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[文学]燃えよ剣


もえよけん / Moeyo ken
注意: これは文学版。その他メディアのページ: アニメ:機動新撰組萌えよ剣(OVA版) / ドラマ:燃えよ剣
文学総合点=平均点x評価数214位/3,067作品中(総合13/偏差値58.43) 213位<= =>215位
1972年文学総合点3位/19作品中 2位<= =>4位

直近発売の本/漫画 2012/04/17 ():司馬遼太郎の幻想ロマン (集英社新書) 798
本/漫画(23)
売上/新着
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音楽(4)
売上/新着
ゲーム(1)
売上/新着
2916
文庫:燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

830
1972/05
()
3567
文庫:燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

830
1972/06
()
16362
文庫:新選組血風録 (角川文庫)

860
2003/11
()
24258
文庫:燃えよ剣 全2巻 完結セット (新潮文庫)

1,560
2010/10/29
()
93371
新書:燃えよ剣

1,300
1998/09
()
133781
新書:司馬遼太郎の幻想ロマン (集英社新書)

798
2012/04/17
()
240999
単行本:燃えよ剣 上

1,600
1973/01
()
2447
VHS:燃えよ剣(1) [VHS]

5,250
1997/12/12
()
17535
CD:ちょんまーじゅ

2,310
2006/11/29
()
9600
Video Game:機動新撰組 萌えよ剣

7,140
2002/12/26
()
評価統計
評価平均とても良い(1.62 pnt)
評価総合点12.96
文学順位(総合点)214位(3,067作品中)
偏差値(総合点)58.43

人数2320100
割合25.0%37.5%25.0%0.0%12.5%0.0%0.0%
加算分布25%62.5%87.5%87.5%100%100%100%
分布要約87.5%0%12.5%
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作品紹介(あらすじ)

幕末の動乱期を、新選組副長として剣に生き、剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑なな生涯。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ"は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、幼馴染である近藤と共に、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげていく。新選組を影で支えた男・土方歳蔵。あまり知られていないであろう、戊辰戦争での彼にも注目すべき。人気抜群、司馬遼太郎の“幕末もの"の頂点をなす長編。

出版社:新潮社
著者:司馬遼太郎
日本 開始日:1972/05
利用状況
日本6,86088
海外74700
最近の閲覧数
1641141302
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2005/08/09 / 最終変更者:あっき / 提案者:あっき (更新履歴)
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2011/05/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:212(87%) 普通:20(8%) 悪い:12(5%)] / プロバイダ: 4239 ホスト:4410 ブラウザ: 11756
【良い点】
前半はすぐ新撰組集めません。農民出身の土方の人物像がくっきり描かれている。喧嘩師である事を自覚しその後の生き方に一貫して貫かれている。しかし喧嘩、戦だと言いながら義理、役割に徹する多面性も感じられ、決して一面的ではなく、諜報や城攻めの策にも長けている。攻める時は一気に攻める事もある。
六車を切った人物追跡の緊迫した流れや前半は土方や沖田に絞って行動を隠密にとっていく。分倍河原で浪人が待っていたりする事。新撰組結成後もすぐ裏切りを見抜く。
浪人や隊士がどんな雰囲気の人なのか、「只者でない」という雰囲気の描写。
流派の違い、比留間一派との関係、立ち回りのリアルな描写。小説で切り合いがこんなに描けるのかと。
旗御江戸屋の陰謀等史実はこんな感じなのかとフィクションとしての想像を膨らませている点。
隊法を犯したら俺でも斬るかと近藤が言う時、「斬る」とはっきり言う事(良いのか)山南は攘夷論者である事で逆に辛いのですが。隊法が厳しいので嫌われている部分もある。

