した影響で) 不自由となった足での足音が遠のいていくのを聞いていた家康は感極まって号泣します。 老獪な狸親父家康の人間味を感じさせる名シーンだと思いました。 そして、元忠は伏見城攻防戦で壮絶な玉砕を遂げる事となります……。 元忠の子孫は代々譜代大名として転封を繰り返しつつ(途中、一旦改易されるなどの紆余曲折がありましたが)も幕末まで存続しました。 3.敗北後、晒し者にされる三成に対する諸将の反応 関ヶ原での敗戦後、捕らえられた三成は家康の命で晒し者にされます。 それを見た東軍諸将の反応は彼ら本人や家の末路を思い出しつつ読むとなかなか面白いものがあります。 ・馬上から三成を罵倒して去っていく福島正則。 ・下馬して三成の健闘を称え、着ていた羽織を三成にかけた黒田長政。 (それはポーズという事が書かれていたような気がしますが) ・物陰からコソコソと三成を覗き見していたが、感づいた三成に大喝され惨めったらしく逃げ去る小早川秀秋。 特に印象に残ったのはこの3人でしたが、やっぱり豊臣家の縁故採用の連中はどこか……(苦笑)。 あと、本作の架空人物初芽(彼女の素性は…)もなかなか面白い役柄でした。 終盤での(これまた味のある人物として描かれていた)黒田如水との会話は良かったです。 最後に読んだのがかなり前でだいぶ詳細を忘れている点もありますが、また時間を作って再読したい作品ですね。 この評価板に投稿する |
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