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評価分布

[小説]蜘蛛の糸


くものいと / The Spider's Thread (Kumo no Ito)
文学総合点=平均点x評価数40位/3,067作品中(総合42/偏差値85.85) 39位<= =>41位
文学平均点(評価10個以上限)151位/231作品中(平均1.05=良い/40評価) 150位<= =>152位
1918年文学総合点1位/10作品中 =>2位

直近発売の本/漫画 2011/11/29 ():松平定知朗読『サライ』が選んだ名作集 3 芥川龍之介: 脳を活性... 2,000
本/漫画(85)
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玩具(6)
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2403
大型本:蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)

1,680
1994/10
()
6714
文庫:蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

340
1968/11
()
12159
文庫:蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

693
1990/08/18
()
14759
文庫:沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA)

630
2007/02
()
15091
文庫:羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)

580
1997/02
()
25850
単行本:読解・作文トレーニング―読む力・書く力をぐんぐんのばす (4年...

1,050
2005/04
()
39208
文庫:読んでおきたいベスト集! 芥川龍之介 (宝島社文庫)

720
2011/07/07
()
4317
にほんごであそぼ 私と小鳥と鈴と [DVD]

2,940
2010/04/23
()
8588
CD:芥川也寸志の芸術/蜘蛛の糸〜芥川也寸志管弦楽作品集

3,059
1999/01/22
()
13830
おもちゃ&ホビー:蜘蛛の糸

1,260
評価統計
評価平均良い(1.05 pnt)
評価総合点42.00
文学順位(平均点)151位(231作品中)
文学順位(総合点)40位(3,067作品中)
偏差値(総合点)85.85
最高の中の最高1

人数510147211
割合12.5%25.0%35.0%17.5%5.0%2.5%2.5%
加算分布12.5%37.5%72.5%90%95%97.5%100%
分布要約72.5%17.5%10%
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ストーリー2.50(最高)2
キャラ・設定1.50(とても良い)2
考えさせられた100%2人/2人中
勉強になった100%2人/2人中
面白い100%2人/2人中
ロマンチックな気分50%1人/2人中
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作者:芥川龍之介
掲載:赤い鳥
出版:新潮社 筑摩書房ほか
日本 開始日:1918/07
公式サイト
1. 図書カード:蜘蛛の糸
利用状況
日本21,6234040
海外2,51311
最近の閲覧数
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2009/10/30 / 最終変更者:雪霞 / その他更新者: Janus01 / TCC / 提案者:若鶏カレー (更新履歴)
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[推薦数:1] 2012/05/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(82%) 普通:9(18%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 31271 ホスト:31145 ブラウザ: 7910
非常に日本人的な心情を表した作品です。

日本で発達した大乗仏教では、御仏の慈悲に縋れば罪人も許されるという母性的な考えが中世以降主流となりました。釈迦が全てを包み込み、罪をも許す"母性"を表す女性の姿形を取っているのも象徴的です。またこうした母性的な考えから派生した衆生の為に自己を犠牲するという価値観も尊ばれてきました。特に、中世にベストセラーになった経典「大般涅槃経」では、虫けらと言えども生あるものすべてに仏性があると説いています(一切衆生悉有仏性)。カンダタはその観点からすれば蜘蛛を救った時点で、十分救われるべき存在となったのかもしれません。

しかし、その後、蜘蛛の糸を昇る際に、カンダタは同じ場に所属する仲間を見捨て、貶し、自分だけ助かろうという行為をします。これは日本的な皆一緒という「場の倫理」を汚す、日本人からすれば自分勝手と取られる行動です。この倫理観からすれば、カンダタは再度地獄に落とされても当然でしょう。

この作品は西欧化し、近代化へと歩み始めた大正時代にあって、古来の"日本的なもの"を象徴的、心情的に表しています。ただ、穿った見方をすれば、カンダタは芥川自身であり、彼1人近代的自我に目覚めても、日本社会の個を滅す、旧来の圧力に負け、"向こう側"に行くことは叶わなかったとも読めます。やや皮肉な目で見れば集団の為に個を犠牲にする「自己犠牲」の物語であったらもっと一般に受けたかもしれません。

