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13階段(小説)


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読み仮名: じゅうさんかいだん / 英語タイトル: The stairs of 13 steps(Juusan kaidan)
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(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2004/08 ()13階段 (講談社文庫) \680
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5966
文庫:13階段 (講談社文庫)

参考:\680
2004/08
()

1.「保護司」という曖昧な立場への問題提起
184657
単行本:13階段

参考:\1,680
2001/08
()

1.映画を見た人にこそ読んでほしい。
45840
13階段

参考:\4,935
2003/09/05
()

1.原作とは別物。
67819
13階段

参考:\2,625
2005/07/06
()

1.緊迫感が・・・
作品紹介(あらすじ)

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。 (文庫版裏表紙より)

著者:高野和明
出版社:講談社
単行本 2001年8月出版
文庫版 2004年8月出版
発売日:2001/08(日本)
最終変更日:2006/03/01 02:08:23 / 最終変更者:遠野 / 提案者:遠野 (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
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2007/07/12 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by toil 評価履歴[良い:46(71%) 普通:6(9%) 悪い:13(20%)] / プロバイダー: 46862 ホスト:46691 ブラウザー: 5234
犯人やその犯行を解き明かす人物たちの相互関係が非常にしっかりできているし、謎解きによくある状況の急展開の繰り返しもなるほどと思えるし、情景がすんなりと頭に浮かぶので読んでいて非常に楽でした。
普通は登場人物の内の数人を持て余してしまうもので、この話にも何人かミスリード的な役割をする人物がいるだろうと思ったら、ほぼ全員真相に絡んでいたので逆に驚きました。この意外性はかなり新鮮に感じました。
しかし、南郷と三上の二人の結末にはやや不満です。
南郷は自分の正当防衛を撤回しようとしていることで既に嫌な感じがしますし、三上はあの後本当に社会的に認められるようになれたのか、元彼女や弟とはどうなったのか心配になるなど、働きに見合う対価をあまり得られなかったところに不満を感じます。最後のほうで「二人の陰の努力」みたいなことが書かれていましたが、あれでは物足りません。やはりマイナスからスタートした人にはプラスの結末を用意してほしかった。
2007/07/11 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by もろっち 評価履歴[良い:1353(73%) 普通:243(13%) 悪い:270(14%)] / プロバイダー: 51507 ホスト:51645 ブラウザー: 5234
書店で偶然目にし、江戸川乱歩賞受賞とのキャッチコピーにひかれて購入
後で知った事なんですが、この作品は近年の乱歩賞作品の中でも特に優れていると評判の作品らしいですね。

内容はと言うと、評判どおりの完成度の高いミステリー
伏線、プロット、文章力、構成力、ラストのどんでん返し とどれをとっても高レベルの作品で
ミステリー好きならば読んで損はしないと思います。
無駄に舞台設定に凝りすぎているわけでもなく、無駄に登場人物が多いわけでもない
それでいて読者を飽きさせない上手い構成で、どんどんひきこまれるスリリングな展開。
あまりに無駄の無い作りのため、薀蓄や登場人物(キャラクター)の掛け合いを楽しむといった事は出来ないが
純粋なミステリーを読みたい人にはオススメできます。
2007/04/29 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by niko 評価履歴[良い:103(78%) 普通:16(12%) 悪い:13(10%)] / プロバイダー: 2370 ホスト:2153 ブラウザー: 5234
かなり堅い作品。
死刑をめぐるサスペンスストーリーで、法についても細かく触れている。
普段ポップで救いのある小説を読む自分には、少々堅いなと思わせたが、
読み進めてみれば判りやすい文章だ。
意外な展開も用意してあり、序じょに明かされていく内容に釘付け。
時折あれっ?と疑問をもたせる部分もあったが、
そんなに不快感はないので、さらっと流して読んでしまえば問題なかったですね。
三上の過去におきた事件は想像通りだったので、
個人的には物足りなさも感じたし、依頼人も序盤で判ってしまったのでミステリーとしては
勢いにかけると思う。

