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小説評価: 1,823位 <= 1,824位(2,341作品中/偏差値47.84) =>1,825位

ロミオとロミオは永遠に (小説)

読み仮名: ろみおとろみおはえいえんに
総合情報評価
(評価投稿)
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(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2008/01 ()Romeo×Juliet白き永遠の誓い (角川ビーンズ文庫 65-2)
本/漫画(4件)
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売上/新着
9206
文庫:ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

参考:\672
2006/07
()

1.タフな少年たち
19128
文庫:ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

参考:\672
2006/07
()

1.20世紀に思いを馳せる
195916
文庫:Romeo×Juliet白き永遠の誓い (角川ビーンズ文庫 65-2)

参考:\580
2008/01
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306279
単行本:ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

参考:\1,890
2002/11
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1.・・・・・・・
413731
CD:夢よ永遠に~日本アニメ名作劇場
参考:\1,121
1995/09/30
()
作品紹介(あらすじ)

日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。エリートへの道は唯一、「大東京学園」の卒業総代になることであった。
しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。
やがて最下級の「新宿」クラスと接触したアキラは、学園の驚くべき秘密を目にするが……。 (文庫版裏表紙より)

著者:恩田陸
出版社:早川書房
単行本・2002年11月発行
文庫版・2006年7月発行
発売日:2002/11(日本)
最終変更日:2006/08/24 00:39:17 / 最終変更者:遠野 / 提案者:遠野 (更新履歴)
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1. 2008/05/07 悪い by 夙夜健 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:699(61%) 普通:341(30%) 悪い:99(9%) 推薦人:8 推薦評価:9] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
雑誌 「 SFマガジン 」 に連載された作品のようですが、ぶっちゃけて言えば、
「 苦労して入った学校を脱走して終了する物語 」 ですね。

【良い点】
( 1 ) SF設定は好みです。
( 2 ) 主役 2人には好感を持てました。

【悪い点】
( 1 ) ラストですね。これで終わり ? と拍子抜けし、いくらSFでも、
「 何でもアリ 」 という印象があります。
( 2 ) どのようにして相手に勝つことができたのかなど、戦闘場面がよく飲み込めず、
小説では、どうも動きが捉えにくいような感じがしました。

【総合評価】
結局、作者がこの作品で表現したいことというのが、私には理解できませんでした。
文庫の解説によると、タイトルは 「 降ってきた 」 と言いつつも、
「 本が完成した今になっても、意味をまだ考えついていない 」 のだそうです。
いくら何でも、これはちょっと……と思います。

雑誌連載というのに、無理があったのではないでしょうか。
ラストがきっちりとしてくれれば良かったのですが、主役 2人以外の登場人物がどうなったのか分からないというのは、
物語として高評価することはできません。

5月8日、追記です。
タダノのセリフなどを簡潔にして、別の部分をもっと詳しく書いてほしかったです。
よくよく考えてみたら、主人公のお兄さんのことも不明のままではないですか。
そのようなところも含めて、個人的には、とても残念な作品という印象がありますね。
2. 2008/04/30 良い by クレドの塔 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:53(41%) 普通:38(29%) 悪い:38(29%)] / プロバイダー: 46868 ホスト:46809 ブラウザー: 3875
立て続けに20世紀日本のサブカルを披露しまくって読む側を腹一杯にさせてくる。
中でも目に付くのがウルトラクイズもどきのイベント、福留功男もどきのフクミツさん、
ニューヨークへ行きたいか的なノリで生徒を煽ってますが、
日本人だけが地球に残って、という点を考えるとNY行っても余り意味ないでしょうな。
問題アリの落ちこぼれ新宿クラス。メインストリームではないサブ、アンダーグラウンド。
『光の帝国』は表社会から離れたひっそりとした里に暮らす人々を書いていたので、
主流に乗れない部類を書くのが好きなのかなとかちょっと思いましたが、
束縛から逃げ出そうとする少年の奮闘&終盤のトンネルシーンが印象的な作品でした。
3. 2006/08/24 良い by 遠野 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:232(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%) 推薦人:12 推薦評価:28] / プロバイダー: 7995 ホスト:8081 ブラウザー: 4184
現在より然程遠くない未来、日本人だけが居残り続ける荒廃した地球――前世紀の文化や、学歴そのものが否定された世界に於いて、唯一将来の確約を得ることが叶う「大東京学園」を舞台に繰り広げられる、少年達の物語です。
閉塞世界の圧迫感と皮肉、地下へと潜るエネルギー、更に20世紀のサブカルチャー要素も満載な、SF大脱走劇でした。

