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インデペンデンス・デイ
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英語タイトル: INDEPENDENCE DAY
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インデペンデンス・デイ
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] 2007/09/28
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by
おきゃん
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この作品を先に小説を読んでから映画を観たのは幸いであった。
小説としてはわりとよく出来ている読みやすいスペクタクルSF小説になっています。
小説を読んでいなければ「インデペンデンス・デイ」という映画は一蹴、一笑に付したと思う。
それだけ、映画と小説では登場人物や作品世界の設定の細部の表現の緻密さが違う。
特に小説では登場人物を丁寧に描いていることは見逃せない部分です。
この人物関係の内容を映画に期待していたため、劇場で見たときは肩透かしをくらいました。
【良かったポイント】
小説は世界的な状況で変化するエイリアンとの戦況をバランスを持って描いている。
また、映画と違い表現に時間的制約がないため登場人物の過去や人間関係、プロフィール、
心境の変化、ストーリーやプロットの状況やディテールがよく把握できるようになっている。
このような表面にでてこない内面的な部分を描くことができるのは小説の得意とするところです。
映画というものはあくまでも表層的・表面的な部分しか表わせない。映像として見えないものは
「存在しない」ものなのです。対して小説は表面に見えない部分を言葉で現わすことができる。
小説と映画では同じ内容を扱っていても目に見えること、表現されることが大きく違ってくる。
例えば・・・
小説ではエイリアン宇宙船との最終決戦に臨む機体のひとつに「フォン・リヒトホーヘン男爵が
飛ばしたのではないかと思えるほどのポンコツ機だ。」とあるが、読者はすぐにその機体が
「レッドバロン=赤い三葉機」を思い出すだろう。(小説は複葉機=デハヴィランドとなっている。)
「赤い」というのは、なにか特別で象徴的なエースを思い出しますね。小説ってそういう比喩的な
表現が比較的簡単にできるんですよね。(映画では農薬散布の複葉機がなぜ「赤い」かは説明なし。)
それをイメージするかのようにこの小説では、過去にエイリアンに拉致されたけ過去をもつ
酔いどれベトナム帰還兵の義父・ラッセルが、子供達の未来の為に奮起し、赤い複葉機に乗り込み、
決死の突撃をするシーンは、小説では一番の見せ所なのである。レシプロ機が超テクノロジーの
宇宙船を撃破するなんて展開は、よくよく考えれば小説だけに許された世界なのかもしれません。
小説のほうが遥かにロマンがありますが、映画では尺の関係もありこの部分が全く違っています。
この部分は小説を読んだあと劇場でこの「インデペンデンス・デイ」を観てかなりガッカリした
部分ですが、DVDの特典映像で解説と共に実際に小説どおりに映像化されたものを見ると、
小説と映画、どちらが映像表現として良かったのかは、なかなか判断に難しいと思います。
映画ではこのラッセルという登場人物の人間関係・特に親子関係を深く描くことができなかった
のでその部分だけラッセルをフィーチャーして描くことには無理があったと思われます。
小説では最初、義父ラッセルを息子ミゲルは父として認めていないため「とうさん」とは決して
呼ばないが、エイリアンの攻撃で被災・避難し運命に流されていく中、最後にはお互いを理解し、
打ち解け「とうさん」と呼ぶのです。このように小説では登場人物それぞれにドラマが展開し
ラストに向かって集約していくようにうまくできています。
ひとつ言えるのは小説の内容を全て映像として描こうとすればかなり時間が必要で、例えば
TVなどの連続シリーズにしなければ描ききることは難しいのではないかと思われます。
【まとめ】
小説には「アメリカ万歳」や「プロパガンダ」的な匂いは殆どない。思うに、これらの感情は
映画を見る人の思想や心理状態によって歪曲されているのではないかと思います。
作品の評論・評価にかこつけて糾弾の場にするなんてそれこそ安っぽいプロパガンダだ。
かつてのハリウッド映画の暗黒時代「赤狩り(ハリウッド・テン)」を思い出して吐き気がする。
どんなに間違って解釈されようとも、映画は決して「言い訳」をしません。
心無い人が見れば、心有るものを見極めることなど出来ないであろう。
映像に「意味をもたせている」のは観る人なのだから・・・。
その点、この小説は「しっかり言い訳(フォロー)」してくれますからね(笑)。
この小説は「インデペンデンス・デイ」という映画の最良の解説書だと思います。
ということで、この小説は読みやすく納得できるので「とても良い」と思う感想&評価です。
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