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竜と鼠のゲーム(人類補完機構シリーズ)(小説)


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読み仮名: ねずみとりゅうのげーむ / 英語タイトル: THE BEST OF CORDWAINER SMITH
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(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2007/07 ()輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) \987
本/漫画(6件)
売上/新着
46114
文庫:ノーストリリア―人類補完機構 (ハヤカワ文庫SF)
参考:\756
1987/03
()

1.オーストラリア
91636
文庫:輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6)

参考:\987
2007/07
()

1.この重量感がティプトリー作品の醍醐味
181331
文庫:鼠と竜のゲーム―人類補完機構 (ハヤカワ文庫 SF 471)
参考:\672
1982/04
()

1.短編で綴られる作者の世界に魅了されます
211872
文庫:第81Q戦争―人類補完機構 (ハヤカワ文庫SF)

参考:\734
1997/02
()

1.愛をこころに、一、二と耐えよ
223169
文庫:シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)
参考:\672
1994/06
()

1.面白い
1319446
:鼠と竜のゲーム―人類補完機構1 (1982年) (ハヤカワ文庫―SF)
参考:\399
1982/04
()
作品紹介(あらすじ)

宇宙船は平面航法で二次元空間に入りこみ、広大な星の海をわたっていく。
この宇宙船に襲いかかり船内の生きとし生けるものすべてを発狂させてしまう憎悪みなぎる
飢えた渦動・・・・・・それが竜だった。
このおそるべき存在から人びとを守るため、テレパスと協力して小型光子核爆弾を命がけで操る
ピンライナーが誕生したが・・・・・・表題作のほか「スキャナーに生きがいはない」
「星の海に魂の帆をかけた女」などを収録する傑作短編集。
(文庫裏表紙あらすじ紹介より)
日本語翻訳年1982年。

出版社:早川書房
著者:コードウェイナー・スミス
訳者:伊藤典夫:浅倉久志
文庫:ハヤカワ文庫
発売日:1975(日本)
最終変更日:2007/10/09 19:43:38 / 最終変更者: / 提案者: (更新履歴)
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2007/11/19 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 評価履歴[良い:147(92%) 普通:7(4%) 悪い:6(4%)] / プロバイダー: 19056 ホスト:19186 ブラウザー: 5234
夢の世界(インナーランド)と現実を自在に行き来する、自由な魂の紡いだ物語。

心根が強く冷静で余裕があって健全な作品集、って思う。
どの作品読んでも、根っこがしっかりしてて、エッジの鋭さや最先端のきわどさ(昔の作品らしいけど、
今の時代に読んだって最先端さを感じる)に気持ち悪くなったりすることがありません。
病的な方向へ行こうと思えばいくらでも行けるけど、ぎりぎりで踏みとどまる。
人外の扱いを受ける者たちも、命は守られなくても魂はなにかに守られて救済をうけている。
ひどい目にあわせるのは、ひとの魂の輝きを証明するため。強度を測るためなのです。

登録作品は生まれた時代が早過ぎで、生み出されなかった作品がもったいなかったこの作家の、日本語訳の一冊目です。
本当は2冊で一冊だったらしい(THE BEST OF CORDWAINER SMITH)ので、
「シェイヨルという名の星」の感想も一緒に提出してしまいます。
手に入る日本語訳本は四冊、うち長編は「ノースストリア」のみ、短編主体の様子。
自分が手に取ったのは今年に入ってからでしたが、4冊のうち2冊は古本、新品で入手出来た2冊の表紙も黄ばんでました。
(うち、一冊は新品なのに初版・・・)
そうとう売れていない作家さんなのかこんなにすごいのに!、と、読んで面白かったのでちょっと憤慨したりなんてしてました。
(って、好きな作家がエッセイで取り上げなかったら目もくれなかったくせに、自分のことは棚にあげつつ。)

