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鱗姫(小説)


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読み仮名: うろこひめ / 英語タイトル: Uloco hime
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(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2003/09 ()鱗姫 (小学館文庫) \500
本/漫画(2件)
売上/新着
182601
文庫:鱗姫 (小学館文庫)

参考:\500
2003/09
()

1.美しさ原理主義の人々
431533
単行本:鱗姫―uloco hime

参考:\1,260
2001/03
()

1.美しさ原理主義の人々
作品紹介(あらすじ)

奇跡的な美肌と美貌をもつ京都の名門龍烏(たつお)家の長女・楼子(たかこ)は、
最愛の兄・琳太郎(りんたろう)とともに、揺籃(ゆりかご)の中で
日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。
その楼子を奇病が襲う。やがて発病を待っていたかのように、
楼子の憧れる美貌の叔母・黎子(れいこ)がやってくる。
その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍烏家の秘密を明かされるが・・・・・・。
美しきものと醜きものを苛烈に峻別してきた美意識が、
己自身の身体を脅かす醜きものに恐怖する。
耽美をモットーとする著者が、美の孤絶を高らかに宣言した異形のホラー。
(解説=東雅夫)
(文庫裏表紙あらすじ解説より)

出版社:小学館
著者:嶽本野ばら
文庫:小学館文庫
発売日:2001/03(日本)
最終変更日:2007/08/09 22:32:20 / 最終変更者: / 提案者: (更新履歴)
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2007/08/09 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 評価履歴[良い:147(92%) 普通:7(4%) 悪い:6(4%)] / プロバイダー: 15884 ホスト:16041 ブラウザー: 5234
グロテスクな美意識が生み出す究極の笑いがあります。
むちゃくちゃ好きなんですこれ。
ねじ一本どころか、108本くらいは弛んでる。両性具有の感性を持つ獄本野ばらが綴る、
かっ飛ばし耽美、パンキッシュに耽美、極彩色のけばい耽美世界です。
ぶっちゃけイロモノのキワモノですが、わかっていてやってる(かっこ)内の冷静なツッコミ、
でもわざとらしく笑いを取りに行かない、乙女の美学に対する意識の高さと愛着、
モチーフへの接し方の細やかさが絶妙なハーモニーを奏でていて、むちゃくちゃ好感度高い作品なのです、自分にとって。
そんなんでいいのか!といろんなところで笑ってしまう。

ハンガリーの血まみれ伯爵夫人、エリザベート・バートリをご存じでしょうか。
怪奇小説好きにはヴラド・ツェペッシュと並んで東欧の歴史上の二大有名人、
御手洗の「アトポス」の作中エピソードに出てきたと言えば
ミステリーの好きな方にも「ああ、あの・・・」と頷いていただけるかもしれません。
サディスティックな享楽に耽るために少女を大量に惨殺し、自らの美貌を保つために処女の生き血風呂に浸かった、
おぞましいエピソードで飾られた悪女をこんなにもかっ飛ばして紹介した小説が今まであっただろうか・・・
「美肌への思い、尊敬しますわ」、みたいなんでくくられてて、そんなバカな!とびびります・笑。
そんなんでいいのか!
だいたい、美肌に主眼を置くなら、人間なんかのじゃなくてスッポンの生き血のほうがいいんじゃないかなあ。

出てくるモチーフ・書名・ブランド名もまた面白おかしくて楽しい。
うろこで悩んでるときに渡されるラヴクラフト全集の一冊。ブラックです。半魚ドン。
「Vivienne Westwood」「LOUIS VUITTON」、なんでいちいち英語表記。それも繰り返し出てくる。
「ポーの一族」読んでない。死ぬまでに絶対読まなくちゃ!
「世界悪女物語」「吸血鬼幻想」、本棚にあります「それいぬ」も。
「血と薔薇」は知らないです。(生まれてなかったのもあるけど、三島由紀夫絡みまでいってしまうと自分のテリトリー外。)
後ろのあたりは作中には出てこないけど、でも読んでおくとこの話のおかしさがかなり拾いやすくなる、絶対。
特にそれいぬは必読。(根性ワルは乙女の基本、って感じのこの著者のエッセイ。)

誇り高いお嬢様の乙女美学ものにしては、最後が少々はしたないので少しからくして「良い」で。
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