芥川自身、帝大英文科を卒業しており、西欧や近代文明への理解が深かった小説家でもあるので、彼の苦悩と葛藤がこの作品から読み取れます。

尚、この作品が面白くなかった人は小松左京のパロディがお勧めかもしれません。あまりにもB級映画的で皮肉が効いており、爆笑しました。こちらは非常に合理的精神に満ちています。

【余談】
こうした日本的思想は、今なお有効で、組織に対する忠誠心、従順さ、平和的で安全な社会を築くことに成功させ、日本人の美質として世界に日本を知らしめさせましたが、一方で従わない者に対する懲罰的傾向、個を滅す態度、年長者から下の者に集団の意識を強制的に共有さす働きとなって作用してきました。

技術の革新は日進月歩でありながら、人の意識変化はなかなか進まず、日本は云わば「新幹線が走る江戸時代」に未だ住んでいるのかもしれません。

しかし、今、グローバル化が急激に進む現代では島国日本社会にも変化の波が押し寄せ、こうした日本固有の考え方だけでは通用しなくなってきました。能力主義の導入、年功序列制度の取りやめなどがそうでしょう。とはいっても、まだまだ"旧来の日本的な考え方"は混在しています。今の20代30代はその矛盾や混乱を社会でもろに背負わされているのかもしれません。

[推薦数:1] 2012/05/09 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:810(57%) 普通:238(17%) 悪い:366(26%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15408 ブラウザ: 7541
名作と名高いですが、なんか色々な違和感を感じる作品。
最初の方で、「蜘蛛を踏み潰さなかった」というトンデモない理由で極悪人大泥棒カンダタを地獄から救い出そうとするお釈迦様の行動は理解できないし、その後、あまり彼を救済するような気も感じない。
蜘蛛の糸を伸ばしてカンダタを助けようとするお釈迦様ですが、「あの糸を垂らした時点で他の悪人も這い上がってくることを予測しないのか」と思う。
まあカンダタも悪人なので、苦労するようなやり方で助けようとするのはわかるけど、それにしてもこれでは生還なんてできないでしょう。

あとは、最初の方では何故か「悪人にも良いところはあるよ」みたいな描き方だったのに、後半で急に人間の醜さを見せるような感じで、構成に少し違和感を感じました。
途中で内容を変えてしまったんじゃないかというような違和感がある。
最初からこの内容で書いていく予定だったんでしょうか?

まあ、読みやすいといえば読みやすいですね。
短いうえに文章も軽いので、古い作家でありながら、いま読んでも充分楽しめるかと。
ただ、個人的には好きじゃないです。

2011/11/29 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:10(83%) 普通:2(17%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 39069 ホスト:39322 ブラウザ: 9466
【良い点】
子供にもわかりやすい教訓のメッセージが込められている。

【悪い点】
ストーリーが短くて物足りない。お釈迦様の行動が理解できない。悪人に甘すぎるのでは?

【総合評価】

悪いことをしているカンダタを蜘蛛を助けるというだけで天国へ行かせようとしているお釈迦さまには不信心に思われても仕方ないですが浅はかに思います。ただラストでのカンダタが地獄に落ちる結末には人間のエゴが感じられ、教訓的なものも感じられたのでそういう意味ではいい作品だったのではないかと。ストーリーの短さに物足りなさを感じたのですが裏を返すとそれだけ簡潔にテーマをまとめられているので読みやすい自分好みの作品でした。評価は短いのが響いて「良い」ですね。

[推薦数:1] 2011/09/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:448(81%) 普通:50(9%) 悪い:56(10%)] / プロバイダ: 21846 ホスト:21763 ブラウザ: 2413(携帯)
高校の国語の教科書に載っており、授業で習いました。
個人的な印象としては近代の日本文学としては子ども向けのメルヘンチックな作品だと思います。
だってそうじゃありませんか。天国に続いている蜘蛛の糸をカンダタが登る…まるでジャックと豆の木に似ています。しかし、この作品はただ子どもの夢のある展開に持っていくだけでなく、自分が真っ先に助かろうとするあまり後から登って行く人たちにカンダタが降りろと叫んだために糸が切れて落ちていく描写を描くことで自分優先にするとロクなことはないという戒めをしています。
ただ個人的に思ったんですけどさんざん悪いことしていたカンダタを蜘蛛を助けたぐらいで神様が天国に行くチャンスを与えるなんてどうも悪人を美化しようとする印象があってよろしくないですね。
まあ、結果的にカンダタは再び地獄に落ちる結果になったので評価は良い寄りのとても良いで。
[共感]
2011/09/20 確かに自分だけを優先してしまうと良くないですよね、この作品の主人公のケースのように。(苦笑) by KAMIKAZE