やや結末に重みがないのが残念。
これは本当に残念。
何となく匂わす、読者に投げかけたはっきりしない終わり方でもなければ、
救いをきっちりもってくる感動作でもなく、読後感に浸れなかった。
自分の勝手な期待としては樹原亮の心の奥底の言葉を聞きたかった。
もっと彼の人間性を見たかったので残念。
2006/11/16 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by Sirius 評価履歴[良い:55(82%) 普通:12(18%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 39269 ホスト:39349 ブラウザー: 4924
この作品が賞をとったときは「ふ〜ん」てな感じだったんだけど,そのうち映画化なんて話がでてきて,そんでもって反町がでるつーもんだから騒ぎが大きくなり,ついに買ってしまった。
そんで感想なんだが,最初から最後までズーンとずっと暗い展開が続くのよね。最後に救いがあるのかつったら,なんとも微妙な結末。基本的に,ハッピーエンドが好きなお子様的嗜好で,結末に疑問を残したり,読者の判断に委ねるようなのは苦手なのだ。
まあ結局そんなこんなで,お話的には「とても良い」レベルの作品だったのだが,結末に納得がいかず「良い」とさせていただく。
2006/11/03 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by (个_个) 評価履歴[良い:54(84%) 普通:7(11%) 悪い:3(5%)] / プロバイダー: 8516 ホスト:8658 ブラウザー: 5234
死刑制度を題材としたミステリー。
制度についてよく勉強して書いている、と法学部の友人が申しておりました。
僕は初めて知ることが多く、いちいちためになりました。

謎解きも十分に面白く、また死刑執行までの限られた時間の中で、捜査をしてゆくという設定のためサスペンスフルでもあります。
ミステリーとして標準以上のでき、ぜひ一読をおススメします。

一点だけ、難点を挙げるなら、終盤の南郷刑務官の運命。
彼にあそこまでの重い運命を抱えさせる必要は無かったのでは?と疑問です。
あの展開が無くても十分に完成された作品になったと思うのですが・・・。
逆に、あれが読後感を悪くさせてしまっていると思います。

・・・ネタばれしないように書くのは難しいですね。
2006/08/16 悪い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 夙夜健 評価履歴[良い:712(61%) 普通:360(31%) 悪い:100(9%)] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
作品そのものの出来を踏まえた客観的要素だけでしたら、 「 良い 」 にしてもいいくらいかと思います。
しかし後味が悪く、主観的要素は 「 とても悪い 」 ので、トータルで 「 普通 」 に近い 「 悪い 」 にします。

警察官でもないただの刑務官と一般人 ( 元殺人犯 ) がなぜ証拠を見つける事ができるんだという
疑問を途中まで感じていたのですが、それは最後で解決されるので良いです。
しかし、過去の事件の事はやはり私には大鬱になるので、このような物を読まされたという不快感は拭えません。
それに、書き方というものもあると思います。
同じ内容でも、もう少しソフトにできなかったものでしょうか。
主人公と元恋人は何も救われていませんね、彼らにも問題はあるのでしょうがやりきれません。

また、読みやすさに誤魔化されている部分があるような気がしますが、
刑務官が死刑囚の無実を晴らそうとする事に説得力を感じません。
報酬があるにせよ、その事自体への疑問もあり、無実を信じられなければ情熱も出てこないでしょう。
そのあたりまでは書かれていないように見受けられました。

