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[小説]十二国記(シリーズ)


じゅうにこくき / Twelve Kingdoms (12 Kokuki / Juni koku ki)
注意: これは文学版。その他メディアのページ: アニメ:十二国記
文学総合点=平均点x評価数2位/3,067作品中(総合142/偏差値180.45) 1位<= =>3位
文学平均点(評価10個以上限)8位/231作品中(平均2.41=とても良い/59評価) 7位<= =>9位
1992年文学総合点1位/45作品中 =>2位

直近発売の本/漫画 2011/11/18 ():ゴーストハント 7 扉を開けて (幽BOOKS) 1,470
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6715
文庫:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

557
1992/06/20
()
8298
文庫:華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

683
2001/09/05
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9609
文庫:月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

557
1992/07/20
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文庫:風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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1993/04/20
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11754
文庫:風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

462
1993/03/20
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文庫:風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート...

683
1994/08/05
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12559
文庫:風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

683
1994/09/05
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3795
Blu-ray:十二国記 Blu-ray BOX4 「東の海神 西の滄海」 [Blu-ray]

14,700
2010/09/23
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4538
CD:「十二国記」 CDドラマ 十二国記夢三章

3,045
2003/02/21
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12420
Video Game:十二国記 - 紅蓮の標 黄塵の路 -

10
2003/08/28
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評価統計
評価平均とても良い(2.41 pnt)
評価総合点142.19
文学順位(平均点)8位(231作品中)
文学順位(総合点)2位(3,067作品中)
偏差値(総合点)180.45
最高の中の最高16

人数391241300
割合66.1%20.3%6.8%1.7%5.1%0.0%0.0%
加算分布66.1%86.4%93.2%94.9%100%100%100%
分布要約93.2%1.7%5.1%
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キャラ・設定3.00(最高)2
ストーリー3.00(最高)2
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考えさせられた100%2人/2人中
格好良い100%2人/2人中
面白い100%2人/2人中
友情50%1人/2人中
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出版社:講談社
著者:小野不由美

【シリーズ作品群一覧】
1991年9月25日『魔性の子』 (新潮社)
1992年6月20日『月の影 影の海(上)』
1992年7月20日『月の影 影の海(下) 』
1993年3月20日『風の海 迷宮の岸(上)』
1993年4月20日『風の海 迷宮の岸(下)』
1994年6月05日『東の海神 西の滄海』
日本 開始日:1992/06
利用状況
日本62,0866959
海外2,77800
最近の閲覧数
961619127716127
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16人の方がこの作品が文学として最高だと投票しています。

(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2012/03/02 / 最終変更者:ソンプーGU / その他更新者: 雪霞 / 管理人さん / altema / 提案者:美兎 (更新履歴)
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2012/02/11 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:810(57%) 普通:238(17%) 悪い:366(26%)] / プロバイダ: 20089 ホスト:20180 ブラウザ: 7541
とにかく何もかもが面白い小説です。休日など使うと、一日没頭して休日を台無しにするよ、という意味であまりオススメできないかも。
しかし、良い作品を読みたいという人はやはり読んでおくべきでしょう。
世界観も、主人公の設定も、そのリアルな心理描写や会話やキャラの行動などにも魅力を感じます。
最初はアニメをたまに見ていた程度だったんですが、気づくと小説の方を楽しんで読んでいる自分がいました。
アニメ版も面白いですが、小説版を強くオススメします。

2011/10/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:212(87%) 普通:20(8%) 悪い:12(5%)] / プロバイダ: 18633 ホスト:18455 ブラウザ: 2619
【良い点】
・頼る人物がいず、ぎりぎりの所で勇気を振り絞っていく部分。
・人間不信から後半全く性格が変わる事
・後半国の成り立ちや制度等が説明される事
【悪い点】
本当は、気持ちが変わるのが遅めであること

【総合評価】

別の巻も読みたくなる内容です。

2011/10/06 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:24(47%) 普通:11(22%) 悪い:16(31%)] / プロバイダ: 32902 ホスト:32979 ブラウザ: 5246
まず練りに練り込まれた設定が本当に素晴らしいです。綿密で緻密、個性的で魅力的、
かつ矛盾のない世界観は、それだけでもこの作品に触れた価値があったと思わせてくれる力がありました。
キャラクターも基本的によく考えられていて、見ていて面白いです。
しかし、最初の頃はまだそれほど気にはならなかったのですが、ストーリーが進むに連れて
話にどんどん説教臭い部分が増えてきてしまっているのは残念です。
あれこれと葛藤してきたキャラクターが、あるキャラクターに懇々と諭されて
あっさり心を改めるというような展開にはあまり心を引かれません。
自分としては、やはり最初のエピソードにおける陽子のように、
様々な苦難を乗り越えて、自ら答えを掴み取る展開を期待しています。
どうも以降のエピソードからは安易に正解を示す傾向が顕著になってきているので。

