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| 注意: これは文学版。その他メディアのページ: アニメ:キノの旅 |
| 文学総合点=平均点x評価数 | 3位/3,067作品中(総合128/偏差値166.97) | 2位<= =>4位 |
| 文学平均点(評価10個以上限) | 97位/231作品中(平均1.56=とても良い/82評価) | 96位<= =>98位 |
| 2000年文学総合点 | 1位/75作品中 | =>2位 |
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評価統計
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| 作品紹介(あらすじ)人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。 彼らはいろいろな国を訪れ、いろいろな人々に出会い、そして、3日目に旅立っていきます。 彼らが出会う人々は少し哀しくて、とても愛おしい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 著者:時雨沢恵一 挿絵:黒星紅白 出版:メディアワークス 文庫:電撃文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2000/03 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 公式サイト 1. +++ キノの旅 +++ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
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最近の閲覧数
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| 最終変更日:2009/12/03 / 最終変更者:雪霞 / その他更新者: 管理人さん / TCC / ケイ素 / 印鑑 / 提案者:エスパー (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2012/05/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by しめりけ (表示スキップ) 評価履歴[良い:31(60%) 普通:3(6%) 悪い:18(35%)] / プロバイダ: 19530 ホスト:19386 ブラウザ: 9930 【良い点】 短編で読みやすい 個性あるキャラ 世界観 様々な価値観における鋭い視点 超ユニークなあとがき 【悪い点】 自分の中では特に見当たりませんでした 【総合評価】 旅人のキノやシズ、師匠が世界の国々を訪れその様々なあり方をただ見せ、 様々な国々に住む様々な人々の持つ様々な価値観や考え方について読み手が考える作品です。 全く現代と違う世界観ですが、作品の訴えてくるメッセージは現代の問題に沿ったものが多く、 哲学チックな所があります。 もしも訪れる人物が他の人たちだったら―っということを考えても面白いなと思います。 この作品で得た価値観が自分の人生を豊かにしてくれた所が少なからずあると思うので 評価は「最高」です。是非読んでみて欲しい作品。 2012/02/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by mosukuwa (表示スキップ) 評価履歴[良い:810(57%) 普通:238(17%) 悪い:366(26%)] / プロバイダ: 20089 ホスト:20180 ブラウザ: 7541 最初の数巻しか読んでいませんが、シリーズものとしてよりも一話一話が読みやすくて面白かったです。 ファンタジー世界ながら、皮肉が込められていて、読んでいて飽きることはない。 この作品がまとう独特の雰囲気が好きでした。 主人公のキノの中性的で物静かな雰囲気も印象的でしたし、一日一話読んでいこうと決めて、結局一日一冊読んでしまったくらいの面白さです。 2011/10/16 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by こおりやま (表示スキップ) 評価履歴[良い:97(60%) 普通:18(11%) 悪い:46(29%)] / プロバイダ: 27461 ホスト:27383 ブラウザ: 11131 【良い点】 ・短編集なので読みやすい事。 ・キノやエルメス、シズや陸などキャラが個性的で面白い。 ・価値観の相違や差別などたまにキツい話も入っており、また、ラノベらしく萌えを押し出していないので良い意味で幅広い層が楽しめる。 ・笑えるあとがき。黒星さんのイラスト。etc.etc… 【悪い点】 ・徐々にマンネリ化し出している。(気がする) ・社会風刺なども時々入るので苦手な人は苦手かも。 【総合評価】 様々な観点で楽しめる良作だと思います。 ストーリー性は余りありませんが、毎回きちんとオチを付けてくれるので満足です。 男子、女子共に楽しまれているのも納得ですね。 評価はとても良いで。 2011/06/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 曹仁 (表示スキップ) 評価履歴[良い:38(60%) 普通:12(19%) 悪い:13(21%)] / プロバイダ: 24480 ホスト:24207 ブラウザ: 10770 【良い点】 絵 戦闘シーン すべての登場人物の性格 話の内容 文章の流れ 時々入るガンネタ その他いろいろ ってか全部! 【悪い点】 無い 【総合評価】 すべてにおいて最高の作品だと思います。電撃文庫の中で1,2を争う好きな本。 地上波でも放送するアニメにしてほしい。 2011/04/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ソンプーGU (表示スキップ) 評価履歴[良い:215(49%) 普通:135(31%) 悪い:92(21%)] / プロバイダ: 22155 ホスト:22208 ブラウザ: 9365 相変わらずあとがきが変わっていて楽しませてくれる作品です。 本作は寓話ということなので現代にも当てはまるような事もあるだろうし、「どこかで聞いたような話だな」と感じる事もあると思う。各巻プロローグからエピローグまで数話、複数の短編で構成されているが短編ごとの出来は多少区々であるが総じて悪くないと思う。 ただ最初は短編ということで読みやすいとは思ったが5巻前後で正直少し飽きた。原因としてはずっとキノとエルメスだけの2人旅という事、旅の目的がない事、3日ルールで各国に滞在する期間が短い為各ストーリーが薄い事。(←これだけは前述を考えると仕方ないと思うが)実際「このまま設定で完全に飽きるのは時間の問題かな」と思ったが「師匠と相棒」や「シズと陸」の挿話で私の場合は多少解消出来た感じがする。 で巻数が進むと私の中では「シズと陸の旅」が「キノの旅」を食い始める。なにせ陸の語りは独特だし、7巻終章「船の国」からはティーが旅に加わり「キノの旅」より様々な点で面白みがある。今まで陸だけがお供の時は彼がシズに逆らうことは全くなかったので会話に係わらず色々と物足りなかった。その辺を少なからず解消してくれたのが無口で手榴弾好きの変わった女の子ティーだと思う。 元々シズは誠実であるが多少人が良すぎる面もある。その子に結構振り回されるシチュエーション等が彼女のおかげで加わり、そういう意味でも新しい風を吹き込んでくれていると思う。それに無口な彼女に苦慮する陸も興味深かったし、笑ったような顔の陸が本当にうれしくて笑えた話「ティーの一日」なんかが私としては一番楽しめた話だ。 まだ11巻までしか既読していないので今後読み進めた・終えた後に再評価・感想をしたいと思います。途中なので現時点ではとりあえず評価は「良い」という事で。旅の最後をどうするつもりなのか本作には今後も期待しています。 文章中途ですが後日加筆します。 2010/07/16 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by soka (表示スキップ) 評価履歴[良い:505(79%) 普通:87(14%) 悪い:45(7%)] / プロバイダ: 5397 ホスト:5091 ブラウザ: 13734 【良い点】 ・人間の感情や、国の制度の問題を極端に表現し、考えさせてくれる、人間のモラルに訴えかける内容 ・変わった短編文体 ・師匠のハチャメチャさ その傍若無人さは、スレイヤーズの某俎板少女や、GS○神の強欲女王を彷彿とさせます。胸はありますし、性格はどこまでもクールですけど。 【悪い点】 ・残酷な描写が多い巻がある。 【総合評価】 さまざまな思想や生き様を、中立者の視点で観察するキノとエルメスの物語。 評価は良。 2010/05/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ルミナ (表示スキップ) 評価履歴[良い:239(62%) 普通:70(18%) 悪い:75(20%)] / プロバイダ: 34454 ホスト:34212 ブラウザ: 4823 星新一のショートショートと銀河鉄道999を合体させてさらに ブラックユーモアを混ぜたような感じの作品。 