[推薦数:1] 2011/09/11 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:215(49%) 普通:135(31%) 悪い:92(21%)] / プロバイダ: 14067 ホスト:14112 ブラウザ: 10030
踏み殺そうとした蜘蛛を殺さずに止めた事がどうして良いことになるのか等、納得いかない点もあるが人生でそのぐらいしか「良いこと(?)」をしなかったカンダタに対し「慈悲の心」(他人を思いやる姿)を求めたお釈迦様にかなり無理があった物語ではないかと思う。

言い換えれば、結果がある程度予測できることからも蜘蛛の糸で本当に助ける意思が有ったのか疑わしいし、そう考えると最後の悲しそうな顔にもどれだけ真実味があったのかとも思ってしまうのが感想ですね。評価としては納得いかない点も多いながら興味深い1作とのことで「普通」といったところでしょうか

2011/05/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:212(87%) 普通:20(8%) 悪い:12(5%)] / プロバイダ: 4239 ホスト:4410 ブラウザ: 11751
【良い点】
有名な話ですが、自分が特別と思ってはいけないと言うテーマが書かれている点でしょうか。(ありきたりな表現ですが)

【悪い点】
お釈迦様は主人公は他の罪人と違うと思っているのに違わないのでは。

【総合評価】

蜘蛛を助けたから他の人とは違うというのは大袈裟な気もしますが、ただ糸が下りてくると自分でも同じパターンにはまりそうですが。
カンタダはちがうと言う気持ちが裏切られた虚しさを感じました。一片の情けを与える事で信じると言う事でしょうか。

2011/01/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:230(70%) 普通:48(15%) 悪い:51(16%)] / プロバイダ: 27921 ホスト:28065 ブラウザ: 10067
面白いけどいろいろとつっこみ所がある作品。
まず蜘蛛を助けたからといって御釈迦様が助けてくれたという点。他の罪人だってそれくらいの経験は一回くらいはありそうだけど。
そして、後半で蜘蛛の糸で主人公にチャンスを与えるのですが、蜘蛛の糸ではさすがに細い、主人公が別の罪人が登ってくるのを落とすという行為にでるのはちょっと気持ちわかるよ。
ということでつまり自分が言いたいのは、御釈迦様の行動が良くわからないと思いました。
とはいえ芥川龍之介さんらしい作品で好きです。

2010/11/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:505(79%) 普通:87(14%) 悪い:45(7%)] / プロバイダ: 4045 ホスト:3981 ブラウザ: 9673
【良い点】
・カンダタとお釈迦様の人間味
助かりたい一心で罵声を放ってしまったカンダタと、
地獄で散々苦しんで心がさらにすさんだと知りながら、
一度の暴言で見限ってしまったお釈迦様。
どちらも不完全ということでしょうか…。

・良くも悪くも短いこと。

【悪い点】
・短いので、高評価がつけづらいこと

【総合評価】
芥川龍之介の代表作。短くまとめた童話だが、
インドに関する知識もちらほら見られる。

2010/10/01 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:537(86%) 普通:57(9%) 悪い:33(5%)] / プロバイダ: 10552 ホスト:10509 ブラウザ: 3876
最高にしたいところだが、さすがに短すぎる…。

だがこの作品の評価が高いのは短い事だ。

この作品4コマの様なイメージを受ける。本当に短い。

この短さの中に言うべき必要な事がすべて詰っている。

冗長で退屈するとかそういうレベルの長さじゃない。どこまで短い文章で物語が出来るかそんな極限の挑戦を感じる。

しかもこれだけの短さに面白さもきっちり入っている。

私はこういう作品が大好き。虫は小さいのに人間の様に生を持っている。この作品は、ああいったものに対する感動と似たものを感じる。

ただすごく不思議なのはこれだけの短さの文章に天上の描写が結構丁寧にされていることだ。この意味がどうしても分からない。しかも物語に直接絡んでない。これは私の中で蜘蛛の糸の謎としてミステリーになっている。