名前だけは、昔に読んだ「夜の言葉」(ル=グウィン著エッセイ・評論集)の中で、「アルファ・ラルファ大通り」についての
熱の籠もった文章で知ってましたが、実際取り寄せて読もうとまで思ったのは荻原規子エッセイ集「ファンタジーのDNA」内の
「SFのいち押し」での「人びとが降った日」のあらすじを読んでのことでした。
(ぶっちゃけてしまうと作品そのものよりも荻原規子あらすじの紹介のほうが、短い分、旨みも濃縮されていたような気もします、
ネタばれてから本編読んだのもあるかと思うけど)
どの作品も複雑なものをばっさり括って大いなる意思、とか、高次元の意識とかに行かない。
あくまで地表でなんかごちゃごちゃやってるイメージ。それが面白い、そこが面白い。
ひとつひとつの独立した話が、近接はしてないけれど(間近ではないけど)干渉しあって、雄大な絵を形作ってはいるのだけど。
どんなに奇抜な異形のモチーフを扱っても、どんなに作中のエピソードで非人道的なふるまいを見せても、
読後に感じとれるのは、人と、人のかたちをした生物の心の動きに対する温かな眼差しと敬意だけ。
…ちょっと例外もあるけど。(ガスタブルの惑星より、とか・・・。)

自分が一番好きなのは「シェイヨルという名の星」です。
刑務所惑星の話。他の話のひとも出てきたりしてて、通して読んでるとむふふと思う。
顔面にびっしり耳が生えてる人間の顔、なんてすごいものも出てくるのに、それってでもオチでも見せ場でも全然無い
ふつうの日常風景なんです。すごい。気持ち悪いけどそれが気持ちいい。
なんつーえぐい、そして人間性に溢れた話だろうと驚きます。
そして、「帰らぬク・メルのバラッド」
ク・メルがいい。めっちゃいい。彼女がものすごく魅力的。燃えるような赤毛、ってのもいい。
「専門職においての女、同化策として人間、そして遺伝的特性は猫」それってどんな萌え作品ですか!(びっくり)
でも萌えつつもせつなさの一線をきっちり守って誇り高い物語。(そこがまた燃える・・・)
そしてまたひとの形をした<ホムンクルス>がすごくいい。
人の形をしていてでも種が違う、ってのは、けっこういろんな作品(アニメでも)で使われてる設定・モチーフだと思うけど、
けっこう何が違うのか分かんないことって多い。
(異能者系だったりすると特に・・・え、それもまた個性で片付きませんか?なんて思ったりしてしまうので)
しかしここまでされると「うわーそりゃ違うわー」って素直に思える。またここまで「違っててもいいじゃん、心の動く様は同じだよ」と思える流れがあっただろうか。(いや、ない!)
面白さにただただため息、なのです。

ほんというとちょっと文章読みづらい。文章がどこ向かってるのかわかんない時がある。
(もしかしたら英語圏の人間だと分かるのかな・・・いや、訳のせいじゃないと思う。韻踏んでる題にはちゃんと訳も韻踏ませてたりしてて訳のひと達すごい)
あと平面航法ってなにー?とも思う。読んでて全然想像力が追いつかない(自分の脳みそのキャパ越えてます)
でもそんなわかんなさもまた魅力だったりします。
宗教観や政治的な隠喩を感じたりする瞬間もあるけど、それもまた遊びの一環な感じです。
偏見や偏向はどんなひとにもあるもの。それを消そうとするんじゃなくて、それを使って徹底的に遊んでやろうという意気込みを勝手に感じてます。
そこに惹かれるしそうじゃないとこも面白がれる。
面白そうなもの、でも完全理解までいかないものを常に見上げていたい。
簡単に分かってしまうものばかりだったらつまらない。自分の今のレベルで手が届くものばかりだったら。
仰ぎ見る、憧れることができる先人を見たり、かっこいいひとのかっこいい瞬間を見たり出来る、
物語の豊かさを感じさせてくれる作家、そしてその作品たちなのです。

PS:そんでまた、こっちの「補完機構」って、あっちのあのアニメの「補完」って単語のもしかしたら元ネタなのだろうか・・・?と疑っています。違ってたらすみません。
評価投稿 / 作品DB目次
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