2010/11/02 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:38(52%) 普通:19(26%) 悪い:16(22%)] / プロバイダ: 34238 ホスト:33946 ブラウザ: 7944
自分的続きが読みたすぎて夜も眠れない作品No.1
そしてあまりに好きすぎるがゆえになにも語れない作品でもあります。
だって「面白いところをあげろ」って言われたら「全部」と言うしかないし、「具体的に」と言われたら三日三晩語りつくしても語りきれるかどうかわからないからです。

あとやっぱりこの作品には「主人公」が多すぎるからでしょうね。
どれだけ良いキャラが沢山居る濃密な物語でも、主人公があくまで一人と決まっていれば、レビューも感想も一つの視点に絞れてまだ書きやすいんですが、この作品は巻ごとに主役が違いますし、極端なことを言えば登場人物全員が主人公でもあるんですよね。
これだけのキャラを沢山扱いながら、混乱せず一人ひとりを絶妙なポジションに置き、それぞれの物語を描きながらそれらを寄り合わせて大きな物語を描き切る作者の頭は一体どうなっているんだ!

だめだ。やっぱり私ごときではこの作品のレビューなんざ手に負えないw
「とにかく読め」。この作品に少しでも興味を持ったのならとにかく読め、と。私にはそう言うしかないです。とりあえずつまらなくて後悔する心配は万に一つも無いと断言します。
小野先生…続き書いてください……いつまでも待ってますから

2009/04/29 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(80%) 普通:1(20%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 27179 ホスト:27387 ブラウザ: 8455
屍鬼といい、十二国記と言いなんでこの方の作品って説明が長いんだろう?と不満を持ちつつも結局最新刊まで買ってしまった作品。

良い点は他の方が言っているので悪い点から言うと(ってかすでに言ってしまったのだが)物語の展開がのんびりとしているのである。
良く言えば説明が丁寧で読みやすい、という事なのだろうが序盤にこれをやられるとちょっとダメージがデカイ。
もっともファンタジーなのだから説明は不可欠なのだし、わかりやすいに越したことはないのだがもう少し簡潔に述べて欲しいと思う。

この作品に難癖をつける人がいるとしたら恐らく一巻、あるいは前半で読むのをやめてしまった方がほとんどだと思う。
せめて、前半部分だけでも淡々と書かれていたらすんなりと世界観に入っていくことが出来たと思うのだが。(でも、そうすると重厚な世界観が損なわれる結果にもなってしまうかもしれないから難しいところでもあるのだが……)

続いて良い点だが、すでに色んな方が評価しているのと同じでやっぱり確立された世界観だと思う。
ありきたりの設定ではなく、独特の世界観を醸し出しており、そこに色々な人間が絡み合い…………読めばわかる(説明放棄)
とにかく、小さいスペースでは説明出来ないほど濃い世界観である。もっとも一巻の主人公は若干ふつーの人間であるが。(いや、驚くべき成長していくんだけどね)

これから読む人にお勧めする事は、まず序盤は痛いという事と、そこさえ過ぎてしまえば結構面白いという事。
……つまり、銀河英雄伝説の一巻がつまんなかったけど、十巻まで読むとすごい泣けて感動するアレと一緒と言う事です(笑)

2009/03/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:8(67%) 普通:1(8%) 悪い:3(25%)] / プロバイダ: 11298 ホスト:11145 ブラウザ: 5599
【良い点】
・ストーリー(どの巻も面白く、話に引き込まれます)
・よく練られた世界観。
・キャラクター(主人公の陽子はもちろん、延王や楽俊などのキャラはみんな個性的かつ魅力的です)
・麒麟、王などの設定
・挿絵

【悪い点】
やはり・・・続きが出ないことですね・・・

【総合評価】
今まで読んだライトノベルでは、銀河英雄伝説と並び最高の小説ですね。
内容はもちろん、挿絵も素晴らしいです。
はやく続きが読みたいですね。

2009/03/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 14925 ホスト:14924 ブラウザ: 7282
【良い点】

世界観、よく練られた設定、リアルな心理が凄い。
王の苦悩、国や人の在り方などとても深い内容です。
キャラもそれぞれ魅力的。
たまにある面白いやりとりなどもいいですね。(尚隆と六太など)
ホラーの『魔性の子』がこのように絡むとは凄いです。

【悪い点】

なかなか新刊が出ないことですかね。
泰王、泰麒、李斎、戴国の行方が気になります。
『漂舶』『丕緒の鳥』も文庫になってほしいですね。
本文には全く悪い点はありません。
小野不由美さん頑張ってください!

