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鉄鼠の檻(小説)


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読み仮名: てっそのおり / 英語タイトル: Tesso No Ori
総合
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(本/漫画)

直近発売の本/漫画: 2005/11 ()分冊文庫版 鉄鼠の檻 4 \520
本/漫画(9件)
売上/新着
4509
文庫:文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

参考:\1,360
2001/09
()

1.禅。
8419
文庫:文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

参考:\1,020
2000/09
()

1.夢 夢 夢。
9132
文庫:文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

参考:\1,360
2002/09
()

1.最高傑作
23583
文庫:文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

参考:\840
1998/09
()

1.なんというか・・・・・・・
47239
文庫:分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫)

参考:\700
2005/10
()
47306
文庫:分冊文庫版 鉄鼠の檻〈2〉 (講談社文庫)

参考:\700
2005/10
()
101889
単行本(ソフトカバー):鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

参考:\1,617
1996/01
()

1.禅。
186940
文庫:分冊文庫版 鉄鼠の檻 4

参考:\520
2005/11
()
195147
文庫:分冊文庫版 鉄鼠の檻〈3〉 (講談社文庫)

参考:\520
2005/11
()
著者:京極夏彦 出版社:講談社
公式サイト
1. 京極夏彦 TOP
最終変更日:2004/5/16 10:50 / 最終変更者:もろっち (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
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加算分布20%60%90%100%100%100%100%
分布要約90%10.0%0%
                                                                                                    

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2008/07/10 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by ru 評価履歴[良い:6(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 3680 ホスト:3579 ブラウザー: 9131
他の京極シリーズに置いても同感想ですが、推理小説ではないと思っています。
この作品でも、探偵役は一応居ますが大円談、という終わり方ではないし……細かな謎は残ったままです。
ですので、探偵推理小説ではなく、ミステリー。ミステリーというより謎解きホラーでしょうか。

ですが、この作品が他のミステリーなどと一線を画すのはその世界観。
トリックを解いてカタルシスの放出、と云う様な物ではありませんが、構築された時代や人物などの描写は見事です。(「姑獲鳥」に出ていた登場人物が出ていたりもします)
この著者の凄い所は、じっとりとした暗鬱な情緒を表現出来る文章力だと思います。
間違えば陳腐になってしまうだろう古典や古語表現を上手く使い、台詞回しにおいても独特な風景、雰囲気を醸し出しています。
数少ない、日本語でしか創作、表現出来ない作品でしょう。
けして、さらりと読める様な読み易い文章だとは思いませんが、読了の価値ありだと思います。

京極堂シリーズは、中国語版は既出。今度、英語訳が出版されるそうですが(確か「姑獲鳥の夏」の英訳版だったと記憶しています)…私は是非、日本語で読んで貰いたいと思う小説です。
2008/06/06 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 鯖鯖 評価履歴[良い:287(80%) 普通:17(5%) 悪い:55(15%)] / プロバイダー: 7803 ホスト:7955 ブラウザー: 6342
京極堂シリーズは好きなんですが、コレは特に感嘆しました。
仏教→密教からの成り立ち、悟りの解念は以前から興味のあったことなんで、楽しく読ませて貰いました。
今作はあまりミステリーという感じではなく、殺人の謎自体は単純なモノ(見立て殺人ってのは横溝作品へのオマージュ?)ですが、バックボーンの人間関係の愛憎は目を見張るものがあり 物語をいっそう複雑に彩ってます。
自分的には「京極堂」シリーズでも名作だと思います。
2006/06/25 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 夙夜健 評価履歴[良い:717(61%) 普通:361(31%) 悪い:102(9%)] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
〔 ネタバレありです 〕
ストーリーを忘れていたので、再読しました。
前回はノベルズですが、今回は分冊文庫版です。

私が一番好きな登場人物は京極堂ですが、親近感を持っているのは関口で、彼が京極堂や榎木津からからかわれるのはよいですが、
本作では今川と鳥口からもかなり軽口を叩かれていたようで、少し辛いですね。

本作で一番好きな場面は、最初の方の京極堂と関口の会話です。
私はこのシリーズで、この2人の会話が一番好きです。
関口が京極堂の事を 「 どうも怪しいな 」 と勘ぐるところなどが読んでいて大変楽しいのです。
これが421ページ中 ( 文庫1巻 ) で139ページとやはり時間がかかっていますが、登場人物がよく分からない 「 狂骨の夢 」 と違って、
話手のメインが今川と鳥口という京極堂側 ( 関口側 ) の人間なので、何とかついていけました。
それに比べると、その後の物語は……まあまあですかね。
今回は坊さんがたくさん出てきますが、はっきりいって私には誰が誰だか分かりません。
一番印象深かったのは、私的には大西泰全ですが殺されてしまうし …… 。
動機はよく分からない部分がありますが、納得できないといまではいきません。
しかし他の作者の作品でもこの手の物はあり、 「 それがどうした 」 という気持ちもあります。
それよりも、最後はチョット …… でした。

