全作品アニメゲーム漫画小説ドラマ特撮日本映画海外映画情報DB:声優,ゲーム機..論客:参加日/階位/地域日記


小説評価: 970位 <= 971位(2,343作品中/偏差値48.47) =>972位

羆嵐 (小説)

読み仮名: くまあらし
総合情報評価
(評価投稿)
懇談室画像/壁紙商品
(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 1991/08 ()吉村昭自選作品集 (第11巻)
本/漫画(4件)
売上/新着
28080
文庫:羆嵐 (新潮文庫)
参考:\420
1982/11
()

1.実話を基にしたヒグマと行政区長との闘い
856129
:羆嵐 (1977年)
参考:\945
1977/05
()
1065062
単行本:吉村昭自選作品集 (第11巻)
参考:\3,059
1991/08
()

単行本:羆嵐
参考:\945
1977/01
()

1.実話を基にしたヒグマと行政区長との闘い
著者:吉村昭出版社:新潮社
発売日:1977/01(日本)
最終変更日:2008/02/05 22:29:18 / 最終変更者:TCC / 提案者:634 (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
 評価平均小説評価順位偏差値評価ポイント最高の中の最高
日本とても良い(2.00)971位48.472.00 

利用状況

総閲覧数書込み数評価数
日本1,23711
海外8500

評価の分布

最高とても良い良い普通悪いとても悪い最悪
人数0100000
割合0.0%100.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
加算分布0%100%100%100%100%100%100%
分布要約100%0%0%
                                                                                                    

最近8日間の閲覧数
合計16日15日14日13日12日11日10日9日
46
3
7
5
6
11
8
4
2

ログイン状態で有階位者ご利用可能
階位さえあれば可能
階位1000位以内必要(階位と権限/特典の関係の説明)


1. 2007/03/12 とても良い by 634 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:1380(50%) 普通:541(20%) 悪い:851(31%) 推薦人:51 推薦評価:165] / プロバイダー: 11512 ホスト:11601 ブラウザー: 5234
北海道で実際にあった羆の事件を題材にしたもので、凶暴化した羆に対し、恐怖におののくしかない人達を尻目に、一人の猟師、銀五郎が羆に立ち向かうのでした。
銀五郎は良く言えば一本木で腕の良い経験豊富な男、悪く言えば、独りよがりで、誰にも心を開こうとしないむっつりとした人物ですが、その銀五郎と熊の対決というのはドキュメンタリーとして、効果的に使われていました。

その内容もかなり凄惨で、人の味を覚えた熊に妊婦や女性が喰い殺され、男や子供は殺されても見向きもされないという具合に、凶暴化した熊の恐ろしさが、今ではあまり感じることがない動物や猛獣の恐怖という部分をだしているし、それは熊退治をした後でも、解剖場面でそういった部分に、熊という動物が持っている危険な野獣としての恐怖を思い出させてくれました。

しかし、こういった例の熊はごくまれらしいし、今では北海道は羆の数はレッドデーターブックで絶滅の危機が叫ばれる程少なくなってしまいました。羆に限らず、猛獣として人々から恐れられた動物達の多くは、人間によって迫害され、追い立てられ、現在、絶滅の危機が叫ばれています。その意味では、この羆は迫害され、人間を襲うようになってから、凶暴な人喰い熊になってしまった個体のようにも思います。

今でも熊の事故はほぼ毎年、北海道で起こっているのですが、この作品で描かれているような大事件が起こることは戦後の福岡の大学生キャンプが襲われて死傷者が出たという以外には、あまり目立った熊が人を喰い殺すといった事件は起きてはいません。それは、北海道の羆が人間によって、自然を破壊され、次第に山の奥の方へ追い立てられてしまったからです。これは本州のツキノワグマにもいえるし、熊が人里に降りてくる被害が増えている今日この頃、こういった小説は参考になれば、同時に「熊が追い詰められている」という暗然とした気持ちにさせられます。

銀五郎は猟師をしながらも、どこか羆のような人物だった感じもします。
酒を飲んでは暴れたり、誰にも心を開かなかったり、山のことを熟知しているところも羆のようなイメージです。その銀五郎が凶暴な羆に立ち向かうところは、熊のようになった人間が熊に立ち向かう・・・・・・という皮肉な感じもあります。

そんな銀五郎が熊を仕留めてもニコリともせず、賞金やカンパを受け取った後は一人寂しく去っていく・・・という部分は猟師の孤独な側面と、そういう人生を歩んできた人間という哀愁も出ているようです。
凶暴な野獣と化した羆と、恐怖に怯える人々を尻目に熊に戦いを挑む・・・・・・というのも、どこか滑稽で、人間社会の暗部を映し出しているかのようにも思います。

そして、今は猟師がいなくなり、熊の数が減り、人間達が自然への畏敬と情感を無くしてしまっている・・・・・・という時代であるし、そういった時代だからこそ、本作のような自然の驚異との苦闘と、自然を忘れてしまっている人達という戒めのような書物も必要ではないかと思います。
評価投稿 / 作品DB目次へ戻る
作品データベース目次 | 最速一括検索エンジン | サイトマップ | Copyright(c) 1999- 1st Class