あとこの作品があまり好きじゃないって人は『月の影 影の海』で読むのを断念した人や、説教臭くてイヤ!って人が多いのではないかなと思います。

【総合評価】

考えさせられるとても良い作品です。
私の一番好きな小説ですね。
読んで損なしだと思います。
ライトノベルというだけで避けられるのはもったいです。
だから一般向けレーベルの文庫からもでたんですけどね。
皆さんにオススメします。
『十二国記』は最高の中の最高です!

2009/02/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:260(39%) 普通:180(27%) 悪い:231(34%)] / プロバイダ: 8858 ホスト:8682 ブラウザ: 6312
近年読んだ小説の中ではもっとも面白かった作品。

友人に勧められ順番通りに「魔性の子」から読みましたが、純粋に怖かった。
まさか普通のホラー小説からこの様な流れに繋がるとは・・・。

全体的に全ての章のラストの締め方が素晴らしい、特に月の影と図南の翼、風の万里はラスト数ページだけで涙が出そうになります。

基本的には「道徳本」
毎回テーマが違い作者の色んな考え方が見えてきます。
個人的に「華胥の幽夢」などは未だに「学生運動」に縛られている父親に読ませたい作品でもある。

2009/01/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:70(74%) 普通:10(11%) 悪い:14(15%)] / プロバイダ: 30437 ホスト:30248 ブラウザ: 6342
面白い。いわゆる典型的なファンタジーな世界観を持つ作品ではあるが、特に第一作が優秀であった。
主人公陽子の心の痛み、孤独、そして本当に支えになる人々との出会いの物語で、前半がどこまでも暗く読んでいる内にあまりの過酷な運命に自分まで辛くなってきたほどだった。無理矢理に異世界に連れてこられ、右も左も分からずに敵に襲われ、支えになってくれる人かと思えば裏切られ、飢え、それでも身体に宿った別の意志が戦いを強要する。だんだんと強靭になっていく主人公の姿にクールなカッコよさを覚えつつも、彼女の境遇につい感情移入してしまわざるを得ない。
そして現れる、救い。それは果たして人間ではなかったが、本当に彼女はどこまでも救われた。ここまで読んで、ようやく読者も救われる。人を信じるということを非常に上手い手法で伝えてくれたと思う作品。非常に名作。

2008/12/31 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:415(64%) 普通:131(20%) 悪い:98(15%)] / プロバイダ: 23317 ホスト:23142 ブラウザ: 6034
この小説は、物語の中にさまざまな学びを盛り込ませながらも、洗練された世界観で読者を楽しませる事がすごく良くできていると感じました。

僕は、そんなに読み物を読む人間ではありませんがこの世界観はすごいと思いました。

2008/12/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 9116 ホスト:8971 ブラウザ: 5292
よくできた小説だと思います。
魔性の子が一番最初の小説だと知らない人もいそうですが。
各個人などのストーリーは後から作ったものとしても、世界観だけは相当の期間でしっかりしたものを考え執筆していると感じます。

良い点はたくさんあるので省略

悪い点
新刊が出ない(小野さんがんばって!!!)
悪い点かちょっと悩みますが、恭・雁・慶・奏・範・才
と、多分内戦を収めたら戴も滅びそうにない所
ハッピーエンドでいい気もするけど、いいのか・・・?w
まぁ、滅びそうに無いと言われた柳が倒れるからどうなるのかわかりませんが。

後・・・利広の出番が少ない(マテ

全巻大人買いして読んで損が無い作品なので
皆!抱きしめて!ぎn(ry じゃない
皆!買って読んで!!

2008/11/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:137(74%) 普通:28(15%) 悪い:20(11%)] / プロバイダ: 3316 ホスト:3310 ブラウザ: 5979
まさか、今日、憂鬱の月曜日に書くことになろうとは・・・ううっ(興奮で手が震えている。)お、落ち着いて書こう。

とりあえず第一作目。(魔性の子ぢゃなくて)平凡だった主人公は突如異世界へ連れてかれ(このあたりからもうハイ・ファンタジーの王道って言う感じがする。)酷い仕打ちを受け、幻覚に悩まされ、投げやりになち、力尽きる。そこで救われ、じょじょに親しくなっていき、そして己が王であることを知る・・・。どうしようか、迷いに迷って、ついに自ら王として立つことを決心する・・・。

やっぱり陽子にじょじょに「強さ」が現れてくるところが秀逸です。最初は弱弱しく、剣のみの強さでいたのですが、徐々に覚悟もあって描写にも、自らの手で道を切り開いていく強さがにじみ出てきます。そして、その強さゆえの格好良さがラストの

「・・・許す。」

この二語に現れていると思います。たった二語ですが、冒頭での時とは遥かに重みが違います。主人公に感情移入できるのも良いです。言葉もこの後の作品にくらべてもあんまり難しくないし(広辞苑を使うことはあまりない。)又、短いので全シリーズ中最高傑作だと思います。