火事になるのは確かに絵的にはよいですが、あまりにもワンパターンという感じが否めません。
鈴という女の子の扱いも、あのようにする必然性を感じませんでした。
現実的な決着でよかったのではないかと思うのですが …… 。
あとは、山下警部補の態度が色々と変わるのにも少しついていけませんでした。
警察の人間はこのシリーズでは×ですね。

まあ、何だかんだといっても面白いとは思います。
1 〜 4作目までのこのシリーズの評価は、私的には
1 > 4 ( 本作 ) > 3 > 2作目ですね ( 2作目を一番下にするのは、多分私だけでしょう ) 。
1作目は、一番読みやすいと感じたからです。
2作目は、よくできているとは思いますが、重すぎる内容は、個人的には …… です ( 加菜子が可哀相ですね ) 。
3作目は再読して結構好きになり、本作との差はそれほどにはないかもしれません。
人がたくさん死んでも、爽やか ( 風 ) のラストは嫌いではないですね。

本作は、死体を運んだ人の考えというのが私にはよく分かりませんでした。
いや、分かろうとする事そのものに意味などないのかもしれませんが …… 。
それから、最後がドタバタしたという印象とキンシンソウカンや男色の話は、ミステリなのだから仕方ないとも思いますが、
少々作り過ぎのようにも感じてしまいました。
分からないと言いつつも、動機は好きなんですけどね。
2006/04/25 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 遠野 評価履歴[良い:241(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 7995 ホスト:8086 ブラウザー: 4184
京極堂シリーズに於いても、通読に相当の時間を要するであろう一冊です。例の如く、携帯にも暇つぶしにも、不向きな造り。重いです。
仏教関係の知識が無ければ、途中、読んでいて辛くなる箇所が多々あると思われます。
初読では禅宗関係の記述は飛ばして読んだのですが、再読の際、辞書等で意味を調べながら進めた所為か、大変に時間が掛かってしまいました。とんでもない厚さも相俟って、非常に疲れたのですが…まあ、勉強になったような気は…しています。
悟りに関する解釈は、非常に興味深かったですし、公案もじっくり読むと、何だか分かったような気分(あくまで)になって来て面白かったですよ。
淀みも澄明も書き分ける筆も健在でした。明慧寺の閉塞された雰囲気は、もどかしくもあり、またある時は清清しくもあり。僧侶達のどろどろした人間関係には、多少辟易させられましたが、まあ一応、許容範囲内ではありました。

謎めいた、はぐらかすような描写も楽しかった。
序盤における、謎の僧侶と按摩の問答もさる事ながら、雪の庭園に忽然と出現した座する僧侶の死体、というシチュエーションに引き込まれました。将棋のシーンからの繋がりが、とても美しいのですよね。トリックの欠片の織り込ませ方も、きれいです。
本作は、閉じた特殊な場での事件故か、空気の密度が高過ぎだと感じる事もしばしばでした。だからこそ、停滞しがちな状況を、引っ掻き回してくれる探偵の存在が有り難かった。本筋に関係有る無しに関わらず、彼のテンションの高さは愉快で、頁がぱっと華やかになるのが良かったなあ。
いかにも道化じみていた山下警部補が、どん底にまで落ちてのち、復活するさまは、中々見ごたえがありました。泥臭いというか、汗臭いというか。慈行を怒鳴りつけるシーンが気に入りです。
鈴の妖怪じみた雰囲気も好きでした。彼女こそが、境界のものなのでしょうか。最後の最後まで、あやふやな存在だった為か、さまざまな可能性を模索してしまいました。彼女は結局、どうなってしまったのだろうと思うのですが、あのまま答えを与えられないでいる方が、読み手として幸せな気もします。

読み応えのある作品であることに間違いはないのですが、しかし、気になる箇所もちらほらと。
京極堂が延々と説明を話し続けるシーンは、流石に疲れました。緩急も少なく、解説ばかりが続くので、何度飛ばし読みしたい誘惑に駆られたことか(笑)
また、前述した事件描写――雪中、雪隠以降は、その展開と共に、綿密さを感じることが出来なかったのが、少しばかり寂しい。
人間関係に関しても、都合良すぎではないか、とも思いました。久遠寺老人と菅野博行に関しては、あまりにもうまく行き過ぎている感があります。老人の、好々爺としたキャラクターは好ましかったですが。

それにしても本作の犯人(?)は、些か反則のような気もしています。はぐらかされている風で、どうにも釈然としませんでした。筋道を理解できても、納得できない、とでも言うのか。ここまでの展開を、あの様な形で収束させる著者の構成力は、流石だとは思いましたが。

寺の末路は、ありがちとはいえば非常にありがち。しかし、あの壮麗さ、見事なさまは、作品の締め括りにこれ以上なく、相応しいものでした。
2005/10/02 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by くりまんじゅう 評価履歴[良い:73(71%) 普通:19(18%) 悪い:11(11%)] / プロバイダー: 47186 ホスト:47137 ブラウザー: 4184
内容と言い厚さと言い、どっちも凄かったです。
いつもながら「よくこんなに頭の中に浮かぶのね〜」と京極さんに感嘆しきり。
引き込まれて、一気に読んでしまいました。
何か読後は少し頭が良くなったような錯覚に陥ります(笑)
文字の羅列に心地良いトリップ状態に。