[推薦数:1] 2009/12/06 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:294(55%) 普通:0(0%) 悪い:244(45%)] / プロバイダ: 53383 ホスト:53360 ブラウザ: 6770
【良い点】
大泥棒、カンダタの人間味がそれなりに感じられた。

【悪い点】
敢えて言うなら、自分だけ助かろうとして結局ダメだったというオチは、ちょっとベタだったかな、と。

【総合評価】

地獄にいる大泥棒であるカンダタが、かつて一匹の蜘蛛を助けたこともあって、それをお釈迦様に認められてか、蜘蛛の糸が目前に垂れているのを見てそれを上れば地獄から脱出できると思って必死に登るのですが、それを他の罪人に目撃されて彼らが必死に登るのを拒んだ為に結果的にはそれが切れて再度落っこちてしまうという、ベタ、というかありがちな感じのオチではありましたが・・・・
もし、彼が他の罪人に構わず昇りきっていたらどうなっていたのか?とも考えさせられます。
しかし、蜘蛛の糸は非常に細いものだったので、自分以外の者もつかんできてしまったらきっと切れてしまうだろう、という危機感も彼の中にあったかもしれません。
結末そのものが自分だけ助かろうというエゴが彼の中に生じたが故の当然の結果と言ってしまえばそこまでですが・・・・
(余談ですが、このカンダタという名前、どこかのゲームで聞いたことがあるような気が?)

2009/09/29 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:542(66%) 普通:158(19%) 悪い:122(15%)] / プロバイダ: 49507 ホスト:49719 ブラウザ: 6415
御釈迦様はカンダタのみを救い出そうとしていたはずなのに、
自分だけ抜け出そうとしたカンダタを浅ましく思し召されたとか意味不明です。
この状況では無慈悲とか何とかは関係ないと自分は思います。
それとも最初から助けるつもりもなく馬鹿にされてたってことなのでしょうか…

登場人物を何かに置き換えたりして、もう少し深読みが出来そうな気もするけど、
たとえそうだとしても筋が定まってないような印象を受けるこの作品は真に深いのか自分にはわかりません。

2009/06/12 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:262(52%) 普通:79(16%) 悪い:159(32%)] / プロバイダ: 1328 ホスト:1089 ブラウザ: 7322
【良い点】

題材としては面白いですよね。
不変の人間のエゴイズム、善悪の二面性。

【悪い点】

カンダタが「すごい悪党だったけど1回だけいいことをした」という特殊な人間に見えない点。
蜘蛛の糸を占領しようと思うのは、悪党でなくても条件反射で思ってしまうことですから。

【総合評価】

個人的には、同じネタを「ごく一般的な善良な人」で見たいところです。
悪党のカンダタでは、最後の落ちはある意味で当たり前過ぎて、興醒めのように思います。
あるいは、お釈迦様の「エゴイズム」にスポットを当てるとか。
ちょっと切り口が甘いなぁ、と思ってしまいます。

評価は「普通」で。

2009/06/03 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1259(50%) 普通:631(25%) 悪い:631(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 4926
誰もが学校の国語なり道徳なりの授業で読んだ事のある話…。
「浦島太郎」などと同じで「一度の善行にあぐらをかいてはいけない」という教訓なのでしょうが、
そもそも地獄に堕ちるような悪行を重ねてきた者が、あの状況で他人に配慮できようか。
そういう者に一度の善行を理由に気紛れに仏心を出すお釈迦様ってどうなんだろうと思うが
昔の人が創世した神話物語に出てくる神様というのは時に人間以上に人間臭かったりする。
カンダタが生前に行った善行にしても、蜘蛛を見下せる余裕に起因しているとすれば
地獄の亡者達を天から哀れむお釈迦様のシチュエーションに合致している。
「神様は私達の心の中におられる」というのは宗教において王道の台詞であるが、
それに対する皮肉をこめた・・・というのは穿ち過ぎな考えだろうか。
[共感]
2009/06/04 時の権力者が投獄前の受刑者の小さな善行を評価し、独断で刑務所の上空にヘリを飛ばして脱獄用ロープを下してやる…この作品での「お釈迦様」の行為は仰る通り、感傷におぼれた俗物に見えます。 by H&J by H&J