只、この後どんどんでまわるスピードが遅くなり、内容も薄くなり、説教くさくなってしまい、第一作目よりも感動できないのは、のはいただけないです。

よって、評価は「とても良い」で。次の長編でラストのようなので、その日を、その日を、静かに待ちましょう。

・・・それにしても楽俊は賢すぎですね。

2008/11/11 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(38%) 普通:2(25%) 悪い:3(38%)] / プロバイダ: 24917 ホスト:25109 ブラウザ: 8090
【良い点】

世界観が凄い。
【悪い点】

文章が難解。登場人物の名前が難しい。
【総合評価】

普通です。

2008/11/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(67%) 普通:0(0%) 悪い:1(33%)] / プロバイダ: 30896 ホスト:30939 ブラウザ: 8090
【良い点】
よく練られた設定と世界観。
読みごたえのある文章力。
キャラクター。

【悪い点】
まったくない。

【総合評価】
ファンタジー史上最高の作品だと思います。
続編が今後出ないのかが唯一の懸念ですが、一度読んでみて損はないと思います。
ライトノベルのように、軽すぎる作品は読みたくない、
でも現実世界から離れた、異世界の雰囲気に浸りたいという人にぴったり。
一人ひとりのキャラクターが、意思を持って行動し、
時分の信念に基づいた発言をしているのも好感が持てます。

あと、神獣「麒麟」もいい。美しくて神秘的なところに惹かれます。
泰麒が、麒麟としての自分を自覚し、本性に目覚めていくところなどはゾクゾクしました。
新刊は出ないのかなぁ?

2008/10/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(75%) 普通:1(12%) 悪い:1(12%)] / プロバイダ: 1300 ホスト:1146 ブラウザ: 8656
【良い点】
独特の世界観なのにスッと受け入れられる。
文章がとても上手。読みやすい。
楽俊がとってもラブリー。

【悪い点】
どこにもありません。

【総合評価】
みんなに読んでもらいたい。そんな作品ですね。
国語の教科書に載せればいいのに・・・

好きなシーンは陽子の初勅が好きです。
それを止めようとする景麒に諭すように言った陽子を見て、とても成長したなと感じました。
早く続きを書いて欲しい・・・

2008/09/11 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:18(72%) 普通:7(28%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 12245 ホスト:12352 ブラウザ: 13208
小野先生の作品はこれしか読んだことがありませんが、本当に面白くてお薦めです!!
登場人物の弱みとか脆さが、これでもかってくらい深く描かれてるんですよ。それが心にズキズキ来るんですけど、彼女らの内面が良い風に昇華された時の嬉しさといったら……本当に涙が出るほどです。実際、何度か泣きましたね〜〜。
ファンタジックな世界観も素敵で、こんなの良く思い付いたなーって読むたびに思います。十二国の成り形とか、王と麒麟の関係とか、木に宿る生命とか…他にも沢山。陽子と同じ様に、見る物全てに驚かされっぱなしでした。
しっかりと土台が作られた、見事な作品です。もう、小野先生こそが主上と呼ぶに相応しいんじゃないかと。

2008/08/12 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:430(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 18384 ホスト:18446 ブラウザ: 6287
「 月の影 影の海 」 下巻 ( 講談社文庫版 ) が、たまたま図書館で目についたので
( アニメになっていたのも知りませんでした ) 、
上巻から借りて読んでみました。

【良い点】
( 1 ) 「 十二国 」 に関する部分はよく分からなかったもの、
全体的には読みやすいものでした。

( 2 ) 主要登場人物に好感が持てました。
主人公の陽子もですが、個人的には楽俊がお気に入りです。
彼は、この後の物語にも登場するのでしょうか ?
少し、気になりますね。

【悪い点】
「 月の影 影の海 」 に関しては、特には感じませんでした。

【総合評価】
このようなファンタジーやSFというのは、
ある意味では 「 何でもアリ 」 なんですよね。

結局、それに対して何処まで説得力を持たせることができるかや、
世界観に共感できるかが問題なわけで。
その意味では、登場人物に感情移入できたのが、とても良かったと思います。

「 月の影 影の海 」 以外を読むか否かは、今のところ不明ですが
( 結構シンドそうだし ) 、中々に興味深いシリーズと思います。

[推薦数:1] 2008/07/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(78%) 普通:5(6%) 悪い:13(16%)] / プロバイダ: 8142 ホスト:7883 ブラウザ: 7590
ファンタジーの基礎は「行く、そして帰還する」というものであるといいます。