大政奉還時、佐幕も攘夷もない、幕府の新兵であっても節義の集団であると言う事や幕軍や官軍にとってどう見られているかと徳川温存方式が主流である。時代の変遷の中で考える事。幕軍が京を去っても伏見鎮護の役を与えられ名誉に近藤が感じる事。しかし隊士は減っている。しかも退却。幕軍退却の際永倉が怒りを見せる。あとで50万石受け取りますが話が違う。兵が後で敗色を見て逃げてしまう等逆境で為土方が際だっているかとも思います。
伊藤の暗殺。
鳥羽伏見の戦いでの薩長との死闘で最新鋭の銃、大砲が多い中で駈けながら斬り込む事に迫力と覚悟がありました。その後新撰組は接近戦が強い事が台詞でも説明されますが実はそれだけでは通用しない現実も描かれ陣形不利でこれからは洋式で戦おうと言う柔軟さも見せる事。
近藤が政治家的になりすぎ王政復古は陰謀だと言うが大名制度は復活しない等それが変わっていく事。(大日本史を普段から読んでいたりもう自由にしてくれと言ったり甲州での敗走等)
しかし近藤は田舎政治家だと思われていて議論しても仕方ないと感じている土方の考え。(公用方と話したり単純な征伐論が命取りになる事を知らないという描写の存在)
戦さで事を決すると言う事で2人のちがいが出ていました。
戊辰戦争。宇都宮城の死闘は城攻めの下準備が無いから無理だと言われてもやれると言い切る事。彦根兵弱いのですが。
富国強兵を図る榎本の考えに対し土方は無償である事。またまいったと言う場面も。武士の虚栄は死であると言う事。開陽丸、回天での戦い。五稜閣での官軍との死闘での白兵突撃。
【悪い点】
・女性に対する態度等が若干引っかかるかと(後半は真面目ですが)
・沖田が寝こんでから優柔不断気味になっている。
・慶喜が第二の尊氏になる事を恐れ逃走、所領返上しろと言う事。
・松平の逃亡。
【総合評価】
新撰組の小説は幕末の青嵐や血風録等も見ましたが、代わる代わる隊士が出てきたりして、展開や時代が時系列になっていたりしますが、又人となりや過去が描かれていると思います。
義と容赦ない粛清。自分には恋愛はないと言う程時代の中で役割を果たそうとする印象でした。

2009/04/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:27(66%) 普通:7(17%) 悪い:7(17%)] / プロバイダ: 13991 ホスト:14037 ブラウザ: 3004(携帯)
新撰組副長土方歳三の生涯を描いた、司馬遼太郎の歴史小説。僕は別段土方歳三にも新撰組にも詳しく無いが、多摩時代から箱館戦争まで一気に読んでしまった。新撰組結成、七里研之助との死闘、局中法度と粛清、脱走、裏切り…。志を同じくして集まった者も、また一人、また一人と思想の違いから、時代の流れから袂を分かつ(個人的には山南さんの話が特に印象に残った)。そんななかでこの男はどういう生き様を貫くのか、ワクワクしながら読んだ。作者は主役贔屓をしているきらいがあるが、それでも人物に生々しい存在感というか、説得力を感じた。(この男は組の統制の為に憎まれ役を買って出ただけでは無くとも、元々[悪い奴]だ。だけど「可笑しくもないのに笑えるか」はまさにちょっとした微笑ましさ、不器用さ、その他もろもろを表した台詞だと思う)ただそれは多分、土方という一人の人間の内包する、善悪や理屈だけでは言い切れない、多彩な複雑さを描いているからだろう。ただ、その混沌の中で唯一揺るがない信念。<目的は単純であるべきである。思想は単純であるべきである。新撰組は節義にのみ生きるべきである。>という、恐ろしく明快で、だからこそ難しいことを貫き通した姿は、曇りの無い刀みたいだ。新撰組の為に生き、新撰組の為に死ぬ。滅びの美学などとは思わない。涼しげじゃない。この本を閉じた時、もっと、何かこう、静かに燃えたぎる様なものだと思った。青春の中に、燃え尽きた生き様だ、と。

2007/05/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:19(61%) 普通:1(3%) 悪い:11(35%)] / プロバイダ: 12661 ホスト:12637 ブラウザ: 2977(携帯)
土方が主人公ですが、一番心に残ったのは江戸に戻るとき労咳の末期にあった総司です。
「この青年の笑顔がますます透き通るように美しくなっていくのを恐ろしいものを見るようにしてみていた」
この言葉がいつまでも頭から離れられません。