2009/06/02 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:294(59%) 普通:153(31%) 悪い:48(10%)] / プロバイダ: 25090 ホスト:25043 ブラウザ: 9573
エゴをテーマにした作品。短いながらしっかりとしたオチがあり良い。ただ、少し物足りない感じがする。どちらの側もきまぐれだなと思った。評価は普通で。

2008/09/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:427(69%) 普通:101(16%) 悪い:89(14%)] / プロバイダ: 29983 ホスト:29908 ブラウザ: 8090
道徳の授業で「糸が切れたのは囚人たちの重さ(単に物理的な要因)のせいか、
それともカンダタが一人で助かろうとしてお釈迦様の怒りを買った(徳が尽きた)せいか?」という議論をしたのを思い出しました。
完全に結論を書かず、複数の解釈が入る余地を幾許か残しておいて、作者に考えさせるようにしてある所が
また作品のインパクトを大きくしていて良いのでしょう。

子供にも理解でき、大人が読んでも味わい深い作品。
「ございます」調の丁寧な文体で書かれているので、却ってカンダタの浅ましさが浮き彫りになっています。
「蜘蛛の糸」を、「希望の光」「人間の欲望」などと色々解釈できる所も好きです。
但し、お釈迦様の本心や行動基準について深く考えていくとおかしな部分が出てくるので評価はこの辺で。

[推薦数:1] 2008/09/19 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:309(84%) 普通:30(8%) 悪い:29(8%)] / プロバイダ: 7567 ホスト:7709 ブラウザ: 6701
これ、三節に別れていて、人間のエゴ/信心/慈悲話としては二節目までで事足りる様に思えるのだが、最後の一節に微妙な味がある。

蓮みたいな作為の無い存在に何かを語らせるのが何と言うか、洗練されている。

最後の所、極楽の蓮が放つ甘い匂いの中、お釈迦様が上から目線で自己満足に浸ってるようにもとれなくはない。そう考えると、何万里も離れた極楽から糸垂らして無駄に希望を持たせるなんて人が悪過ぎじゃぁないか? とか、挙げ句の果てには糸切った真犯人は誰だ!?なんてことにも。

案外、この世に神も仏もあったもんじゃねえ! といったものを暗に示したかった?
(作者さん自殺しちゃったしなあ…しかも、そのおかげで我々はいつでも無料で氏の著作が読めるという)
もっとも、こうした見方はお釈迦様を我々俗人と同格に据えるから可能になるわけで、作者の時代ではどうだったのか。釈迦に説法という諺まであるぐらいなのだ。
地獄も極楽もお釈迦様も仏教理念の一部として捉えられそうなものだが、釈迦が実在の人物(仏教の開祖)とされているから話がややこしい。

んまあ、ちょっと騙し絵みたいな所がある。信心深い人からは有り難いお話、懐疑的な人からは釈迦への皮肉にもとれる巧妙な仕掛け? 様々な表現規制をかいくぐりながらこっそり主張を忍ばせる高度なテクニックとか。

ところで、いかにも頼り無げに見える蜘蛛の糸ですが絹よりも強靭だそうだ。
作者の、あるいは作者の時代の自然観が現れているのではないだろうか。

つーことで、蓮さんと蜘蛛さんに一票ずつ差し上げたいと思うのですよ。

[推薦数:2] 2008/06/05 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:395(62%) 普通:73(11%) 悪い:174(27%)] / プロバイダ: 786 ホスト:665 ブラウザ: 8090
【良い点】
人間は慈愛の心を忘れてはならない事と、
どんな悪人にも慈悲の心はあるのだという部分も教えてくれました。

【悪い点】
小松左京氏がこの「蜘蛛の糸」を手直ししたショートショートを読んだ事があるのですが、
それで気づいたのは、この作品でカンダタに救いの手を差し伸べたお釈迦様の行為は、
地獄の亡者達が生前に行った犯罪並にひどいものである事です。