印象に残っているのは、『多数決の国』『平和な国』『人を食った話』 ですね。 キノとエルメスが常に傍観者であるところが物語のシュールさに拍車を 掛けています。 【総合評価】 後味が悪い話が多いので読み手を選ぶ話だとは思いますが、 アイディア、設定は秀逸で巧くできている作品です。 2009/11/04 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ピーピーエイド (表示スキップ) 評価履歴[良い:342(45%) 普通:105(14%) 悪い:308(41%)] / プロバイダ: 7763 ホスト:7450 ブラウザ: 8718 1巻だけ読みました キノって女の子なんですね それよりも内容ですが、、全然面白くなかったです 放浪記みたいなもんなのでしょうか 2009/10/05 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by アガト (表示スキップ) 評価履歴[良い:38(61%) 普通:8(13%) 悪い:16(26%)] / プロバイダ: 29382 ホスト:29415 ブラウザ: 7781(携帯) 良い点 ライトノベル初心者にオススメな作品。 キノが可愛いんだな(笑) 悪い点 特にないが、言うならばマンネリと発売間隔が遅い事かなー? 評価は「とても良い」 2009/09/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 羽田 (表示スキップ) 評価履歴[良い:8(67%) 普通:1(8%) 悪い:3(25%)] / プロバイダ: 29382 ホスト:29416 ブラウザ: 7654(携帯) まず言わせていただきます。 この本は、良い意味で「異端」です。 “軽小説"という意味での「ライトノベル」には当てはまりますが、他のラノベとは一線を画していると思います。 まずは、それぞれの国のおかしな常識(そうでない物もありますが)。そして、ピリッと後をひく、話のオチとなる皮肉。この皮肉を爽快に感じられるかどうかが、この話を楽しめるかどうかの分かれ目だと思います。ちなみに、私は皮肉が大好きなので、すぐに受け入れられました。 そして、キノの淡白なものの見方。これも好き好きだと思います。 後は、ところどころに散りばめられる残酷な描写。 この3つを楽しめるあなた、今すぐに図書館に行って予約を取って来ましょう。きっと気に入るはずです。 私の場合、続けて読むとすぐに飽きます。しかし、少し時間を開けると無性に読みたくなります。そういう魔力がこの本にはあると思います。 評価は、「とても良い」です。買うかどうかは疑問な為。 最後に一言 あとがき作家、時雨沢恵一万歳!! 2009/06/23 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 白木屋 (表示スキップ) 評価履歴[良い:5(50%) 普通:1(10%) 悪い:4(40%)] / プロバイダ: 18003 ホスト:17808 ブラウザ: 1958(携帯) 【良い点】 短編連作が新鮮 神視点が斬新 【悪い点】 風景描写が脆弱 目的がわからない 思想的すぎる 【総評】 どの話も根底が暗いので、キャラの可愛さと話がアンバランス あとがきが面白いですが、純粋に内容を評価するなら悪いに近い普通で 2009/04/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ちょなすSP (表示スキップ) 評価履歴[良い:56(62%) 普通:2(2%) 悪い:32(36%)] / プロバイダ: 45449 ホスト:45524 ブラウザ: 4241 あらかじめ最初に言っておきます。この小説は大変素晴らしい、最高の作品です! 【良い点】 ・この小説ならではの独特の世界観が素晴らしいです。冷たさの中にも温かさがある・・・・。そんな感じがします。 ・短編連作というのがグッドアイディア。一話一話違った気持ちで読むことができるので全く飽きがこない。 ・表紙のイラストがいいですね〜。キノが可愛いです。 ・キノとエルメスの会話。ほのかな笑いを誘われます(笑)。 ・エルメスの言い間違いが何となくツボる。 ・陸が可愛いです。 ・キノの性格がいいですねぇ〜。ちょっと冷たいところとかもいい味出してる! ・作者のあとがきがユニークで面白いです。「おとがそ」とかが面白かったです。 【悪い点】 ・ないに決まっている! 【総合評価】 「最高!」しかありません!こんなにハマった小説はキノの旅が初めてです! 