欲得や憎悪ではない犯人の動機というものはやや怖いです。
人間とは奥深くみえて単純でもあり、またその逆も真なりというか・・・
答えなんて無いと思わされた一冊です。
宗教の世界は奥が深いなぁ。
読み返す度に受ける感じが違うのもまた新鮮です。

久遠寺翁と待古庵の碁盤を挟むシーンは、読んでいるだけで肌に寒さを感じます。
冬特有の凛とした空気と言うかそんな感じで。好きなシーンの一つです。

この頃の益田さんはまだ普通の兄ちゃんって感じだったのに・・・榎木津に中てられた?
2005/08/12 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 下田の里 評価履歴[良い:234(76%) 普通:26(8%) 悪い:49(16%)] / プロバイダー: 17884 ホスト:17531 ブラウザー: 4184
シリーズ中「絶対無敵の切り札」ともいえる京極堂の「憑き物落とし」ですが、本作では遂にその弱点が露呈される印象深い作品です(まぁ更に言えば、次回作では京極堂の実質的な敗北となるのですが)。
他には榎さんの弱点(笑)あり、某横溝ミステリーのパロディとも思える描写あり、仏教(特に禅宗)への深い考察あり、自由の定義あり、とネタ探しは面白い。また、犯人の動機&死体の扱いは吃驚仰天です。
木場修太郎が出ないので「とても良い」に止めておきますが、彼が登場しなかった理由は次回作で明らかにされているので良しとしましょう。

本作の犯人が明らかになった時、漫画の「カムイ伝」「ムジナ」を思い出したのは私だけだろうか?
2004/09/15 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 古典主義 評価履歴[良い:411(42%) 普通:232(24%) 悪い:332(34%)] / プロバイダー: 17053 ホスト:16678 ブラウザー: 4925
仏教には詳しくないのですが、禅宗という一般人にはかなり
理解しがたい舞台を選択しながら、読者にも判りやすく説明を
しています。禅の悟りってのは厳しいんですなぁ。世界の大多数
の宗教者が「悟り」としている段階も冥府魔道と捨て、さらなる
高みを到達点に据えるってのは並大抵じゃありません。サボテン
やキノコ、座禅で得られる第1段階の悟り、は所詮自己満足、という
定義と読みました。
あの閉じられた世界だけで通用する動機、しかも犯人の真の
動機、様々な矛盾の曼荼羅が一点に収攣するラストは実に見事。
推理小説ではなく「小説」として完成度が高いと思います。
推理に拘る人は面白くないかもしれませんね。
舞台設定から「第八の日」を思い出しましたが、あれよりは
こっちの方がまだ普通人受けする良作と思います。
2004/09/15 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by nack プロバイダー: 16614 ホスト:16432 ブラウザー: 3875
思いっきり仏教ネタで、予備知識がわからないとサッパリな作品です。
でも、坊さん達がホモ・・・というのはちょっと(歴史上多かったようですが)いただけない。
お約束の展開だとは言え、その時点で普通は読む気が失せるんじゃないでしょうか。

あまり楽しめませんでした。作品のレベルは高いんですけどねぇ。
2004/05/17 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by incoinco 評価履歴[良い:380(98%) 普通:7(2%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 227 ホスト:5 ブラウザー: 5978
なんか仏教ネタというだけで感心しまくりー。仏教が完成された概念で、その中央に
悟りがあって、揺らぎとして宗派があるとするとー、その揺らぎのスキをなんだか
うまーく突いたようなトリックが秀逸ー。しかも、その理屈を、例によって読者に
平易に理解できるようにいちいち解説してるのでー、なんだかその場は宗教の本質を
理解したような気分にさせてくれたりー。だけど、後で考えるとさっぱりでー、
まさしくー、京極マジックに洗脳されたのでしょなー。w

インパクトという点では、1、2作目よりも落ちるー。ただそれは、作家としての
新鮮さ、若さが薄れて、成熟度がグングンあがり、スゴみが増しているという感じ
なのですなー。なので、読み応えはたっぷりー。

この作品には、前作の脇役キャラみたいな人がちょろちょろと出てくるものだからー、
とても嬉しい気分にさせられますたー。しかも、見えないところで彼らなりの生活
をしているのがわかるようになってるー。ということはー、作者としては、すべて
のキャラについて、時系列で、今日何をしていた、明日は何をする、といったスケ
ジュールが綿密に構築されているに違いないわけでー、その作業量を考えるとー夜も
眠れませぬー。^^;
2004/05/16 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by もろっち 評価履歴[良い:1361(72%) 普通:244(13%) 悪い:274(15%)] / プロバイダー: 6119 ホスト:6179 ブラウザー: 3875
今回は俗世と隔離された山深くにあるお寺の話ですね。
宗教に関する蘊蓄がわんさと出てくるのが個人的に興味深かった。
ストーリーが面白いと言うより、題材、舞台設定が良かったので好き。
禅問答は奥が深い・・・
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