小野不由美さんは、往年のファンタジーの基礎を踏まえた上で転覆して見せ、それを越えようとしたと思う。

小野さんがすごいのは、普遍的である人間を描いた古今東西の古典作品を網羅した膨大な知識によって、

人間描写の堅実な基礎がなされていることが、透けて見えること。

しかもそのうえで、自分なりの思索、時代に合わせた時代考証によって、古典作品を近代的に捉え直し、

古典を「今」によって、普遍的として描かれた人間を近代的で刹那的な今の時代の人間を考察した作品によって、

超えていこうとするような、不敵に挑戦する意図が垣間見られること。

・古典的ファンタジーの基礎をふまえ、古典的、普遍的人間世界を描いた作品をふまえ、

その堅実な基礎に基づいたうえで、安易な大量消費を求める「今」の近代性に合わせ、

大衆向けエンタテイメント、軽い小説とよばれる ――― ライトノベル ――― として、古典的であり、普遍的であり、本質的でありながら、

それを踏まえたうえで、そうした「重さ」をあえて見せない作品を、惜しげもなく提供できること、

そうした作品を、あえて描けることが、もう天才的と思う。



古来、海に閉ざされた日本では海の向こうにあるもの、海の向こうから来るものは桃源郷か常世か、魔か神仙か判然としない感覚があったと思う。

日本人のDNAともいえるこの感覚を現代の正統派ファンタジーに蘇らせた発想はすごい。

水は、異界へのとばくちと言われる。

国境が国と国を分断しない単一民族であるという日本は、しかし彼岸と此岸を分かつ海、水の、異界への国境に取り囲まれ脅かされている、

という危うさをも感じ続けてきた民族なのかもしれないと思う。

作者の作品を「一貫して流れる」という言葉がこれ以上当てはまる人がいないほど小野さんが作品で一貫して貫いてきたもの。

「異端者」「異邦地」「人と、人を超えるもの」。

陽子は日本の唯一の国境である海を越え、人であることの境目の海を超え此岸と彼岸の国境を渡河する。

それからもうひとつ私が感じたのは、陽子は今と過去に横たわる海をも超えたと思う。



社会と作品のつながりを意識する作家である小野不由美さんがこの作品を書いていたときに見つめていた日本がどのようなものだったのか、

この作品当時の日本の社会がどのような背景としてあったのかと思う。

夢と希望溢れるものではなかったと思う。

バブルがどうとかいってた時期だったんじゃないかと思う。

私が驚いたのは、たぶんそうした時期にこの作品で、応仁の乱とか第二次世界大戦だとかいう言葉が出てくること自体が驚きだった。

永遠に終わらない戦争の記憶の中に取り残された人との出会いとか。

日本が連綿と続けてきた戦乱の中で、かつてそこで一番の弱者だった子殺しをされた麒麟が、

そこで一国を任されていた王が今、またここで、彼らが生きた、そして今も生きている戦乱を語る。

「十二国」の世界は日本の「かつて」の戦争と戦乱が「今」に生きている国なのだ。

陽子自身、闘いを挑まれ闘わざるを得ない状況に陥り自ら剣を振るうことで、人と戦うことはどういうことなのか、

戦争の根本的な問いを、個人的体験として自らに引き受けていく。

陽子が、この国が忘却という異邦に葬って来た過去という戦乱、戦争の記憶の痛みに連れて行かれた物語のように思います。

陽子とこの国自身がそこから来たはずの過去の戦争という異邦。

常に「今」の足元に埋められ、「今」が撓め埋葬して来た「過去」の戦争の記憶、戦争の意味そのものに、

陽子が個人として、王として直面し、ひとり問い、ひとり負う異界に海を越えて「帰還」させられた物語のように思います。



この物語が始まったとき、陽子はすでに、本来の故郷も帰るべき異邦の家も喪失した者だった。

あれほどまでに「家に帰りたい」と切実した少女に対して、残酷なまでに徹底して異端者の喪失の痛みを描いている。

真の帰郷は、陽子とこの国の失われた記憶への帰還であり、失われた記憶を陽子が個人として身に引き受けた時に、

「陽子の物語はここから始まる」。

陽子はこの国が失ってきた物語への真実の帰還を果たす、そんなふうにも読めました。

残酷なのは、陽子が胎果として故郷からもぎ取られて海を越えた時から故郷と故郷の記憶を喪失した異邦人であり、

異邦でしかなかった故郷への帰還は、海を越えてなされ、そこでも陽子は、「嵐を率いて、海を越え来て災いをもたらす海客」という異邦人なのだ。

十二国という異界から海を越えて母の胎に流れ着き、母の胎の羊水という「異界の海」を超えて生まれ、陽子はどこまでも、作者によって災厄を約束され、

帰るべき故国を喪失した異端でしかない。

陽子の中には、荒ぶる海が逆巻いている。

故郷だと思っていた異邦からも、異邦だと思っていた故郷からも拒絶され、帰るべき家と人と自分を喪失し、何を、誰を信じればいいのかと、

