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.hack//Another Birth(小説)


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読み仮名: どっとはっくあなざーばーす / 英語タイトル: .Hack//Another Birth
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(本/漫画)

直近発売の本/漫画: 2005/11 ().hack//Another Birth―もうひとつの誕生〈Vol.4〉絶対包囲 (角川スニーカー文庫) \540
本/漫画(3件)
売上/新着
186023
文庫:.hack//Another Birth―もうひとつの誕生〈Vol.4〉絶対包囲 (角川スニーカー文庫)

参考:\540
2005/11
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1.ブラックローズの視点とリアルを知りたいなら。
188510
文庫:.hack// Another Birth もうひとつの誕生 Vol.3 侵食汚染 (角川スニーカー文庫)

参考:\560
2005/05/29
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1.やっと出た。
189313
文庫:.hack//Another Birth―もうひとつの誕生〈Vol.1〉感染拡大 (角川スニーカー文庫)

参考:\540
2004/02
()

1.面白い!!
著者:川崎美羽 監修:伊藤和典
最終変更日:2005/06/12 21:17:43 / 最終変更者:渡会聖 / 提案者:渡会聖 (更新履歴)
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2008/05/31 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by asuka 評価履歴[良い:16(94%) 普通:1(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 8142 ホスト:7883 ブラウザー: 7590
最初に.hackを見たのは、深夜アニメの「.hack//SIGN 」。

