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小説評価: 852位 <= 853位(2,343作品中/偏差値49.10) =>854位

陸奥爆沈 (小説)

読み仮名: むつばくちん
総合情報評価
(評価投稿)
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(本/漫画)

直近発売の本/漫画: 1990/11 ()戦鑑武蔵・陸奥爆沈 (吉村昭自選作品集)
本/漫画(4件)
売上/新着
17275
文庫:陸奥爆沈 (新潮文庫)
参考:\460
1979/11
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1.軍艦爆発の真相
406264
:陸奥爆沈 (1970年)
参考:\420
1970
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1045442
単行本:戦鑑武蔵・陸奥爆沈 (吉村昭自選作品集)
参考:\3,059
1990/11
()

:陸奥爆沈 (1979年)
参考:\252
1979/11
()
著者:吉村昭
出版社:新潮社
最終変更日:2005/10/18 15:09:50 / 最終変更者:634 / 提案者:634 (更新履歴)
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1. 2005/10/18 最高! by 634 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:1380(50%) 普通:541(20%) 悪い:851(31%) 推薦人:51 推薦評価:165] / プロバイダー: 13217 ホスト:13019 ブラウザー: 5234
"戦艦"というと「大和」「武蔵」、又は横須賀の「三笠」を思い浮かべますが、現在、日本で戦艦の遺構に触れられるものといえば戦艦「陸奥」です。

陸奥は世界初の40.6センチ(正確には41センチ)を搭載した八八艦隊計画の一番手である「長門」の二番艦として誕生しましたが、強力な性能を保持したい日本はワシントン条約で廃艦処分になるところをごまかして、未完成艦なのに完成したと偽っていました。それは結果として陸奥を生かす事になり、陸奥は長門と共に帝国海軍の誇りとして国民に親しまれた艦でした。

しかし、そんな陸奥の悲劇は「戦艦として建造された」ことだったとも言えます。太平洋戦争が始まった時、戦争は大艦巨砲主義から航空機による洋上攻撃に変わっており、陸奥の出番は大和や武蔵と同じようにありませんでした。
陸奥は完成した当時には考えられない現実に直面させられ、既に戦艦が活躍できる時代ではなく、航空機と空母が制海権を握る事態の前に何も出来ませんでした。
完成前後に、僚艦である「赤城」や「加賀」のように航空母艦に改造されればもっと違っていたのかも知れませんが、陸奥には空母になる方法さえなかったのです。

運命の昭和18年6月8日、陸奥は原因不明の事故で沈没します。砲塔火薬庫の引火が直接の原因ですが、何故そのような事態になったのかは今でも解明できていませんし、これから先も解明される可能性は低いだろうと思われます。
それ以前にも日本は軍艦の沈没事故を何度も起こしています。
あの日露戦争の殊勲艦の戦艦「三笠」は二度も事故で沈没しているし、その後には日清戦争にも参加した巡洋艦「日進」と「松島」、巡洋戦艦「筑波」と戦艦「河内」も沈没しており、その沈没原因はいずれも陸奥が辿る火薬庫の爆発でした。

水兵の煙草の不始末、上官の暴力に怒った下士官の反乱、艦内に侵入したスパイ(今で言う自爆テロか?)等いろいろな可能性が出てきても、それを解明する事が不可能に近くなったのでした。
現在も海底に眠る陸奥もそれを黙して語る事はありません。

長門級戦艦は日本の戦艦で唯一"戦没"しなかった艦でした。陸奥は作品内でも語られるように原因不明の事故で沈没、長門は終戦まで生き残りながらも、翌年の米軍のビキニ環礁の核実験によって沈没しました。
生き残った長門は米軍の標的にされたのに対し、先に沈んでいた陸奥は米軍に接収される事もなく、数少ない戦争の遺構として皮肉な形で残りました。

「戦艦武蔵」は戦争によって多くの力が使われ、それが消えていってしまうという無情感が描かれていますが、陸奥は軍艦が辿った数奇な運命を描いています。そして、武蔵では当事者の視点で描かれていますが、こちらは作者視点で描かれています。その部分も非常に興味深いといえます。

今の時代も陸奥のような例が起こらないなどという保証がない事を新生海軍である自衛隊は気付いているでしょうか。
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