あらゆる帰郷を阻む境目の水、引き裂く国境の虚海そのものが陽子の中を流れ、もどかしいように他者に叩きつけられる。

渡河可能な橋も、辿り着くべき岸も全て押し流す濁流のような、陽子自身の中の全てを陽子から切り離す虚海、

異界のとばくちが口を開ける水に囲われた孤島そのもののように陽子は、他者の中への埋没、他者への否定という、

どちらも他者と自己を隔絶する海の中、「行く」ことも「還る」ことも出来ない流れの中で、溺れ、立ち往生するしかない。

陽子にとって真実の帰還は、最初から誰も信じてはいなかった、仮初めの関係しか結んでこなかった、

他者にとって異邦者でしかなかった自分の発見をし、他者を信用し始める闘いを始め、他者と自己を結ぶ道を海の中に切り開くことで初めて可能になる。

故国喪失の痛みと他者の信頼が途切れた痛みの慟哭。

帰るべき国と、人を、取り戻そうと闘う決死の国境越えの物語なのだと思う。



今の日本の隠喩としての「十二国」とも思える作品の中で陽子は、本当の姿を取り戻すと同時に、エゴイズムに満ちた荒々しい本性をも暴かれる。

作者はあれほど陽子が望んだ「帰る場所」を、地理的にも、心情的にも、容赦なく奪う。

そこには陽子が望む「帰りたい」は、「帰属したい」でしかないのではいかという、冷徹な批判視線があると思う。

単一民族意識の日本の人間関係は、関係というものですらない、ただの集合体でしかないのではないか、

個と個が対立しながら、相違点と共通点を内包しながらも、積極的、批判的、自覚的に信頼し合うという、信頼関係ではないのではないか、

そこは帰る場所などではなく、ただ無批判で惰性的な、暗黙の了解の上に成り立っている共犯関係のような感覚でしかない集合体、

個の埋没的な安心感を求めるだけの「集合共同体」でしかないのではないのか、

という自覚的な民族性批判を作者は陽子にぶつけ、その欺瞞を剥ごうとしたと思う。

実は陽子がようやく得たと思った「味方」への信頼感や、人の温もりへの安心感は、

陽子が日本で仮性ではあっても得られていたのと同じ、個と個を対立させた、積極的、自覚的に確立された信頼ではなく、

共同体への惰性的な所属感でしかないのではないか。

作者はこの「所属感」の欺瞞と惰性から陽子を徹底して奪取する。

「属さない」上で批判的に信頼する、孤としての王たる絶海の個を、陽子に確立させる。

だから陽子がその後もっとも深い信頼関係を結ぶのは、かりそめの自己表現で対してきた親でも級友でもなく、

もっとも不信し弱く醜い自己をさらけだし、もっとも激しく対峙した楽俊や、慶麒である。

自分を知るものに偶像や聖域は存在しない。

陽子の上に人はなく、陽子の下に人はない。

人は平等ではないけれど、陽子にとって人は対等である。

だから陽子は王たりうる。

究極的に一個人であることができる陽子は、対峙する人間を選ばない。

だから陽子は、神たる天帝システムにも疑義を呈し、切り込んでいく。



天帝システムというのは、人間の究極の理想形の姿の世界だと思う。

悪者は罰され、正しい人は正しい報いを受ける。

過ちは糾され声高に叫ばれる理想は、文字道り、神に選ばれ、王位につく。

人間を超えた聖なる存在など存在しない現実の世界では、その逆のことばかりがおきている。

だけど自らの王になった陽子は、天帝システムにさえ疑義を呈し始める。

小野不由美という天帝による思考実験としての箱庭の世界。

完全に正義を遂行するもの、究極に理想的な国家運営、けれどそれがひとりひとりの力によるものではなく、

ひとりひとりの意志を超えたものに牛耳られているとすれば、それはどんなに理想の姿であっても、

一人一人の人間の重さを軽んじるものになる、天帝システムが結局は独裁性であり、民主主義ではない、

という面白みの無い話にするのではなく、作者は陽子の口を借りて、それがいかに愚かで矮小な罪深い命だとしても、

自分の一個の命の重さ、一個の人生の重さ、自分の一個の運命の重さを、神でも完全な理想の姿でも、国でも政治家でもなく、

誰にゆだねることもなく、自分自身の手と足で担い知ることが、自分自身として本当に生きるということが民主主義なのだ、

という戒めを、あくまでもエンタテイメントで読ませるのが小野不由美さんの神業。

ただどうしても「弱い心を振り切るために強く闘う」様がティーンエイジャー向けなためか理想に過ぎるところがあるというか。

陽子が闘わなければならない心の闇、弱さ醜さは誰もが持っている、なんら特別でもない、卑小で、低俗ですらある。

そのありふれた人間の最底辺の堕落を見つめるリアリティ、最底辺の堕落から王たる最高峰への這い上がりの心情描写の昇華、

ファンタジーとしての説得力を持たせるリアリティが同時に存在するのが、小野不由美の神技。