同じ乱歩賞受賞作 ( 第9回 ) で無実の青年が疑われる 「 孤独なアスファルト 」 ( 藤村正太 ) という作品があり、
これも読後感が決して良いとはいえないのですが、やむを得ないと感じる部分があり、余韻は残る小説でした。
また、同じように現実的な作品というならば、少年犯罪を扱った第51回乱歩賞受賞作の 「 天使のナイフ 」 ( 薬丸岳 ) の方が、
後味も良くてエンタメとしての評価は上にしたいですね。
そのような物と比べてしまうと、私には好きになれない作品でした。
2006/03/01 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 遠野 評価履歴[良い:236(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 7995 ホスト:8065 ブラウザー: 4184
第47回江戸川乱歩賞受賞作品。非常に読み応えのある、重厚なミステリーです。
犯行時刻の記憶を失った死刑囚、樹原亮の冤罪を晴らす為に、二人の男――罪を犯し、仮出所したばかりの三上と、勤続28年のベテラン刑務官、南郷は、調査を始める。手掛かりは僅か、残り時間も僅か。調査を続けるうちに、狭められる包囲網、そして浮き彫りになる、それぞれが抱えるもの。
死刑制度に対して、肯定的な人、否定的な人。そのどちらでもない、若しくは興味が無い、という人にも是非、一読を薦めたい作品です。

構成が確りしており、安定した文章で、がっしり読ませる推理小説です。
人物の描写に、特に優れていると感じました。例えば、三上の両親、弟、減刑嘆願書を書いてくれた近所のおばさん、過去の女性。三上が起こした犯罪が、彼らにどの様な影響を与えたか、それが彼自身にどのように跳ね返ってくるのか。それらすべての書き込みが生々しく、読んでいて辛くなります。
罪を犯した事の重さ、それに対する世間というもの、彼が背負ってゆかねばならぬもの。恐らくは一生続くであろう道程を想像すると、彼に同情してしまえばしてしまう分だけ、辛くなり、また、胸が重くなります。

南郷の仕事。死刑制度に関する描写は、最初、わが意を得たり、という感じだったのですが、読み進めているうちに、己が身の浅学さに少し項垂れてしまいました。
日本の処刑システムに関しても、殆ど知識が無かったので、衝撃を受けてしまったのですよね。中途半端な温情が、余計に胸を抉ります。執行しなければならない刑務官の恐怖、死刑制度そのものに対する葛藤。160番の執行シーン、穏やかさの後の激しさは、特に印象に残っています。
苦悩する南郷の姿が、これまた読んでいて辛い。刑法、刑罰についても考えさせられました。南郷自身の目を通した、著者の考察も興味深い。多少一方的ではないかな…と、気になった面もありますが、それでも、読み、思考する価値は充分にあると思います。

2転3転する状況には、一々怯えさせられました。思わぬところに落とし穴があり、思惑があり。
序盤の、地道な調査も、至る所に配された仕掛けが効いていて、飽くことなく一気に読み進められました。終盤のぐいぐい引っ張るような展開は圧巻です。1頁先の展開が気になるあまり、文字を追う事すらもどかしい程でした。
階段、にはドキドキさせられました。ホラーに感じるそれではないけれど、只々恐ろしかった。死刑囚舎房で刑の執行を待つ、樹原の描写も同様でしたが、こちらは原点に近い類の恐怖を感じてしまった所為か。執拗と思える程に徹底された情景描写が、瞼の裏に暗い檻を浮かび上がらせます。同時に、房にわだかまる湿気や臭気すらも、文字の隙間から臭って来るようです。矢張り怖い。

暗い雰囲気で進む話なだけに、ふとした瞬間に与えられる優しさが、とても暖かいです。ビデオショップの店長しかり、2人に協力する検事しかり、久保老人も成る程、格好良かったなあ。
様々な要素が巧みに組まれて、重層性のある作品が造られています。

読後、凄い作品を読んだな、という充足感で満たされました。トリックよりも、主人公二人の人間性を、ここまで描ききった力量は、相当の評価に値すると思っています。
どうしたって、明るく大円団にはならない作品ですが、それすらも内包して、ここまで面白く読ませる作品に昇華している。非常に完成度の高い小説、読んで損は無いですよ。
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