カンダタだけを助けるつもりで下ろした糸ならば所有権はカンダタにしかないわけで、
「この糸はオレの物だ」の発言は正当なもので、当然お釈迦様も彼の言葉を咎めるべきではありません。
また、カンダタ以外の亡者にも糸を上る権利があるというのなら、全ての亡者が極楽へ行く事をお釈迦様自身が許可したことになり、
結果としてお釈迦様は気まぐれで、極楽と地獄の秩序を破壊しようとしたことになります。
そもそも死者の極楽行きや地獄行きを決めるのはお釈迦様ではなく閻魔大王が決定することなので、
お釈迦様がカンダタを助けようと極楽から糸を下したのは完全に越権行為です。
こうなるとこの作品でのお釈迦様の行動は、非常に感傷的で独善的で衝動的であると言うしかありません。

もし、カンダタが極楽へ辿り着くまで後に続く亡者に気付かなかったら、
または「皆、一緒に極楽へ行こうぜ」などと言ったら、この話はどんな結末を迎えたのでしょうね?
小松氏のショートショートでは、お釈迦様はカンダタの後に続く亡者共を追い返そうとして、
誤って地獄に落ちてしまい、カンダタが逆にお釈迦様を助けようと蜘蛛の糸を下してやり、
糸にすがって極楽へ戻ろうとするお釈迦様が、閻魔大王やら地獄の獄卒やらが続いて上ってくるのに対し、
「着いてきては困るよ」と言ってしまい糸が切れて地獄へ再び真っ逆さま、という抱腹絶倒物の展開でしたが。

私は、この作品の真のテーマは、
最高権力者は、その場の思いつきで軽々しく行動してはならない、という事であると思っています。

【総合評価】
悪い
[共感]
2009/06/03 お釈迦様は最高権力者として確かに失格ですね。仮にカンダタが一人、助かれば自分の善行に酔い、本作の結末はカンダタの不徳を嘆くだけ。いずれにしても無責任。 by 十傑集

2008/04/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:283(74%) 普通:24(6%) 悪い:77(20%)] / プロバイダ: 19923 ホスト:20010 ブラウザ: 3264
いつだったか教科書で読みましたね。

確かにカンダタが再び地獄に送り返されるのは、「悪い」ことをしたからそうなったというのは誰にでも分かるでしょう。

でも、もしあのような状況で、自分の身を犠牲にしてでも他人を救える人は一体どれだけいるのでしょうか…?私にはそんなことできる自信がありません。

つまりこの作品は、ただ単に「思いやりの尊さ」だけではなく、人間の醜いエゴイズムを描いた作品なのです。そう考えると、なかなか鋭く重いですね。

2008/04/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:47(65%) 普通:11(15%) 悪い:14(19%)] / プロバイダ: 18003 ホスト:17757 ブラウザ: 4731(携帯)
日本人の道徳心として最も大切なこと。他者への『思いやり』を仏教の世界観を通じて分かりやすく描かれているように思う。(人間の煩悩に関してもまた然りである。)
まさに、日本文学の神髄。子どもに読んでほしい本であり、後世に語り継ぎたい本である。

2007/07/30 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:25(26%) 普通:1(1%) 悪い:69(73%)] / プロバイダ: 18003 ホスト:17791 ブラウザ: 4772(携帯)
芥川の作品でも最も有名な作品の一つ。

私は芥川さんの作品でこの作品を最初に読みました。その後、学校の教材やテスト等で何回も見ました。そこで気付いた事としては、この作品は何回も読める程面白くは無いという事です。一度読めば満足してしまう作品ですね。
次に内容ですが、伝えたい事は解りやすい程伝わります。人間のエゴイスティックな部分を批判的に捕らえている作品でしょう。更に、ここでは、「どんな小さな命(ここでは蜘蛛のこと)でも大切にしましょう」という意味合いもあり、少しでも良い事をすれば必ず何かある、という意味合いも含まれているのでしょう。しかし、この作品では、結局最後にはエゴによって皆が救われずに堕ちていきます。ただ、これは釈迦の自己満足のように見えてなりません。それに、人間のエゴイストな所を批判するのは間違っているのでは無いか、と思います。なぜならば、どんな人間にも大小関係無くエゴはあります。それを批判してしまうと、自分達が批判されてしまうように感じてしまいます。実際に私はエゴイストな部分もあるので、尚更ですね。ただ、それがいけない事(?)で、「やめた方がいい」という事も伝えたい事は解ります。これは、他の作品には無い程解りやすいので、私的には好評価ですね。

以上踏まえた事から、評価は「とても悪い」にしておきます。自分が好きになれない作品である事は、疑いようのない事実ですからね。

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