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剣客商売
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読み仮名: けんかくしょうばい / 英語タイトル: Kenkaku shoubai
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2006/12/28
良い
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by
アマンドの木
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大江戸グルメガイド・・・と言ったら言いすぎですが、主人公が江戸の町を案内しながら辻辻の食べ物屋を巡り、そのついでに悪者退治や人助けをする、そんな感じのお話。実際、一番印象に残るのが食べ物のシーン。作者は実際に、こういう食事をしていたのだろうか。
他の方も書かれているように特別なものが出てくるわけではないのですが、全てが「粋」なのです。サラッと、それでいて的確に描写されると、蕎麦屋で酒を飲むことはめちゃくちゃカッコ良いと思えるほどに。
ですがこの「粋」な老人の真似はおいそれと出来るものではない。腕っ節なら努力も利くでしょうが、政府高官とのコネを持ち、余生を遊んで暮らせるほど小金を持ち、息子より若い嫁を持つ(なおかつそれに理解を示せる息子を持つ)ことは常人には不可能な事です。「粋」を知る「通人」とは、本来そういう人のことを言うのかもしれません。
そして何より、そんなキャラクターだというのに全く嫌味が無い。
そのため、読んでいても全く不快感が無い。冷静に考えれば、超セレブでスーパーマンな老人だというのに、読んでいる分にはどこにでもいる普通のおじいさんのように読める。当然のごとく余裕で勝利を収めるキャラだというのに、場が白けるという事が無い。
こういう部分は、作者の上手さだと思う。逆に、好青年であるはずの息子の方が、ちょっと融通の利かない堅いだけの人物に見えてしまうくらい、主人公のキャラが立っている。
短編で一話完結なので頭から読む必要は特に無いのですが、最初の頃と最後の頃では結構キャラクターの内面等に成長・変化があるので、そういう点を考慮しておかないと少し面食らうかもしれない。
ですが、手軽に読めて気楽に楽しめる作品です。
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