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| 文学総合点=平均点x評価数 | 1,527位/3,067作品中(総合2/偏差値48.08) | 1,526位<= =>1,528位 |
| 2010年文学総合点 | 14位/28作品中 | 13位<= =>15位 |
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| 作品紹介(あらすじ)第一話 小暮写真館 世の中にはいろいろな人がいるから、いろいろな出来事も起きる。なかには不思議なこともある。 第二話 世界の縁側 人は語りたがる。秘密を。重荷を。 第三話 カモメの名前 「電車は人を乗せるものだ。鉄道は人間と人間を繋ぐものだ。だから鉄道を愛する者は、けっして人間を憎めない」 第四話 鉄路の春 ―僕はこの人を守らなくちゃいけない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 著者:宮部みゆき 出版:講談社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2010/05/15(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
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| 最終変更日:2010/11/06 / 最終変更者:アマンドの木 / 提案者:アマンドの木 (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2010/11/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by アマンドの木 (表示スキップ) 評価履歴[良い:395(78%) 普通:109(21%) 悪い:5(1%)] / プロバイダ: 28160 ホスト:28224 ブラウザ: 10806 新聞に出ていた本の広告を見て、久しぶりに宮部みゆきが本来のフィールドで物語を書いたなと思いました。そしてその期待は裏切られなかった。自分の中では、宮部作品の最高傑作に推してもいい。 思春期の少年を主人公にして、少し不思議な事件を背景に、その少年のささやかで確実な成長を描いた作品です。 主人公の男の子が、奇妙な写真にまつわるちょっとしたトラブルに巻き込まれ、それを解決していくという筋立てで物語は始まります。聞き込み調査を基本にした地道な謎解きが行われるのですが、主人公の少年が追うのは単に奇妙な写真の謎なのではない。その写真にまつわる人々の、写真に見え隠れする深層の真相に、主人公は近づいていく。 しかし、主人公は決してその真相に手を触れる事はない。あくまでも、人の深層を垣間見るだけ。だが、そうやって人の深層を垣間見ていく中で、主人公は自分と、彼の家族が抱える深層に、知らず知らず近づいて行く。 かつて彼の家族を襲った悲劇と、今も彼の家族が抱える死者への想い。写真を追って他人の想いをたどる事で、自分自身の想いをもたどっていく主人公。どうしようもない事への消えぬ後悔を直視する主人公。しかし同時に、彼と彼の家族の死者への真摯な想いがそれを赦す。 そして主人公は、その悲劇の遠因となった者達との対決をも制する・・・ これが物語の一つの筋です。もう一つは主人公のラブ未満のロマンス。 攻撃的で性格の悪い年上の女性がヒロイン。しかし、彼女が同時に消え入りそうな存在である事を知ってしまった主人公は、そこに心を惹かれてしまう。彼女の人となりが明かされていくにつれて、主人公とヒロインの距離にも変化が現れる。しかし彼女の過去は、最悪の事態とともに明らかにされる。 だが、主人公が過去に対して決着を付けたその姿は、ヒロインを救った。彼女も、自らの過去に決着を付けるために、主人公の前から姿を消す。 やがて、主人公の手にはヒロインからの便りだけが届く・・・ この二つの物語が、寄り合わされて一つの物語になっています。見事としか言いようが無いほどに融け合っています。文章のほんの小さな部分にも無駄がなく、全ての文章が物語に不可欠に関わっている。 ちょっとした伏線、少し奇妙な設定、そういったものの全てが物語の根幹に繋がり、描かれていた全てのものが、一つの物語として理解できる。 その上、男の子の描き方が上手い。軽妙であっても軽薄ではなく、真面目であっても深刻ではない。この作者さん、男の子に対する視線はいつも優しいけど、この作品ではそれをより感じた。 理想的な男の子を、絵空事にならない絶妙なバランス感覚で描いている。(リアルかと言われれば、男子高校生がもっとアホだという事は、体験的に知っているけどね) 周囲に配置された友人達のキャラクターも、これしかないといった感じの配置。この高校生活は、うらやましい。 恋を知った少年は、恋に破れて大人になる・・・その結末は途中の時点で分かっていたのだけど、それをどこまでも美しく描いてくれた。 (あと個人的に注目したのは、ヒロインが救われたという事。これまでの作品の事を考えると、この変化は今後の作品への影響が大きいかもしれない。) グダグダと書きましたが、これはもう損はないから読んでみてと言うのが一番確実かもしれない。やっぱりこの作者の長編は、ミステリーなんかより、こういう青春ファンタジー小説の方がイイ。 この評価板に投稿する |
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