私も発病して残りわずかの命だった時、総司のように笑えるでしょうか?
でも、取り乱してわめき散らしてあたるよりも、
今を生きることを大切にし、他人を思いやり、死ぬときまで笑い続けられるような人になりたいと思いました。

2007/04/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(75%) 普通:2(4%) 悪い:12(21%)] / プロバイダ: 14111 ホスト:14369 ブラウザ: 5237
土方歳三がかっこいいです。本当にこんな人だったら男の中の男です。
主役は土方さんですが土方さん以外の人達の描写もすばらしく特に山南敬助がいい感じでした。
本当にこんな人達だったかはわかりませんが負け犬として歴史、教科書などにほとんど姿を見せない彼らの勇姿を一度味わってみてはいかがでしょうか。

2007/03/21 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:273(74%) 普通:65(18%) 悪い:32(9%)] / プロバイダ: 40935 ホスト:41100 ブラウザ: 3650
【良い点】
読んでいて自然と世界に引き込まれてしまうような構成が素晴らしいです。
場面が頭の中になんとなく浮かんできてしまうほど、世界観が魅力的です。
内容もそれほど長くなくコンパクトにまとまっていますし、新撰組入門書としても十分いけると思います。

登場人物の内面描写が細部まで丁寧に描かれていて、個性が強く出ていると思います。
特に山南敬助や伊東甲子太郎の描写は、表と裏が丁寧に描かれており、土方との確執も非常に納得のいく作りです。
榎本武揚と近藤勇を照らし合わせて評価する場面なんかは、非常に面白い切り口だと思います。
また、ややマイナーな人物の説明や人物評価も丁寧で、予備知識なしでもOKな親切設計なのも嬉しい点です。

土方歳三がとにかくカッコいいです。
土方のすることがカッコいいというより、その精神的な面でのカッコ良さの方が大きいです。
沖田やお雪以外には決して見せない優しい一面があったり、人付き合いの面で妙に不器用であったり、
実は人間味あふれる一面があるのも良いと思います。
ただ、美化されすぎているのが妙に気になってしまうのも事実なのですが…。

【悪い点】
近藤勇がまるで道化のような扱いになってます。
今作の近藤というと、なにをするにしても「歳、どうする」の一言ばかりで、いつも土方に頼りっぱなしです。
しかも、たまに土方の助言を聞かずに単独で行動すると、大抵の場合痛い目にあって帰ってきます。
こんな近藤を「大将の器」とか評価されても、あまりにも嘘くさくて全然納得できません。
それに、新撰組の局長を務めた男が、こんな無能者ということはありえないと思います。

近藤とは逆に土方は美化されすぎています。
良い点と矛盾してそうですが、「全体像を捉えると土方はカッコいいが、細かい点をみるとおかしなところがある」
という意味だと思ってください。
「喧嘩師の勘」に頼った発言が的確に当たりすぎで、「兵法の存在意義は何なんだ?」と思わざるをえません。
また、「敵を討ちもらしたら処罰」という局中法度があるのに、
七里を何度も取り逃がしている土方はなぜか処罰されていない、といった矛盾も存在します。

【総合評価】
土方に極端なまでに傾倒した作品であるため、「新撰組の客観的な記録」とは考えない方がいいです。
多くの登場人物は土方とかかわりがなくなった時点で一切出てこなくなります。
「司馬遼太郎の描く土方が好きになれるかどうか」というところに、かなり左右される作品だと思いますが、
とりあえず、新撰組に興味がある人なら読んで損はないと思います。

