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| 文学総合点=平均点x評価数 | 1,967位/3,067作品中(総合1/偏差値47.13) | 1,966位<= =>1,968位 |
| 2001年文学総合点 | 55位/94作品中 | 54位<= =>56位 |
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| 作品紹介(あらすじ)駅前の居酒屋で高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんは、 以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは島へと出かけた。 歳の差を超え、せつない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイと私の、ゆったりとした日々。谷崎潤一郎賞を受賞した名作。 ( 文庫版裏表紙より ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 著者:川上弘美 単行本出版:平凡社 2001年6月発行 文庫本出版:文藝春秋 2004年9月発行 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2001/06 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 最終変更日:2011/12/12 / 最終変更者:雪霞 / その他更新者: 羽幌炭鉱 / 提案者:遠野 (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2006/03/03 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 遠野 (表示スキップ) 評価履歴[良い:250(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 7995 ホスト:8074 ブラウザ: 4184 八十前の元高校教師と、三十七歳の元生徒の、偶然の再会からはじまった、ゆるやかな物語。 男女の恋愛を描いた小説であるにも関わらず、生々しさがさっぱりありません。いまいち実体の無い小説です。 全編に亘り、淡々としていて、抑揚もなく――浮雲のような日常に重ねるように、二人の交流が綴られています。 ストーリー的に大きな転換があっても、淡々としており、感情的な波立ちも、穏やかに描かれている為でしょうか、有って無いようなものであるように感じてしまいます。読んでいて、ここまで疲れなかった小説も、少し珍しいです。 しかし、この緩やかさが肌に合わない人には、薦められない小説だなあ、とも思ってしまいます。 本作、食べ物の描写がどれも本当に美味しそうです。随所に登場するので、深夜に読んではいけないような気がします。 描写自体はとてもさりげないのに、どうしてあんなに美味しそうなんだろう。 サトルさんの居酒屋メニューしかり、バーまえだのおつまみしかり、シンプルな湯豆腐しかり、その場で焼いて煮て食べるキノコにまで、心惹かれます。 文章自体も、とても美しい。とても読みやすいのだけれど、主張しない巧みさがあります。 日本のたおやかな女性を匂わせるような文体なのですよねえ。芭蕉の句がが出てきたり、ふたりで一句読んだり。瑞々しく濃密な山の描写、嵐の夜の緊張。 元教師と、もと生徒、という距離感が良いのです。微妙な、越え難い境界線が見え隠れするのが、新鮮です。 登場人物が、のびのびとした筆で描かれているのも、こころよい。 センセイが、とても素敵なお祖父さんなのです。さり気なくお洒落なところ、茶目っ気のあるところ、変なところで生真面目で、とても教師らしいろころ。柔らかく暖かく、まろやかな人柄。 お祖父さんに恋愛感情なんて抱くものかなあ、と、購読前は半信半疑だったのですが、読み進めて行くうちに、納得。女性の半開きの口に、指を指しいれる、けれど口を閉じられる前に逃げてしまう――なんて、そんじょそこらのお祖父さんには出来ない洒落だと思うのです。 「デートいたしましょう」なんて台詞も、可愛い。ちょっと惚れてしまいそうです。 センセイはとても魅力的に見えるのですが、主人公であり語り手であるツキコさんの、安定しているようで不安定なさまは、少し気になってしまいました。 個人的に、つかみどころのないキャラクターを語り手にして、内面を掘り下げてしまうことが、余り好きではないのですよね。(同調して、沈んでしまいますし) ただ、彼女がセンセイへの思慕をつのらせてゆくさまは、ひどくせつない。 お仕舞いも、やはりせつない。けれどとても、あたたかい。その温もりがまた、悲しさを増幅させてゆくのです。 おっとりと、のんびりしたまろやかな小説でした。静かに湧き上がるような刹那さも、優しくて良かったです。 口当たり(というかこの場合、目あたり?)がよいので、ちょっとした小休止に、是非。 この評価板に投稿する |
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