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| 文学総合点=平均点x評価数 | 1,094位/3,067作品中(総合3/偏差値49.02) | 1,093位<= =>1,095位 |
| 2006年文学総合点 | 43位/143作品中 | 42位<= =>44位 |
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| 作品紹介(あらすじ)今ならこの物件、かわいい女の子 ( 14歳 ・ 明治生まれ ) がついてきます…… 幽霊とサラリーマンの奇妙な同居を描いた表題作ほか、「 木下闇 」 「 殺意のレシピ 」 「 介護の鬼 」 など全9話を収録した、ぞくりと切ない傑作短編集。 ( ※Amazon 「 MARC 」 データベースより ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 著者:荻原浩 掲載:小説新潮 小説現代 小説すばる 文芸ポスト 出版:新潮社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2006/05/20(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
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| 最終変更日:2006/08/11 / 最終変更者:遠野 / 提案者:遠野 (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2007/06/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 夙夜健 (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:430(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 18384 ホスト:18446 ブラウザ: 6287 9作品から成る短編集ですね。 「 とても良い 」 …… 「 しんちゃんの自転車 」 別作品と同じパターンですが、そこまで考えていなかったので驚きました。 夜の情景描写が心に残り、後味も良いものでした。 「 良い 」 …… 「 コール 」 「 殺意のレシピ 」 「 介護の鬼 」 「 木下闇 」 「 コール 」 「 あること 」 が述べらるのが、23ページ中15ページ目というのは、やや残念でした。 もう少し後なら、なお良かったと感じたことでしょう。 ラストが美しいですね。 「 介護の鬼 」 これは怖かったです。 主人公を好きになれないので、安心して読めましたが、ホラー的な描写がうまいですね。 「 普通 」 …… 「 お母さまのロシアのスープ 」 「 押入れのちよ 」 「 老猫 」 「 押入れのちよ 」 これは残念でした。 ちよの過去にもっとミステリ要素があれば、さらに良かったと思います。 引きがあるので、長編で読んでみたかったですね。 「 悪い 」 …… 「 予期せぬ訪問者 」 主人公が訪問者を部屋の中に入れるというのは、ちょっとアリエナイことのように思います。 ラストは好きなんですが、駄目ですね。 総合で、 「 良い 」 にしました。 2006/08/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 遠野 (表示スキップ) 評価履歴[良い:250(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 7995 ホスト:8068 ブラウザ: 4184 ちょっと不気味な表紙と、タイトルに惹かれて手に取った一冊です。表題作を含む9編が収録された短編集、蒸し暑い夏の夜を凌ぐのに、丁度良い……のかも、しれません(笑) 9編中、「コール」「押入れのちよ」「しんちゃんの自転車」は、ホラーに分類されながらも、ふわっと心の温まる雰囲気があり、好感が持てる作品です。しかし、「老猫」「介護の鬼」は、些かグロテスクな色合いが強く、読んでいて辛くなってしまいました。「介護の鬼」など、ブラックコメディと捕らえられなくもなさそうですが、描写がきつい為、人間の暗部を、殊更強調した作風が苦手な人は、読むにあたり、覚悟が要るのでは。 私的に白眉だったのが、失業中のサラリーマンと、彼の住まうアパートに先住していた14歳の少女(明治生まれ)の交流を描いた一編「押入れのちよ」です。 兎にも角にも、押入れに住まう少女「ちよ」が可愛らしい。器量良しでは無いようですが、愛嬌があって、無邪気で、ほんのり可笑しい。時折感じる現代社会とのギャップが、少しだけ不気味なのだけれど、それすらも作品の、強いては彼女の魅力であると思えてしまう。魅力的なキャラクターなのです。 奇妙な同居生活を送る破目になってしまった青年、恵太とのコミュニケーションも、とても楽しい。 二人がじんわりと仲良くなってゆく姿が、何だか妙で、やっぱり微笑ましい。恵太がちよの不幸な生い立ち、その理不尽さに本気で怒ってくれたシーンは、嬉しさに胸がぎゅっと締め付けられるようでした。 48頁の中に、怖さも笑いも泣きも、暖かさをも、きれいに収めた編でした。読後、本書の表紙から受ける印象が変わってしまったのは、言うまでもありません。 「お母さまのロシアのスープ」は、人里離れた地でひっそりと暮らす、母と双子の娘の物語。子どもの目線ゆえの、限られた視界が、作中に漂う不安を巧みに盛り上げています。 良作であるのですが、最近続けて、類似した素材を取り扱った作品を読んでいた為に、ある程度先が読めてしまったのが一寸残念でした。ただ、作品の持つ閉鎖的な雰囲気や、あどけなさに寄り添う残酷さ、果ての無い暗闇に一歩、足を踏み出すかのようなラストは、印象的であり、好ましくもありました。 子ども時代の体験、記憶を切なく描いた「しんちゃんの自転車」も、大層好みです。 冒頭で大体、粗方の筋が見えてしまったのですが、そこからの描き方が良いのです。ノスタルジーと哀しさと、からっとした明るさが、上手く溶け合っている感。 八歳の少年少女の、ひそやかな冒険の瑞々しさも、読んでいて気持ち良い。空気や土の、匂いがつたわるような文章に、思わず自身の子どもの頃を重ねてしまいました。 清清しいのだけれど、切なくて甘やかなラストも好感触。優しく懐かしく、ちょっとだけ怖い物語でした。 著者の仕掛けたからくりに、まんまと嵌められた「コール」、くすの木がつくる暗闇と不思議、15年前の謎が交差する「木下闇」も、良編です。 ホラー短編集と銘打ちながらも、方向性、雰囲気はさまざま。 怖いものもあれば、そうでないものもあり。肌に合わない編もありましたが、概ねがっつり楽しむことが出来ました。 一冊で、さまざまな味付けの短編に触れることが叶う本です。是非是非に。 この評価板に投稿する |
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