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夜は短し歩けよ乙女(小説)


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読み仮名: よるはみじかしあるけよおとめ / 英語タイトル: Yoruhamijikashi Arukeyootome
総合
評価(投稿)
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(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2008/06/26 ():夜は短し歩けよ乙女 (2) (角川コミックス・エース 162-3) \567
本/漫画(3件)
売上/新着
1850
単行本:夜は短し歩けよ乙女

参考:\1,575
2006/11/29
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1.ロマンティック・エンジン発動

コミック:夜は短し歩けよ乙女 第1集 (1) (角川コミックス・エース 162-2)

参考:\567
2008/03/26
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1.想像と…

コミック:夜は短し歩けよ乙女 (2) (角川コミックス・エース 162-3)

参考:\567
2008/06/26
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作品紹介(あらすじ)

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。

著者:森見登美彦
出版社:角川書店
掲載誌:野生時代
表紙装画:中村祐介

第20回山本周五郎章受賞作品
発売日:2006/11/29(日本)
最終変更日:2008/04/27 19:40:30 / 最終変更者:遠野 / 提案者:猩々紅冠鳥 (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
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2008/04/27 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 遠野 評価履歴[良い:233(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 28399 ホスト:28393 ブラウザー: 4184
ふんわりと、我が道を歩む「彼女」と、その後ろ姿を追いかけ続ける(ちょっとストーカー入った)先輩――この二人が違え違いに紡ぐ、連作短編集です。
少しばかりアクの強い作風は、人を選ぶかもしれませんが、一旦入り込む事が出来れば、あとはズルズルと嵌り落ちるばかり。著者の筆によって描きあげられた、京都と云う異世界が、不思議とこころよいのです。
一風どころでなく変わったキャラクターたちも、魅力的。組木細工のような物語世界、洒脱な筆が愉快です。

前述の通り、少しばかり癖のある文章で綴られた作品なので、初めのうちはテンポ良く頁を繰る事が出来ませんでした。…が、3〜40頁を過ぎた辺りから、要するに慣れたのでしょう、作中に広がる京都に、すっかり魅了されてしまいました。
もともと京都は、とても好きな場所の一つ。現と妖異の境界がどこか曖昧に溶け合う描写が、そぐうているなあ、と、感嘆すること暫し。同著者の『きつねの話』も、端正で佳かったけれど、こちらもなかなか、引っ張られるのです。

収録作品中、最も惹かれたのが、『深海魚たち』でした。下鴨神社、糺の森にて開かれる古本市に、何気なく溶け込む不可思議、さしたる抵抗もなく紛れ込む、二人の主人公。そして、一冊の本に張り巡らされた、密やかな糸の話。
ひょい、と裏側を覗きこめば、そこは違う世界であるような気がする――集う人びとも古本たちも、特殊で特別なものであるように思えてくる。深海魚、とは、目新しい例えではないけれど、私自身を鑑みれば、まあ適切だと、内心笑ってしまいます。
本を巡る馬鹿馬鹿しい勝負事を、一見馬鹿馬鹿しく、ほんのちょっぴり真面目に繰り広げて居るところも、やっぱり馬鹿馬鹿しくて好きだなあ。こうも凄まじい努力をされると、いかにストーカーっぽい先輩といえど、応援したくなってくる。
故に、絶対無理だろうと捉えていた「彼女」との仲が、進展の兆しを見せたのには驚きもしたけれど、同時に、やったじゃないか、と、にんまり。

著者の、書籍に対する愛情が、滲み出ているようで、微笑ましくもあり、嬉しくもある編でした。読み進めながら、古本という存在そのものが、不可思議なものであるように思えてきます。
この章に登場する、古本市の神様も、実に良いなあ。'本たちがつながりあって作り出す海'なるフレーズを、何故だかとても好きになってしまいました。

めくるめく不可思議で可笑しな世界、四章分走りきって、ラブコメで締めてくれたのが、個人的に嬉しかった。ご都合主義でも、こじつけでも構わない。最初は(繋がらないよなあ)としか思えなかった二人が、少しずつ繋がってゆく様が、何だかこそばゆくて、可愛らしいのです。よく見れば、何だ、結構似合いじゃないか!
ラストには、ほっこりした気持ちに。暖かくて、ふんわりときめく、好い閉じでした。

余談ですが、個人的に気になったのが、表題作に登場した、偽電気ブランなるアルコール。少し調べてみたところ、どうやら実在するらしいのです。度数30、作中描写とは異なり、決して生易しくはなさそうですが(笑)、いつか呑んでみたいものです。
「深海魚〜」にて、重要な役割を果たした『ラ・タ・タ・タム』も、実在するようです。こちらも力いっぱい、気になる一冊。

更に余談ですが、羽貫、樋口両名は、『四畳半神話体系』にも登場するとのことです。こちらもどうか、面白い作品でありますように。 なむなむ!
2007/11/04 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 猩々紅冠鳥 評価履歴[良い:194(70%) 普通:41(15%) 悪い:42(15%)] / プロバイダー: 31255 ホスト:31391 ブラウザー: 5234
この作品にあるのは、僕達の知らない京都。
知っているけれど、何かが少し違う京都。
「いかにも」過ぎて違和感のある京都。
そんな京都を舞台に「黒髪の乙女」が縦横無尽に快刀乱麻の大活躍!

まずは登場人物がみんな濃い!そして乙女が可愛い!
でも、どいつもコイツも、知り合いには居て欲しくない(笑)
そんな登場人物たちが織り成す会話もユーモアたっぷりで面白いのですが、
それ以上に地の文の表現が豊かかつユニークで、それがそのまま登場人物の個性になって現れてる感じです。
主人公の詭弁にまみれた独白が面白いです。

また、ぽてぽて歩く、ふくふくと笑う等、擬音語、擬態語が独特で秀逸。
新鮮だけどなんとなく情景が想像できる見事な表現力だと思います。
今まで描写の上手さに唸らされたことは数多くありますが、擬音語・擬態語で上手いな、と思ったのは初めてです。

そして、なにより京都の描写が非常に上手い。
京都の歴史ある風景と、それが与える古めかしさや謎めいた感じが良く出ています。
いつの間にやら一風変わった世界に連れ込まれるのですが、
森見さんの描く京都はそれを自然に受け入れる雰囲気を持っています。
そして、それを現実の京都に照らし合わせてみても、ズレを感じさせないのが凄い。

ストーリー自体は意外性は無いものの、短編のように区切られており、テンポも良いですし、
軽い文章で描かれる「私」の苦難の日々が面白すぎて、先へ先へと読み進めたくなります。

京都に似合う洒落た文章で美しく妖しく描かれる、魅力たっぷりの世界を是非味わってください。

そして「私」に幸あれ!なむなむ!
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