登場人物を丸ごとネットバーチャルに放り込んでしまえるという設定が面白かった。



作品の中と外のバーチャルとリアルが渾然一体となり、

同時進行していく渾然一体感が面白い。

登場人物や世界観に無数の視点を持つことができ、

無尽蔵に遊べる作品設定だと思った。




今は小説のみでこの作品世界の展開を追っています。

小説が.hackを一番、奥深く描けているのではないかと思う。

.hackが唱えている、「想いをカタチにする」に一番応えるのは、

一番想いを直截にカタチにするのは、太古から、言霊を負う言葉だと思う。

.hackは、ネットという膨大なバーチャル世界を唯一、

エンタテインメント小説という形に、物語形式にすることに、成功している作品と思う。




ネットバーチャルの世界を生んでいるもの、そのもの、

動かしているそのものは、人の「心」や「思念」というもの。

人の「心」や「思念」そのものは、

リアルにとって、バーチャルなもの。

幽霊のように。

それはリアルにとって、存在してはいけないもの、

存在するはずのないもの。

だから怨霊の形をとったりなどして、祓われる。



バーチャルな場は、バーチャルな存在に、さながら、

憑神を求めて巫女が祈る、太古の舞台のように、依り代を提供する。

場に憑神した思念。

その集積が具現化し、誕生した、「The World」と「アウラ」。

バーチャルな命と、バーチャルな母胎。



PCと精神が癒着してしまうという奇抜で新規でいて、

ネットと人との関係を象徴するような、作品世界。

バーチャルな世界に近づくことは、それだけ純粋意識、

剥き出しの魂に近い状態になるのかもしれない。

だから、「霊」「魂」「神」という哲学、神学、求道的な話も出てくる。




人間の存在そのものが、内なるバーチャルを有したもので、

それを具現化、リアル化したものがネットや作品というもので、

そのバーチャルの中に、人間のリアルを表現しようとする、

ややこしいことをしているのが人間そのものなのだと思う。

内なるバーチャルとリアルと、外なるバーチャルとリアルと。

本当は境界などなくひとつで、それを分けてしまうのは間違いなのだという眩暈感。



ネットにぶちまけられている「裏サイト」とか「闇サイト」なんていうものも、

本当は人の「心の裏サイト」「心の闇サイト」とでもいうもので、

リアルにとっては存在していないバーチャルな「想い」は、

世界の裏側で、光の裏側で、リアルの裏側で、

リアルとバーチャルの境界を越境し、世界に穴を開けて、

外に出て行く機会を待っているだけなのだ。




ネットというバーチャルな空間は、人の心というバーチャルな存在を具象化させ、

幽霊に居場所を与えるところ。

そういうバーチャルな「居場所」の落とし穴と闇もさらりと突き、

人の心の落とし穴と闇を鋭く突く。

その境界を消失させる、揺らぎを感じさせる作品。

「.hack//G.U」の中で簡潔にいわれているように、

『リアルは脳という虚構のなかで構築されている』。



リアルとバーチャル、外なるものと内なるもの、

強さと弱さ、肉体と魂、見えるものと見えないもの、存在と不在、生と死、

境界を引かれ、分割されていたものは、本当はひとつで区別などない、と、

それらを反転させようとしているかのような眩暈感が楽しい。



『 リアルとネット、現在と過去、此岸と彼岸、

あるいは男と女、敵と味方 ――― あらゆるものの境界だ。

なにかがそこからはじまる場所。

ロストグラウンドとは、まさにそういった場所ではないかな 』

という台詞に喩えられたような作品を描こうとしているのかもしれないなと思う。




ネットという新規な題材を扱いながら、

人間が根本的に持ち続けてきた、生命観や宇宙観、世界観の物語。

.hackという創世神話、クリエイターが遊ぶためのリーラとしての.hack、という感じで、

神に作られたこの「世界」が展開している中で、

人間に作られた「The World」が展開しているのを見守っているような眩惑感が面白い。



今誕生した、バーチャルなThe Worldにとっては、

現在進行形の「神話」「伝説」「世界創世」が展開しているのだけど、

それを見守っているうちに「今」という時が現在進行形の創世神話とされ、

伝説化とされている感じがしてくる。

本当は最も神聖な時、「今」のリアルを伝説化しようとする物語のように思う。




創世神話的、伝説的、ファンタジー的「ネット物語」。

登場人物のそれぞれの視点すべてが主人公であり、

クリエイターの一人一人がThe Worldの創世神であり、

作品自体が、映画、アニメ、漫画、小説、ゲームと、多角的に増殖していくというのが、

『 唯一神でありながら多神的、個にして全、不在でありながら遍在する 』 、

「フリーアイデンティティ」とでもいうような、

The Worldの女神となったアウラを象徴しているようでもあり、

The Worldに遊ぶクリエイターたちの、.hackを楽しんでいる遊び心も感じます。

『黄昏の碑文』が物語の進行を先読みしているという、何気に張られている伏線も気になります。



ネットというバーチャルを題材にして作ったこの作品は、

日本人的なアニミズム観を反映させた作品だと思う。

このアニミズム観によって、ネットやバーチャルまでが.hackとして生命を持ち、創世され、

Another Birth 、「もうひとつの誕生」をしたとも読めます。

「人の想いはカタチになる」というのは、日本人の根幹にある世界観だと思う。




などといろいろと小難しい(とりとめのない)ことを考えさせてくれる作品だし、

たまに小難しいことを言う作品だけど、

世界はささやかな人間関係で動いていくものなのだ、

という物語の根幹を忘れさせない。



ネット(バーチャル)で心がリアルになるのだったらなおさら、

ささやかな人間関係を重大視できる、ささやかな心を持つことが「.hackers」を生むんだよという、

一番ヒーローの生まれ難いネットを舞台にして誕生したヒーロー物語でもあるとも読め、

親子、友人、男女、PCとリアル、さまざまな関係の葛藤と成長と、成長の痛みの描かれた青春小説とも読め、

たくさんの仕掛けの詰まった、楽しく、面白い、RPG的小説。



今は「.hack//G.U」を読んでますが、Another BirthがRPG色の強い作品だったのに比べ、

こちらは主にThe Worldのシステムの根幹に言及する作品。

人間の精神に寄生する「AIDA」を通し、人間の精神の光と闇に多く言及します。

アクションも多く、先の読めない楽しさがあります。

Another Birthではいまいちわからなかった話の全容がG.Uで簡単に要約されていて、初めて理解できたりしました。
2006/06/14 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 歯善派 評価履歴[良い:3(60%) 普通:0(0%) 悪い:2(40%)] / プロバイダー: 3606 ホスト:3434 ブラウザー: 4317
PS2ソフト「.hack」のノベライズ作品。しかも、かなりお得な作品です。
まず、良質な.hackの世界観を、全巻そろえて約2400円で楽しめるっていうのがかなりポイント高いです。主役級キャラのブラックローズ視点で物語が展開していくので、.hackの大体のストーリーがつかめます。
ブラックローズの現実(リアル)での生活も書かれていますが、そこも学園ものらしかったり、先輩達とThe Worldの謎を解き明かしていくシーンがあったりして、飽きさせない展開でした。
一つ不満をあげるとしたら、場面の切り替えが上手くないです。それさえ良ければ「最高!」をつけたかった。
評価は「とても良い」で。.hackに興味がある方に、入門書としてオススメです。
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