贅沢を言えば十二国記シリーズのひとつひとつに、評価欄をつけてその魅力を一作ごとに語りたいところなのですが、

「十二国記」で一番好きなのは「知」をめぐる物語である「風の万里 黎明の空」ですが、

その次に好きなのは「東の海神 西の滄海」で・・・・といってももう順番なんてつけられません。



陽子が、多勢多数の中に王としての個を見つけていくまでの物語。

多勢の中に個を見つけられない陽子の怯懦(鈴)や無知(祥瓊)というパーソナリティーを独立させ、

それぞれを成長させたような造詣、三者それぞれ自分を取り巻く世界の中に埋没しない見失わない確立された個を得るまで、

三本の糸が縒り合され王としての個に収斂していくような筆運びが小野不由美の神技。

陽子が王になるときもそうだったけど、ここでも登場人物の、どこにでもいる、平均的で、どちらかというといい子の少女たちは、

他者に命を奪われかねないところにまで追い詰められることによって、初めて他者に自己の命の所有権の主張としての自己主張を始める。

いうなれば殺されるところぎりぎりまで追い詰められて「キレ」て、刃物を振り回したり、他者を恫喝して、

初めて他者にとって都合のいい「いい子」であることを辞めて、自分自身として自律し始める。

名ばかりは王の陽子、強者の意のままに境遇も命さえも手玉にとられている鈴、周囲の無思考な賞賛によってかつぎあげられている祥瓊。

三者に共通しているのは、積極的に他者に迎合するいい子をしているのではなくとも、

自分の意志で環境に働きかけ、他者と相互に影響を及ぼしあいながら関係を築いていくのではなく、

ただ惰性的に、あらかじめ他者の手によってしつらえられ、他者の意志で与えられた周囲の状況に流され、

今自分がいるところがどこなのか、自分は今ここでなにをする何者になるのかを自分で決めるのではなく、

あらかじめ設定されている周囲の環境に、惰性的に迎合していること。

いくら陽子が王でも、鈴が被害者でも、祥瓊が王の娘として、全ての賞賛を得ていても、

今自分がいるところを積極的に知り、自分の意志によって、今、ここで自分は、何をする何者になるのかを決めていかなければならない三者、

それが出来ない三者は、実は同じ人間のそれぞれの顔、それぞれのパーソナリティだ。

他者の意志によって王にされるのではなく、他者に与えられた環境の中で惰性的に「王でいる」のではなく、

自分の意志によって王にならなければ自分の意志によって王と呼ぶに足る自己を作っていかなければ、

他者に与えられた環境、他者に与えられた状況にただ囚われているだけでは、

いくら王の称号だけがあってもそこは、個人の意志がない檻の中、独裁制の中なのだ。

でもそれは、今、この世界に生きる全ての人間のリアルの姿でもあるのだ。

自己主張も自己の自律もない、ゆえに民主主義なども存在しない。

ただ生き抜いていけばいいだけの動物とは違って、自己とやらを確立して生きていかなければならないやっかいな人間の、

人間でいることなんかよりも、ただ動物的に、惰性的に生きたいという欲求すら持ち、欲求のままにすら生きる人間の本質的な問題を、

これでもかと面白くわかりやすく見抜きながら、ひも解きながら、作品に結実する小野不由美は神。

マリー・アントワネットの祥瓊化が面白い(パンが無いならケーキを食べればいいのに)。

小野さんらしい、無知を裁かない、無知からの更正物語。

信じることや幸せは、主体的に知ること、勝ち取ることからしか生まれないのだということだったと思う。

リアルではこうでしかあれない人間のどうしようもない個人的感情の閉塞感や境遇を小野さんは誰よりもわかっているからこそ、

彼女たちの不遇をリアルに描け、そこからの心情変化の過程もリアルに描ける。

この結末のカタルシスの快感は、騙されてもいいほどです。

ファンタジー史上最高の昇華です。



まるで全てを見通す天帝のように計算し尽くされたかのようなキャラの心情の経過描写は、

天才的に計算し尽くされた自然さ、とも言うべき文筆の持つ技芸を見た気がした。

神、という人間が人間である限り、初めから終わりまで持ち出すであろう不合理な概念を作品内で、実際に、最高に理想的な形で機能させて見せ、

そのうえで神が実際に実在することは人間にとって何を意味するのか、実験的に思考してみせ、

どこまでも理性的合理的思考の結論としてあげくには、神を否定する。

神を必要とせずにはいられない人間の中にある人間で、民主主義的で、善良であることよりも、

独裁性、悪意を肯定する、動物的に、惰性的に、欲求のままに生きたいという欲望、

人間としていようとする「努力」は、努力しなければならないものだからこそ不自然なのではないのか、

人間はもともとたいそうなものではない、単なる動物的な生物でしかないのではないか、

人間など動物と同じだと認めたほうが人間の幸せではないのか、小野さんは十二国記やその他多くの作品を通して、