物語序盤は私的に、作品の雰囲気を取り込む必要があった所為か、いまいち流れに乗り切ることが出来ませんでした。無茶苦茶で理不尽な実力テスト、こまごまとした規約と制約に縛り付けられた学園生活、アンダーグラウンド。数多のパロディネタに、中々馴染めず、少しだけ苦労させられたりも。

只、一端馴慣れてしまえば後は、頁を捲る手が止まりませんでした。読み手をぐいぐい惹きつける展開に、気がつけば一日で読了、特にアキラが逆境に陥れられてからのそれは、己が読書ペースにもどかしさを覚えるほどに、のめり込みました。
登場人物たちに対しての容赦の無さ、怒涛のように押し寄せる絶望、それらが齎す圧迫も、見事です。終盤部分は至るところで、泣かされてしまいました……。

非常に楽しめたのですが、難を言うならば、矢張りラストでしょうか。電話ボックスが出てきた時点で、もしやと思い、メモリーズなるものが登場した時点で、ほぼ確信に近いものは持っていましたが、物語の締めの突拍子のなさに、釈然としないものを感じてしまいました。
著者らしい、と言ってしまえば、それまでかもしれませんが、物語のお仕舞いに、すとんと落ちるものが欲しい人にとっては、据わりの悪いエンディングなのではないかなあ。希望と活力に満ちている点が、救いではありましたけれど。

ストーリーの牽引力、バランスなどは、可也優れていたと思います。主人公であるアキラとシゲルがぶち当たる、苦悩、苦難、逆境、そこからの展開が絶妙でした。
ギスギスした環境の中で、きちんと友情を育めているのも、良かったです。
その他の登場人物も非常に個性的であり、魅力的でした。私的にジェンダーに囚われない先輩、アタミの存在が光っていたな、と思います。
彼が演ずるシーンは、そこだけが浮き上がっているように感ずるほど、幻想的で優美、華やかで徒っぽい。脇役でありながら、鮮烈な存在感。登場したばかりのころは、所謂色物要員であると捉えていたのですが、どっこい、彼の見据えたさきにあるもの、内に抱えたもの、それぞれが深く、強烈な印象を残すキャラクターでした。

また、学園から迫害され続ける「新宿クラス」13人も、それぞれの個性がきっちり立っており、彼らが蠢くさまにはゾクゾクさせられました。厳しい監視下にありながら、揺らぐことのない強固な結びつきと、危ういばらつきの描写も巧みです。
学園や生徒に、狂的な執着を見せるタダノの毒は、あまりにも生々しくて、物凄く気持ち悪かったなあ(笑)

コネタの使い方も、「回転しながら空を飛ぶ亀」、「昭和のマッチョな、鏡だらけの部屋で割腹自殺を遂げた人気作家」等等、ツボに嵌るものが多かったのですが、「大東京オリンピック」にて突然出現した、日本産白猫キャラクターと、米国産鼠キャラクターの対峙は、不覚にも爆笑。是非映像化してもらいらいものだけれど、多分絶対、無理なのでしょうね。著作権が少し、心配になってしまいました。

郷愁と狂騒、絶望と停滞の物語。サブカルチャーに造詣の深い人も、そうでない人も、興味があれば、是非に。
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