2006/02/03 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:63(52%) 普通:23(19%) 悪い:34(28%)] / プロバイダ: 6576 ホスト:6627 ブラウザ: 5234
私は、歴史小説は大好きなのですが、なぜか、司馬遼太郎作品はあまり好きではありません。それでも、一応それなりには司馬作品は読んでいて、「峠」「国盗り物語」「坂の上の雲」の3作には忘れえぬ感銘を覚えましたが、他の作品に関してはさっぱりでした。この「燃えよ剣」も一般的評価は司馬作品の中でも上位にありながら、読んでも何も心に残るものがありませんでした。でも、長い間その理由ははっきりとは分かりませんでした。もとから司馬がよく用いている「閑話休題」といった文章の切り方は個人的には大嫌いでしたが前記のように感動した作品もあるのですから、それだけが原因ではありませんでした。

しかし、最近になって少しずつその理由が司馬作品の欠点とともに分かってきました。司馬作品の最大の欠点は、魅力的な敵役が乏しいということだと思います。といっても、それは単に司馬がそのような役柄の人物を描く能力がないというのではなく、自分の好き嫌いで誰を主人公にして、主人公は基本的に非常に持ち上げられ、逆にその主人公の敵役は過度に貶められているように思えるのです。私はその中でもこの「燃えよ剣」はその司馬の欠点が最もよく現れた作品ではと思います。最大の具体例を挙げれば、榎本武揚。彼は本作においては判断力と行動力に欠けた人物としてかなりのバッシングを受けていますが、実際の彼は、とても開明的で行動力にあふれ我が国においていち早く国際法に目を向けた人物でした。そして、外国に対しては非常に弱腰な新政府を憂えて列強と対等な日本国家を作ろうとし、その第一歩として北海道に蝦夷共和国を建てたのです。この際、国際法の知識を駆使して自分たちのことをれっきとした「国際法上の交戦団体」(=日本国内で新政府に匹敵する団体)であると列強たちに認めさせるという、当時の日本としては画期的な手法を採るなど、外交知識と手腕を発揮したのです。榎本の野望はまもなく潰えてしまいますが、この榎本の活躍のおかげで、列強たちは、「日本にも国際的視野を持った人がいる。侮って掛かるのは危険だ」という認識を持つようになり、以後の日本の外交上の成長につながったのです。自分の好き嫌いを排して冷静に歴史を研究した上であれば、いくら何十年も前の作品とはいえ、榎本があんなに酷く描かれるわけはありません。逆に、改めて読み返せば、主人公の土方は実際の姿以上に賛美されているような気がしてなりません。

確かに、いくら歴史を客観的に見た上での作品であっても、書く側の好き嫌いといった主観が入ることは避けられません。しかし、今回、司馬作品というのは、主観的という以上に、司馬遼太郎大先生の価値観の押しつけではないかという感想を持ちました。

2005/08/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:986(35%) 普通:1119(40%) 悪い:697(25%)] / プロバイダ: 33021 ホスト:33021 ブラウザ: 5978
「男は自分の信じる美しいものの為に殉ずるべきだ」と言う下りが好きですね。確か、土方の台詞でしたっけ
ね。
それにしても、終盤の近藤の行動は解せないですねえ。官軍に捕まるくらいなら腹を切ったほうがよかったのではないでしょうか。

2005/08/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:259(76%) 普通:28(8%) 悪い:52(15%)] / プロバイダ: 17884 ホスト:17531 ブラウザ: 4184
40年も前の作品で、現在の視点で観ると細部が史実と違う点が多いのですが、それを差し引いても名作であるという事実に変わりはありません。
暗く血みどろの時代で終盤は悲劇の連続であるはずなのに、土方のキャラクターのおかげなのだろうか、あっさりと読ませてくれます。
個人的には「竜馬がゆく」のほうがキャラクター造形・展開・話の尺(終盤除く)など、圧倒的に好みですが、読みやすさからいって「最高!」を付けさせていただきます。

それまでの「冷酷なサディスト」という土方像ではなく、喧嘩(戦術)に命を懸ける江戸っ子的なヒーローへと昇華した土方を作り出した、新選組小説のスタンダードというべき作品。話の長さも丁度良く、幕末史・司馬文学初心者でも手軽に楽しめると思います。
また、外伝(異伝?)とも言うべき「新選組血風録」を併せて読めば、本作との微妙な新選組像、土方像が堪能できるかと。

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記事日時:2009/09/27


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