人間が人間的であるとはどういうことなのか、人間が人間的になりきれないとは、どういうことなのか、

人間というものを社会的、動物的、生物的、神的、心的に、非合理的な設定をも思考実験的に想定しながら、

どこまでも究極的に答えを出そうとしている、ものすごくストイックな、対峙するものが神なのならそれにさえも切り込んでいく、

何よりも答えとしての真実に殉じようとしている、求道作家だと思う。



日本は、戦前、戦中、戦後、あらゆる価値観は逆転し崩壊したというけど、きっと、もともと最初から何の価値観も築かれてはいなかったのだ。

今まで読んでいた教科書の文章に黒線を引いて読ませなくすることが価値観の操作になり、逆転になり、破壊になる、その程度。

周囲の状況や環境や、ただの多勢の他者の言動がつくっているにすぎない現実に無意識に迎合するのではなく、

意識的、意思的、合理的で客観的な、真実と現実と事実を追い求め、自分の中に借り物ではない価値観を築けなかった、

国民としての人間の一人一人の中に、軽々しく操作され、逆転し、崩壊する、その程度の価値観しかもともときっと、最初からありはしなかったのだ。

神の意味、国の意味、民主主義の意味、人間の意味、戦争の意味、自己の意味、知る意味、責任の意味、幸せの意味、信じる意味、

小野さんはもともと、逆転したわけでも、破壊されたわけでも、喪失したわけでもない、

もともと存在しなかったあらゆる価値観の幻想、生命の通わない言葉だけが独り歩きしていた、

意味の抜け殻の死んだ言葉を、作品の中で意味付けし、実体のある言葉として初めて創造し、

意味と物語を持った生きた言葉として初めて生誕させようとしている、神のように思える。

人間の最低さや愚かさ、崇高さや悲しい理想、人間性が死に絶えたところで人間性を救うユーモアを知っている、

とても人間くさい、なんだか寂しげに人間にあこがれているヒトのソトにいるモノのようにも思える。

「十二国記」は、作品の書き手である小野不由美さんが天帝として創造した、思考実験の場の箱庭なのだ。

闇、水、海、月、夢、

創造力豊かなモチーフ、

独創的で詩情豊かな表現が芸術的。

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「獣は海からやってくるってさ」

そして、茫々と拡がる大海原、遥かなる大洋、無限の可能性を持つ未知の藍色の世界、のことを考えた。

この海面は、二つの世界を隔てる境界を意識させるものであった。

「蠅の王」ウイリアム・ゴールディング





大ネプチューンの大洋の水のすべてをもってしても、この手を清めることは出来まい。

いや、それどころか、幾重にも重なる大海原の波の方が真紅に染まってしまうだろう。

「マクベス」シェイクスピア

2008/06/30 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:55(62%) 普通:1(1%) 悪い:33(37%)] / プロバイダ: 25769 ホスト:25829 ブラウザ: 6520
【良い点】
・凄まじい鬱展開でありながら最後には救いを入れている。
・キャラクターが魅力的。
・どのキャラもしっかりと成長している。
【悪い点】
・文章が難解。辞書を引く時もしばしばあった。
【総合評価】
なかなか面白かったけど、「最高」ではないな…
良いで。

2008/05/22 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:33(70%) 普通:3(6%) 悪い:11(23%)] / プロバイダ: 7948 ホスト:7886 ブラウザ: 8090
すごく面白い話です。

内容は「これ、ホントにライトノベル?」ってくらい物凄いストーリー。
ホラー作家なだけあって、展開がかなりシビア。
世界観も緻密で、ここまでよくまとめられたなと感心します。

ただ、漢字が難しい・・・。登場人物の名前がいちいち難しい・・・。
「あれっ?この人の名前なんだっけ?・・・漢字読めない」ってな事がしばしば。
読む時は紙と鉛筆を用意しておいた方が良いかもしれないです。

僕の中では「東の海神西の滄海」が一番好きです。
メインのストーリーとはちょっと離れた番外編みたいなものですが、面白いです。
もちろん、他の話も目茶苦茶面白いですよ。

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「【良い点】小野不由美さんの力がよく出されている作品だと思います。確かに異世界の話なのですが「ファンタ...」 by hina


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