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| 著者:池波正太郎 出版:新潮社 | ||||||||||||||||||
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| 2005/04/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by TCC (表示スキップ) 評価履歴[良い:2148(46%) 普通:1434(31%) 悪い:1069(23%)] / プロバイダ: 34273 ホスト:34262 ブラウザ: 5234 戦国時代末期〜江戸時代中期までの信州松代真田氏の系譜を描いた短編小説集。 中心は5代藩主真田信安の寵愛をいい事に政治の実権を欲しい侭にしていた 原八郎五郎の失脚後、家老の一人、恩田木工民親が財政改革に乗り出し、それを 成功させた話の「真田騒動」です。八郎五郎は許された上に、その6歳の嫡子も 藩士に取り立てられる事が内定したという典型的ハッピーエンドな話でしたが、 今で言えば、田中康夫長野県知事のような立場でしょうかね。木工民親は。 「信濃大名記」は93歳の天寿を全うした最後の戦国武将、真田信幸が信州松代に 国替えされるまでの話ですが、大作「真田太平記」と重複している部分があります。 家康に味方し、天下泰平の世を現出させる担い手となった信幸はこんな素晴らしい名言を言っています。 「武将としてのわしはもう消えた。だが国を治め、領民に幸せをもたらすべき重荷を 背負った領主としてこれからのわしは生きていくのだ。」・・・・・・・ 今の日本にこの信幸ほどの信念を持つ政治家、果たしてどれほどいるでしょうか? 信幸は自らに逆らい、幕府に中傷した家臣が手打ちにされた「基盤の首」や 大老酒井氏が遣わした隠密が登場した直木賞受賞作品「錯乱」にも登場しています。 後者は亡くなる直前の1658年の話ですが、実は彼は齢92を数える前年まで現役の藩主を務めていたのです。 もうこれは「老骨に鞭を打つ」なんてレベルじゃないですね。90代まで現役の 政治家を務めていたのは彼のほかには「憲政の神様」尾崎行雄ぐらいなものでしょう。 「真田騒動」の一歩手前、4代信弘の落胤、豊太郎が興味深かったのは「この子その子」の話でしたが、 5つの話に共通しているテーマは「幕藩体制における幕府と藩の関係」ですね。 真田というと、どうしても、「表裏比興の者」と言われた昌幸と「家康が最も恐れた男」 幸村のイメージが強いですが、それだけに余計新鮮味が強く感じられました。 評価は「とても良い」にしておきます。 この評価板に投稿する |
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