2009/04/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 準 (表示スキップ) 評価履歴[良い:5(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 3627 ホスト:3649 ブラウザ: 2458 題材は美しくないものが多く、社会の暗部を題材にしているのですが、 彼の書く文章は非常に綺麗なので、とても読みやすい作品です 短編集ですのでストーリー性はないのですが、だからこそ暇なときに少し読むのにはちょうど良い作品です 2008/12/10 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 藍季 (表示スキップ) 評価履歴[良い:13(46%) 普通:4(14%) 悪い:11(39%)] / プロバイダ: 27179 ホスト:27387 ブラウザ: 5718 良い点 独特の雰囲気 短編 第三者からの目線 悪い点 どこかで読んだ事がある話 読めるオチ 一つ一つのお話には関連性はほとんどなく、どのお話から読んでもOKなので暇つぶしや電車の供にはもってこいの小説。 ほのぼのファンタジーかと思いきや主人公の性格は案外冷めていて、まぁそこがこの物語の醍醐味なのだが、出てくる国もおかしな国ばかり。 初めの一冊、二冊は、暇つぶし用に購読しておりましたが、段々話が読めるようになってしまったのでそれ以降は人から借りてぼちぼちと。 つまり、飽きる。何故ならワンパターン。『あぁどうせ、こういう展開なんでしょ』とどっかの小説で読んだオチと一緒。 面白いとは思うんだけど、金出してまで読む本じゃないかというのが本音。ぶっちゃけ、マザーグースとか読んでいたほうが楽しめるのだが、やっぱりライト小説ならではの気軽さ、読みやすさが、この本の魅力だと思う。 詰まる所、やっぱりこのお話は大人ではなく中学生が読む本なのだ。多少グロイ所があって、余所のお子様にお勧めできるかと言うと迷ってしまうのだが、それでももし自分が中学生だったら充分楽しめたと思う。 なので評価は普通で。 2008/12/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by くなり (表示スキップ) 評価履歴[良い:99(60%) 普通:18(11%) 悪い:49(30%)] / プロバイダ: 11821 ホスト:11593 ブラウザ: 2982 【良い点】 斬新な設定。旅人がただただ淡々と城壁に囲まれた国を訪れる話。 斬新な本の作り。プロローグとエピローグの順番が逆。 時間系列のバラバラ加減。歳によって微妙に(本当に微妙に)性格が違うキノ。 キノとエルメスの皮肉めいたコント。 淡々とした地文が、堅いようなユルいような独特な雰囲気を作り出している。 【悪い点】 無し。 【総合評価】 ただ国を訪れたり、ただ国に行こうとしたりするだけなのに面白い。 自由とはなにか? 美しさとはなにか? を、飾りなく伝えてくれる…… とても良い作品です。 [推薦数:1] 2008/11/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by asuka (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(78%) 普通:5(6%) 悪い:13(16%)] / プロバイダ: 46302 ホスト:46288 ブラウザ: 6034 最初はアニメのほうから入ったのですが・・・ 漫画と小説のあいのこみたいな偏見があったライトノベルを初体験するきっかけになりました。 ・ ・ システムや制度の虚構性、人間の思想の欺瞞や虚偽、 体質のカラクリ、不条理をさらりと突き、 単純な善悪の判断などでは割り切れない、ものごとの本質に気づかせ、 世界を旅する旅人のように、 この世界の不条理な割り切れなさの中を、思考的に旅させる。 ・ 人間の固定観念や社会通念、 誰もがいつのまにか、あたりまえのもののようにして飲み込んでいたもの、 その言葉裏に隠された欺瞞や虚構をあぶりだすために、 そうした社会通念や形式を単純図式化して書いていると思います。 キノが出会う一つ一つの国や旅人は、 今の社会や人間の、矛盾や不条理のひとつひとつ。 ・ 「キノの旅」の目的は、この「美しくなんかない」世界を裁いたり、 判断したりする、部外者としての神になることではなく、 不条理と不合理の、醜い世界の醜い一部として、 この醜い世界の美しさをわかろうとすることにあるのだと思う。 ・ ・ 何かが正しい、悪い、というルールは、 それぞれの「国(人)」がその国であるための城壁であって、 常に城壁の外に身を置く旅人のキノは、そうした「壁」を持たない。 