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六番目の小夜子
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読み仮名: ろくばんめのさよこ / 英語タイトル: The sixth Sayoko(Rokubanme no Sayoko)
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2006/10/21
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高校三部作の一作目にして恩田陸のデビュー作。作品のテイストとしては『球形の季節』に近い感じですが、私は本作の方が好みです。
何年も語り継がれているサヨコ伝説や、転校生・津村沙世子の放つミステリアスな雰囲気などによって、常に不安を煽られている様で先へ先へと話を読まされました。一方で、雅子や由紀夫達の心理描写も、若干粗は見受けられるものの巧いです。大人と子供の境界で揺れる不安定さや焦燥感など、思わず高校時代を想起せずにはいられない描写が多々ありました。デビュー作で、既に恩田節の片鱗が垣間見れます。
本作屈指の名場面は、やはり文化祭での芝居でしょう。“全校生徒が、文章を一文ずつ読み上げる"というだけなのに(アイデアは面白い)、この緊張感と言ったら相当なもの。漠然と感じていた不安が、一気に形になったせいでしょうか。「この場面に実際に居合わせたら・・・」と考えると、ぞっとしませんね(苦笑)。
サヨコ伝説に関しては、謎解きがなく示唆した程度で完結していますが、仮に明確な解答が与えられていたら、高校生活という舞台設定が台無しになった思うので、私はこれで良かった気がします。・・・もしかしたら、卒業した生徒達が何年後かにでも「サヨコ伝説の真相は一体何だったんだろう?」と、高校時代の不思議に想いを馳せて懐かしんでくれたら・・・という恩田先生の願望があったのかも知れません。さすがにこれは穿ち過ぎでしょうけど。
余談ですが、プロローグのトランプを使った探偵ゲームを私自身やった事があるため驚きました。“サヨコ"のルーツはこのゲームなのでしょうか・・・。
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