社会通念や社会常識、その国で生きていくために、 誰もが国の壁の内側で、一人一人の内面で共有している「城壁」。 そういう壁(常識とか)の壊れた旅人キノが、いろんな壁を壊す面白さの小説だと思う。 ・ 何かが正しい、悪いという、誰もがいつの間にか丸呑みしていた、 社会の中の「なんとなく」、お約束、共同概念。 なぜか、誰もがいつの間にか当たり前に見做すようになり、 自分もいつの間にか、当たり前のように嚥下している「なんとなく」は実は、 思考に健康被害ダメージを与えるほどの「異物」としての城壁ではないか、 それは胃を無思考状態にして、反芻させるだけのものにするものではないか。 ・ ・ 城壁を持たない、非情で過酷で、自由なアウトロー旅人の視線で、 ものごとを内側からしか見れず、壁の内側に塗られた青いペンキを、 いつのまにか「本当の青い空」だと思うようになっていた閉塞感を覚える読者に、 城壁の外からの視線を持ち込み、もうひとつの「本当の青い空」、 壁の外側の空の青さを感じさせるための、からくりとたくらみに満ちた小説。 ・ どの空が「本当の青い空」かといった判断をせず、 誰にとってもその人自身の「本当の青い空」があっていい、 というスタンスでいながら、 ただ、虚飾の壁の外のキノが見る「本当の青い空」は、 正しいか悪いかじゃなくて、 ただ、紛れもなく美しい、ということを伝える。 ・ 自分でも気づかないうちに内在させている、国の城壁の怖さ、 壁の内側に塗られた青いペンキを「本当の青い空」だと思い込んでいる、あるいは、 思い込まなければならない、人の哀しさ、 自由な旅人の目を通して見る、 城壁の外に広がる「本当の青い空」の、美しさの衝撃、 そういう物語を全部ひっくるめての、 キノが旅する「the Beautiful world」なのだと思います。 ・ ・ 私が身を置く「社会」と、社会に身を置く「私」の中で、 いつの間にか、網の目のように張り巡らされ、絡めとられていた、 一つ一つの固定観念や形式、共同体として共有する価値観、 「みんなと私にとって、同じ一つの、本当の青い空」という「縛り」。 ・ その結び目の一つ一つがわかりやすく単純図式化して答えを出されたような、 この国の外から来た、旅人のような作品によって自分の中の枠を壊されるような、 結び目を解かれるような爽快感解放感、気持ち良さがある。 ・ 自分の内なる束縛状態の気づき、そこからの解放を、読む過程で、 読者に体験させようという意図の小説だと思います。 それが成功しているかどうかは、受け手それぞれの、 内的経験が判断するしかない。 ・ ・ 個人的には、出来の悪い個人的な思想や感情、 社会的な思想を押し売りするだけの役割になっている、 現在の「本という社会的なもの」の、ファッション的な虚飾の存在よりはよっぽど、 読者自身に自分自身を体験させようと試みる、小説の正しい役割を持つ、 物語の本当の力を持っている本だと思う。 ・ 「なぜ人を殺してはいけないのか」という、 一時期流行にもなった感のする言葉にもっともユニークで、 もっとも解答に近い形で答えた作品だと思う。 今の社会の、虚偽性と悪ふざけに対しては、 これくらいの風刺と戯画が必要なのかもしれないと思います。 ・ ・ 祝祭と殺戮、愛と憎悪、同じ腕で人を殴りも抱きもする、矛盾でしかない人間と、 他の命を犠牲にして成り立っている、エゴでしかない命。 ・ キノは、「わたしは××××」といえる本来のアイデンティティを喪失し、 本来の性別を称する「わたし」を、「ぼく」として喪失し、 本来の名前、性、生国を喪失し、かりそめとしての、 居場所としての国を持たない、常に流れる流浪のアウトサイダーとして存在する。 ・ キノ自身が、世界の矛盾とエゴの不条理の本質そのものとして存在し、 つかの間の仮の宿として、かりそめに、三日間だけ、 そこの国々、それぞれの人々の「本当の青い空」、 それがひとつひとつの「the Beautiful world」に出会い、 同じ不条理を共有し、風のような旅人の視線で薙いで、去っていく。 ・ キノはそれを、キノの「ほんとうの青い空」とすることなく、 キノは、「本当の青い空」なんかない、 というキノ自身の「青い空」の下にいる。 「本当の」青い空なんかない、というキノの「青い空」のもとで、 そこの国々、人々の、「本当の青い空」の、 エゴや不条理、矛盾の本質が浮かび上がる。 ・ 実はキノのように、誰にも迎合せず、 完全な第三者の立場で、観察者としての傍観を貫くことは、 誰にも味方せず、誰にも味方されずにいられるだけの、 最強であらねばならない。 ・ 社会というものは、人と人の、 あらゆる入り乱れた価値観による、戦争状態のようなものだ。 人と人との間にある、あらゆる価値観のぶつかり合い、それが人間関係。 人と人との間、そここそが、キノが旅する、サバイバル・ジャングル。 ・ 誰にも迎合せず、誰にも迎合されず、 人と人との間を、どの価値観にも所属せず、 間を縫って走る旅人の位置を保つということは、 人と人との間から意図的に外れる、アウトサイダーになるということだ。 誰の味方にもならない代わりに、誰にも味方になってもらえない。 ・ いつも、誰かの味方になり、守ってやり、 誰かに味方になってもらい、守ってもらうことで、 人々が生き延びているサバイバル・ジャングル、「人間関係社会」から、 完全に独立し、完全に第三者で、完全な傍観者、完全にキノ自身である、 完全な自由と孤立とは、自分の力だけで自分を守りきり、生き抜く、 という最強さを手に入れないと、実現できない。 ・ 誰の価値観にも左右されず、自分の真実の欲求と要求を真っ直ぐに見つめ、 自分の力だけでそれを満たす、 過大に要求される、ある意味不自由な、本当の自己責任。 そこだけにこそ本当の自由があること。 ・ 誰かの価値観の中に、一緒にいることで、守ってもらい、安全だけは確保できるけれど、 誰かの価値観の中、という国の壁の中、 自分だけの価値観、自分だけの意味、自分だけの本当の青い空、 を見つけることはできない。 ・ 敗者、弱者として、勝者強者の顔色を伺い、常にその動向に左右され、 自分で考え自分で試行錯誤する、自己責任と自由どころか、 常に、アメリカ、その影響下から逃れることなどできない国が、 その国内で、平和だの自由だの民主主義の実現だのという言辞をのさばらせている、 これほどの矛盾は無い現実世界へのアイロニー。 ・ ・ 人間の不条理や矛盾の、割り切れない本質を、 ユルくも鋭い観察眼と洞察で見通しながら、 それを醜く、美しく思いながら、 割り切ることなくありのままに認めながら。 そこに、束の間の自由な息吹を感じる。 ・ 「美しくなんかない」この世界の、 醜い人間、キノ自身の醜さの中の、 闇の中に浮かぶ星の光点のような美しさ。 不条理も不合理も、わからないことはわからないままに、 ありのままに強く肯定し、真っ直ぐ見つめる、 醜さの中に美しさを見る、キノの瞳に映る世界が美しい。 ・ ・ キノが、「私は××××」から「私はキノ」そして「ボクはキノ」、 にいたるまでの精神の複雑な変転が、 淡々とさらりと描かれていて、かえって情感ある作品だったと思う。 なかなか詩情ある光景なども描かれていると思います。 ・ だまし絵のように入り組んだ構成や会話が、 もうひとつの絵、もうひとつの答えかもしれないものを浮かび上がらせ、 手の込んだ仕掛けに頭の良さを感じさせます。 ・ ・ 黒星紅白さんの寓意的な絵も好きです。 こまっしゃくれた子供のような、憎めないエルメスが好きです。(そのうち表情とかが見えてきます。) 生態の異なる人間キノとモトラド(注 ・二輪車。空を飛ばないものだけを指す) エルメスとの、 少しズレていて、連想能力の勉強にもなるやり取りとか好きです。 ・ 一度消して、上げてしまいました、すみません。 - - - - - - - - - 言うまでもなく、好き勝手なことが出来るというだけが自由ではない。 自由とは、非現実よりの開放にほかならぬ。 「わたしは幸福であったし、今も幸福だ」 ・ とはいえ、もし非現実の厚く汚れた皮によって、 幸福が覆い隠されているとしたら、幸福であることに何の意味があろう ? 「アウトサイダー」の仕事は、現実と非現実、 必要なる物と不必要なる物を区別することにある。 ・ それというのも、実存主義者は、「 我は信ず 」という解決よりも、 「 我は " 知る " 」という解決を求めているからだ。 「アウトサイダー」は、たまたま自分が幸運に恵まれているから世界を肯定するのではなく、 あくまでも自分の「意思」による肯定をしたいと願う。 ・ ・ 「アウトサイダー」は、自分が何者であるのか確信がない。 「アウトサイダー」はひとつの「われ」を見つけはしたが、しれは真の「われ」ではない。 彼の主な仕事は、自分自身への帰り道を見出すことだ。 ・ ――― 誰彼の区別はない、 その人の住んでいる世界に向かって眼を開きさえすれば、その人はたちまち「アウトサイダー」となる。 「アウトサイダー」コリン・ウィルソン ・ ・ ・ ファルスとは、人間のすべてを、 全的に、一つ残さず "肯定" しようとするものである。 ファルスとは、否定をも肯定し、 肯定をも肯定し、さらにまた肯定し、 結局人間に関する限りのすべてを永遠に永劫に永久に肯定肯定肯定して止むまいとするのである。 ・ ――― つまり全的に人間存在を肯定しようとすることは、結局、 途方もない混沌を、途方もない矛盾の玉を、 グイとばかりに呑みほすことになるのだが、 しかし、決して矛盾を解決することにはならない、 人間のありのままの混沌を永遠に肯定し続けて止まないところの根気のほどを、 呆れ果てたる根気のほどを、白熱し、 一人熱狂して待ち続けるだけのことである。 ・ ・ ・・・人間それ自身の、 "どうにもならない" 矛盾を孕んだ全的なものとしては表し難いものである。 ところがファルスは、全的に、これを取り扱おうとするものである。 そして彼らの、存在として孕んでいる、 あらゆる、"どうにもならない"矛盾のすべてを、 爆発的な乱痴気騒ぎ、爆発的な大立ち回りによって、 ソックリそのまま昇天させてしまおうと企むのだ。 ・ かようにして、ファルスは、その本来の面目として、 全的に人を肯定しようとする結果、 勢い人を性格的には取り扱わずに、本質的に取り扱うこととなり、 結局、はなはだしく概念的となる場合が多い。 ・ そのために人物はおおむね類型的となり、 筋もまた単純で大概は似たり寄ったりのものであるし、 更にまた、その対話の方法や洒落やプローズの文章法なぞも、 国別によって特別の相違らしいものを見出すことは出来ないようである。 「FARCEに就いて」坂口安吾 ・ ・ ・ 彼は地球を歩いている。 究極の自由。 極端な人間。 路上が住居の美の旅人。 汝、引き返すこと無かれ。 偽りの人生を否定する決裁に勝利して、精神の遍歴に終止符を打つのだ。 ・ ・ つまり、重要なのは、荒野に身を置くこと、場合によっては死の間際まで近づいてみることであり、 それによってほんとうの自分を見据えることだ。 その自己がなければ、人間というものの真実、 その偽りの無い姿もやはり見えてはこないだろう。 ・ 自由とその簡素な美しさは、無視するにはあまりにも見事だ。 あなたの身に幸いあれ、 アレグザンダー 「荒野へ」ジョン・クラカワー 2008/10/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 破壊神タコ (表示スキップ) 評価履歴[良い:10(77%) 普通:1(8%) 悪い:2(15%)] / プロバイダ: 2355 ホスト:2355 ブラウザ: 8090 【良い点】 ほぼ全て! 【悪い点】 微グロです。 第一巻のコロシアムは特に… 【総合評価】 それでも「最高」です! 2008/08/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 梅本 (表示スキップ) 評価履歴[良い:12(92%) 普通:1(8%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 7456 ホスト:7408 ブラウザ: 7493 良いと思いますよ。 おそらくそれぞれの話は、それぞれ現代社会の問題点を強調しているのでしょう。そこが良いと思います。 後、銃器の登場比率の高さが好みです。グロテスクなシーンもありますが、そこをぼかしたら小説として失格でしょう。ここまで淡々とかいているのですから、グロテスクなシーンも避けるべきではないです。 まあただ、発砲が異常に多いですので、そこらへんが苦手な方は控えた方が良いでしょう ということで、『とても良い』で。 2008/05/22 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ナツメ (表示スキップ) 評価履歴[良い:71(83%) 普通:7(8%) 悪い:8(9%)] / プロバイダ: 24938 ホスト:24751 ブラウザ: 4317 初めて読んだときとても驚いたのをおぼえています。 暗い話が多いにもかかわらず、読みやすくなっていて、 主人公が複数いるのも、おもしろいところです。 なによりこの作品を読んで、人とはなんと愚かなのだろうかと感じました。 それぞれの思いが重なって、なにかまちがってしまう。 そんな、「人」とか「偶然」とか「思い」などそんなことを考える作品でした。 2008/04/09 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by おおの (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(75%) 普通:0(0%) 悪い:1(25%)] / プロバイダ: 46407 ホスト:46418 ブラウザ: 10938 【良い点】 絵の文も素敵 あとがきのハチャメチャさ 【悪い点】 微グロ 一巻のシズがでるのはちょっと・・・ 【総合評価】 シリアスなとことかいい! もっと読む「一言で言うなら「クールなおとぎ話」。キノとエルメスが訪ねる国々のほとんどは、論理は間違ってはいないも...」 by 青いエビータ 次のページを読む この評価板に投稿する |
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